四半期報告書-第72期第2四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期における医療用医薬品市場は、ジェネリック医薬品の使用促進をはじめとする医療費抑制策の影響はあったものの、新薬の伸長に加え、2019年10月1日に施行されました消費税率引き上げに伴う薬価改定による駆け込み需要の影響もありプラス成長となりました。当社においても、がん治療薬などの新薬、スペシャリティ医薬品、稀少疾病用医薬品の売上の伸長や顧客支援システムの拡大等により、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益のいずれも期初計画を大きく上回る結果となりました。
当社グループは、医療・健康・介護に携わる企業集団として、患者様や医療機関が抱える課題を解決する顧客支援システムの開発・提案や地域包括ケアシステム構築への貢献など幅広い分野で存在価値を発揮する付加価値サービス型ビジネスモデルへの変革をグループ一体となって推進しております。また、物流の高機能化、配送回数の最適化、共創未来ファーマ製品によるジェネリック医薬品の集約化など収益性の向上のための施策にも取り組んでおります。
共創未来ファーマ製品については、今年6月に1成分4品目、9月に1成分2品目を新たに発売するなど、引き続き、高品質・高付加価値のジェネリック医薬品の安定供給とともに製品ラインナップの拡充につとめ、2019年9月末時点での販売製品は75成分162品目となっております。
当第2四半期の連結業績は、売上高634,050百万円(前年同期比6.8%増)、営業利益7,920百万円(前年同期比64.9%増)、経常利益10,951百万円(前年同期比42.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益7,121百万円(前年同期比44.1%増)となりました。
セグメントの業績の概略は以下のとおりです。
医薬品卸売事業においては、引き続き、個々の製品価値に見合った単品単価交渉に努めるとともに、初診受付サービスや、ENIF本部、ENIFvoice Core、Core-POSをはじめとする当社独自の顧客支援システムの普及促進に取り組みました。また、最適配送回数の実現に向けた施策の推進や薬局共創未来の会員との関係強化に取り組むなど事業基盤の強化にも努めました。加えて、消費税率引き上げに伴う薬価改定による駆け込み需要の影響等もあり、当第2四半期の医薬品卸売事業の売上高は609,955百万円(前年同期比6.8%増)、セグメント利益(営業利益)は8,115百万円(前年同期比47.6%増)となりました。
調剤薬局事業においては、調剤報酬改定への対応を引き続き進めるとともに、ENIFvoice SP+AやENIFvoice Core、ENIF本部などの顧客支援システムの活用による店舗業務の効率化や標準化による収益性の改善に取り組みました。また、薬局の機能変化に向けた施策として研修制度のさらなる充実も図っております。その結果、売上高は47,714百万円(前年同期比5.0%増)、セグメント利益(営業利益)は1,358百万円(前年同期比573.5%増)となりました。
治験施設支援事業においては、売上高は129百万円(前年同期比13.8%減)、セグメント利益(営業利益)は19百万円(前年同期比43.3%減)、情報機器販売事業においては、売上高は535百万円(前年同期比7.2%減)、セグメント損失(営業損失)は77百万円となりました。
(注)セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高を含んでおります。
(2)財政状態の状況
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて3.3%減少し、463,731百万円となりました。これは、受取手形及び売掛金が11,662百万円増加し、現金及び預金が18,226百万円、商品及び製品が6,247百万円それぞれ減少したこと等によります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて0.8%増加し、185,712百万円となりました。これは、有形固定資産が5,172百万円増加し、投資有価証券が3,589百万円減少したこと等によります。
この結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べて2.2%減少し、649,443百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて5.2%減少し、379,338百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金が16,595百万円、1年内償還予定の社債が4,615百万円それぞれ減少したこと等によります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて3.3%減少し、47,972百万円となりました。これは、繰延税金負債が1,100百万円減少したこと等によります。 この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて5.0%減少し、427,310百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて3.9%増加し、222,132百万円となりました。これは、利益剰余金が6,099百万円増加し、自己株式が4,242百万円減少した一方、その他有価証券評価差額金が2,471百万円減少したこと等によります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較し18,189百万円減少しました。その結果、当第2四半期連結累計期間末の資金残高は57,192百万円(前年同期比26,469百万円減少)となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果支出した資金は、8,326百万円(営業活動によるキャッシュ・フローが前年同期比19,971百万円減少)となりました。これは、資金増加要因として、税金等調整前四半期純利益10,808百万円を計上、減価償却費2,711百万円、たな卸資産の減少額6,247百万円がありましたが、資金減少要因として、売上債権の増加額11,644百万円、仕入債務の減少額16,602百万円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は、7,892百万円(投資活動によるキャッシュ・フローが前年同期比5,540百万円減少)となりました。これは、資金減少要因として、有形固定資産の取得による支出7,810百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、1,969百万円(財務活動によるキャッシュ・フローが前年同期比12,093百万円減少)となりました。これは、資金減少要因として、ファイナンス・リース債務の返済による支出810百万円、配当金の支払額1,022百万円があったこと等によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった九州東邦㈱の延岡営業所の新設につきましては、2019年5月に完了しております。
(1)業績の状況
当第2四半期における医療用医薬品市場は、ジェネリック医薬品の使用促進をはじめとする医療費抑制策の影響はあったものの、新薬の伸長に加え、2019年10月1日に施行されました消費税率引き上げに伴う薬価改定による駆け込み需要の影響もありプラス成長となりました。当社においても、がん治療薬などの新薬、スペシャリティ医薬品、稀少疾病用医薬品の売上の伸長や顧客支援システムの拡大等により、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益のいずれも期初計画を大きく上回る結果となりました。
当社グループは、医療・健康・介護に携わる企業集団として、患者様や医療機関が抱える課題を解決する顧客支援システムの開発・提案や地域包括ケアシステム構築への貢献など幅広い分野で存在価値を発揮する付加価値サービス型ビジネスモデルへの変革をグループ一体となって推進しております。また、物流の高機能化、配送回数の最適化、共創未来ファーマ製品によるジェネリック医薬品の集約化など収益性の向上のための施策にも取り組んでおります。
共創未来ファーマ製品については、今年6月に1成分4品目、9月に1成分2品目を新たに発売するなど、引き続き、高品質・高付加価値のジェネリック医薬品の安定供給とともに製品ラインナップの拡充につとめ、2019年9月末時点での販売製品は75成分162品目となっております。
当第2四半期の連結業績は、売上高634,050百万円(前年同期比6.8%増)、営業利益7,920百万円(前年同期比64.9%増)、経常利益10,951百万円(前年同期比42.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益7,121百万円(前年同期比44.1%増)となりました。
セグメントの業績の概略は以下のとおりです。
医薬品卸売事業においては、引き続き、個々の製品価値に見合った単品単価交渉に努めるとともに、初診受付サービスや、ENIF本部、ENIFvoice Core、Core-POSをはじめとする当社独自の顧客支援システムの普及促進に取り組みました。また、最適配送回数の実現に向けた施策の推進や薬局共創未来の会員との関係強化に取り組むなど事業基盤の強化にも努めました。加えて、消費税率引き上げに伴う薬価改定による駆け込み需要の影響等もあり、当第2四半期の医薬品卸売事業の売上高は609,955百万円(前年同期比6.8%増)、セグメント利益(営業利益)は8,115百万円(前年同期比47.6%増)となりました。
調剤薬局事業においては、調剤報酬改定への対応を引き続き進めるとともに、ENIFvoice SP+AやENIFvoice Core、ENIF本部などの顧客支援システムの活用による店舗業務の効率化や標準化による収益性の改善に取り組みました。また、薬局の機能変化に向けた施策として研修制度のさらなる充実も図っております。その結果、売上高は47,714百万円(前年同期比5.0%増)、セグメント利益(営業利益)は1,358百万円(前年同期比573.5%増)となりました。
治験施設支援事業においては、売上高は129百万円(前年同期比13.8%減)、セグメント利益(営業利益)は19百万円(前年同期比43.3%減)、情報機器販売事業においては、売上高は535百万円(前年同期比7.2%減)、セグメント損失(営業損失)は77百万円となりました。
(注)セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高を含んでおります。
(2)財政状態の状況
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて3.3%減少し、463,731百万円となりました。これは、受取手形及び売掛金が11,662百万円増加し、現金及び預金が18,226百万円、商品及び製品が6,247百万円それぞれ減少したこと等によります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて0.8%増加し、185,712百万円となりました。これは、有形固定資産が5,172百万円増加し、投資有価証券が3,589百万円減少したこと等によります。
この結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べて2.2%減少し、649,443百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて5.2%減少し、379,338百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金が16,595百万円、1年内償還予定の社債が4,615百万円それぞれ減少したこと等によります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて3.3%減少し、47,972百万円となりました。これは、繰延税金負債が1,100百万円減少したこと等によります。 この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて5.0%減少し、427,310百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて3.9%増加し、222,132百万円となりました。これは、利益剰余金が6,099百万円増加し、自己株式が4,242百万円減少した一方、その他有価証券評価差額金が2,471百万円減少したこと等によります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較し18,189百万円減少しました。その結果、当第2四半期連結累計期間末の資金残高は57,192百万円(前年同期比26,469百万円減少)となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果支出した資金は、8,326百万円(営業活動によるキャッシュ・フローが前年同期比19,971百万円減少)となりました。これは、資金増加要因として、税金等調整前四半期純利益10,808百万円を計上、減価償却費2,711百万円、たな卸資産の減少額6,247百万円がありましたが、資金減少要因として、売上債権の増加額11,644百万円、仕入債務の減少額16,602百万円があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は、7,892百万円(投資活動によるキャッシュ・フローが前年同期比5,540百万円減少)となりました。これは、資金減少要因として、有形固定資産の取得による支出7,810百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、1,969百万円(財務活動によるキャッシュ・フローが前年同期比12,093百万円減少)となりました。これは、資金減少要因として、ファイナンス・リース債務の返済による支出810百万円、配当金の支払額1,022百万円があったこと等によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった九州東邦㈱の延岡営業所の新設につきましては、2019年5月に完了しております。