四半期報告書-第52期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/02/09 9:19
【資料】
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【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績
当第3四半期連結累計期間(2020年4月1日から12月31日まで)における当社グループを取り巻く状況につきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、世界的に設備投資の減少傾向が続くなど、厳しい市場環境となりましたが、中国がいち早く回復した他、その他の地域も第2四半期頃から緩やかに回復してきました。当社グループにおきましては、新型コロナウイルスの感染拡大防止を最優先としつつ、お客様への商品の供給とサービス活動の継続に努めてきました。また、市場環境の変化に対処すべく、経費削減、業務の効率化など企業体質の強化を図っています。
当第3四半期連結累計期間における連結業績は、売上高が3,752億29百万円(前年同期比2.9%減)、経常利益が753億97百万円(前年同期比5.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益が553億44百万円(前年同期比2.1%減)となりました。
部門別の事業の概況につきましては、次のとおりです。
FA部門については、CNCシステムの主要顧客である工作機械業界の需要は、中国ではいち早く回復し好調に推移しました。インドでも、農機、二輪車関係を中心に需要が回復しています。これまで需要が低調に推移していた国内や欧州、韓国、台湾でも、中国市場向けの機械の輸出需要が少しずつ増えてきています。レーザについては、需要が世界的に低調に推移し、海外メーカとの厳しい競争も継続しています。これらの結果、FA部門の売上高は1,050億64百万円(前年同期比4.0%減)となりました。
ロボット部門については、中国ではIT関連の他、EV、建機、重機、その他の機械加工向けも加わり、売上が好調に推移しました。米州でも、一般産業向けが堅調で、自動車産業向けもEV関連の需要を取り込み、売上が前年同期並みまで回復しました。欧州では、一般産業向けは堅調でしたが、自動車産業向けが設備投資の谷間となり、前年同期に比べて売上は減少しました。国内では売上が低調に推移しました。これらの結果、ロボット部門の売上高は1,434億10百万円(前年同期比6.0%減)となりました。
ロボマシン部門については、ロボドリル(小型切削加工機)において、中国におけるパソコン、タブレット市場向けの需要が増加したため、売上が増加しました。ロボショット(電動射出成形機)については、売上は前年同期に比べて減少しましたが、医療市場向けを中心に拡販に努めました。ロボカット(ワイヤカット放電加工機)については、市場の低迷に伴い売上が減少しました。これらの結果、ロボマシン部門の売上高は709億6百万円(前年同期比22.3%増)となりました。
サービス部門については、第1四半期における世界各地でのロックダウンなどによる影響を受け、お客様の工場の稼働停止や工場の稼働率低下等により、当社サービスへの依頼が減少したものの、その後当社サービスへの依頼は回復傾向にあります。これらの結果、サービス部門の売上高は558億49百万円(前年同期比16.1%減)となりました。
(2) 財政状態
資産合計は、前年度末比343億41百万円増の1兆5,468億40百万円となりました。
負債合計は、前年度末比144億99百万円増の1,641億33百万円となりました。
純資産合計は、前年度末比198億42百万円増の1兆3,827億7百万円となりました。
なお当社は、当社の株主還元方針(2020年4月24日公表の2020年3月期決算短信に記載)に基づき、発行済株式総数の5%を超える自己株式(2,109,744株、22,095百万円)を2020年5月29日付で消却いたしました。(本消却に伴う純資産合計額への影響はありません。)
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は348億5百万円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。