四半期報告書-第64期第1四半期(2022/09/01-2022/11/30)

【提出】
2023/01/13 14:01
【資料】
PDFをみる
【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ1,004百万円減少し、49,109百万円となりました。これは主に、棚卸資産や現金及び預金、流動資産のその他に含まれる未収入金が減少したこと等によるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ581百万円減少し、4,117百万円となりました。これは主に、未払金及び未払法人税等が減少したこと等によるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ422百万円減少し、44,991百万円となりました。これは主に、配当金の支払いにより利益剰余金が減少したこと等によるものであります。
②経営成績
当第1四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)(以下、「新型コロナ」という。)への感染対策とワクチン接種が進み、多くの地域では経済活動への規制が緩和され、正常化は着実に進んでおります。一方で、ロシア・ウクライナ情勢による原材料・エネルギー価格の高騰、インフレリスクに対応した欧米諸国での政策金利の引き上げや急激な為替変動等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような環境下、当社グループは、「世界一の品質を世界のすみずみへ」という使命を掲げ、当社グループの製品を世界中に提供し、世界の人々の幸福に貢献することを目指しております。当社グループの更なる成長に向けて、2022年8月期より中期経営計画をスタートし、営業・生産・開発の各機能のグローバル化を進めることでビジネスモデルの変革を行い、企業理念実現のための取り組みを着実に進めております。当連結会計年度においては、中期経営計画の重点製品であるNiTiロータリーファイル1の量産体制構築と売上拡大に向けたマーケティング活動を強化し、硝子体鑷子2の国内発売及びMANIブランドで販売される歯科用修復材3の欧州先行販売に向けて準備を進めております。ドイツの連結子会社のGDFでは新本社工場を建設しており、2023年8月頃に完成を予定しております。さらに、国内ではグローバル生産体制の構築を目指してスマートファクトリー構想を推進し、今後の設計に向けた準備を進めております。今後も中期経営計画に基づく成長戦略により、企業価値の向上を目指してまいります。
(脚注)
1歯の歯髄と呼ばれる神経の治療法の1つである根管治療において、根管内の感染源除去に用いられる柔軟性の高いニッケルチタン製の歯科治療機器
2網膜剥離や糖尿病増殖性網膜症などの眼球疾患に対する治療法の1つである硝子体手術において、眼底の処置をするための眼科治療機器
3歯の欠損した部分を人工物で埋めることにより歯の形態を回復し、審美性を高める治療(歯冠修復治療、審美歯科治療)に使用される樹脂材料
当第1四半期連結累計期間における経営成績は以下のとおりであります。
新型コロナの影響を受けた前年同期と比べ、国内、欧州、アジアを中心とした地域で需要が拡大し、売上高は6,105百万円(前年同期比29.1%増)となりました。一方、海外子会社における製造原価の上昇や販売の増加に伴う売上原価の増加に加え、人員体制の強化等による販売費及び一般管理費の増加により、営業利益は1,748百万円(同2.1%増)となりました。経常利益は売上高及び営業利益が増加した一方、為替差益が剥離したこと等により1,736百万円(同9.2%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は経常利益の減少及び法人税等調整額の減少等により1,299百万円(同1.8%減)となりました。
セグメント別の業績概況は、次のとおりであります。なお、セグメントの売上高につきましては、外部顧客への売上高を記載しております。
売上高セグメント利益(営業利益)
百万円前年同期比(%)百万円前年同期比(%)
サージカル関連製品1,63725.44762.0
アイレス針関連製品2,08155.459522.0
デンタル関連製品2,38614.5677△10.7
連結6,10529.11,7482.1

(サージカル関連製品)
サージカル関連製品の売上高は1,637百万円(前年同期比25.4%増)、セグメント利益は476百万円(同2.0%増)となりました。品質評価の高い眼科ナイフの需要が中国を中心としたアジアや日本で拡大したことにより、前年同期から増収増益となりました。
(アイレス針関連製品)
アイレス針関連製品の売上高は2,081百万円(前年同期比55.4%増)、セグメント利益は595百万円(同22.0%増)となりました。製品需要の拡大を背景として、アイレス針の受注がアジア、北米並びに欧州において前年度より引き続き増加したことにより、大幅な増収増益となりました。
(デンタル関連製品)
デンタル関連製品の売上高は2,386百万円(前年同期比14.5%増)、セグメント利益は677百万円(同10.7%減)となりました。欧州における歯科用修復材の販売や国内における歯科用根管治療機器(リーマ・ファイル類)及び歯科用回転切削機器(ダイヤバー)の販売が堅調に推移したこと等により売上高は前年同期から増収となった一方、販売費及び一般管理費が前年同期より増加したこと等により、セグメント利益(営業利益)は減益となりました。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は508百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。