四半期報告書-第54期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)

【提出】
2022/08/08 13:02
【資料】
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【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績
当第1四半期連結累計期間(2022年4月1日から6月30日まで)における当社グループを取り巻く状況につきましては、自動車関連をはじめとして製造業全般において設備投資が活発に行われました。しかし、サプライチェーンにおける半導体等の部品の不足による生産活動への影響やインフレの加速、急激な為替変動等、先行き不透明な状況が続いております。
このような中、当社グループにおきましては、新型コロナウイルスの感染拡大防止を図りつつ、お客様への商品の供給とサービス活動の継続に努めました。特に半導体をはじめとする部品不足については、代替品の採用、設計変更などあらゆる対策を行い、影響を最小限にとどめるべく、会社の総力を挙げて対処しました。
当第1四半期連結累計期間における連結業績は、売上高が2,115億63百万円(前年同期比14.2%増)、経常利益が595億38百万円(前年同期比2.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が421億22百万円(前年同期比4.5%増)となりました。
部門別の事業の概況につきましては、次のとおりです。
FA部門については、CNCシステムの主要顧客である工作機械業界の需要は、中国をはじめとして、欧米、アジア、日本と世界規模で堅調に推移し、工作機械向けの当社のCNCシステムの売上も増加しました。FA部門の売上高は655億60百万円(前年同期比25.6%増)となりました。
ロボット部門については、中国でEV、IT関連向けを中心に売上が好調に推移し、米国でも一般産業向けおよびEV関連の需要を取り込んだ自動車産業向けの売上が堅調で、欧州でも一般産業向けの売上が好調に推移しました。国内では売上が横ばいにとどまりました。これらの結果、ロボット部門の売上高は804億29百万円(前年同期比36.8%増)となりました。
ロボマシン部門については、ロボドリル(小型切削加工機)では、パソコン、タブレット、スマートフォン市場向けの需要が旺盛だった前年同期と比べて売上が減少しました。ロボショット(電動射出成形機)では、IT関連、医療市場向けの需要が引き続き堅調に推移したものの、好調だった前年同期と比べて売上が減少しました。ロボカット(ワイヤ放電加工機)では、IT関連、自動車部品市場向けの需要が好調に推移し、売上が増加しました。これらの結果、ロボマシン部門の売上高は401億90百万円(前年同期比24.5%減)となりました。
サービス部門については、「サービス ファースト」をキーワードに、サービス体制の強化、IT技術の積極的な導入による効率アップなどを進めています。サービス部門の売上高は253億84百万円(前年同期比20.6%増)となりました。
(2) 財政状態
資産合計は、前年度末比106億36百万円増の1兆7,946億円となりました。
負債合計は、前年度末比156億78百万円減の2,184億7百万円となりました。
純資産合計は、前年度末比263億14百万円増の1兆5,761億93百万円となりました。
(3) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は116億62百万円です。
なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。