四半期報告書-第34期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/10 11:09
【資料】
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【項目】
30項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第2四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナの影響による経済活動の停滞と、これに伴う深刻な景気の悪化により、厳しい状況下で推移しました。
医療機器業界においても、新型コロナの影響による外来患者の減少や、新型コロナ対応を優先した院内体制の確保により、医療機関の収益の悪化が顕著となる中で、先行きの不透明な状態が続いております。
このような経営環境の中で当社は、ユーザーに対する消耗品の安定供給を維持するとともに、医療施設の検査部門の運営を支える採血管準備装置および関連システム、検体検査装置導入の提案を続けてまいりました。
この結果、当第2四半期累計期間の売上高は、検体検査装置に関しては前年同期比を上回る水準であった一方、国内市場における採血管準備装置および関連システムの更新需要が谷間を迎えていること等により3,701,344千円(前年同期比21.3%減少)となりました。なお、総売上高に対する海外売上高の占める割合は、前年同期比7ポイント増加し14.9%となりました。
利益面に関しては、売上高の減少に伴い売上総利益が1,769,037千円(前年同期比16.7%減少)となり、販売費及び一般管理費は、コロナ禍における諸経費の削減努力や、営業・研究開発活動の自粛等により1,364,367千円(前年同期比10.0%減少)となり、営業利益は404,669千円(前年同期比33.2%減少)、経常利益は412,451千円(前年同期比32.2%減少)、四半期純利益は281,635千円(前年同期比43.0%減少)となりました。
なお、当社は医療機器及びこれら装置で使用する消耗品の製造、販売を主たる事業とする単一セグメントでありますが、事業の傾向を示すため品目別に記載いたします。
<品目別の販売状況>・採血管準備装置・システム
当第2四半期累計期間における採血管準備装置・システムの売上高は982,155千円(前年同期比50.7%減少)となりました。国内市場の売上高は、昨年度までに大型の更新案件が一巡し、更新需要の谷間となる年度を迎える中で810,653千円(前年同期比55.7%減少)となった一方、海外市場においては、新型コロナの影響で遅延していた案件に進展があったことなどから、売上高は171,501千円(前年同期比5.1%増加)となりました。
・検体検査装置
当第2四半期累計期間における検体検査装置の売上高は392,693千円(前年同期比48.0%増加)となりました。国内市場においては、主にデスクトップタイプの血液ガス分析装置・電解質分析装置の販売が前年同期比にて伸長した結果231,242千円(前年同期比12.2%増加)となり、海外市場では、新型コロナの影響により、緊急検査等に用いられるハンディタイプの血液ガス分析装置の販売が伸長したこと等により161,451千円(前年同期比172.5%増加)となりました。
・消耗品等
当第2四半期累計期間における消耗品等の売上高は2,326,495千円(前年同期比4.9%減少)となりました。国内市場における売上高は、新型コロナの影響により外来患者が減少し、医療施設における日常的な検査に用いる当社製品の使用頻度が減少したこと等により、2,109,787千円(前年同期比8.2%減少)となった一方、海外市場での売上高は、血液ガス分析装置に用いる消耗品の受注が集中したこと等により、216,708千円(前年同期比46.7%増加)となりました。
②財政状態
当第2四半期会計期間末の総資産の残高は16,066,002千円となり、前事業年度末比503,920千円減少しました。これは主に、商品及び製品が350,976千円増加、現金及び預金が331,048千円増加した一方、売掛金が1,037,594千円減少、電子記録債権が114,331千円減少、機械及び装置が21,371千円減少したことによるものであります。
当第2四半期会計期間末の負債の残高は2,042,244千円となり、前事業年度末比378,384千円減少しました。これは主に、前受金が105,126千円増加、未払法人税等が25,437千円増加、前受収益が24,940千円増加した一方、未払金が253,497千円減少、買掛金が183,999千円減少、未払消費税等が93,786千円減少したことによるものであります。
当第2四半期会計期間末の純資産の残高は14,023,757千円となり、前事業年度末比125,536千円減少しました。これは、配当金の支払いが415,485千円、四半期純利益が281,635千円であったこと等によるものであります。なお、自己資本比率は87.3%となり、前事業年度末比1.9ポイント増加しました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の期末残高は、7,584,529千円(前事業年度末比270,898千円増加)となりました。なお、当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
当第2四半期累計期間において、営業活動により得られた資金は758,514千円(前年同期比119,144千円減少)となりました。これは主に、売上債権の減少額が1,163,421千円であった一方、たな卸資産の増加額が338,637千円であったことによるものであります。
当第2四半期累計期間において、投資活動により支出した資金は72,643千円(前年同期比223,983千円減少)となりました。これは主に、定期預金の預入れによる支出60,150千円があったことと、有形固定資産の取得による支出10,034千円があったことによるものであります。
当第2四半期累計期間において、財務活動により支出した資金は414,973千円(前年同期比187,730千円減少)となりました。これは、配当金の支払額414,973千円があったことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期累計期間における研究開発費は183,687千円となりました。また、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。