四半期報告書-第70期第2四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
世界経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、依然として先行き不透明な状況が続いております。一部の国々ではワクチン接種が順調に進み、経済活動の再開が進んでおりますが、世界各国で新型コロナウイルス感染症拡大の波が断続的に訪れている状況に変わりはなく、各国間及び業種間で経済活動の回復に格差が生じております。さらに、米中対立や半導体需給逼迫の影響も懸念されております。一方で、昨年末から脱炭素社会の実現に向けた世界各国の動きが活発化し、各国政府による公共投資及び企業による設備投資のさらなる拡大が期待されております。
脱炭素に向けた世界各国の取り組みを受け、当社の主要顧客であります自動車及び電子部品業界では、設備投資の急速な回復が進んでおり、バッテリー、モーター、電子部品関連の計測器需要は高い状態が続いております。また、新型コロナウイルス感染症対策として、在宅勤務やWeb会議が普及したことにより、データセンターの投資が進み、保守管理用途での計測器需要の高まりが続いております。これに加え、インフラや電気設備メンテナンス分野向けの現場測定器の需要についても、堅調に推移いたしました。また、中国、台湾、韓国など東アジア各国の経済活動の急速な回復により、海外市場への売上高が伸長いたしました。
開発面では、バッテリー、デバイス分野やインフラ、電気設備メンテナンス分野といった重点市場の急速な進展に対応するため、開発体制を見直すとともに新製品を投入する準備を進めてまいりました。また、中国における研究開発、生産、販売、顧客サポートを事業内容とする日置(上海)科技発展有限公司が稼働を開始し、顧客ニーズを適時に満たしていくための取り組みを進めております。
販売面では、設備投資環境の改善とデジタルツールを駆使した新しい顧客対応の成果により、アジアが牽引役となり、グループ全体として受注高、売上高がともに伸長いたしました。
利益面では、人件費は増加いたしましたが、売上高が前年同期を上回ったことに加え、営業活動の制限により経費の発生が抑制される状況が続いており、営業利益、経常利益ともに前年同期を上回る結果になりました。
以上により、当第2四半期連結累計期間における業績は、売上高146億39百万円(前年同期比37.1%増)、営業利益31億33百万円(同97.0%増)、経常利益32億31百万円(同94.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益24億32百万円(同96.5%増)になりました。
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び預金、受取手形及び売掛金が増加したため、前連結会計年度末と比較して30億50百万円増加し、334億91百万円になりました。
負債は、未払費用は減少いたしましたが、買掛金及び賞与引当金が増加したため、前連結会計年度末と比較して8億92百万円増加し、53億20百万円になりました。
純資産は、利益剰余金が増加したため、前連結会計年度末と比較して21億58百万円増加し、281億71百万円になりました。
当社グループにおける製品別の受注高及び売上高の実績は、次のとおりであります。
① 受注実績
② 売上実績
また、顧客の所在地別の受注高及び売上高の実績は、次のとおりであります。
当第2四半期連結累計期間の海外売上高は、83億72百万円(前年同期比63.1%増)、海外売上高比率は57.2%になりました。
① 受注実績
(注)1.国又は地域の区分は、地理的近接度によっております。
2.各区分に属する主な国又は地域
(1)アジア ……………… 中国・韓国・台湾・東南アジア・インド
(2)アメリカ …………… 北米・中南米
(3)ヨーロッパ ………… ドイツ・フランス・イタリア・イギリス
(4)その他の地域 ……… 中近東・オーストラリア・アフリカ
3.受注高は顧客の所在地を基礎とし、分類しております。
② 売上実績
(注)1.国又は地域の区分は、地理的近接度によっております。
2.各区分に属する主な国又は地域
(1)アジア ……………… 中国・韓国・台湾・東南アジア・インド
(2)アメリカ …………… 北米・中南米
(3)ヨーロッパ ………… ドイツ・フランス・イタリア・イギリス
(4)その他の地域 ……… 中近東・オーストラリア・アフリカ
3.売上高は顧客の所在地を基礎とし、分類しております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比較して7億45百万円増加し、122億88百万円になりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、14億47百万円の収入(前年同期比13.4%減)になりました。主な増加要因は、税金等調整前四半期純利益32億33百万円及び賞与引当金の増加額11億59百万円であります。主な減少要因は、売上債権の増加額15億10百万円及び未払費用の減少額9億94百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出等により、3億13百万円の支出(前年同期比13.8%減)になりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額等により、5億45百万円の支出(前年同期比10.8%減)になりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、12億78百万円であります。
また、中国市場における研究開発、製造、販売、顧客サポートを事業内容とする日置(上海)科技発展有限公司が稼働し、顧客ニーズを適時に満たすための中国国内での研究開発活動を開始しておりますが、現時点でその影響は軽微であり、当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
世界経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、依然として先行き不透明な状況が続いております。一部の国々ではワクチン接種が順調に進み、経済活動の再開が進んでおりますが、世界各国で新型コロナウイルス感染症拡大の波が断続的に訪れている状況に変わりはなく、各国間及び業種間で経済活動の回復に格差が生じております。さらに、米中対立や半導体需給逼迫の影響も懸念されております。一方で、昨年末から脱炭素社会の実現に向けた世界各国の動きが活発化し、各国政府による公共投資及び企業による設備投資のさらなる拡大が期待されております。
脱炭素に向けた世界各国の取り組みを受け、当社の主要顧客であります自動車及び電子部品業界では、設備投資の急速な回復が進んでおり、バッテリー、モーター、電子部品関連の計測器需要は高い状態が続いております。また、新型コロナウイルス感染症対策として、在宅勤務やWeb会議が普及したことにより、データセンターの投資が進み、保守管理用途での計測器需要の高まりが続いております。これに加え、インフラや電気設備メンテナンス分野向けの現場測定器の需要についても、堅調に推移いたしました。また、中国、台湾、韓国など東アジア各国の経済活動の急速な回復により、海外市場への売上高が伸長いたしました。
開発面では、バッテリー、デバイス分野やインフラ、電気設備メンテナンス分野といった重点市場の急速な進展に対応するため、開発体制を見直すとともに新製品を投入する準備を進めてまいりました。また、中国における研究開発、生産、販売、顧客サポートを事業内容とする日置(上海)科技発展有限公司が稼働を開始し、顧客ニーズを適時に満たしていくための取り組みを進めております。
販売面では、設備投資環境の改善とデジタルツールを駆使した新しい顧客対応の成果により、アジアが牽引役となり、グループ全体として受注高、売上高がともに伸長いたしました。
利益面では、人件費は増加いたしましたが、売上高が前年同期を上回ったことに加え、営業活動の制限により経費の発生が抑制される状況が続いており、営業利益、経常利益ともに前年同期を上回る結果になりました。
以上により、当第2四半期連結累計期間における業績は、売上高146億39百万円(前年同期比37.1%増)、営業利益31億33百万円(同97.0%増)、経常利益32億31百万円(同94.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益24億32百万円(同96.5%増)になりました。
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び預金、受取手形及び売掛金が増加したため、前連結会計年度末と比較して30億50百万円増加し、334億91百万円になりました。
負債は、未払費用は減少いたしましたが、買掛金及び賞与引当金が増加したため、前連結会計年度末と比較して8億92百万円増加し、53億20百万円になりました。
純資産は、利益剰余金が増加したため、前連結会計年度末と比較して21億58百万円増加し、281億71百万円になりました。
当社グループにおける製品別の受注高及び売上高の実績は、次のとおりであります。
① 受注実績
前第2四半期連結累計期間 (自 2020年1月1日 至 2020年6月30日) | 当第2四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年6月30日) | 増減 | ||||
金額 (千円) | 構成比 (%) | 金額 (千円) | 構成比 (%) | 金額 (千円) | 増減率 (%) | |
自動試験装置 | 1,071,649 | 9.8 | 1,652,369 | 10.5 | 580,719 | 54.2 |
記録装置 | 1,908,433 | 17.5 | 2,307,298 | 14.7 | 398,865 | 20.9 |
電子測定器 | 4,630,992 | 42.6 | 7,938,118 | 50.7 | 3,307,125 | 71.4 |
現場測定器 | 2,649,348 | 24.3 | 3,176,106 | 20.3 | 526,757 | 19.9 |
周辺装置他 | 621,232 | 5.7 | 590,736 | 3.8 | △30,495 | △4.9 |
合計 | 10,881,655 | 100.0 | 15,664,628 | 100.0 | 4,782,972 | 44.0 |
② 売上実績
前第2四半期連結累計期間 (自 2020年1月1日 至 2020年6月30日) | 当第2四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年6月30日) | 増減 | ||||
金額 (千円) | 構成比 (%) | 金額 (千円) | 構成比 (%) | 金額 (千円) | 増減率 (%) | |
自動試験装置 | 1,200,366 | 11.2 | 1,847,006 | 12.6 | 646,640 | 53.9 |
記録装置 | 1,756,895 | 16.5 | 2,140,201 | 14.6 | 383,306 | 21.8 |
電子測定器 | 4,538,971 | 42.5 | 6,646,371 | 45.4 | 2,107,400 | 46.4 |
現場測定器 | 2,545,602 | 23.8 | 3,232,708 | 22.1 | 687,106 | 27.0 |
周辺装置他 | 635,218 | 5.9 | 773,505 | 5.3 | 138,287 | 21.8 |
合計 | 10,677,053 | 100.0 | 14,639,794 | 100.0 | 3,962,740 | 37.1 |
また、顧客の所在地別の受注高及び売上高の実績は、次のとおりであります。
当第2四半期連結累計期間の海外売上高は、83億72百万円(前年同期比63.1%増)、海外売上高比率は57.2%になりました。
① 受注実績
前第2四半期連結累計期間 (自 2020年1月1日 至 2020年6月30日) | 当第2四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年6月30日) | 増減 | |||||
金額 (千円) | 構成比 (%) | 金額 (千円) | 構成比 (%) | 金額 (千円) | 増減率 (%) | ||
国 内 | 5,576,109 | 51.2 | 6,580,197 | 42.0 | 1,004,088 | 18.0 | |
海外 | アジア | 3,931,172 | 36.1 | 7,103,180 | 45.3 | 3,172,008 | 80.7 |
アメリカ | 672,821 | 6.2 | 1,034,378 | 6.6 | 361,556 | 53.7 | |
ヨーロッパ | 476,643 | 4.4 | 767,361 | 4.9 | 290,718 | 61.0 | |
その他の地域 | 224,908 | 2.1 | 179,510 | 1.1 | △45,398 | △20.2 | |
計 | 5,305,546 | 48.8 | 9,084,431 | 58.0 | 3,778,884 | 71.2 | |
合 計 | 10,881,655 | 100.0 | 15,664,628 | 100.0 | 4,782,972 | 44.0 |
(注)1.国又は地域の区分は、地理的近接度によっております。
2.各区分に属する主な国又は地域
(1)アジア ……………… 中国・韓国・台湾・東南アジア・インド
(2)アメリカ …………… 北米・中南米
(3)ヨーロッパ ………… ドイツ・フランス・イタリア・イギリス
(4)その他の地域 ……… 中近東・オーストラリア・アフリカ
3.受注高は顧客の所在地を基礎とし、分類しております。
② 売上実績
前第2四半期連結累計期間 (自 2020年1月1日 至 2020年6月30日) | 当第2四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年6月30日) | 増減 | |||||
金額 (千円) | 構成比 (%) | 金額 (千円) | 構成比 (%) | 金額 (千円) | 増減率 (%) | ||
国 内 | 5,542,937 | 51.9 | 6,267,370 | 42.8 | 724,433 | 13.1 | |
海外 | アジア | 3,718,570 | 34.8 | 6,406,097 | 43.8 | 2,687,527 | 72.3 |
アメリカ | 761,042 | 7.1 | 1,066,374 | 7.3 | 305,331 | 40.1 | |
ヨーロッパ | 511,510 | 4.8 | 714,805 | 4.9 | 203,294 | 39.7 | |
その他の地域 | 142,992 | 1.3 | 185,146 | 1.3 | 42,154 | 29.5 | |
計 | 5,134,116 | 48.1 | 8,372,423 | 57.2 | 3,238,307 | 63.1 | |
合 計 | 10,677,053 | 100.0 | 14,639,794 | 100.0 | 3,962,740 | 37.1 |
(注)1.国又は地域の区分は、地理的近接度によっております。
2.各区分に属する主な国又は地域
(1)アジア ……………… 中国・韓国・台湾・東南アジア・インド
(2)アメリカ …………… 北米・中南米
(3)ヨーロッパ ………… ドイツ・フランス・イタリア・イギリス
(4)その他の地域 ……… 中近東・オーストラリア・アフリカ
3.売上高は顧客の所在地を基礎とし、分類しております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比較して7億45百万円増加し、122億88百万円になりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、14億47百万円の収入(前年同期比13.4%減)になりました。主な増加要因は、税金等調整前四半期純利益32億33百万円及び賞与引当金の増加額11億59百万円であります。主な減少要因は、売上債権の増加額15億10百万円及び未払費用の減少額9億94百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出等により、3億13百万円の支出(前年同期比13.8%減)になりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額等により、5億45百万円の支出(前年同期比10.8%減)になりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、12億78百万円であります。
また、中国市場における研究開発、製造、販売、顧客サポートを事業内容とする日置(上海)科技発展有限公司が稼働し、顧客ニーズを適時に満たすための中国国内での研究開発活動を開始しておりますが、現時点でその影響は軽微であり、当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。