四半期報告書-第62期第2四半期(令和2年12月1日-令和3年2月28日)

【提出】
2021/04/14 14:03
【資料】
PDFをみる
【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ 1,382百万円増加し、40,672百万円となりました。これは主に、現金及び預金が増加したこと等によるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ 336百万円増加し、3,060百万円となりました。これは主に、未払法人税等が増加したこと等によるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ 1,045百万円増加し、37,612百万円となりました。これは主に、利益剰余金が増加したこと等によるものであります。
②経営成績
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防に有望なワクチンが一部の国々で実用化されたことにより、収束に向けて前進しつつありますが、依然として感染の拡大が収まる気配はなく先行き不透明な状況が続いております。また、日本経済におきましても、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行再拡大により一部都道府県で緊急事態宣言が発令されたことにより、企業活動や消費活動等が制限され、極めて厳しい状況で推移しております。
このような環境下、当社グループにおきましては、需要の拡大が見込まれる海外販売拠点を中心に、Webを活用した医師向けセミナーの開催やディーラーへの製品紹介を積極的に実施することでマーケティング強化を図り、デンタル関連製品においては、比較的市場の回復が早く、通常通り営業活動が再開しつつある中国の売上が牽引し増収となりました。一方、サージカル関連製品並びにアイレス針関連製品においては、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により病院での手術が制限されたこと等が影響し、全体としては減収となりました。
生産面については、主力工場であるベトナム工場において、地域が掲げる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の徹底した罹患リスク対策を遵守することで、工場内で感染者を発生させることなく生産活動を継続してまいりました。また、本社・海外生産拠点間での渡航が制限される中、オンラインを通して現状の課題、対応策についてタイムリーに情報交換することで生産の効率化及び生産技術の向上に努めてまいりました。
開発面においては、開発テーマのさらなる「選択と集中」を目標に掲げ、テーマを厳選する仕組みを新たに構築
し、優先度の高いテーマへ効果的にリソースを集中することで開発期間の短縮に努めてまいりました。また、ドイ
ツの拠点 GDF Gesellschaft für dentale Forschung und Innovationen GmbHと相互にマーケティング情報を共有
し、新たな歯科用修復材の開発を推進してまいりました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は 8,304百万円(前年同期比 2.0%減)、営業利益は売上高が減少したこと等により 2,665百万円(同 4.2%減)、経常利益は 2,740百万円(同 9.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は投資有価証券売却益が減少したこと等により 2,014百万円(同 12.6%減)となりました。
セグメント別の業績概況は、次のとおりであります。なお、セグメントの売上高につきましては、外部顧客への売上高を記載しております。また、第1四半期連結会計期間から業績管理区分の見直しにより、従来「サージカル関連製品」、「デンタル関連製品」に含まれておりました針付縫合糸について、「アイレス針関連製品」に変更しております。そのため以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後の区分に組み替えた数値で比較しております。
(サージカル関連製品)
中国で品質評価の高い眼科ナイフの売上が伸長した一方、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により手術が制限されたことに伴い、特に国内での売上が低調に推移したことから、売上高は 2,272百万円(前年同期比 4.8%減)となりました。また、売上高が減少したこと等により、セグメント利益(営業利益)は 745百万円(同 6.1%減)となりました。
(アイレス針関連製品)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により病院での手術が制限されたこと並びに海外大口顧客の在庫調整の影響に伴い、売上高は 2,441百万円(前年同期比 12.7%減)となりました。また、売上高が減少したことに加え、生産調整に伴う生産効率の悪化等により、セグメント利益(営業利益)は 782百万円(同 22.6%減)となりました。
(デンタル関連製品)
世界規模で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けたものの、比較的回復の早い中国でダイヤバー並びにリーマ・ファイルの売上が伸長したことから、売上高は 3,590百万円(前年同期比 9.1%増)となりました。また、売上高が増加したこと等により、セグメント利益(営業利益)は 1,137百万円(同 16.3%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ 1,541百万円増加し、18,515百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、3,017百万円(前年同期比 146.2%増)となりました。これは主に、法人税等の支払額が減少したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、545百万円(前年同期比 14.2%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が減少したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1,111百万円(前年同期比 10.7%増)となりました。これは主に、配当金の支払額が増加したこと等によるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、727百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。