四半期報告書-第60期第1四半期(平成31年4月1日-令和1年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
当第1四半期連結会計期間末の総資産は908億円で前連結会計年度末比43億円減少しました。資産の部の主な減少項目は現金及び預金26億円、受取手形及び売掛金14億円です。
負債の部は399億円で前連結会計年度末比27億円減少しました。主な減少項目は有利子負債(1年内償還予定社債を含む)27億円です。純資産の部につきましては、508億円と前連結会計年度末比で15億円減少しました。これは主に、配当金の支払等により利益剰余金15億円が減少したことによるものです。自己資本比率は55.7%で前連結会計年度末比1.0ポイント上昇しました。
②経営成績
当第1四半期連結累計期間において、国内では、東京都多摩市、及び大分県の両テーマパークが好調でした。国内物販事業も、サンリオキャラクター大賞や、ヒット商品による集客効果などにより、顧客年齢層が広がり、増収につながりました。一方、海外においては、中国では新規ライセンシーの獲得や、イベントやキャンペーンによる増収はありましたが、上位ライセンシーの落ち込みをカバーするには至りませんでした。また、米国では、著名スポーツブランドとのコラボレーションが好調で、ブラジルではイースターのプロモーションなどが売上に貢献しましたが、欧米での厳しい状況は続いており、引き続き回復施策に取り組んでおります。
これらの結果として、売上高は133億円(前年同期比3.8%減)、営業利益は6億円(同48.1%減)、営業外収益として受取利息、投資事業組合運用益等を計上したことにより経常利益は9億円(同44.3%減)でした。特別損失に欧州委員会からの欧州競争法に関する課徴金を競争法関連損失として7億円、投資有価証券評価損3億円等を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純損失は2億円(前年同期は10億円の利益)となりました。
なお、すべての海外連結子会社の決算期は1月~12月であり、当第1四半期連結累計期間の対象期間は、2019年1月~3月であります。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
ⅰ.日本:売上高104億円(前年同期比1.8%増)、営業利益7億円(同30.1%減)
物販事業は、サンリオキャラクター大賞効果による各キャラクターの人気度アップが見られ、キャラクターワイド展開の前髪クリップやハンディファンシリーズの発売で、特に中高生、大学生、OLの客層が大きく伸長し、既存店売上(直営店及び百貨店の当社直営ショップベース)が前年同期比107.8%と前年を上回りました。4月には、浅草オレンジ通りにSanrio Gift Gate 浅草店がオープンし、国内外のお客様に非常に注目されております。またキャラクターカフェワゴンの出店増(ワゴン車は2台から9台、稼働日数は32日から171日)で、フードレストラン部門も売上を伸長させることができました。卸部門では、取引先のドン・キホーテの取引店舗数が24店舗増加し売上高が前年同期比156.0%、またEC取引先のAmazonでは同120.5%と大きく伸長しました。第2四半期は、今年のサンリオキャラクター大賞第1位で、誕生から45周年を迎えた『ハローキティ』のイベントや販促策、またインバウンド対策としてのキャンペーンを実施し、話題作りや売上増につなげてまいります。
ライセンス事業の商品化権ライセンスでは、アパレル全般の天候不順による不振の影響はありましたが、サンリオキャラクターのワイド展開とアニメ系コンテンツとのコラボレーション企画、新規の大手食品メーカーとの展開が好調でした。対企業企画では、株式会社ディーエイチシーのサプリメントの商品化に加え、JRA(日本中央競馬会)の全国にある場外馬券売り場の利用促進のための新規大型キャンペーンやNTTの電報などが堅調でした。また「雲の上のアニバーサリー(東京スカイツリー)」や「ハローキティコレクション展(西武池袋本店)」などのイベントロイヤリティも貢献しました。
テーマパーク事業は、東京都多摩市のサンリオピューロランドで、入園者数が329千人(前年同期比8.4%増)と前年同期比25千人増加しました。若い女性向けにSNSを使い情報発信を実施したことによる効果もあり増員につながりました。入園者増により、チケット売上、お土産などの商品売上、レストラン売上が前年同期に比べ2桁の伸び率となりました。営業損益は、イベント開催に伴う人件費、館のレストランの改修による償却費等の費用の増加を補い増益となりました。大分県のハーモニーランドでは、入園者数が107千人(前年同期比16.5%増)と前年同期比15千人増加しました。主にゴールデンウィーク10連休により、県外からの入園者が堅調に推移したことや大型の会員企画の新規獲得から集客を伸ばしました。ゴールデンウィークやイベントの集客に対し『ハローキティ』45周年グッズを中心に土産物の販売が好調に推移しました。夏季に向けては、例年盛況な「水遊びプールエリア」の集客強化や涼感を伴ったショーの演出に注力するとともに、7月にはハーモニーランドでも『ウィッシュミーメル』がデビューし、イベントの展開を図ります。また、新規のドラッグストアや大手流通ストア、ファーストフード店とタイアップした夏季限定割引券の流通等を図り、入園者数の増加に取り組みます。
ⅱ.欧州:売上高4億円(前年同期比34.0%減)、営業損失1億円(同1億円損失増)
欧州では、主要国での苦戦が継続しました。また、前年同期にミニマムギャランティの未達分の売上計上があったことによる影響がありました。『ミスターメン リトルミス』につきましては、主力の出版、アパレルが苦戦しました。中国においては、新規代理店を前年末に採用し第2四半期以降に新規獲得売上を計画しております。
ⅲ.北米:売上高5億円(前年同期比17.9%減)、営業損失2億円(同29百万円損失増)
主力のアパレルのカテゴリーが苦戦しましたが、「Converse」や「Herschel」とのブランドコラボレーションや、化粧品チェーン店でのCrème shop(コスメ)の展開などが売上に貢献しました。前年のロイヤリティ収入のミニマムギャランティ未達分の計上が大きかったことが減収に影響しました。
ⅳ.南米:売上高2億円(前年同期比13.3%増)、営業利益39百万円(同47.0%増)
南米地域は、ブラジルでは、サンダルのコラボレーションや、イースター関連の食品のプロモーションが好調でした。メキシコでは、アパレルや家電での既存の取引が依然苦戦しておりますが、ヘルス&ビューティのカテゴリーにおいては、トップライセンシーとの取り組みが進む等好調でした。
ⅴ.アジア:売上高17億円(前年同期比18.6%減)、営業利益6億円(同21.0%減)
香港では、事前予測どおり、香港・マカオ市場、タイ市場での企業キャンペーン案件の減少に伴い減収となりましたが、下期での案件の獲得を目指しております。また、インドネシアにつきましては、まだ市場規模が小さいものの計画を上回り増収となりました。
台湾では、企業特販やバッグカテゴリー、インテリアが好調でしたが、前期にテーマパーク関連での一時的な売上の計上があったこともあり、減収でした。
中国では、宝飾品市場の成長の伸び悩みによるアクセサリー関連の落ち込みや、その他トップライセンシーも苦戦しましたが、Anta Kidsでの取扱いがスタートした『けろけろけろっぴ』は、『ハローキティ』に次ぐキャラクターに躍進し、また、『ぐでたま』も企業プロモーションへの採用に加え、イベント、商品化により伸長しました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた事項はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
当第1四半期連結会計期間末の総資産は908億円で前連結会計年度末比43億円減少しました。資産の部の主な減少項目は現金及び預金26億円、受取手形及び売掛金14億円です。
負債の部は399億円で前連結会計年度末比27億円減少しました。主な減少項目は有利子負債(1年内償還予定社債を含む)27億円です。純資産の部につきましては、508億円と前連結会計年度末比で15億円減少しました。これは主に、配当金の支払等により利益剰余金15億円が減少したことによるものです。自己資本比率は55.7%で前連結会計年度末比1.0ポイント上昇しました。
②経営成績
当第1四半期連結累計期間において、国内では、東京都多摩市、及び大分県の両テーマパークが好調でした。国内物販事業も、サンリオキャラクター大賞や、ヒット商品による集客効果などにより、顧客年齢層が広がり、増収につながりました。一方、海外においては、中国では新規ライセンシーの獲得や、イベントやキャンペーンによる増収はありましたが、上位ライセンシーの落ち込みをカバーするには至りませんでした。また、米国では、著名スポーツブランドとのコラボレーションが好調で、ブラジルではイースターのプロモーションなどが売上に貢献しましたが、欧米での厳しい状況は続いており、引き続き回復施策に取り組んでおります。
これらの結果として、売上高は133億円(前年同期比3.8%減)、営業利益は6億円(同48.1%減)、営業外収益として受取利息、投資事業組合運用益等を計上したことにより経常利益は9億円(同44.3%減)でした。特別損失に欧州委員会からの欧州競争法に関する課徴金を競争法関連損失として7億円、投資有価証券評価損3億円等を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純損失は2億円(前年同期は10億円の利益)となりました。
なお、すべての海外連結子会社の決算期は1月~12月であり、当第1四半期連結累計期間の対象期間は、2019年1月~3月であります。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
ⅰ.日本:売上高104億円(前年同期比1.8%増)、営業利益7億円(同30.1%減)
物販事業は、サンリオキャラクター大賞効果による各キャラクターの人気度アップが見られ、キャラクターワイド展開の前髪クリップやハンディファンシリーズの発売で、特に中高生、大学生、OLの客層が大きく伸長し、既存店売上(直営店及び百貨店の当社直営ショップベース)が前年同期比107.8%と前年を上回りました。4月には、浅草オレンジ通りにSanrio Gift Gate 浅草店がオープンし、国内外のお客様に非常に注目されております。またキャラクターカフェワゴンの出店増(ワゴン車は2台から9台、稼働日数は32日から171日)で、フードレストラン部門も売上を伸長させることができました。卸部門では、取引先のドン・キホーテの取引店舗数が24店舗増加し売上高が前年同期比156.0%、またEC取引先のAmazonでは同120.5%と大きく伸長しました。第2四半期は、今年のサンリオキャラクター大賞第1位で、誕生から45周年を迎えた『ハローキティ』のイベントや販促策、またインバウンド対策としてのキャンペーンを実施し、話題作りや売上増につなげてまいります。
ライセンス事業の商品化権ライセンスでは、アパレル全般の天候不順による不振の影響はありましたが、サンリオキャラクターのワイド展開とアニメ系コンテンツとのコラボレーション企画、新規の大手食品メーカーとの展開が好調でした。対企業企画では、株式会社ディーエイチシーのサプリメントの商品化に加え、JRA(日本中央競馬会)の全国にある場外馬券売り場の利用促進のための新規大型キャンペーンやNTTの電報などが堅調でした。また「雲の上のアニバーサリー(東京スカイツリー)」や「ハローキティコレクション展(西武池袋本店)」などのイベントロイヤリティも貢献しました。
テーマパーク事業は、東京都多摩市のサンリオピューロランドで、入園者数が329千人(前年同期比8.4%増)と前年同期比25千人増加しました。若い女性向けにSNSを使い情報発信を実施したことによる効果もあり増員につながりました。入園者増により、チケット売上、お土産などの商品売上、レストラン売上が前年同期に比べ2桁の伸び率となりました。営業損益は、イベント開催に伴う人件費、館のレストランの改修による償却費等の費用の増加を補い増益となりました。大分県のハーモニーランドでは、入園者数が107千人(前年同期比16.5%増)と前年同期比15千人増加しました。主にゴールデンウィーク10連休により、県外からの入園者が堅調に推移したことや大型の会員企画の新規獲得から集客を伸ばしました。ゴールデンウィークやイベントの集客に対し『ハローキティ』45周年グッズを中心に土産物の販売が好調に推移しました。夏季に向けては、例年盛況な「水遊びプールエリア」の集客強化や涼感を伴ったショーの演出に注力するとともに、7月にはハーモニーランドでも『ウィッシュミーメル』がデビューし、イベントの展開を図ります。また、新規のドラッグストアや大手流通ストア、ファーストフード店とタイアップした夏季限定割引券の流通等を図り、入園者数の増加に取り組みます。
ⅱ.欧州:売上高4億円(前年同期比34.0%減)、営業損失1億円(同1億円損失増)
欧州では、主要国での苦戦が継続しました。また、前年同期にミニマムギャランティの未達分の売上計上があったことによる影響がありました。『ミスターメン リトルミス』につきましては、主力の出版、アパレルが苦戦しました。中国においては、新規代理店を前年末に採用し第2四半期以降に新規獲得売上を計画しております。
ⅲ.北米:売上高5億円(前年同期比17.9%減)、営業損失2億円(同29百万円損失増)
主力のアパレルのカテゴリーが苦戦しましたが、「Converse」や「Herschel」とのブランドコラボレーションや、化粧品チェーン店でのCrème shop(コスメ)の展開などが売上に貢献しました。前年のロイヤリティ収入のミニマムギャランティ未達分の計上が大きかったことが減収に影響しました。
ⅳ.南米:売上高2億円(前年同期比13.3%増)、営業利益39百万円(同47.0%増)
南米地域は、ブラジルでは、サンダルのコラボレーションや、イースター関連の食品のプロモーションが好調でした。メキシコでは、アパレルや家電での既存の取引が依然苦戦しておりますが、ヘルス&ビューティのカテゴリーにおいては、トップライセンシーとの取り組みが進む等好調でした。
ⅴ.アジア:売上高17億円(前年同期比18.6%減)、営業利益6億円(同21.0%減)
香港では、事前予測どおり、香港・マカオ市場、タイ市場での企業キャンペーン案件の減少に伴い減収となりましたが、下期での案件の獲得を目指しております。また、インドネシアにつきましては、まだ市場規模が小さいものの計画を上回り増収となりました。
台湾では、企業特販やバッグカテゴリー、インテリアが好調でしたが、前期にテーマパーク関連での一時的な売上の計上があったこともあり、減収でした。
中国では、宝飾品市場の成長の伸び悩みによるアクセサリー関連の落ち込みや、その他トップライセンシーも苦戦しましたが、Anta Kidsでの取扱いがスタートした『けろけろけろっぴ』は、『ハローキティ』に次ぐキャラクターに躍進し、また、『ぐでたま』も企業プロモーションへの採用に加え、イベント、商品化により伸長しました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた事項はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。