有価証券報告書-第46期(2024/04/01-2025/03/31)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで、以下、「当期」)の世界情勢は、特に米国においてトランプ氏の大統領就任以降、経済政策の不確実性が高まり、中国との関係の悪化も懸念されるなど、引き続き先行きが不透明な状況が続いております。日本においては、景気は緩やかな回復傾向にあり、デフレ脱却に向けて金融政策が行われましたが、米国の政策動向の影響など景気を下押しするリスク要因は依然として残っています。
このような状況のなか、当社グループは2025年3月期の基本方針として「高付加価値の新製品開発と市場牽引」を掲げ、事業活動に取り組んでまいりました。
当期の売上高は、24,026百万円(前期比27.3%増)となりました。これは、光通信用光測定器の販売が好調に推移したことによるものです。為替が円安に推移したことも売上高の水準を一段押し上げる要因となりました。
営業利益は7,429百万円(前期比33.5%増)、経常利益は7,887百万円(前期比25.9%増)、投資有価証券評価損464百万円の計上等により、親会社株主に帰属する当期純利益は5,067百万円(前期比31.6%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
当期末の総資産は、29,527百万円となり、前期末(25,828百万円)に比べ3,699百万円増加しました。流動資産 は、主に現金及び預金が増加したことにより、前期末に比べ2,472百万円増加し、20,268百万円となりました。固定 資産は、9,259百万円と前期末(8,032百万円)に比べ1,226百万円増加しました。これは主に土地を取得したことに よるものです。
負債は、8,099百万円と前期末(8,092百万円)に比べ6百万円増加しました。未払法人税等が減少した一方で、借入金が増加しました。
純資産は、21,428百万円となり前期末(17,735百万円)に比べ3,692百万円増加しました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加によるものです。この結果、自己資本比率は72.6%となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ3,274百万円増加し、12,647百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、6,001百万円の収入となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益7,462百万円、減価償却費576百万円、投資有価証券評価損益464百万円であり、主な減少要因は、法人税等の支払額2,631百万円、受取利息及び受取配当金265百万円、仕入債務の減少156百万円であります。
前連結会計年度との比較では、2,720百万円の収入増加となりました。(前連結会計年度は3,281百万円の収入)
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、1,883百万円の支出となりました。主な増加要因は、投資有価証券の売却及び償還による収入374百万円であり、主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出1,733百万円、有価証券及び投資有価証券取得による支出524百万円であります。
前連結会計年度との比較では、1,689百万円の支出増加となりました。(前連結会計年度は194百万円の支出)
なお、当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローの金額から投資活動によるキャッシュ・フローを控除したフリーキャッシュ・フローは、4,117百万円となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、700百万円の支出となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入1,000百万円であり、主な減少要因は、配当金の支払1,407百万円、長期借入金の返済による支出253百万円であります。
前連結会計年度との比較では、487百万円の支出増加となりました。(前連結会計年度は213百万円の支出)
(注)株主資本比率:株主資本 / 総資産
時価ベースの株主資本比率:株式時価総額 / 総資産
営業キャッシュ・フローマージン:営業活動によるキャッシュ・フロー / 売上高
フリーキャッシュ・フロー:営業活動によるキャッシュ・フロー - 投資活動によるキャッシュ・フロー
1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しています。
2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式数を控除)により算出しています。
3.営業活動によるキャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しています。
4.第44期において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、第43期の株主資本比率は、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の重要な見直しが反映された後の比率により開示しております。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)金額は製造価額によっております。
b. 受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)金額は販売価額によっております。
c. 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)前連結会計年度及び当連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a. 当社グループの当連結会計年度の経営成績等
当連結会計年度の売上高は、24,026百万円(前期比27.3%増)となりました。
売上高の増加要因は、大きく2つです。
1つ目は、光通信用の光測定器の売上高が伸長したこと、2つ目は、円安による海外売上高の増加が寄与したことによります。平均為替レートは、152円と計画レートに対して2円の円安となりました。
売上総利益は14,019百万円(前期比34.6%増)となり、売上総利益率は58.4%と、前期比3.1ポイント改善しました。これは、売上高の増加によるものです。
販売費及び一般管理費の総額は6,590百万円と、前期比1,737百万円増加しました。これは、開発人員をはじめとした人材採用の強化及び好調な業績に伴う給与等の増加並びに研究開発費の増加によるものです。
営業利益は、7,429百万円と、前期比1,864百万円(33.5%増)の増益となりました。売上高営業利益率は30.9%と1.4ポイント改善しました。
経常利益は、7,887百万円と、前期比1,622百万円(25.9%増)の増益となりました。
投資有価証券評価損464百万円の計上等により、親会社株主に帰属する当期純利益は5,067百万円(前期比31.6%増)となりました。
b. 経営成績に重要な影響を与える要因
「第一部 企業情報 第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
c. 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、高付加価値製品の創出により利益を確保し、株主価値の拡大をはかることを目指し、売上高総利益率50%、売上高営業利益率15%、フリーキャッシュ・フローの確保を目標とすべき経営指標としております。
d. セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
<光部品関連事業>当事業では、主に光伝送機器メーカーに対して光モニタ、光アッテネータ、光フィルタ等の光通信用部品を提供し
ております。また、LCOS技術を利用した空間光変調器を光計測、光加工、量子コンピューティングを含む光情報処理
分野に提供しております。
当事業を取り巻く光通信関連市場におきましては、中長期的には通信トラフィックの増加に伴い、世界各国で5G
通信網やデータセンタの設備投資の増強が進められている途上にあります。2023年度期初から続いていた在庫調整は
当期半ばには落ち着きを見せ、当社光部品に対する需要は回復基調にあります。
需要の回復に伴い、売上高は4,500百万円と前期比で19.3%の増収となり、セグメント利益は995百万円と前期比で
21.0%の増益となりました。
<光測定器関連事業>当事業には(1)光通信用光測定器事業、(2)産業用光測定器事業、(3)医療用光測定器事業が含まれており
ます。当期の売上高は17,954百万円と、前期の13,908百万円から29.1%増加しました。セグメント利益は6,279百万
円となり、前期のセグメント利益4,587百万円に比べて36.9%増益となりました。
光通信用光測定器につきましては、安定的な成長を続けており、スポット的な売上が複数あったことも好業績に寄
与しました。特に第1四半期の中国における光学特性検査装置のスポット的な販売と、通期の北米におけるコネクタ付き光ファイバーケーブル検査装置の販売が貢献しました。
産業用光測定器につきましては、日本において半導体用シリコンウエハの製造にかかる設備投資の需要が堅調で、中国における医療用及び工業計測用の光源の販売も好調に推移しました。
医療用光測定器につきましては、第3四半期には販売代理店の一時的な在庫調整がありましたが、米国を中心に需
要が底堅く、光学式眼内寸法測定装置(製品名:ARGOS®)の販売は前期並みとなりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループは、当期末現在、約126億円の現金及び現金同等物を有しています。
当社グループの資金需要のうち主なものは、製品製造に使用する原材料や部品の調達等の製造原価と、販売費及び一般管理費の他、研究開発投資によるものであります。また、今後は、当社グループの企業価値向上につなげるためのM&Aにも資金を積極的に投入していく考えです。現時点におきましては、これらの資金を営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金や金融機関からの借入金により充当していく予定であります。
資金の流動性については、固定費の18カ月分を目安に適正水準の範囲で当社グループのキャッシュバランスを総合的にコントロールする方針です。また、投資有価証券の償還や売却を進めることで手許流動性を確保しており、資金的な不安はありません。引き続き、成長領域への投資を強化しつつ、手許流動性を高めることに努めます。
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度(2024年4月1日から2025年3月31日まで、以下、「当期」)の世界情勢は、特に米国においてトランプ氏の大統領就任以降、経済政策の不確実性が高まり、中国との関係の悪化も懸念されるなど、引き続き先行きが不透明な状況が続いております。日本においては、景気は緩やかな回復傾向にあり、デフレ脱却に向けて金融政策が行われましたが、米国の政策動向の影響など景気を下押しするリスク要因は依然として残っています。
このような状況のなか、当社グループは2025年3月期の基本方針として「高付加価値の新製品開発と市場牽引」を掲げ、事業活動に取り組んでまいりました。
当期の売上高は、24,026百万円(前期比27.3%増)となりました。これは、光通信用光測定器の販売が好調に推移したことによるものです。為替が円安に推移したことも売上高の水準を一段押し上げる要因となりました。
営業利益は7,429百万円(前期比33.5%増)、経常利益は7,887百万円(前期比25.9%増)、投資有価証券評価損464百万円の計上等により、親会社株主に帰属する当期純利益は5,067百万円(前期比31.6%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
| 売上高 (百万円) | 前年同期比(%) | セグメント利益 (百万円) | 前年同期比(%) | |
| 光部品関連事業 | 4,500 | 19.3% | 995 | 21.0 |
| 光測定器関連事業 | 17,954 | 29.1 | 6,279 | 36.9 |
| 報告セグメント計 | 22,454 | 27.0 | 7,274 | 34.5 |
| その他 | 1,572 | 32.3 | 154 | △0.4 |
| 合計 | 24,026 | 27.3 | 7,429 | 33.5 |
当期末の総資産は、29,527百万円となり、前期末(25,828百万円)に比べ3,699百万円増加しました。流動資産 は、主に現金及び預金が増加したことにより、前期末に比べ2,472百万円増加し、20,268百万円となりました。固定 資産は、9,259百万円と前期末(8,032百万円)に比べ1,226百万円増加しました。これは主に土地を取得したことに よるものです。
負債は、8,099百万円と前期末(8,092百万円)に比べ6百万円増加しました。未払法人税等が減少した一方で、借入金が増加しました。
純資産は、21,428百万円となり前期末(17,735百万円)に比べ3,692百万円増加しました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加によるものです。この結果、自己資本比率は72.6%となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ3,274百万円増加し、12,647百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、6,001百万円の収入となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益7,462百万円、減価償却費576百万円、投資有価証券評価損益464百万円であり、主な減少要因は、法人税等の支払額2,631百万円、受取利息及び受取配当金265百万円、仕入債務の減少156百万円であります。
前連結会計年度との比較では、2,720百万円の収入増加となりました。(前連結会計年度は3,281百万円の収入)
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、1,883百万円の支出となりました。主な増加要因は、投資有価証券の売却及び償還による収入374百万円であり、主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出1,733百万円、有価証券及び投資有価証券取得による支出524百万円であります。
前連結会計年度との比較では、1,689百万円の支出増加となりました。(前連結会計年度は194百万円の支出)
なお、当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローの金額から投資活動によるキャッシュ・フローを控除したフリーキャッシュ・フローは、4,117百万円となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、700百万円の支出となりました。主な増加要因は、長期借入れによる収入1,000百万円であり、主な減少要因は、配当金の支払1,407百万円、長期借入金の返済による支出253百万円であります。
前連結会計年度との比較では、487百万円の支出増加となりました。(前連結会計年度は213百万円の支出)
| 回次 | 第42期 | 第43期 | 第44期 | 第45期 | 第46期 |
| 決算年月 | 2021年3月 | 2022年3月 | 2023年3月 | 2024年3月 | 2025年3月 |
| 株主資本比率(%) | 82.4 | 70.4 | 70.8 | 64.5 | 68.8 |
| 時価ベースの株主資本比率(%) | 168.3 | 94.7 | 151.2 | 242.7 | 193.4 |
| 営業キャッシュ・フローマージン(%) | 21.4 | 15.8 | 20.4 | 17.4 | 25.0 |
| フリ―キャッシュ・フロー(百万円) | 1,286 | △694 | 2,325 | 3,087 | 4,117 |
(注)株主資本比率:株主資本 / 総資産
時価ベースの株主資本比率:株式時価総額 / 総資産
営業キャッシュ・フローマージン:営業活動によるキャッシュ・フロー / 売上高
フリーキャッシュ・フロー:営業活動によるキャッシュ・フロー - 投資活動によるキャッシュ・フロー
1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しています。
2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式数を控除)により算出しています。
3.営業活動によるキャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しています。
4.第44期において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、第43期の株主資本比率は、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の重要な見直しが反映された後の比率により開示しております。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 光部品関連事業(千円) | 2,305,789 | 117.2 |
| 光測定器関連事業(千円) | 6,550,319 | 112.1 |
| 合計 | 8,856,109 | 113.4 |
(注)金額は製造価額によっております。
b. 受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(千円) | 前年同期比(%) | 受注残高(千円) | 前年同期比(%) |
| 光部品関連事業 | 5,544,900 | 145.6 | 2,566,051 | 168.6 |
| 光測定器関連事業 | 16,972,904 | 148.2 | 5,650,844 | 76.5 |
| 報告セグメント計 | 22,517,804 | 147.6 | 8,216,896 | 92.2 |
| その他 | 1,571,057 | 131.6 | 8,023 | 88.9 |
| 合計 | 24,088,862 | 146.4 | 8,224,920 | 92.2 |
(注)金額は販売価額によっております。
c. 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 光部品関連事業(千円) | 4,500,593 | 119.3 |
| 光測定器関連事業(千円) | 17,954,060 | 129.1 |
| 報告セグメント計(千円) | 22,454,654 | 127.0 |
| その他(千円) | 1,572,062 | 132.3 |
| 合計(千円) | 24,026,716 | 127.3 |
(注)前連結会計年度及び当連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
| Alcon, Inc. | 5,257,675 | 27.9 | 5,170,663 | 21.5 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a. 当社グループの当連結会計年度の経営成績等
当連結会計年度の売上高は、24,026百万円(前期比27.3%増)となりました。
売上高の増加要因は、大きく2つです。
1つ目は、光通信用の光測定器の売上高が伸長したこと、2つ目は、円安による海外売上高の増加が寄与したことによります。平均為替レートは、152円と計画レートに対して2円の円安となりました。
売上総利益は14,019百万円(前期比34.6%増)となり、売上総利益率は58.4%と、前期比3.1ポイント改善しました。これは、売上高の増加によるものです。
販売費及び一般管理費の総額は6,590百万円と、前期比1,737百万円増加しました。これは、開発人員をはじめとした人材採用の強化及び好調な業績に伴う給与等の増加並びに研究開発費の増加によるものです。
営業利益は、7,429百万円と、前期比1,864百万円(33.5%増)の増益となりました。売上高営業利益率は30.9%と1.4ポイント改善しました。
経常利益は、7,887百万円と、前期比1,622百万円(25.9%増)の増益となりました。
投資有価証券評価損464百万円の計上等により、親会社株主に帰属する当期純利益は5,067百万円(前期比31.6%増)となりました。
b. 経営成績に重要な影響を与える要因
「第一部 企業情報 第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
c. 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、高付加価値製品の創出により利益を確保し、株主価値の拡大をはかることを目指し、売上高総利益率50%、売上高営業利益率15%、フリーキャッシュ・フローの確保を目標とすべき経営指標としております。
d. セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
<光部品関連事業>当事業では、主に光伝送機器メーカーに対して光モニタ、光アッテネータ、光フィルタ等の光通信用部品を提供し
ております。また、LCOS技術を利用した空間光変調器を光計測、光加工、量子コンピューティングを含む光情報処理
分野に提供しております。
当事業を取り巻く光通信関連市場におきましては、中長期的には通信トラフィックの増加に伴い、世界各国で5G
通信網やデータセンタの設備投資の増強が進められている途上にあります。2023年度期初から続いていた在庫調整は
当期半ばには落ち着きを見せ、当社光部品に対する需要は回復基調にあります。
需要の回復に伴い、売上高は4,500百万円と前期比で19.3%の増収となり、セグメント利益は995百万円と前期比で
21.0%の増益となりました。
<光測定器関連事業>当事業には(1)光通信用光測定器事業、(2)産業用光測定器事業、(3)医療用光測定器事業が含まれており
ます。当期の売上高は17,954百万円と、前期の13,908百万円から29.1%増加しました。セグメント利益は6,279百万
円となり、前期のセグメント利益4,587百万円に比べて36.9%増益となりました。
光通信用光測定器につきましては、安定的な成長を続けており、スポット的な売上が複数あったことも好業績に寄
与しました。特に第1四半期の中国における光学特性検査装置のスポット的な販売と、通期の北米におけるコネクタ付き光ファイバーケーブル検査装置の販売が貢献しました。
産業用光測定器につきましては、日本において半導体用シリコンウエハの製造にかかる設備投資の需要が堅調で、中国における医療用及び工業計測用の光源の販売も好調に推移しました。
医療用光測定器につきましては、第3四半期には販売代理店の一時的な在庫調整がありましたが、米国を中心に需
要が底堅く、光学式眼内寸法測定装置(製品名:ARGOS®)の販売は前期並みとなりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループは、当期末現在、約126億円の現金及び現金同等物を有しています。
当社グループの資金需要のうち主なものは、製品製造に使用する原材料や部品の調達等の製造原価と、販売費及び一般管理費の他、研究開発投資によるものであります。また、今後は、当社グループの企業価値向上につなげるためのM&Aにも資金を積極的に投入していく考えです。現時点におきましては、これらの資金を営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金や金融機関からの借入金により充当していく予定であります。
資金の流動性については、固定費の18カ月分を目安に適正水準の範囲で当社グループのキャッシュバランスを総合的にコントロールする方針です。また、投資有価証券の償還や売却を進めることで手許流動性を確保しており、資金的な不安はありません。引き続き、成長領域への投資を強化しつつ、手許流動性を高めることに努めます。
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。