四半期報告書-第52期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/08/06 9:11
【資料】
PDFをみる
【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績
当第1四半期連結累計期間(2020年4月1日から6月30日まで)における当社グループを取り巻く状況につきましては、米中貿易摩擦の影響等により設備投資の減少が続く中、新型コロナウイルス感染症が拡大し、一段と厳しい市場環境となりました。当社グループにおきましては、新型コロナウイルスの感染拡大防止を最優先としつつ、お客様への商品の供給とサービス活動の継続に努めてまいりました。また、現在の厳しい市場環境に対処すべく、経費削減、不要不急な設備投資の見直し、業務の合理化など企業体質の強化を図っております。
当第1四半期連結累計期間における連結業績は、売上高が1,092億60百万円(前年同期比18.8%減)、経常利益が131億40百万円(前年同期比59.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益が90億91百万円(前年同期比61.0%減)となりました。
部門別の事業の概況につきましては、次のとおりです。
FA部門については、CNCシステムの主要顧客である工作機械業界において、中国で需要が回復し堅調に推移したものの、日本国内や韓国、台湾では需要が低調に推移しました。また、ロックダウンの影響が顕著であった欧州、インドでも需要が落ち込みました。レーザについても、需要が減速し、海外メーカとの競争がさらに厳しさを増しています。これらの結果、FA部門の売上高は348億48百万円(前年同期比19.9%減)となりました。
ロボット部門については、米州では自動車産業向けが低調でしたが、一般産業向けは堅調でした。中国ではIT関連向けを中心に好調に推移しました。一方、国内および欧州では低調に推移しました。これらの結果、ロボット部門の売上高は406億30百万円(前年同期比13.7%減)となりました。
ロボマシン部門については、ロボドリル(小型切削加工機)において、中国におけるパソコン、タブレット市場向けの需要が堅調に推移したものの、その他の地域および市場向けが落ち込んだため、売上が減少しました。ロボショット(電動射出成形機)については、売上は前年同期に比べて減少しましたが、医療市場向けを中心に拡販に努めました。ロボカット(ワイヤカット放電加工機)についても、売上が減少しました。これらの結果、ロボマシン部門の売上高は183億67百万円(前年同期比16.8%減)となりました。
サービス部門については、世界各地でのロックダウンなどによる影響を受け、お客様の工場の稼働停止や工場の稼働率低下等により、当社サービスへの依頼が減少しました。これらの結果、サービス部門の売上高は154億15百万円(前年同期比29.8%減)となりました。
(2) 財政状態
資産合計は、前年度末比374億67百万円減の1兆4,750億32百万円となりました。
負債合計は、前年度末比167億75百万円減の1,328億59百万円となりました。
純資産合計は、前年度末比206億92百万円減の1兆3,421億73百万円となりました。
なお当社は、当社の株主還元方針(2019年4月24日公表の2019年3月期決算短信に記載)に基づき、発行済株式総数の5%を超える自己株式(2,109,744株、22,095百万円)を2020年5月29日付で消却いたしました。(本消却に伴う純資産合計額への影響はありません。)
(3) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は109億94百万円です。
なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。