四半期報告書-第55期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)

【提出】
2023/11/09 14:05
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績
当第2四半期連結累計期間(2023年4月1日から9月30日まで)における当社グループを取り巻く状況につきましては、これまで続いていたサプライチェーンにおける半導体等の部品の不足による生産活動への影響は落ち着きましたが、世界的なインフレの進行や景気減速の懸念、為替変動による影響等により先行き不透明な状況が続きました。加えて、2022年度下期から続く在庫調整が生産への影響を及ぼしました。このような厳しい状況が続く中、当社では業績への影響を最小限にとどめるべく、セールス、研究開発、工場、サービス、事務、全ての部門の総力を挙げて取り組みました。
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高が3,986億95百万円(前年同期比4.2%減)、経常利益が861億53百万円(前年同期比25.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益が639億37百万円(前年同期比24.1%減)となりました。
部門別の事業の概況につきましては、次のとおりです。
FA部門については、CNCシステムの主要顧客である工作機械業界の需要は、堅調なインド市場を除き国内含む世界各国で減速傾向がみられ、当社のCNCシステムの売上も減少しました。FA部門の売上高は927億77百万円(前年同期比28.3%減)となりました。
ロボット部門については、欧米共に前期からの受注残により、EV関連向けおよび一般産業向け共に堅調で売上が増加しました。中国は、好調だったEV関連向けが若干下降気味ではあるものの、前年同期に比べて売上は増加しました。インドは、自動車関連向け、一般産業向け共に好調で売上が増加しました。国内では自動車産業向けの低調が続き、一般産業向けも足踏みながらも、前年同期に比べて売上は増加しました。これらの結果、ロボット部門の売上高は1,924億38百万円(前年同期比19.1%増)となりました。
ロボマシン部門については、ロボドリル(小型切削加工機)では、米州および中国での需要の落ち込みにより、売上が減少しました。ロボショット(電動射出成形機)では、IT関連、医療市場向けの需要が落ち込み、売上が減少しました。ロボカット(ワイヤ放電加工機)では、欧米での需要の落ち込みにより、売上が減少しました。これらの結果、ロボマシン部門の売上高は504億51百万円(前年同期比29.1%減)となりました。
サービス部門については、「サービス ファースト」をキーワードに、サービス体制の強化、IT技術の積極的な導入による効率アップ等を進めています。サービス部門の売上高は630億29百万円(前年同期比16.9%増)となりました。
(2) 財政状態
資産合計は、前年度末比527億13百万円増の1兆9,262億49百万円となりました。
負債合計は、前年度末比84億21百万円減の2,375億60百万円となりました。
純資産合計は、前年度末比611億34百万円増の1兆6,886億89百万円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前年度末比30億83百万円減の4,738億70百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、前年同期比291億4百万円増の752億12百万円であり、これは主に棚卸資産の増加額が前年同期比で減少したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、前年同期比76億70百万円増の337億63百万円であり、これは主に定期預金の預入による支出が増加したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、前年同期比37億60百万円減の557億3百万円であり、これは主に自己株式の取得による支出が減少したことによるものです。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は256億22百万円です。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。