四半期報告書-第53期第1四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/05 9:56
【資料】
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【項目】
32項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績
当第1四半期連結累計期間(2021年4月1日から6月30日まで)における当社グループを取り巻く状況につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響等で減少していた製造業全般の設備投資が増加してきました。一方で、新型コロナウイルス感染症の再拡大への懸念や半導体等の主要部品の不足、米中摩擦の影響等、先行き不透明な状況が続いております。
このようななか、当社グループにおきましては、新型コロナウイルスの感染拡大防止を最優先としつつ、お客様への商品の供給とサービス活動の継続に努めてきました。
当第1四半期連結累計期間における連結業績は、売上高が1,852億93百万円(前年同期比69.6%増)、経常利益が579億60百万円(前年同期比341.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が402億95百万円(前年同期比343.2%増)となりました。
部門別の事業の概況につきましては、次のとおりです。
FA部門については、CNCシステムの主要顧客である工作機械業界の需要は、中国、インドで好調に推移した他、欧米も含め全体的に回復してきました。国内、韓国、台湾では、中国市場向けに加え欧米向け輸出も増加し、堅調に推移しました。レーザについては、中国市場および欧州市場で回復基調にありますが、海外メーカとの厳しい競争が継続しています。これらの結果、FA部門の売上高は522億6百万円(前年同期比49.8%増)となりました。
ロボット部門については、中国でIT関連、EV、重機、建機向けを中心に売上が堅調に推移しました。米国でも一般産業向けおよびEV関連の需要を取り込んだ自動車産業向けが堅調でした。また、欧州でも一般産業向けが好調に推移し、売上が増加しました。国内では、昨年10月を底に売上は回復しています。これらの結果、ロボット部門の売上高は588億6百万円(前年同期比44.7%増)となりました。
ロボマシン部門については、ロボドリル(小型切削加工機)は、パソコン、タブレット、スマートフォン市場向けの旺盛な需要を受け、売上が増加しました。ロボショット(電動射出成形機)は、IT関連、医療市場向けの需要が好調に推移し、売上が増加しました。ロボカット(ワイヤカット放電加工機)についても、売上が増加しました。これらの結果、ロボマシン部門の売上高は532億39百万円(前年同期比189.9%増)となりました。
サービス部門については、売上が例年並みに回復しています。サービス部門の売上高は210億42百万円(前年同期比36.5%増)となりました。
(2) 財政状態
資産合計は、前年度末比5億41百万円増の1兆6,257億32百万円となりました。
負債合計は、前年度末比74億45百万円減の1,821億92百万円となりました。
純資産合計は、前年度末比79億86百万円増の1兆4,435億40百万円となりました。
(3) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は115億68百万円です。
なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。