四半期報告書-第35期第2四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/10 11:25
【資料】
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【項目】
33項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第2四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナの影響が依然として続く中、海外経済の改善やワクチン接種の拡大などにより、部分的には景況に持ち直しの動きが見られたものの、全体としては先行き不透明のまま、厳しい状況が続いております。
医療業界においては、新型コロナの感染拡大により不十分な自宅療養を余儀なくされる事例が続出するなど、医療体制が一層ひっ迫する中で、医療体制の維持ならびに改善は業界全体が取り組むべき喫緊の課題となっております。
このような経営環境の中で当社は、医療施設の安全・安定的な運用に寄与する採血管準備装置および関連システム、検体検査装置導入の提案を続けるとともに、これらに用いられる消耗品の安定供給に引き続き注力してまいりました。
この結果、当第2四半期累計期間の売上高は4,291,044千円(前年同期比15.9%増加)となりました。主力製品である採血管準備装置および関連システムおよび消耗品の販売の復調傾向が続き、前年同期比を上回る結果となりました。なお、総売上高に対する海外売上高の占める割合は、前年同期比1.6ポイント減少し13.3%となりました。
利益面に関しては、売上高の増加に伴い売上総利益が2,113,456千円(前年同期比19.5%増加)となりました。販売費及び一般管理費は1,443,736千円(前年同期比5.8%増加)となり、営業利益は669,719千円(前年同期比65.5%増加)、経常利益は676,252千円(前年同期比64.0%増加)、四半期純利益は468,293千円(前年同期比66.3%増加)となりました。
なお、当社は医療機器及びこれら装置で使用する消耗品の製造、販売を主たる事業とする単一セグメントでありますが、事業の傾向を示すため品目別に記載いたします。
<品目別の販売状況>・採血管準備装置・システム
当第2四半期累計期間における採血管準備装置・システムの売上高は1,482,242千円(前年同期比50.9%増加)となりました。前年同期には大型案件の更新需要が谷間の時期を迎えていたことから、この反動により国内市場の売上高は1,274,853千円(前年同期比57.3%増加)となり、海外市場の売上高は、新型コロナの影響で停滞していた市場の一部に復調が見られたことなどから、207,389千円(前年同期比20.9%増加)となり、いずれも前年同期比を上回りました。
・検体検査装置
当第2四半期累計期間における検体検査装置の売上高は257,271千円(前年同期比34.5%減少)となりました。新型コロナ対応も含めた緊急時の検査に用いられる血液ガス分析装置の需要が一巡したこと等により、国内市場の売上高は162,505千円(前年同期比29.7%減少)、海外市場の売上高は、新型コロナの影響で前年同期にハンディタイプの血液ガス分析装置の販売が大幅に伸びた反動により、94,766千円(前年同期比41.3%減少)となりました。
・消耗品等
当第2四半期累計期間における消耗品等の売上高は2,551,530千円(前年同期比9.7%増加)となりました。前年同期には、新型コロナの影響で病院内の日常的な検査に用いる当社製品の使用頻度が減少しておりましたが、平時の状態を取り戻しつつある中で、国内市場における売上高は2,282,705千円(前年同期比8.2%増加)、海外市場における売上高は、検体検査装置用の消耗品の販売が大幅に伸びたことで268,824千円(前年同期比24.0%増加)となりました。
②財政状態
当第2四半期会計期間末の総資産の残高は16,982,586千円となり、前事業年度末比571,855千円減少しました。これは主に、現金及び預金が930,730千円増加した一方、売掛金が1,037,727千円減少、商品及び製品が407,584千円減少したことによるものであります。
当第2四半期会計期間末の負債の残高は1,981,194千円となり、前事業年度末比613,096千円減少しました。これは主に、前受金が64,902千円増加した一方、買掛金が478,767千円減少、未払法人税等が154,936千円減少、未払金が78,950千円減少したことによるものであります。
当第2四半期会計期間末の純資産の残高は15,001,392千円となり、前事業年度末比41,240千円増加しました。これは、剰余金の配当が434,496千円、四半期純利益が468,293千円であったこと等によるものであります。
なお、自己資本比率は88.3%となり、前事業年度末比3.1ポイント増加しました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の期末残高は、11,069,351千円(前年同期比3,484,822千円増加)となりました。なお、当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
当第2四半期累計期間において、営業活動により得られた資金は1,421,874千円(前年同期比663,359千円増加)となりました。これは主に、売上債権の減少額が1,096,781千円、税引前四半期純利益が676,252千円であった一方、仕入債務の減少額が478,767千円であったことによるものであります。
当第2四半期累計期間において、投資活動により得られた資金は2,511,318千円(前年同期は72,643千円の支出)となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入が2,568,592千円であった一方、有形固定資産の取得による支出53,096千円があったことによるものであります。
当第2四半期累計期間において、財務活動により支出した資金は433,869千円(前年同期比18,896千円増加)となりました。これは、配当金の支払額433,869千円があったことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期累計期間における研究開発費は187,104千円となりました。また、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。