四半期報告書-第54期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)

【提出】
2023/02/09 9:35
【資料】
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【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績
当第3四半期連結累計期間(2022年4月1日から12月31日まで)における当社グループを取り巻く状況につきましては、自動車関連をはじめとして製造業全般において設備投資が活発に行われました。しかし、サプライチェーンにおける半導体等の部品の不足による生産活動への影響やインフレの進行、急激な為替変動等、先行き不透明な状況が続いております。
このような中、当社グループにおきましては、新型コロナウイルスの感染拡大防止を図りつつ、お客様への商品の供給とサービス活動の継続に努めました。特に半導体をはじめとする部品不足については、代替品の採用、設計変更等あらゆる対策を行い、影響を最小限にとどめるべく、会社の総力を挙げて対処しました。
当第3四半期連結累計期間における連結業績は、売上高6,361億13百万円(前年同期比17.7%増)、経常利益1,777億95百万円(前年同期比10.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,298億7百万円(前年同期比9.3%増)となりました。
部門別の事業の概況につきましては、次のとおりです。
FA部門については、CNCシステムの主要顧客である工作機械業界の需要は、横ばいであった中国を除き高いレベルで推移し、当社のCNCシステムの売上も、全体として増加しました。FA部門の売上高は1,919億20百万円(前年同期比17.1%増)となりました。
ロボット部門については、中国でEV、物流、再生可能エネルギー関連向けを中心に売上が好調に推移し、米国でも一般産業向けおよびEV関連の需要を取り込んだ自動車産業向けの売上が堅調で、欧州でも一般産業向けの売上が堅調に推移しました。国内では売上は横ばいでした。これらの結果、ロボット部門の売上高は2,569億39百万円(前年同期比29.7%増)となりました。
ロボマシン部門については、ロボドリル(小型切削加工機)では、好調だったパソコン、タブレット、スマートフォン市場からの需要が一巡し、売上が減少しました。ロボショット(電動射出成形機)では、IT関連、医療市場向けの需要が堅調に推移し、引き続き高水準の売上でした。ロボカット(ワイヤ放電加工機)では、IT関連、自動車部品市場向けの需要が好調に推移し、売上が増加しました。これらの結果、ロボマシン部門の売上高は1,042億74百万円(前年同期比4.5%減)となりました。
サービス部門については、「サービス ファースト」をキーワードに、サービス体制の強化、IT技術の積極的な導入による効率アップ等を進めています。サービス部門の売上高は829億80百万円(前年同期比20.1%増)となりました。
(2) 財政状態
資産合計は、前年度末比601億19百万円増の1兆8,440億83百万円となりました。
負債合計は、前年度末比153億18百万円増の2,494億3百万円となりました。
純資産合計は、前年度末比448億1百万円増の1兆5,946億80百万円となりました。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は377億47百万円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。