有価証券報告書-第59期(平成29年9月1日-平成30年8月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末(以下「前期末」という。)比3,439百万円増加し、37,683百万円となりました。
流動資産は前期末比4,291百万円増加の20,247百万円、固定資産は同851百万円減少の17,436百万円となりました。流動資産の増加は主に、現金及び預金の増加によるものであり、固定資産の減少は主に、のれんの減少によるものであります。当連結会計年度における設備投資額は1,262百万円、減価償却費は1,238百万円であり、設備投資は主に、海外工程移管や海外生産増強のための機械装置投資等です。
当連結会計年度末の負債合計は、前期末比371百万円増加し、4,136百万円となりました。
流動負債は前期末比62百万円増加の2,755百万円、固定負債は前期末比308百万円増加の1,380百万円となりました。流動負債の増加は主に、未払金の増加によるものであり、固定負債の増加は主に、繰延税金負債の増加によるものであります。
当連結会計年度末の純資産合計は、前期末比3,068百万円増加し、33,546百万円となりました。これは主に、利益剰余金、その他有価証券評価差額金の増加によるものであります。
利益剰余金は、配当金1,148百万円があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益3,770百万円が計上されたことに伴い、31,653百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度における日本経済は、企業業績の伸長により雇用情勢や所得環境が改善し、全体としては穏やかな回復基調にあります。一方で世界情勢は、米国での経済・金融政策動向や通商政策による貿易摩擦の激化等により減速リスクが高まるなど、安定感を欠いた状況で推移しております。
当医療機器業界におきましては、先進国では医療費抑制政策や承認基準の厳格化等厳しい状況が続いているものの、先進医療の導入が進み、新興国では人口の増加及び経済発展に伴う医療インフラの整備が進んでいるため、全体としては引き続き市場の拡大を見込んでおります。
このような環境下、当社グループにおきましては、引き続き需要の拡大が見込まれる新興国市場において、中国、ベトナム、インドの現地販売拠点を中心にマーケティングの強化を図り、各国におけるユーザーニーズの把握及び販売網の整備に努めた結果、サージカル関連製品及びアイレス針関連製品の売上を大きく増加させることができました。一方、先進国市場においては、アイレス針関連製品の欧州地域での売上が好調に推移しました。
海外工場におきましては、ベトナムの生産拠点 MANI HANOI CO., LTD. は、アイレス針関連製品の受注増加に対応すべく、新たに稼働したフーエン第2工場への生産工程移管を推進しました。さらに、品質向上とコスト低減を実現するため、生産工程の改善及び顧客への直接出荷体制の確立に努めてまいりました。
開発面については、引き続き「世界一の品質」を実現・維持するための既存製品改良研究を行うとともに、先進国での売上拡大を目指して製品開発を進め、当連結会計年度中の新製品として耳鼻科手術に用いられる「ENTナイフ」及び眼科手術に用いられる「サイドポートナイフ」(サージカル関連製品)を発売いたしました。
これらの結果、当連結会計年度の売上高は 20,102百万円(前年同期比17.1%増)、営業利益は 5,080百万円(同19.2%増)、経常利益は営業利益が増加したものの為替差益が前期より減少したことにより 5,221百万円(同12.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益はSchütz Dental GmbH株式譲渡に伴う関係会社株式売却損及びのれん減損損失を計上したものの、投資有価証券売却益の増加もあり 3,770百万円(同13.7%増)となりました。
セグメント別の業績概況は、次のとおりであります。なお、セグメントの売上高につきましては、外部顧客への売上高を記載しております。
(サージカル関連製品)
北米での売上が低調に推移したものの、品質評価の高い眼科ナイフが国内外で好調に推移したことに加え、ステイプラーの売上高が増加したことから売上高は 4,729百万円(前年同期比 11.6%増)となりました。また、売上高が増加したこと等から、セグメント利益(営業利益)は 1,354百万円(同 10.9%増)となりました。
(アイレス針関連製品)
欧州、アジア地域での売上が好調に推移したことから、売上高は 5,937百万円(前年同期比 30.6%増)となりました。また、売上高が増加したことに加え、ベトナム新工場の稼働によるアイレス縫合針の増産が軌道に乗ったこと等から、セグメント利益(営業利益)は2,260百万円(同 43.3%増)となりました。
(デンタル関連製品)
国内での売上が低調に推移したものの、現地販売拠点による積極的な販売促進活動により中国の売上が好調に推移したことから、売上高は 9,435百万円(前年同期比 12.5%増)となりました。また、売上高は増加したものの、原価改善活動に遅れが生じていること、利益率の低いデジタルワークフローの売上高が増加したこと等から、セグメント利益(営業利益)は 1,465百万円(同 0.2%増)に止まりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ 4,576百万円増加(前期末比61.4%増)し、12,032百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、5,569百万円(前年同期比16.2%増)となりました。この増減は主に、税金等調整前当期純利益が増加した一方、投資有価証券売却損益ならびに法人税等の支払額が増加したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、144百万円(前年同期は2,230百万円の支出)となりました。この増減は主に、有形固定資産の取得による支出が減少したこと、投資有価証券の売却及び償還による収入が増加したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1,146百万円(前年同期比9.0%増)となりました。この増減は主に、配当金の支払額が増加したこと等によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたり、重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
当社グループは、過去の実績や当該取引の状況に照らして、合理的と考えられる見積り及び判断を行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.当連結会計年度の経営成績等について
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度(以下「前期」という。)比 2,935百万円増加の 20,102百万円(前期比 17.1%増加)となりました。サージカル関連製品の売上高は、品質評価の高い眼科ナイフの売上が好調に推移したことから、4,729百万円(同11.6%増加)となりました。アイレス針関連製品の売上高は、欧州及びアジアでの売上が好調に推移したことから、5,937百万円(同30.6%増加)となりました。デンタル関連製品の売上高は、国内の売上が低調に推移したものの、中国を中心にアジアでの売上が好調に推移したことから、9,435百万円(同12.5%増加)となりました。
損益面においては、原価改善活動に遅れが生じたこと及び利益率の低いデジタルワークフローの売上高が増加したことによりデンタル関連製品の売上原価率が悪化しましたが、利益率の高いアイレス針関連製品の売上が好調に推移したことから、売上原価率は40.4%となり、売上総利益は前期比1,965百万円増加の11,973百万円(同19.6%増加)となりました。
営業利益は、新製品開発の強化、中国・インドの販売体制強化、ベトナム新工場稼働に伴う経費の増加等により販売費及び一般管理費が増加し、前期比818百万円増加の5,080百万円(同19.2%増加)となりました。
経常利益は、営業利益が増加したものの為替差益が前期より減少したことにより、前期比596百万円増加の5,221百万円(同12.9%増加)となりました。
税金等調整前当期純利益は、Schütz Dental GmbH株式譲渡に伴う関係会社株式売却損及びのれん減損損失を計上したものの、投資有価証券売却益の増加もあり、前期比542百万円増加の5,188百万円(同11.7%増加)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比455百万円増加の3,770百万円(同13.7%増加)となりました。
なお、セグメント別の分析は、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に、また、今後の事業環境の見通しと当社グループの課題につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営環境及び対処すべき課題」に記載のとおりであります。
b.経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
c.当社グループの資本の財源及び資金の流動性について
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
また、資本の財源及び資金の流動性について、運転資金及び設備資金は、自己資金により賄っております。
(参考)キャッシュ・フロー指標のトレンド
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
(注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
(注3)キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。
(注4)有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末(以下「前期末」という。)比3,439百万円増加し、37,683百万円となりました。
流動資産は前期末比4,291百万円増加の20,247百万円、固定資産は同851百万円減少の17,436百万円となりました。流動資産の増加は主に、現金及び預金の増加によるものであり、固定資産の減少は主に、のれんの減少によるものであります。当連結会計年度における設備投資額は1,262百万円、減価償却費は1,238百万円であり、設備投資は主に、海外工程移管や海外生産増強のための機械装置投資等です。
当連結会計年度末の負債合計は、前期末比371百万円増加し、4,136百万円となりました。
流動負債は前期末比62百万円増加の2,755百万円、固定負債は前期末比308百万円増加の1,380百万円となりました。流動負債の増加は主に、未払金の増加によるものであり、固定負債の増加は主に、繰延税金負債の増加によるものであります。
当連結会計年度末の純資産合計は、前期末比3,068百万円増加し、33,546百万円となりました。これは主に、利益剰余金、その他有価証券評価差額金の増加によるものであります。
利益剰余金は、配当金1,148百万円があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益3,770百万円が計上されたことに伴い、31,653百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度における日本経済は、企業業績の伸長により雇用情勢や所得環境が改善し、全体としては穏やかな回復基調にあります。一方で世界情勢は、米国での経済・金融政策動向や通商政策による貿易摩擦の激化等により減速リスクが高まるなど、安定感を欠いた状況で推移しております。
当医療機器業界におきましては、先進国では医療費抑制政策や承認基準の厳格化等厳しい状況が続いているものの、先進医療の導入が進み、新興国では人口の増加及び経済発展に伴う医療インフラの整備が進んでいるため、全体としては引き続き市場の拡大を見込んでおります。
このような環境下、当社グループにおきましては、引き続き需要の拡大が見込まれる新興国市場において、中国、ベトナム、インドの現地販売拠点を中心にマーケティングの強化を図り、各国におけるユーザーニーズの把握及び販売網の整備に努めた結果、サージカル関連製品及びアイレス針関連製品の売上を大きく増加させることができました。一方、先進国市場においては、アイレス針関連製品の欧州地域での売上が好調に推移しました。
海外工場におきましては、ベトナムの生産拠点 MANI HANOI CO., LTD. は、アイレス針関連製品の受注増加に対応すべく、新たに稼働したフーエン第2工場への生産工程移管を推進しました。さらに、品質向上とコスト低減を実現するため、生産工程の改善及び顧客への直接出荷体制の確立に努めてまいりました。
開発面については、引き続き「世界一の品質」を実現・維持するための既存製品改良研究を行うとともに、先進国での売上拡大を目指して製品開発を進め、当連結会計年度中の新製品として耳鼻科手術に用いられる「ENTナイフ」及び眼科手術に用いられる「サイドポートナイフ」(サージカル関連製品)を発売いたしました。
これらの結果、当連結会計年度の売上高は 20,102百万円(前年同期比17.1%増)、営業利益は 5,080百万円(同19.2%増)、経常利益は営業利益が増加したものの為替差益が前期より減少したことにより 5,221百万円(同12.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益はSchütz Dental GmbH株式譲渡に伴う関係会社株式売却損及びのれん減損損失を計上したものの、投資有価証券売却益の増加もあり 3,770百万円(同13.7%増)となりました。
セグメント別の業績概況は、次のとおりであります。なお、セグメントの売上高につきましては、外部顧客への売上高を記載しております。
(サージカル関連製品)
北米での売上が低調に推移したものの、品質評価の高い眼科ナイフが国内外で好調に推移したことに加え、ステイプラーの売上高が増加したことから売上高は 4,729百万円(前年同期比 11.6%増)となりました。また、売上高が増加したこと等から、セグメント利益(営業利益)は 1,354百万円(同 10.9%増)となりました。
(アイレス針関連製品)
欧州、アジア地域での売上が好調に推移したことから、売上高は 5,937百万円(前年同期比 30.6%増)となりました。また、売上高が増加したことに加え、ベトナム新工場の稼働によるアイレス縫合針の増産が軌道に乗ったこと等から、セグメント利益(営業利益)は2,260百万円(同 43.3%増)となりました。
(デンタル関連製品)
国内での売上が低調に推移したものの、現地販売拠点による積極的な販売促進活動により中国の売上が好調に推移したことから、売上高は 9,435百万円(前年同期比 12.5%増)となりました。また、売上高は増加したものの、原価改善活動に遅れが生じていること、利益率の低いデジタルワークフローの売上高が増加したこと等から、セグメント利益(営業利益)は 1,465百万円(同 0.2%増)に止まりました。
② キャッシュ・フローの状況
前連結会計年度 金額(千円) | 当連結会計年度 金額(千円) | 増減金額 (千円) | |
営業活動によるキャッシュ・フロー | 4,793,050 | 5,569,313 | 776,263 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | △2,230,573 | 144,077 | 2,374,650 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | △1,052,126 | △1,146,553 | △94,427 |
現金及び現金同等物期末残高 | 7,456,408 | 12,032,847 | 4,576,439 |
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ 4,576百万円増加(前期末比61.4%増)し、12,032百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、5,569百万円(前年同期比16.2%増)となりました。この増減は主に、税金等調整前当期純利益が増加した一方、投資有価証券売却損益ならびに法人税等の支払額が増加したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、144百万円(前年同期は2,230百万円の支出)となりました。この増減は主に、有形固定資産の取得による支出が減少したこと、投資有価証券の売却及び償還による収入が増加したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1,146百万円(前年同期比9.0%増)となりました。この増減は主に、配当金の支払額が増加したこと等によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年9月1日 至 平成30年8月31日) | 前年同期比(%) |
サージカル関連製品(千円) | 4,484,699 | 112.9 |
アイレス針関連製品(千円) | 7,490,685 | 135.4 |
デンタル関連製品(千円) | 5,841,727 | 110.1 |
合計(千円) | 17,817,112 | 120.3 |
(注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
2.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年9月1日 至 平成30年8月31日) | 前年同期比(%) |
サージカル関連製品(千円) | 4,729,743 | 111.6 |
アイレス針関連製品(千円) | 5,937,507 | 130.6 |
デンタル関連製品(千円) | 9,435,509 | 112.5 |
合計(千円) | 20,102,760 | 117.1 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたり、重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
当社グループは、過去の実績や当該取引の状況に照らして、合理的と考えられる見積り及び判断を行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.当連結会計年度の経営成績等について
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度(以下「前期」という。)比 2,935百万円増加の 20,102百万円(前期比 17.1%増加)となりました。サージカル関連製品の売上高は、品質評価の高い眼科ナイフの売上が好調に推移したことから、4,729百万円(同11.6%増加)となりました。アイレス針関連製品の売上高は、欧州及びアジアでの売上が好調に推移したことから、5,937百万円(同30.6%増加)となりました。デンタル関連製品の売上高は、国内の売上が低調に推移したものの、中国を中心にアジアでの売上が好調に推移したことから、9,435百万円(同12.5%増加)となりました。
損益面においては、原価改善活動に遅れが生じたこと及び利益率の低いデジタルワークフローの売上高が増加したことによりデンタル関連製品の売上原価率が悪化しましたが、利益率の高いアイレス針関連製品の売上が好調に推移したことから、売上原価率は40.4%となり、売上総利益は前期比1,965百万円増加の11,973百万円(同19.6%増加)となりました。
営業利益は、新製品開発の強化、中国・インドの販売体制強化、ベトナム新工場稼働に伴う経費の増加等により販売費及び一般管理費が増加し、前期比818百万円増加の5,080百万円(同19.2%増加)となりました。
経常利益は、営業利益が増加したものの為替差益が前期より減少したことにより、前期比596百万円増加の5,221百万円(同12.9%増加)となりました。
税金等調整前当期純利益は、Schütz Dental GmbH株式譲渡に伴う関係会社株式売却損及びのれん減損損失を計上したものの、投資有価証券売却益の増加もあり、前期比542百万円増加の5,188百万円(同11.7%増加)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比455百万円増加の3,770百万円(同13.7%増加)となりました。
なお、セグメント別の分析は、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に、また、今後の事業環境の見通しと当社グループの課題につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営環境及び対処すべき課題」に記載のとおりであります。
b.経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
c.当社グループの資本の財源及び資金の流動性について
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
また、資本の財源及び資金の流動性について、運転資金及び設備資金は、自己資金により賄っております。
(参考)キャッシュ・フロー指標のトレンド
平成26年 8月期 | 平成27年 8月期 | 平成28年 8月期 | 平成29年 8月期 | 平成30年 8月期 | |
自己資本比率(%) | 88.9 | 88.3 | 89.5 | 89.0 | 89.0 |
時価ベースの自己資本比率(%) | 245.6 | 292.2 | 228.8 | 244.1 | 422.7 |
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年) | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) | 23,172.9 | 1,545.1 | 24,179.8 | 32,472.4 | 37,758.1 |
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
(注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
(注3)キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。
(注4)有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。