四半期報告書-第50期第1四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)

【提出】
2018/08/09 9:01
【資料】
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【項目】
23項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績
当第1四半期連結累計期間における当社グループの業績は次のとおりです。
FA部門については、CNCシステムの主要顧客である工作機械業界の需要は、国内、中国を含むアジア、欧州において高い水準で推移しました。特にインドにおいて市場拡大が本格化してきました。レーザについては、国内、海外ともに概ね低調に推移しましたが、引き続きファイバレーザ発振器の拡販に努めました。これらの結果、FA部門全体の売上高は前年同期に比べ大きく増加しました。
ロボット部門については、米州を中心に自動車産業向けは設備投資の谷間となりましたが、一般産業向けは堅調に推移しました。地域的には、米州はやや弱含んだ動きとなりましたが、国内は横ばいに推移し、欧州および中国は好調でした。これらの結果、ロボット部門全体の売上高は前年同期に比べ増加しました。
ロボマシン部門については、ロボドリル(小型切削加工機)は、IT関係の一時的需要が活発だった昨年の第1四半期と比べると売上は大きく落ち込みましたが、それ以外の市場では、自動車部品加工向けを中心に全般に堅調でした。一方、ロボショット(電動射出成形機)、ロボカット(ワイヤカット放電加工機)は、引き続き高水準の売上を維持しました。
このようななか当社グループは、「one FANUC」、「壊れない」「壊れる前に知らせる」「壊れてもすぐ直せる」および「サービス・ファースト」をスローガンに掲げ、信頼性の高い当社商品およびそのサービスの提供を一丸となって推進し、お客様の効率的で先進的な生産体制の構築と維持に寄与できるよう努めました。またAI技術の当社商品への適用を進めると同時に、IoTへの対応として、昨年10月から運用を開始した、様々な企業が参加できるオープンプラットフォームであるFIELD system(FANUC Intelligent Edge Link and Drive system)の機能拡張および普及に努めました。
当第1四半期連結累計期間における連結業績は、売上高が1,828億35百万円(前年同期比8.5%増)、経常利益が607億62百万円(前年同期比9.0%増)、四半期純利益が447億24百万円(前年同期比9.5%増)となりました。
なお、当社グループは、CNCシステムとその応用商品を提供する企業グループとして、単一セグメントの事業を営んでおりますが、部門別の売上高につきましては、FA部門が608億52百万円(前年同期比24.4%増)、ロボット部門が585億41百万円(前年同期比7.3%増)、ロボマシン部門が419億75百万円(前年同期比5.7%減)、サービス部門が214億67百万円(前年同期比4.9%増)でした。
※ [(1)経営成績]における「四半期純利益」は、四半期連結損益計算書における「親会社株主に帰属する四半期純利益」を指します。
(2) 財政状態
資産合計は、前年度末比577億72百万円減の1兆6,704億55百万円となりました。
負債合計は、前年度末比432億66百万円減の2,173億31百万円となりました。
純資産合計は、前年度末比145億6百万円減の1兆4,531億24百万円となりました。
なお当社は、当社の株主還元方針(平成27年4月27日公表)に基づき、発行済株式総数の5%を超える自己株式(18,246株、163百万円)を平成30年5月31日付で消却いたしました。(本消却に伴う純資産合計額への影響はありません。)

(3) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は122億27百万円です。
なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。