四半期報告書-第53期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/08 13:28
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績
当第2四半期連結累計期間(2021年4月1日から9月30日まで)における当社グループを取り巻く状況につきましては、製造業全般において新型コロナウイルス感染症の影響等で減少していた設備投資が回復し活発に行われるようになりました。一方で、世界的なサプライチェーンにおける半導体等の部品の不足による生産活動への影響が顕在化する等、先行き不透明な状況が続いております。
このようななか、当社グループにおきましては、新型コロナウイルスの感染拡大防止を最優先としつつ、お客様への商品の供給とサービス活動の継続に努めてきました。
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高が3,514億90百万円(前年同期比52.5%増)、経常利益が1,078億22百万円(前年同期比182.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が786億49百万円(前年同期比179.8%増)となりました。
部門別の事業の概況につきましては、次のとおりです。
FA部門については、 CNCシステムの主要顧客である工作機械業界の需要は、中国をはじめとして、各主要市場で堅調に推移しました。これを背景に当社のCNCシステムの売上も増加しました。レーザについては、中国市場および欧州市場で回復基調にありますが、海外メーカとの厳しい競争が継続しています。これらの結果、 FA部門の売上高は1,039億68百万円(前年同期比54.2%増)となりました。
ロボット部門については、中国でIT関連、EV、重機、建機向けを中心に売上が堅調に推移しました。米国でも一般産業向けおよびEV関連の需要を取り込んだ自動車産業向けが堅調でした。また、欧州でも一般産業向けが好調に推移し、売上が増加しました。国内では、昨年10月を底に売上は回復しています。これらの結果、ロボット部門の売上高は1,211億71百万円(前年同期比37.6%増)となりました。
ロボマシン部門については、ロボドリル(小型切削加工機)は、パソコン、タブレット市場向けの旺盛な需要を受け、売上が増加しました。ロボショット(電動射出成形機)は、IT関連、医療市場向けの需要が好調に推移し、売上が増加しました。ロボカット(ワイヤ放電加工機)も、IT関連、自動車部品市場向けの需要が好調に推移し、売上が増加しました。これらの結果、ロボマシン部門の売上高は810億69百万円(前年同期比105.5%増)となりました。
サービス部門については、売上が例年並みに回復しています。サービス部門の売上高は452億82百万円(前年同期比27.6%増)となりました。
(2) 財政状態
資産合計は、前年度末比490億97百万円増の1兆6,742億88百万円となりました。 負債合計は、前年度末比18億77百万円増の1,915億14百万円となりました。 純資産合計は、前年度末比472億20百万円増の1兆4,827億74百万円となりました。

(3) キャッシュ・フロ-の状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前年度末比173億54百万円増の5,952億73百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロ-)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果得られた資金は、前年同期比279億18百万円増の750億39百万円であり、これは主に税金等調整前四半期純利益が増加したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロ-)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果使用した資金は、前年同期比151億18百万円減の159億55百万円であり、これは主に定期預金の預入による支出が減少したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロ-)
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果使用した資金は、前年同期比63億19百万円増の407億4百万円であり、これは主に配当金の支払額が増加したことによるものです。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は247億36百万円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。