四半期報告書-第50期第3四半期(平成30年10月1日-平成30年12月31日)

【提出】
2019/02/08 9:27
【資料】
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【項目】
25項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績
当第3四半期連結累計期間における当社グループの業績は次のとおりです。
FA部門については、CNCシステムの主要顧客である工作機械業界の需要は、国内、欧州、インドおよび米州において高い水準が続きました。しかしながら、米中貿易摩擦の影響により中国、台湾において期の途中から需要が急激に落ち込んだほか、韓国も内需の減速を受け、低調に推移しました。レーザについては、国内、海外において引き続きファイバレーザ発振器の拡販に努めました。これらの結果、FA部門全体の売上高は前年同期に比べ横ばいにとどまりました。
ロボット部門については、国内および欧州が堅調に推移したものの、米州の自動車産業において設備投資の谷間が続いているほか中国で特に一般産業向けが弱い動きとなった結果、ロボット部門全体の売上高は前年同期に比べ横ばいとなりました。
ロボマシン部門については、ロボドリル(小型切削加工機)は、前年非常に活発だった中国のIT関係の一時的需要がなくなったため、大きく減少しました。しかし、IT関係以外の市場では総じて堅調で、特に国内、欧州、インドで販売が伸びました。ロボショット(電動射出成形機)については、前年に引き続き堅調に推移しましたが、ロボカット(ワイヤカット放電加工機)は前年同期に比べやや減少しました。
このようななか当社グループは、「one FANUC」、「壊れない」「壊れる前に知らせる」「壊れてもすぐ直せる」および「サービス ファースト」をスローガンに掲げ、信頼性の高い当社商品およびそのサービスの提供を一丸となって推進し、お客様の効率的で先進的な生産体制の構築と維持に寄与できるよう努めました。またAI技術の当社商品への適用を進め商品化を行うと同時に、IoTへの対応として、従来から取り組んでいるLINK i商品の拡販のほか、新たな取り組みであるFIELD system (FANUC Intelligent Edge Link and Drive system)の機能拡張およびアプリケーション(パートナー企業製を含む)の充実を図るとともに、FIELD systemの普及に努めました。
当第3四半期連結累計期間における連結業績は、売上高が4,961億12百万円(前年同期比7.4%減)、経常利益が1,505億37百万円(前年同期比18.9%減)となりました。四半期純利益は、厚生年金基金代行返上益を特別利益として計上したこと等により、1,287億51百万円(前年同期比5.5%減)となりました。
なお、当社グループは、CNCシステムとその応用商品を提供する企業グループとして、単一セグメントの事業を営んでおりますが、部門別の売上高につきましては、FA部門が1,667億66百万円(前年同期比0.1%増)、ロボット部門が1,671億28百万円(前年同期比0.04%増)、ロボマシン部門が936億7百万円(前年同期比32.0%減)、サービス部門が686億11百万円(前年同期比6.2%増)でした。
※ [(1)経営成績]における「四半期純利益」は、四半期連結損益計算書における「親会社株主に帰属する四半期純利益」を指します。
(2) 財政状態
資産合計は、前年度末比1,351億23百万円減の1兆5,931億4百万円となりました。
負債合計は、前年度末比846億75百万円減の1,759億22百万円となりました。
純資産合計は、前年度末比504億48百万円減の1兆4,171億82百万円となりました。
なお当社は、当社の株主還元方針(2015年4月27日公表)に基づき、発行済株式総数の5%を超える自己(18,246株、163百万円)を2018年5月31日付で消却いたしました。(本消却に伴う純資産合計額への影響はありません。)
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は410億33百万円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。