四半期報告書-第34期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第3四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナの影響による経済活動の停滞が続く中、ごく一部の経済指標に関して限定的に改善の動きが見られたものの、全体として景気の状況は非常に厳しい状態で推移しました。
医療機器業界においても、新型コロナの影響により外来患者は減少し、更には新型コロナ対応を優先する院内体制の確保が求められる中で、各医療機関の収益悪化傾向に大きな改善は見られず、先行きの不透明な状態が続いております。
このような経営環境の中で当社は、ユーザーに対する消耗品の安定供給を維持するとともに、医療施設の検査部門の運営を支える採血管準備装置および関連システム、検体検査装置導入の提案を続けてまいりました。
この結果、検体検査装置に関しては前年同期を上回る売上となったものの、採血管準備装置および関連システムに関しては、国内市場において更新需要が谷間を迎えていること等により前年同期の売上を下回りました。当第3四半期累計期間の売上高は、第2四半期累計期間より減少幅は縮小したものの、5,841,104千円(前年同期比15.5%減少)となりました。なお、総売上高に対する海外売上高の占める割合は、前年同期比4.9ポイント増加し13.6%となりました。
利益面に関しては、売上高の減少に伴い売上総利益が2,843,035千円(前年同期比9.4%減少)となり、販売費及び一般管理費は、コロナ禍において諸経費の削減を進めたこと等により2,068,825千円(前年同期比9.4%減少)となり、営業利益は774,209千円(前年同期比9.6%減少)、経常利益は784,647千円(前年同期比8.9%減少)、四半期純利益は550,301千円(前年同期比18.0%減少)となりました。
なお、当社は医療機器及びこれら装置で使用する消耗品の製造、販売を主たる事業とする単一セグメントでありますが、事業の傾向を示すため品目別に記載いたします。
<品目別の販売状況>・採血管準備装置・システム
当第3四半期累計期間における採血管準備装置・システムの売上高は1,635,430千円(前年同期比41.7%減少)となりました。
国内市場の売上高は、昨年度までに大型の更新案件が一巡し、更新需要の谷間を迎えていることから1,372,014千円(前年同期比45.3%減少)となり、海外市場においては、新型コロナの影響により販売の遅延を余儀なくされる案件も多く、売上高は263,415千円(前年同期比10.7%減少)となりました。
・検体検査装置
当第3四半期累計期間における検体検査装置の売上高は544,338千円(前年同期比45.7%増加)となりました。
国内市場においては、主にデスクトップタイプの血液ガス分析装置・電解質分析装置の販売が前年同期比を上回ったことにより342,279千円(前年同期比15.3%増加)となり、海外市場では、新型コロナの影響により、緊急検査等に用いられるハンディタイプの血液ガス分析装置の販売が新興国市場を中心に伸びたこと等により202,058千円(前年同期比163.5%増加)となりました。
・消耗品等
当第3四半期累計期間における消耗品等の売上高は3,661,336千円(前年同期比2.1%減少)となりました。
国内市場における売上高は、新型コロナの影響で外来患者が減少する中、院内での日常的な検査に用いる当社製品の使用頻度が減少したこと等により、3,333,681千円(前年同期比5.1%減少)となった一方、海外市場での売上高は、血液ガス分析装置に用いる消耗品の受注が増加したこと等により、327,654千円(前年同期比44.1%増加)となりました。
②財政状態
当第3四半期会計期間末の総資産の残高は16,299,951千円となり、前事業年度末比269,971千円減少しました。これは主に、商品及び製品が566,997千円増加、現金及び預金が146,511千円増加した一方、売掛金が987,641千円減少したことによるものであります。
当第3四半期会計期間末の負債の残高は1,942,758千円となり、前事業年度末比477,870千円減少しました。これは主に、前受金が81,227千円増加した一方、未払金が261,395千円減少、買掛金が97,584千円減少、未払消費税等が93,786千円減少、賞与引当金が80,581千円減少したことによるものであります。
当第3四半期会計期間末の純資産の残高は14,357,193千円となり、前事業年度末比207,899千円増加しました。これは、配当金の支払いが415,485千円であった一方、自己株式の処分87,563千円があったほか、四半期純利益が550,301千円であったこと等によるものであります。なお、自己資本比率は88.1%となり、前事業年度末比2.7ポイント増加しました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は284,032千円であります。また、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第3四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナの影響による経済活動の停滞が続く中、ごく一部の経済指標に関して限定的に改善の動きが見られたものの、全体として景気の状況は非常に厳しい状態で推移しました。
医療機器業界においても、新型コロナの影響により外来患者は減少し、更には新型コロナ対応を優先する院内体制の確保が求められる中で、各医療機関の収益悪化傾向に大きな改善は見られず、先行きの不透明な状態が続いております。
このような経営環境の中で当社は、ユーザーに対する消耗品の安定供給を維持するとともに、医療施設の検査部門の運営を支える採血管準備装置および関連システム、検体検査装置導入の提案を続けてまいりました。
この結果、検体検査装置に関しては前年同期を上回る売上となったものの、採血管準備装置および関連システムに関しては、国内市場において更新需要が谷間を迎えていること等により前年同期の売上を下回りました。当第3四半期累計期間の売上高は、第2四半期累計期間より減少幅は縮小したものの、5,841,104千円(前年同期比15.5%減少)となりました。なお、総売上高に対する海外売上高の占める割合は、前年同期比4.9ポイント増加し13.6%となりました。
利益面に関しては、売上高の減少に伴い売上総利益が2,843,035千円(前年同期比9.4%減少)となり、販売費及び一般管理費は、コロナ禍において諸経費の削減を進めたこと等により2,068,825千円(前年同期比9.4%減少)となり、営業利益は774,209千円(前年同期比9.6%減少)、経常利益は784,647千円(前年同期比8.9%減少)、四半期純利益は550,301千円(前年同期比18.0%減少)となりました。
なお、当社は医療機器及びこれら装置で使用する消耗品の製造、販売を主たる事業とする単一セグメントでありますが、事業の傾向を示すため品目別に記載いたします。
<品目別の販売状況>・採血管準備装置・システム
当第3四半期累計期間における採血管準備装置・システムの売上高は1,635,430千円(前年同期比41.7%減少)となりました。
国内市場の売上高は、昨年度までに大型の更新案件が一巡し、更新需要の谷間を迎えていることから1,372,014千円(前年同期比45.3%減少)となり、海外市場においては、新型コロナの影響により販売の遅延を余儀なくされる案件も多く、売上高は263,415千円(前年同期比10.7%減少)となりました。
・検体検査装置
当第3四半期累計期間における検体検査装置の売上高は544,338千円(前年同期比45.7%増加)となりました。
国内市場においては、主にデスクトップタイプの血液ガス分析装置・電解質分析装置の販売が前年同期比を上回ったことにより342,279千円(前年同期比15.3%増加)となり、海外市場では、新型コロナの影響により、緊急検査等に用いられるハンディタイプの血液ガス分析装置の販売が新興国市場を中心に伸びたこと等により202,058千円(前年同期比163.5%増加)となりました。
・消耗品等
当第3四半期累計期間における消耗品等の売上高は3,661,336千円(前年同期比2.1%減少)となりました。
国内市場における売上高は、新型コロナの影響で外来患者が減少する中、院内での日常的な検査に用いる当社製品の使用頻度が減少したこと等により、3,333,681千円(前年同期比5.1%減少)となった一方、海外市場での売上高は、血液ガス分析装置に用いる消耗品の受注が増加したこと等により、327,654千円(前年同期比44.1%増加)となりました。
②財政状態
当第3四半期会計期間末の総資産の残高は16,299,951千円となり、前事業年度末比269,971千円減少しました。これは主に、商品及び製品が566,997千円増加、現金及び預金が146,511千円増加した一方、売掛金が987,641千円減少したことによるものであります。
当第3四半期会計期間末の負債の残高は1,942,758千円となり、前事業年度末比477,870千円減少しました。これは主に、前受金が81,227千円増加した一方、未払金が261,395千円減少、買掛金が97,584千円減少、未払消費税等が93,786千円減少、賞与引当金が80,581千円減少したことによるものであります。
当第3四半期会計期間末の純資産の残高は14,357,193千円となり、前事業年度末比207,899千円増加しました。これは、配当金の支払いが415,485千円であった一方、自己株式の処分87,563千円があったほか、四半期純利益が550,301千円であったこと等によるものであります。なお、自己資本比率は88.1%となり、前事業年度末比2.7ポイント増加しました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は284,032千円であります。また、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。