四半期報告書-第50期第2四半期(平成30年7月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/11/09 9:19
【資料】
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【項目】
29項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績
当第2四半期連結累計期間の当社グループの業績は、次のとおりです。
FA部門については、CNCシステムの主要顧客である工作機械業界の需要は、期後半に中国、台湾においてやや減速傾向となったものの、国内、欧州、米州およびインドにおいて高い水準で推移しました。レーザについては、国内、海外において引き続きファイバレーザ発振器の拡販に努めました。これらの結果、FA部門全体の売上高は前年同期に比べ増加しました。
ロボット部門については、自動車産業向けが設備投資の谷間となっている米州に加え、中国でも弱い動きとなりましたが、国内および欧州は好調に推移した結果、ロボット部門全体の売上高は前年同期に比べ若干増加しました。
ロボマシン部門については、ロボドリル(小型切削加工機)は、IT関係の一時的需要が一段落したものの、それ以外の市場では、自動車部品加工向けを中心として全般に堅調でした。またロボショット(電動射出成形機)は引き続き堅調に、ロボカット(ワイヤカット放電加工機)は横ばいに推移しました。
このようななか当社グループは、「one FANUC」、「壊れない」「壊れる前に知らせる」「壊れてもすぐ直せる」および「サービス・ファースト」をスローガンに掲げ、信頼性の高い当社商品およびそのサービスの提供を一丸となって推進し、お客様の効率的で先進的な生産体制の構築と維持に寄与できるよう努めました。またAI技術の当社商品への適用を進めると同時に、IoTへの対応として、従来から取り組んでいるLINK i商品の拡販と新たな取り組みであるFIELD system(FANUC Intelligent Edge Link and Drive system)の機能拡張および普及に努めました。
当第2四半期連結累計期間における連結業績は、売上高が3,449億51百万円(前年同期比0.8%減)、経常利益が1,120億35百万円(前年同期比5.4%減)、四半期純利益が816億93百万円(前年同期比4.7%減)となりました。
なお、当社グループは、CNCシステムとその応用商品を提供する企業グループとして、単一セグメントの事業を営んでおりますが、部門別の売上高につきましては、FA部門が1,195億51百万円(前年同期比13.5%増)、ロボット部門が1,113億51百万円(前年同期比1.5%増)、ロボマシン部門が687億74百万円(前年同期比23.6%減)、サービス部門が452億75百万円(前年同期比6.5%増)でした。
※ [(1)経営成績] における「四半期純利益」は、四半期連結損益計算書における「親会社株主に帰属する四半期純利益」を指します。
(2) 財政状態
資産合計は、前年度末比104億97百万円増の1兆7,387億24百万円となりました。
負債合計は、前年度末比222億52百万円減の2,383億45百万円となりました。
純資産合計は、前年度末比327億49百万円増の1兆5,003億79百万円となりました。
なお当社は、当社の株主還元方針(平成27年4月27日公表)に基づき、発行済株式総数の5%を超える自己株式(18,246株、163百万円)を平成30年5月31日付で消却いたしました。(本消却に伴う純資産合計額への影響はありません。)
(3) キャッシュ・フロ-の状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前年度末比14億61百万円増の7,273億64百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロ-)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果得られた資金は、前年同期比69億16百万円増の1,190億58百万円であり、これは主に売上債権が減少したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロ-)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果使用した資金は、前年同期比376億5百万円増の680億44百万円であり、これは主に有形固定資産の取得による支出が増加したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロ-)
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果使用した資金は、前年同期比156億9百万円増の569億68百万円であり、これは主に配当金の支払額が増加したことによるものです。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は275億14百万円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。