四半期報告書-第62期第1四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」をご覧ください。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
当第1四半期連結会計期間末の総資産は871億円で前連結会計年度末比21億円増加しました。資産の部の主な増加項目は現金及び預金64億円です。主な減少項目は建物及び構築物(純額)7億円、土地16億円、投資有価証券8億円です。
負債の部は462億円で前連結会計年度末比14億円減少しました。主な増加項目は未払法人税等6億円です。主な減少項目は有利子負債(1年内償還予定社債を含む)20億円です。純資産の部につきましては、408億円と前連結会計年度末比で35億円増加しました。主な増加項目は利益剰余金24億円、為替換算調整勘定14億円です。自己資本比率は46.7%で前連結会計年度末比3.0ポイント上昇しました。
②経営成績
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が続き経済活動が抑制されるなど、景気の先行きは依然不透明な状況が続いております。当社では、引き続きお客様及び従業員の健康を守り、感染症拡大の防止策を講じつつ、安心できる店舗や施設の運営を行っております。
当社は、2024年3月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画「未来への創造と挑戦」を2021年5月25日に発表しました。本計画は(1)組織風土改革、(2)国内外構造改革の着手・完遂、(3)再成長の戦略や成長市場への種まきを3本柱とし、その実行については大幅に体制を刷新し計画を遂行していく所存です。
当第1四半期連結累計期間における当社の状況ですが、国内では、ゴールデンウィーク直前に発出された緊急事態宣言が10都道府県に拡大したことで一部店舗の休業等大きな影響を受けた中、「サンリオキャラクター大賞」の店頭投票を実施し、国内のお客様を中心に、賑わいを取り戻しました。前期同様EC部門は伸長し、マスク等の衛生関連商品や、巣ごもり需要のルームウェア、気温の上昇に伴い冷感素材商品が増進しました。昨年7月から開始いたしましたサンリオファン会員向けアプリ「Sanrio+」も1年が経過し、会員数も91万人(7月1日現在)を突破しました。またテーマパーク事業では、臨時休園や再開後の入園者数制限による入園者の減少により、厳しい状況が続いておりますが、引き続きEC事業やデジタル配信にも力を入れております。
海外では新型コロナウイルス感染症が抑え込まれた地域から経済活動が再開し、欧州ではアパレルライセンシーが伸長しました。また、北米では玩具メーカーとの取組みが堅調に推移し、アジアでは販促キャンペーンも再開され始めました。
これらの結果として、売上高は108億円(前年同期比48.2%増)、営業損失は0.5億円(前年同期比11億円損失減)、営業外収益に受取利息、投資事業組合運用益等を計上し、経常利益は1億円(前年同期は9億円の損失)でした。特別利益として固定資産売却益38億円等、特別損失として臨時休園等による損失2億円等の計上に対し、法人税等合計12億円を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は24億円(前年同期は8億円の損失)となりました。
なお、すべての海外連結子会社の決算期は1月~12月であり、当第1四半期連結累計期間の対象期間は、2021年1月~3月であります。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
ⅰ.日本:売上高80億円(前年同期比50.1%増)、営業利益1億円(前年同期は営業損失6億円)
物販事業においては、前期は新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言下により4-5月にかけて多くの商業施設が休業・時短営業を余儀なくされていた為、当期の売上高は前年同期比で160.4%と大幅な増収となりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の継続により、リテール部門は苦戦しておりますが、ECや販売面を拡大する卸売部門が好調で、業績を下支えしました。
4-5月には、昨年はほとんどの店舗で実施できなかった「サンリオキャラクター大賞」の店頭投票を実施し、関連商品の販売やノベルティの配布で店頭が賑わいました。25周年を迎えた『ポムポムプリン』の記念商品、『はぴだんぶい』メンバーのバースデーをリレーで紹介するプロモーション商品、「メゾンドフルール」とのコラボレーション商品、ぬい撮りに最適な「ぴたっとふれんず」、などが人気を集めました。
5月初旬に、東武百貨店池袋店1Fにサンリオショップを移転してリニューアルオープンしました。池袋の「いけふくろう」をモチーフにしたエリア限定商品も先行販売し、好調にスタートしています。
ライセンス営業の対企業企画では、コンビニエンスストア各チェーンの「当りくじ」が大幅増進しました。これは商品力のアップに加え、SNSを利用した情報拡散など新たな施策を投入したことが大きく、併せて同チェーンでの飲料キャンペーンなども複合的に成約しました。また、「ロッテリア」や新規のファミリーレストラン「ビッグボーイ」などでは、外食チェーン店における『ポムポムプリン』のキャンペーンも貢献をしました。
商品化権ライセンスでは、今期も引き続き新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きいものの「しまむら」など衣料品チェーン店での冷感素材のインテリア類、「西松屋」などベビーチェーン店での衣料品、学校、学童関連の水筒、ボトル関連などの商品群が堅調に推移しました。
エンターテイメント事業では、デジタルビジネスにおいては「REALITY」、「BIGO LIVE」や「ポケカラ」等のライブ配信系アプリとの新規取り組みに加え、「ハロースイートデイズ」等の既存のサービスも順調に拡大しました。
商品化ビジネスでは様々なコラボレーションが貢献しました。人気アニメ「ゆるキャン△」や、人気YouTuber「フィッシャーズ」とサンリオキャラクターズとのコラボレーションに加え、任天堂株式会社のNintendoSwitch『あつまれどうぶつの森amiiboカード』のグローバル展開もプラスに寄与しました。
『I’m Doraemon』、『PEKO』等のサンリオデザインプロデュースによる商品化も好調に推移しました。
また、プライズやカプセルトイなどは、身近なエンターテイメントとしての需要の高まりを受け、大変好調に推移しました。一方で、カフェなどの飲食事業は、提携先の変更などの施策により改善はしつつあるものの、回復にはもう少し時間を要する状況となっております。
今後もエンターテイメントの強化として、既存及び新規キャラクターのアニメ開発、新規カテゴリーのビジネス開拓、大手グローバル企業との提携に注力するとともに、話題性のあるコンテンツの開発を積極的に推進してまいります。
テーマパーク事業では、東京都多摩市のサンリオピューロランドは、4月23日に3度目の緊急事態宣言が発出され、4月25日から5月11日までのゴールデンウィークを含む17日間の臨時休園が影響し、第1四半期の入園者数は130千人(前年同期は休業しておりました。)となりました。その中でも30周年パレードでの集客やECも順調に推移しましたが、大幅な営業損失となりました。
大分県のハーモニーランドは、4月に開園30周年を迎え、4月前半の入園者数は回復基調にあったものの、九州でも後半から再び、新型コロナウイルス感染症が拡大したことから、近隣県からの入園者数の回復が進まず、第1四半期の入園者数は48千人(前年同期は6月8日からの営業で5千人)に留まりました。夏季に向けては、感染症予防対策を講じた運営を図りながら、プール営業の再開や、夜間での30周年ナイトショーやキャラクターの演出にも注力し、入園者数の回復に努めます。
ⅱ.欧州:売上高3億円(前年同期比45.9%増)、営業損失69百万円(同1億円損失減)
サンリオキャラクターに関しては、ECを中心にアパレルライセンシーが伸長し、全体として前年同期の売上を上回る結果となりました。
『ミスターメン リトルミス』に関しては、主要カテゴリーである出版ライセンスが堅調に推移しております。また、50周年を記念し、英国王立造幣局をはじめ多くのライセンシーで新商品を発売するとともに、大手ショッピングモールとのコラボレーションイベントやTV・ラジオ・SNS等での特集を企画・実施しております。
ⅲ.北米:売上高5億円(前年同期比87.4%増)、営業損失1億円(同1億円損失減)
ライセンス事業は、ぬいぐるみをメインで扱う玩具メーカーとの取り組みが好調で、取り扱い店舗も拡大しており、一部店舗では限定版の作成も決定しております。また、Mattel社との取り組みで発売している玩具の売上も堅調でした。
物販事業では、ECの売上が前年同期と比べて非常に好調でした。小売店舗に関しては、ワクチンの普及と外出規制の解除により、徐々に回復の兆しを見せています。
ⅳ.南米:売上高77百万円(前年同期比25.1%減)、営業利益7百万円(同74.7%増)
ブラジルでは、新規取り組みであるオンラインゲームとのコラボレーションが好調で、既存契約においては食品メーカー、サンダルブランドとのコラボレーションが引き続き好調でした。一方、メキシコでは、主要取引先の生理用品を扱うメーカーの新商品発売が遅れたこともあり、前年同期に対して売上が減少しました。また、2020年2月以降進んでいるレアル安による為替差損の影響も出ております。
ⅴ.アジア:売上高17億円(前年同期比37.0%増)、営業利益6億円(同45.9%増)
香港・マカオでは、新型コロナウイルス感染症の影響が残っているものの、ショッピングモールでのイベント、コンビニチェーン・大手食料品店・銀行などでのキャンペーンが再開している他、不織布マスクなどの衛生用品を扱うメーカーとの契約も好調に推移しております。
台湾では、マスクや消毒用品等の衛生用品を中心にヘルス&ビューティカテゴリーが大幅に伸長しましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、企業特販カテゴリー(キャンペーン等)が伸び悩み、売上は微増に留まっております。
韓国では、テレビショッピングをメインの販路としている主要取引先が順調な他、デジタルカテゴリーが大きく売上を伸ばしています。今後も継続的にパズルゲームやメッセージアプリのスタンプでのコラボレーションが続く見込みです。
中国では、大手スポーツ用品メーカーとの大型コラボレーションやヘルス&ビューティカテゴリーの伸長など、ほぼ全てのカテゴリーにおいて売上が好調でした。『ハローキティ』のみならずその他のキャラクターも売上拡大に寄与しました。また、新型コロナウイルス感染症の影響により、支払いが遅れていたMG(最低補償金)の入金もあり、前年同期の売上を大きく上回りました。また、『ミスターメン リトルミス』に関しては、中国をはじめとするアジア圏での認知度が向上しており、売上拡大に繋がっております。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。
(4) 主要な設備
当社は、経営資源の有効活用と財務体質の改善及び強化を図るため、事務所兼倉庫として所有しておりました固定資産を2021年4月20日に譲渡しました。当該固定資産譲渡により、当第1四半期連結累計期間において、固定資産売却益として3,855百万円の特別利益を計上しております。なお、譲渡後も当該事務所兼倉庫を賃借し、継続利用しております。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」をご覧ください。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
当第1四半期連結会計期間末の総資産は871億円で前連結会計年度末比21億円増加しました。資産の部の主な増加項目は現金及び預金64億円です。主な減少項目は建物及び構築物(純額)7億円、土地16億円、投資有価証券8億円です。
負債の部は462億円で前連結会計年度末比14億円減少しました。主な増加項目は未払法人税等6億円です。主な減少項目は有利子負債(1年内償還予定社債を含む)20億円です。純資産の部につきましては、408億円と前連結会計年度末比で35億円増加しました。主な増加項目は利益剰余金24億円、為替換算調整勘定14億円です。自己資本比率は46.7%で前連結会計年度末比3.0ポイント上昇しました。
②経営成績
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が続き経済活動が抑制されるなど、景気の先行きは依然不透明な状況が続いております。当社では、引き続きお客様及び従業員の健康を守り、感染症拡大の防止策を講じつつ、安心できる店舗や施設の運営を行っております。
当社は、2024年3月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画「未来への創造と挑戦」を2021年5月25日に発表しました。本計画は(1)組織風土改革、(2)国内外構造改革の着手・完遂、(3)再成長の戦略や成長市場への種まきを3本柱とし、その実行については大幅に体制を刷新し計画を遂行していく所存です。
当第1四半期連結累計期間における当社の状況ですが、国内では、ゴールデンウィーク直前に発出された緊急事態宣言が10都道府県に拡大したことで一部店舗の休業等大きな影響を受けた中、「サンリオキャラクター大賞」の店頭投票を実施し、国内のお客様を中心に、賑わいを取り戻しました。前期同様EC部門は伸長し、マスク等の衛生関連商品や、巣ごもり需要のルームウェア、気温の上昇に伴い冷感素材商品が増進しました。昨年7月から開始いたしましたサンリオファン会員向けアプリ「Sanrio+」も1年が経過し、会員数も91万人(7月1日現在)を突破しました。またテーマパーク事業では、臨時休園や再開後の入園者数制限による入園者の減少により、厳しい状況が続いておりますが、引き続きEC事業やデジタル配信にも力を入れております。
海外では新型コロナウイルス感染症が抑え込まれた地域から経済活動が再開し、欧州ではアパレルライセンシーが伸長しました。また、北米では玩具メーカーとの取組みが堅調に推移し、アジアでは販促キャンペーンも再開され始めました。
これらの結果として、売上高は108億円(前年同期比48.2%増)、営業損失は0.5億円(前年同期比11億円損失減)、営業外収益に受取利息、投資事業組合運用益等を計上し、経常利益は1億円(前年同期は9億円の損失)でした。特別利益として固定資産売却益38億円等、特別損失として臨時休園等による損失2億円等の計上に対し、法人税等合計12億円を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は24億円(前年同期は8億円の損失)となりました。
なお、すべての海外連結子会社の決算期は1月~12月であり、当第1四半期連結累計期間の対象期間は、2021年1月~3月であります。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
ⅰ.日本:売上高80億円(前年同期比50.1%増)、営業利益1億円(前年同期は営業損失6億円)
物販事業においては、前期は新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言下により4-5月にかけて多くの商業施設が休業・時短営業を余儀なくされていた為、当期の売上高は前年同期比で160.4%と大幅な増収となりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の継続により、リテール部門は苦戦しておりますが、ECや販売面を拡大する卸売部門が好調で、業績を下支えしました。
4-5月には、昨年はほとんどの店舗で実施できなかった「サンリオキャラクター大賞」の店頭投票を実施し、関連商品の販売やノベルティの配布で店頭が賑わいました。25周年を迎えた『ポムポムプリン』の記念商品、『はぴだんぶい』メンバーのバースデーをリレーで紹介するプロモーション商品、「メゾンドフルール」とのコラボレーション商品、ぬい撮りに最適な「ぴたっとふれんず」、などが人気を集めました。
5月初旬に、東武百貨店池袋店1Fにサンリオショップを移転してリニューアルオープンしました。池袋の「いけふくろう」をモチーフにしたエリア限定商品も先行販売し、好調にスタートしています。
ライセンス営業の対企業企画では、コンビニエンスストア各チェーンの「当りくじ」が大幅増進しました。これは商品力のアップに加え、SNSを利用した情報拡散など新たな施策を投入したことが大きく、併せて同チェーンでの飲料キャンペーンなども複合的に成約しました。また、「ロッテリア」や新規のファミリーレストラン「ビッグボーイ」などでは、外食チェーン店における『ポムポムプリン』のキャンペーンも貢献をしました。
商品化権ライセンスでは、今期も引き続き新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きいものの「しまむら」など衣料品チェーン店での冷感素材のインテリア類、「西松屋」などベビーチェーン店での衣料品、学校、学童関連の水筒、ボトル関連などの商品群が堅調に推移しました。
エンターテイメント事業では、デジタルビジネスにおいては「REALITY」、「BIGO LIVE」や「ポケカラ」等のライブ配信系アプリとの新規取り組みに加え、「ハロースイートデイズ」等の既存のサービスも順調に拡大しました。
商品化ビジネスでは様々なコラボレーションが貢献しました。人気アニメ「ゆるキャン△」や、人気YouTuber「フィッシャーズ」とサンリオキャラクターズとのコラボレーションに加え、任天堂株式会社のNintendoSwitch『あつまれどうぶつの森amiiboカード』のグローバル展開もプラスに寄与しました。
『I’m Doraemon』、『PEKO』等のサンリオデザインプロデュースによる商品化も好調に推移しました。
また、プライズやカプセルトイなどは、身近なエンターテイメントとしての需要の高まりを受け、大変好調に推移しました。一方で、カフェなどの飲食事業は、提携先の変更などの施策により改善はしつつあるものの、回復にはもう少し時間を要する状況となっております。
今後もエンターテイメントの強化として、既存及び新規キャラクターのアニメ開発、新規カテゴリーのビジネス開拓、大手グローバル企業との提携に注力するとともに、話題性のあるコンテンツの開発を積極的に推進してまいります。
テーマパーク事業では、東京都多摩市のサンリオピューロランドは、4月23日に3度目の緊急事態宣言が発出され、4月25日から5月11日までのゴールデンウィークを含む17日間の臨時休園が影響し、第1四半期の入園者数は130千人(前年同期は休業しておりました。)となりました。その中でも30周年パレードでの集客やECも順調に推移しましたが、大幅な営業損失となりました。
大分県のハーモニーランドは、4月に開園30周年を迎え、4月前半の入園者数は回復基調にあったものの、九州でも後半から再び、新型コロナウイルス感染症が拡大したことから、近隣県からの入園者数の回復が進まず、第1四半期の入園者数は48千人(前年同期は6月8日からの営業で5千人)に留まりました。夏季に向けては、感染症予防対策を講じた運営を図りながら、プール営業の再開や、夜間での30周年ナイトショーやキャラクターの演出にも注力し、入園者数の回復に努めます。
ⅱ.欧州:売上高3億円(前年同期比45.9%増)、営業損失69百万円(同1億円損失減)
サンリオキャラクターに関しては、ECを中心にアパレルライセンシーが伸長し、全体として前年同期の売上を上回る結果となりました。
『ミスターメン リトルミス』に関しては、主要カテゴリーである出版ライセンスが堅調に推移しております。また、50周年を記念し、英国王立造幣局をはじめ多くのライセンシーで新商品を発売するとともに、大手ショッピングモールとのコラボレーションイベントやTV・ラジオ・SNS等での特集を企画・実施しております。
ⅲ.北米:売上高5億円(前年同期比87.4%増)、営業損失1億円(同1億円損失減)
ライセンス事業は、ぬいぐるみをメインで扱う玩具メーカーとの取り組みが好調で、取り扱い店舗も拡大しており、一部店舗では限定版の作成も決定しております。また、Mattel社との取り組みで発売している玩具の売上も堅調でした。
物販事業では、ECの売上が前年同期と比べて非常に好調でした。小売店舗に関しては、ワクチンの普及と外出規制の解除により、徐々に回復の兆しを見せています。
ⅳ.南米:売上高77百万円(前年同期比25.1%減)、営業利益7百万円(同74.7%増)
ブラジルでは、新規取り組みであるオンラインゲームとのコラボレーションが好調で、既存契約においては食品メーカー、サンダルブランドとのコラボレーションが引き続き好調でした。一方、メキシコでは、主要取引先の生理用品を扱うメーカーの新商品発売が遅れたこともあり、前年同期に対して売上が減少しました。また、2020年2月以降進んでいるレアル安による為替差損の影響も出ております。
ⅴ.アジア:売上高17億円(前年同期比37.0%増)、営業利益6億円(同45.9%増)
香港・マカオでは、新型コロナウイルス感染症の影響が残っているものの、ショッピングモールでのイベント、コンビニチェーン・大手食料品店・銀行などでのキャンペーンが再開している他、不織布マスクなどの衛生用品を扱うメーカーとの契約も好調に推移しております。
台湾では、マスクや消毒用品等の衛生用品を中心にヘルス&ビューティカテゴリーが大幅に伸長しましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、企業特販カテゴリー(キャンペーン等)が伸び悩み、売上は微増に留まっております。
韓国では、テレビショッピングをメインの販路としている主要取引先が順調な他、デジタルカテゴリーが大きく売上を伸ばしています。今後も継続的にパズルゲームやメッセージアプリのスタンプでのコラボレーションが続く見込みです。
中国では、大手スポーツ用品メーカーとの大型コラボレーションやヘルス&ビューティカテゴリーの伸長など、ほぼ全てのカテゴリーにおいて売上が好調でした。『ハローキティ』のみならずその他のキャラクターも売上拡大に寄与しました。また、新型コロナウイルス感染症の影響により、支払いが遅れていたMG(最低補償金)の入金もあり、前年同期の売上を大きく上回りました。また、『ミスターメン リトルミス』に関しては、中国をはじめとするアジア圏での認知度が向上しており、売上拡大に繋がっております。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。
(4) 主要な設備
当社は、経営資源の有効活用と財務体質の改善及び強化を図るため、事務所兼倉庫として所有しておりました固定資産を2021年4月20日に譲渡しました。当該固定資産譲渡により、当第1四半期連結累計期間において、固定資産売却益として3,855百万円の特別利益を計上しております。なお、譲渡後も当該事務所兼倉庫を賃借し、継続利用しております。