四半期報告書-第62期第3四半期(令和3年3月1日-令和3年5月31日)

【提出】
2021/07/14 9:48
【資料】
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【項目】
36項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ 2,416百万円増加し、41,706百万円となりました。これは主に、新本社・R&Dセンター予定地の取得に伴い、土地が増加したこと等によるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ 544百万円増加し、3,268百万円となりました。これは主に、未払法人税等が増加したこと等によるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ 1,872百万円増加し、38,438百万円となりました。これは主に、利益剰余金が増加したこと等によるものであります。
②経営成績
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチンの接種ペースの加速により収束に向けて前進しつつありますが、変異型ウイルスの流行等もあり、引き続き予断を許さない状況で推移しております。国内経済におきましても、消費活動等の景況感の持ち直しが期待されるものの、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による断続的な経済活動の制限等により、依然として先行きが不透明な状況が続いております。
このような環境下、当社グループにおきましては、需要の拡大が見込まれる新興国市場を中心に、Webを活用した医師向けセミナーの開催や顧客への製品紹介を実施することでマーケティング強化を努めてまいりました。これらの結果、サージカル関連製品及びデンタル関連製品においては、市場回復の早い中国の売上が牽引し増収となりました。一方、アイレス針関連製品においては、引き続き新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により病院での手術が制限されたこと等が影響し減収となりました。
生産面については、ベトナムの生産拠点 MANI HANOI CO.,LTD.において、地域が掲げる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の徹底した罹患リスク対策を遵守することで、工場内での感染者を発生させることなく生産活動を継続しております。生産技術面では、ベトナム現地拠点を主体として更なる生産効率化ならびに品質向上に努めてまいりました。
開発面においては、開発テーマの「選択と集中」による開発期間の短縮を最優先目標として掲げ、重要性の高いテーマへ効果的にリソースを集中させる仕組みの構築に努めてまいりました。さらに、中長期的には国内医師のみではなく、販売拠点の活動を通じて海外医師の声を取り入れることで、グローバルなニーズを反映した新製品開発を進めてまいります。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は 12,935百万円(前年同期比 9.0%増)、営業利益は売上高が増加したこと等により4,268百万円(同 15.8%増)、経常利益は為替差益が増加したことにより 4,621百万円(同 21.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,480百万円(同 22.1%増)となりました。
セグメント別の業績概況は、次のとおりであります。なお、セグメントの売上高につきましては、外部顧客への売上高を記載しております。また、第1四半期連結会計期間から業績管理区分の見直しにより、従来「サージカル関連製品」、「デンタル関連製品」に含まれておりました針付縫合針について、「アイレス針関連製品」に変更しております。そのため以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後の区分に組み替えた数値で比較しております。
(サージカル関連製品)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、不急の手術が制限され、国内での売上が低調に推移したものの、品質評価の高い眼科ナイフが中国で好調に推移し、売上高は 3,633百万円(前年同期比 5.8%増)となりました。また、利益寄与度の高い製品の売上高が増加したこと等により、セグメント利益(営業利益)は 1,235百万円(同 15.4%増)となりました。
(アイレス針関連製品)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により病院での手術件数が制限されたこと等により、売上高は 3,726百万円(前年同期比 5.9%減)となりました。また、売上高が減少したこと等から、セグメント利益(営業利益)は 1,235百万円(同 13.7%減)となりました。
(デンタル関連製品)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)からの回復が早い中国における根管治療機器の売上が好調に推移したこと及び海外子会社のGDF Gesellschaft für dentale Forschung und Innovationen GmbHにおける欧州の売上が好調に推移したことにより、売上高は 5,575百万円(前年同期比 24.7%増)となりました。また、売上高が増加したこと等から、セグメント利益(営業利益)は 1,797百万円(同 51.8%増)となりました。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、1,084百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。