四半期報告書-第70期第3四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
世界経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、依然として先行き不透明な状況が続いております。日本を含め先進国を中心にワクチン接種が順調に進んでおりますが、変異種を主要因とする感染症拡大の波が断続的に訪れ、経済活動の完全な再開に向けて未だ予断を許さない状況が続いております。さらに、米中対立や半導体需給逼迫の影響は引き続き懸念されております。一方で、昨年末から急速に活発化した脱炭素化への流れを背景に、各国政府による公共投資及び企業による設備投資のさらなる拡大が引き続き期待されております。
当第3四半期連結会計期間においても脱炭素化に向けた世界各国の取り組みを受け、バッテリー、モーター、電子部品関連の計測器需要は引き続き高い状態が続いております。また、新型コロナウイルス感染症対策の影響もありデータセンターの投資も堅調で、保守管理用途での計測器需要の高まりが継続しております。海外市場においては、中国、韓国、台湾及びアメリカ、ヨーロッパなど幅広い地域で計測器需要は引き続き堅調で、売上高が伸長いたしました。
開発面では、9月までに6機種の新製品を市場に投入してまいりました。8月には、無線通信で測定値をスマートフォンやタブレット端末に転送できるデジタルマルチメータを発売いたしました。当社の無償アプリケーションと組み合わせることで簡易的な高調波解析ができるなど、お客様の生産性の向上や多様な計測ニーズへの対応に寄与することが期待されます。
販売面では、中国における販売体制を変更いたしました。これまで中国市場へは、当社の子会社である日置(上海)商貿有限公司が当社製品の販売、顧客サポート、アフターサービスを行ってまいりましたが、日置(上海)商貿有限公司は6月に中国国内の地域統括会社へと会社機能を変更し、9月に社名を日置(上海)測量技術有限公司に変更いたしました。また、9月には日置(上海)測量技術有限公司の子会社である日置(上海)測量儀器有限公司を設立し、今後中国市場における当社製品の販売、顧客サポートを行ってまいります。
利益面では、人件費及び経費は増加いたしましたが、売上高がこの増加幅を上回ったことにより、営業利益、経常利益ともに前年同期を上回る結果になりました。
以上により、当第3四半期連結累計期間における業績は、売上高215億35百万円(前年同期比35.4%増)、営業利益42億99百万円(同139.3%増)、経常利益44億94百万円(同132.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益33億93百万円(同134.9%増)になりました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び預金、たな卸資産が増加したため、前連結会計年度末と比較して36億41百万円増加し、340億81百万円になりました。
負債は、未払費用は減少いたしましたが、賞与引当金が増加したため、前連結会計年度末と比較して14億18百万円増加し、58億46百万円になりました。
純資産は、利益剰余金が増加したため、前連結会計年度末と比較して22億22百万円増加し、282億35百万円になりました。
当社グループにおける製品別の受注高及び売上高の実績は、次のとおりであります。
① 受注実績
② 売上実績
また、顧客の所在地別の受注高及び売上高の実績は、次のとおりであります。
当第3四半期連結累計期間の海外売上高は、124億76百万円(前年同期比59.9%増)、海外売上高比率は57.9%になりました。
① 受注実績
(注)1.国又は地域の区分は、地理的近接度によっております。
2.各区分に属する主な国又は地域
(1)アジア ……………… 中国・韓国・台湾・東南アジア・インド
(2)アメリカ …………… 北米・中南米
(3)ヨーロッパ ………… ドイツ・フランス・イタリア・イギリス
(4)その他の地域 ……… 中近東・オーストラリア・アフリカ
3.受注高は顧客の所在地を基礎とし、分類しております。
② 売上実績
(注)1.国又は地域の区分は、地理的近接度によっております。
2.各区分に属する主な国又は地域
(1)アジア ……………… 中国・韓国・台湾・東南アジア・インド
(2)アメリカ …………… 北米・中南米
(3)ヨーロッパ ………… ドイツ・フランス・イタリア・イギリス
(4)その他の地域 ……… 中近東・オーストラリア・アフリカ
3.売上高は顧客の所在地を基礎とし、分類しております。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、19億61百万円であります。
また、中国市場における研究開発、製造、販売、顧客サポートを事業内容とする日置(上海)科技発展有限公司が稼働し、顧客ニーズを適時に満たすための中国国内での研究開発活動を開始しておりますが、現時点でその影響は軽微であり、当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
世界経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、依然として先行き不透明な状況が続いております。日本を含め先進国を中心にワクチン接種が順調に進んでおりますが、変異種を主要因とする感染症拡大の波が断続的に訪れ、経済活動の完全な再開に向けて未だ予断を許さない状況が続いております。さらに、米中対立や半導体需給逼迫の影響は引き続き懸念されております。一方で、昨年末から急速に活発化した脱炭素化への流れを背景に、各国政府による公共投資及び企業による設備投資のさらなる拡大が引き続き期待されております。
当第3四半期連結会計期間においても脱炭素化に向けた世界各国の取り組みを受け、バッテリー、モーター、電子部品関連の計測器需要は引き続き高い状態が続いております。また、新型コロナウイルス感染症対策の影響もありデータセンターの投資も堅調で、保守管理用途での計測器需要の高まりが継続しております。海外市場においては、中国、韓国、台湾及びアメリカ、ヨーロッパなど幅広い地域で計測器需要は引き続き堅調で、売上高が伸長いたしました。
開発面では、9月までに6機種の新製品を市場に投入してまいりました。8月には、無線通信で測定値をスマートフォンやタブレット端末に転送できるデジタルマルチメータを発売いたしました。当社の無償アプリケーションと組み合わせることで簡易的な高調波解析ができるなど、お客様の生産性の向上や多様な計測ニーズへの対応に寄与することが期待されます。
販売面では、中国における販売体制を変更いたしました。これまで中国市場へは、当社の子会社である日置(上海)商貿有限公司が当社製品の販売、顧客サポート、アフターサービスを行ってまいりましたが、日置(上海)商貿有限公司は6月に中国国内の地域統括会社へと会社機能を変更し、9月に社名を日置(上海)測量技術有限公司に変更いたしました。また、9月には日置(上海)測量技術有限公司の子会社である日置(上海)測量儀器有限公司を設立し、今後中国市場における当社製品の販売、顧客サポートを行ってまいります。
利益面では、人件費及び経費は増加いたしましたが、売上高がこの増加幅を上回ったことにより、営業利益、経常利益ともに前年同期を上回る結果になりました。
以上により、当第3四半期連結累計期間における業績は、売上高215億35百万円(前年同期比35.4%増)、営業利益42億99百万円(同139.3%増)、経常利益44億94百万円(同132.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益33億93百万円(同134.9%増)になりました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、現金及び預金、たな卸資産が増加したため、前連結会計年度末と比較して36億41百万円増加し、340億81百万円になりました。
負債は、未払費用は減少いたしましたが、賞与引当金が増加したため、前連結会計年度末と比較して14億18百万円増加し、58億46百万円になりました。
純資産は、利益剰余金が増加したため、前連結会計年度末と比較して22億22百万円増加し、282億35百万円になりました。
当社グループにおける製品別の受注高及び売上高の実績は、次のとおりであります。
① 受注実績
前第3四半期連結累計期間 (自 2020年1月1日 至 2020年9月30日) | 当第3四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年9月30日) | 増減 | ||||
金額 (千円) | 構成比 (%) | 金額 (千円) | 構成比 (%) | 金額 (千円) | 増減率 (%) | |
自動試験装置 | 1,343,584 | 8.5 | 2,836,230 | 12.1 | 1,492,646 | 111.1 |
記録装置 | 2,820,367 | 17.8 | 3,390,831 | 14.5 | 570,463 | 20.2 |
電子測定器 | 6,812,414 | 43.1 | 11,801,532 | 50.3 | 4,989,117 | 73.2 |
現場測定器 | 3,906,678 | 24.7 | 4,466,353 | 19.0 | 559,675 | 14.3 |
周辺装置他 | 934,307 | 5.9 | 961,058 | 4.1 | 26,751 | 2.9 |
合計 | 15,817,352 | 100.0 | 23,456,006 | 100.0 | 7,638,654 | 48.3 |
② 売上実績
前第3四半期連結累計期間 (自 2020年1月1日 至 2020年9月30日) | 当第3四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年9月30日) | 増減 | ||||
金額 (千円) | 構成比 (%) | 金額 (千円) | 構成比 (%) | 金額 (千円) | 増減率 (%) | |
自動試験装置 | 1,598,457 | 10.1 | 2,501,975 | 11.6 | 903,518 | 56.5 |
記録装置 | 2,740,120 | 17.2 | 3,135,197 | 14.6 | 395,076 | 14.4 |
電子測定器 | 6,801,972 | 42.8 | 10,223,674 | 47.5 | 3,421,702 | 50.3 |
現場測定器 | 3,799,758 | 23.9 | 4,528,533 | 21.0 | 728,774 | 19.2 |
周辺装置他 | 961,730 | 6.0 | 1,146,023 | 5.3 | 184,292 | 19.2 |
合計 | 15,902,040 | 100.0 | 21,535,404 | 100.0 | 5,633,363 | 35.4 |
また、顧客の所在地別の受注高及び売上高の実績は、次のとおりであります。
当第3四半期連結累計期間の海外売上高は、124億76百万円(前年同期比59.9%増)、海外売上高比率は57.9%になりました。
① 受注実績
前第3四半期連結累計期間 (自 2020年1月1日 至 2020年9月30日) | 当第3四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年9月30日) | 増減 | |||||
金額 (千円) | 構成比 (%) | 金額 (千円) | 構成比 (%) | 金額 (千円) | 増減率 (%) | ||
国 内 | 7,933,216 | 50.2 | 9,575,578 | 40.8 | 1,642,362 | 20.7 | |
海外 | アジア | 5,912,115 | 37.4 | 10,883,412 | 46.4 | 4,971,296 | 84.1 |
アメリカ | 961,463 | 6.1 | 1,566,140 | 6.7 | 604,676 | 62.9 | |
ヨーロッパ | 709,961 | 4.5 | 1,111,522 | 4.7 | 401,561 | 56.6 | |
その他の地域 | 300,595 | 1.9 | 319,353 | 1.4 | 18,757 | 6.2 | |
計 | 7,884,135 | 49.8 | 13,880,428 | 59.2 | 5,996,292 | 76.1 | |
合 計 | 15,817,352 | 100.0 | 23,456,006 | 100.0 | 7,638,654 | 48.3 |
(注)1.国又は地域の区分は、地理的近接度によっております。
2.各区分に属する主な国又は地域
(1)アジア ……………… 中国・韓国・台湾・東南アジア・インド
(2)アメリカ …………… 北米・中南米
(3)ヨーロッパ ………… ドイツ・フランス・イタリア・イギリス
(4)その他の地域 ……… 中近東・オーストラリア・アフリカ
3.受注高は顧客の所在地を基礎とし、分類しております。
② 売上実績
前第3四半期連結累計期間 (自 2020年1月1日 至 2020年9月30日) | 当第3四半期連結累計期間 (自 2021年1月1日 至 2021年9月30日) | 増減 | |||||
金額 (千円) | 構成比 (%) | 金額 (千円) | 構成比 (%) | 金額 (千円) | 増減率 (%) | ||
国 内 | 8,101,837 | 50.9 | 9,059,371 | 42.1 | 957,533 | 11.8 | |
海外 | アジア | 5,709,706 | 35.9 | 9,568,133 | 44.4 | 3,858,426 | 67.6 |
アメリカ | 1,045,277 | 6.6 | 1,603,277 | 7.4 | 558,000 | 53.4 | |
ヨーロッパ | 772,521 | 4.9 | 1,010,833 | 4.7 | 238,312 | 30.8 | |
その他の地域 | 272,696 | 1.7 | 293,787 | 1.4 | 21,090 | 7.7 | |
計 | 7,800,202 | 49.1 | 12,476,032 | 57.9 | 4,675,829 | 59.9 | |
合 計 | 15,902,040 | 100.0 | 21,535,404 | 100.0 | 5,633,363 | 35.4 |
(注)1.国又は地域の区分は、地理的近接度によっております。
2.各区分に属する主な国又は地域
(1)アジア ……………… 中国・韓国・台湾・東南アジア・インド
(2)アメリカ …………… 北米・中南米
(3)ヨーロッパ ………… ドイツ・フランス・イタリア・イギリス
(4)その他の地域 ……… 中近東・オーストラリア・アフリカ
3.売上高は顧客の所在地を基礎とし、分類しております。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、19億61百万円であります。
また、中国市場における研究開発、製造、販売、顧客サポートを事業内容とする日置(上海)科技発展有限公司が稼働し、顧客ニーズを適時に満たすための中国国内での研究開発活動を開始しておりますが、現時点でその影響は軽微であり、当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。