四半期報告書-第63期第3四半期(令和4年3月1日-令和4年5月31日)

【提出】
2022/07/15 9:11
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ 3,744百万円増加し、46,437百万円となりました。これは主に、現金及び預金、機械装置及び運搬具並びに土地が増加したこと等によるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ 210百万円増加し、3,701百万円となりました。これは主に、流動負債のその他に含まれる未払費用等が増加したこと等によるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ 3,533百万円増加し、42,736百万円となりました。これは主に、利益剰余金及び為替換算調整勘定が増加したこと等によるものであります。
②経営成績
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による行動制限が一部地域を除き緩和されたことで回復基調となりました。一方で、世界的なサプライチェーンの混乱やロシアのウクライナ侵攻に端を発する資源価格の高騰、さらには急激な円安やインフレ圧力の強まり等から先行き不透明な状況となっております。
このような環境下、当社グループにおきましては、「世界一の品質を世界のすみずみへ」を使命として、当連結会計年度を初年度とする中期経営計画をスタートさせております。当社グループのさらなる成長を目指して営業・生産・開発の各機能のグローバル化を進めることでビジネスモデルの変革を行い、企業理念実現のための取り組みを進めております。また、中期経営計画の重点製品として開発を進めてまいりました硝子体攝子の薬事登録を終え、薬事認証を取得いたしました。さらにNiTiロータリーファイルは量産体制を構築し、認知度向上を目指したセミナー等を実施し売上拡大に向けたマーケティング活動を進めております。ドイツのグループ会社では新本社工場建設用の土地取得が完了し、次期の完成に向け建設を開始いたしました。
当第3四半期連結累計期間における経営成績は以下のとおりです。
アジアでの販売拡大、欧州における需要回復並びに円安に伴う為替影響により、売上高は 14,830百万円(前年同期比 14.6%増)となりました。第2四半期に続き適正在庫の見直しを目的とした在庫処分の結果、売上原価率は悪化したものの、売上高の増加等により営業利益は4,543百万円(同 6.4%増)となりました。経常利益は為替差益が前年同期より増加したこと等により5,521百万円(同 19.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期に計上された投資有価証券売却益がなくなったものの、経常利益が増加したこと等により3,790百万円(同 8.9%増)となりました。
セグメント別の業績概況は、次のとおりであります。なお、セグメントの売上高につきましては、外部顧客への売上高を記載しております。
(サージカル関連製品)
品質評価の高い眼科ナイフの売上が欧州、アジア並びに国内で好調に推移したことから、売上高は 4,388百万円(前年同期比 20.8%増)となりました。また、売上高が増加したこと等により、セグメント利益(営業利益)は 1,531百万円(同 24.0%増)となりました。
(アイレス針関連製品)
アジア並びに北米において売上が好調に推移したことから、売上高は 4,362百万円(前年同期比 17.1%増)となりました。売上高の増加があったものの、適正在庫の見直しを目的とした在庫処分の結果、セグメント利益(営業利益)は 1,123百万円(同 9.1%減)となりました。
(デンタル関連製品)
中国のロックダウンの影響があったもののインドを中心にアジアにおいてダイヤバー等の売上が好調に推移したことにより、売上高は 6,079百万円(前年同期比 9.0%増)となりました。また、売上高が増加したこと等から、セグメント利益(営業利益)は 1,888百万円(同 5.1%増)となりました。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、1,082百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。