四半期報告書-第63期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
当第1四半期連結会計期間末の総資産は932億円で前連結会計年度末比94億円増加しました。資産の部の主な増加項目は現金及び預金90億円です。
負債の部は473億円で前連結会計年度末比73億円増加しました。主な増加項目は有利子負債(1年内償還予定社債を含む)69億円です。純資産の部につきましては、459億円と前連結会計年度末比で21億円増加しました。主な増加項目は為替換算調整勘定18億円です。自己資本比率は49.0%で前連結会計年度末比3.1ポイント減少しました。
②経営成績
当第1四半期連結累計期間においては、国内外ともに新型コロナウイルス感染症の感染者数の減少に伴い、経済活動は徐々に回復基調となりました。特に国内においては、2022年3月21日をもってまん延防止等重点措置が解除されたことや、変異株の重症化リスクの軽減に伴い、社会経済活動の正常化に向けた動きも見られました。一方、本年7月以降の国内感染者数の急増や欧州における紛争の長期化、そして金融資本市場の変動による景気の下振れリスクが懸念されるなど、引き続き先行きが不透明な状況が継続しております。
当期は2024年3月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画「未来への創造と挑戦」の2年目に位置付けられますが、前期に引き続き「(1)組織風土改革」、「(2)国内外構造改革の着手・完遂」、「(3)再成長の戦略や成長市場への種まき」を3本柱とする各種施策を実行しております。
当第1四半期連結累計期間においては、2022年6月開催の定時株主総会にて新取締役3名が就任し、新経営体制がスタートしております。国内では4月にライセンス部門の集約等の大幅な組織再編を実施し、前期の物販事業に続き収益獲得に向けた体制強化を推し進めております。海外では6月に中国における来期以降のマスターライセンシー契約を締結するなど、国内外ともに同計画の3本柱の施策を着実に実行してまいりました。
営業面においては、国内では実店舗やテーマパークが3年ぶりにゴールデンウィークを含む全期間で通常営業できたことに加え、店頭イベントやライブ・コンサートの再開、新規ライセンス契約の獲得等により、事業全体の売上が大幅に伸長いたしました。また、海外でも各地域が好調に推移し、売上が前年を大きく上回る結果となりました。
また、サンリオファン会員向けアプリ「Sanrio+」の会員数は昨年10月に100万人を突破した後も順調に推移し、6月末現在の会員数は約124万人となりました。
連結営業損益に関しては、国内外ともに売上が伸長したことに加え、構造改革が進捗したことによる売上原価率の低減等により販売収益性が向上した結果、大幅な増益となりました。
以上の結果、売上高は138億円(前年同期比28.0%増)、営業利益は23億円(前年同期は59百万円の営業損失)、経常利益は25億円(前年同期比2,341.8%増)となりました。本年7月29日付で、東京国税局による更正処分に対する追徴税額約13億円(地方税等を含む)を受け、この内12億円を過年度法人税等として計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は、7億円(前年同期比68.2%減)となりました。
なお、非連結子会社としていたSANRIO SOUTHEAST ASIA PTE. LTD.(シンガポール法人)は、重要性が増したため、当第1四半期連結累計期間より連結の範囲に含めております。すべての海外連結子会社の決算期は1月~12月であり、当第1四半期連結累計期間の対象期間は、2022年1月~3月であります。
ⅰ 日本:売上高95億円(前年同期比19.5%増)、営業利益17億円(前年同期比1,228.1%増)
1.物販事業
本年4月に、コンビニエンスストア関連事業とグローバル物販事業の2つの事業が物販事業本部に移管されました。商品企画と製造機能の集約によりグローバルでのサンリオブランドの価値向上を図っております。
当第1四半期連結累計期間においては、コンビニエンスストア向けの「当りくじ」の発売が延期となるなど、上海のロックダウンの影響もございましたが、実店舗において3年ぶりに全期間で行動制限のない状態で通常営業が可能となりました。加えて、店頭投票を実施した「2022年サンリオキャラクター大賞」に関連した商品展開やライブ・コンサートの再開により「エンジョイアイドルシリーズ」等の推し活アイテムが人気を博すなど、外部環境の好転により売上高が大幅に伸長いたしました。
営業損益については、売上高の伸長や、構造改革に伴うSKU数の削減、そして在庫管理の徹底等により売上原価率が低減したことが奏功し増益となりました。
2.ライセンス事業
本年4月に、エンターテイメント事業本部がライセンス営業本部に集約されました。同営業本部では、業務集約を通じて他部署との連携、顧客分析、当社キャラクターの強みを生かした提案を行える体制を整備すると同時に、デジタル部門とリアル部門の連動による顧客への提案力を強化したこと等が奏功し、各カテゴリーで新規案件の獲得数が増加しました。また、アニメ、ゲームキャラクター、アーティストとのコラボレーションが好調に推移いたしました。カテゴリー別では、玩具・ホビーは前期に引き続きクレーンゲーム用プライズ、カプセルトイが伸長し、特にカプセルトイは大人の女性からの支持を獲得し人気を博しました。衣料・服飾は、各メーカーとの共同開発による大手流通向け商材が幅広い世代を取り込み伸長いたしました。菓子・食品は、複数キャラクターでの展開により新規案件が増加いたしました。以上の結果、売上高が大幅に増加いたしました。
営業損益については、売上高の大幅増加に伴い増益となりました。
3.テーマパーク事業
東京都多摩市のサンリオピューロランドでは、3年ぶりにゴールデンウィークを含む全期間で通常営業が可能となり入園者数が大幅に増加した他、今期から導入した入場チケットの価格変動制による客単価の増加が寄与し、売上高が大幅に伸長いたしました。なお、オリジナル商品が引き続き好調で、中でも「クロミ」のカチューシャが人気を博しました。営業損益については、売上高の大幅増加に伴い、第1四半期としては3期ぶりに営業黒字に転換いたしました。
大分県のハーモニーランドにおいては、オリジナルショー「シナモロールの青空楽団」の上演やシーズン毎に特色ある演出を加えたパレード等が奏功し、入園者数が大幅に増加いたしました。また、プロモーションに連動したオリジナル商品の展開により客単価が増加したことも寄与し、売上高は伸長いたしました。売上高の大幅増加に加え、売上原価率の低減が進み営業損失は改善いたしました。
ⅱ 欧州:売上高4億円(前年同期比16.4%増)、営業損失63百万円(同5百万円損失減)
欧州では、アパレルのファストファッションブランドが、食品ではイースタープロモーションが大きく売上に貢献いたしました。また、前期に50周年記念のイベント効果により大きく伸長した「ミスターメンリトルミス」のライセンス売上が、今期も予算を上回る売上で好調に推移いたしました。カテゴリー別の内訳では、ヘルス&ビューティー、出版、アパレル等のカテゴリーが伸長いたしました。特に新規のライセンシーの売上が好調で、フランスの香水メーカー等における好調な販売がライセンス売上の増加に寄与いたしました。
営業損益については、売上高の増加に加え、マーケティング費用等を抑制したことで、営業損失が改善いたしました。
ⅲ 北米:売上高11億円(前年同期比96.6%増)、営業利益1億円(同2億円増)
中期経営計画に沿った構造改革を進める米国では、前期末までに卸・小売部門の外部委託が完了しました。物販事業では、外部委託に伴う収益計上方法の変更により売上高の減少を見込んでおりましたが、自社ECを通じた売上が予算と前年実績ともに大幅に上回るなど、好調に推移したことにより増収となりました。ライセンス事業ではアパレルと玩具のカテゴリーが引き続き好調だったことに加え、食品とヘルス&ビューティーのカテゴリーで売上が大幅に伸長いたしました。また、新たに注力しているデジタルカテゴリーも大きく伸長いたしました。以上の結果、北米における売上高は大幅に増加しました。
営業損益については、為替影響により円換算後の販管費が前年同期実績を僅かに上回りましたが、売上高が大幅に伸長したため、黒字に転換いたしました。
ⅳ 南米:売上高1億円(前年同期比70.1%増)、営業利益29百万円(前年同期比268.0%増)
南米では、新規ライセンシーとの契約が各国で進んだことにより売上高が大きく伸長いたしました。ブラジルでは、チョコレート等の食品が人気で売上が伸長いたしました。メキシコでは、大手小売チェーンのアパレルや、家庭用品のカテゴリーが好調でした。ペルーでは、アパレル、アクセサリー、フットウェアのカテゴリーにおいて大きく伸長いたしました。
営業損益については、売上高の増加が販管費の増加を吸収し、改善いたしました。
ⅴ アジア:売上高25億円(前年同期比44.6%増)、営業利益10億円(前年同期比72.7%増)
アジアでは、各拠点で売上高が伸長しました。
香港・マカオ地区については、「マイメロディ」と「シナモロール」のイベントが好評を博し、売上が好調に推移いたしました。
台湾では、上海のロックダウンの影響で商品開発が遅れたものの、コンビニエンスストア等でのキャンペーンにより新規契約の獲得が進んだことで売上が好調に推移いたしました。
韓国では、複数キャラクターでの展開を拡大したことが奏功いたしました。特に、前期より展開中のキーホルダー付きキャンディが、食品部門の売上を牽引しました。
中国では、上海のロックダウンの影響を受けましたが、ヘルス&ビューティーカテゴリーにおける現地有名化粧品ブランドとの新規取り組みや既存ライセンシーにおける複数キャラクターでの商品展開の他、銀行向けのクレジットカードやノベルティ等の企業特販案件により売上を大きく伸ばしました。
また、当社とAvex Asia Pte. Ltd.との合弁会社SANRIO SOUTHEAST ASIA PTE. LTD.(以下、SSEA)が当期より連結子会社となりました。SSEAでは、タイにおいてアパレルやバッグ、インドネシアにおいてアクセサリーが好評を博し、売上を牽引しました。
営業損益については、アジア各国における全体的な売上高の伸びが寄与し、増益となりました。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
当第1四半期連結会計期間末の総資産は932億円で前連結会計年度末比94億円増加しました。資産の部の主な増加項目は現金及び預金90億円です。
負債の部は473億円で前連結会計年度末比73億円増加しました。主な増加項目は有利子負債(1年内償還予定社債を含む)69億円です。純資産の部につきましては、459億円と前連結会計年度末比で21億円増加しました。主な増加項目は為替換算調整勘定18億円です。自己資本比率は49.0%で前連結会計年度末比3.1ポイント減少しました。
②経営成績
当第1四半期連結累計期間においては、国内外ともに新型コロナウイルス感染症の感染者数の減少に伴い、経済活動は徐々に回復基調となりました。特に国内においては、2022年3月21日をもってまん延防止等重点措置が解除されたことや、変異株の重症化リスクの軽減に伴い、社会経済活動の正常化に向けた動きも見られました。一方、本年7月以降の国内感染者数の急増や欧州における紛争の長期化、そして金融資本市場の変動による景気の下振れリスクが懸念されるなど、引き続き先行きが不透明な状況が継続しております。
当期は2024年3月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画「未来への創造と挑戦」の2年目に位置付けられますが、前期に引き続き「(1)組織風土改革」、「(2)国内外構造改革の着手・完遂」、「(3)再成長の戦略や成長市場への種まき」を3本柱とする各種施策を実行しております。
当第1四半期連結累計期間においては、2022年6月開催の定時株主総会にて新取締役3名が就任し、新経営体制がスタートしております。国内では4月にライセンス部門の集約等の大幅な組織再編を実施し、前期の物販事業に続き収益獲得に向けた体制強化を推し進めております。海外では6月に中国における来期以降のマスターライセンシー契約を締結するなど、国内外ともに同計画の3本柱の施策を着実に実行してまいりました。
営業面においては、国内では実店舗やテーマパークが3年ぶりにゴールデンウィークを含む全期間で通常営業できたことに加え、店頭イベントやライブ・コンサートの再開、新規ライセンス契約の獲得等により、事業全体の売上が大幅に伸長いたしました。また、海外でも各地域が好調に推移し、売上が前年を大きく上回る結果となりました。
また、サンリオファン会員向けアプリ「Sanrio+」の会員数は昨年10月に100万人を突破した後も順調に推移し、6月末現在の会員数は約124万人となりました。
連結営業損益に関しては、国内外ともに売上が伸長したことに加え、構造改革が進捗したことによる売上原価率の低減等により販売収益性が向上した結果、大幅な増益となりました。
以上の結果、売上高は138億円(前年同期比28.0%増)、営業利益は23億円(前年同期は59百万円の営業損失)、経常利益は25億円(前年同期比2,341.8%増)となりました。本年7月29日付で、東京国税局による更正処分に対する追徴税額約13億円(地方税等を含む)を受け、この内12億円を過年度法人税等として計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は、7億円(前年同期比68.2%減)となりました。
なお、非連結子会社としていたSANRIO SOUTHEAST ASIA PTE. LTD.(シンガポール法人)は、重要性が増したため、当第1四半期連結累計期間より連結の範囲に含めております。すべての海外連結子会社の決算期は1月~12月であり、当第1四半期連結累計期間の対象期間は、2022年1月~3月であります。
ⅰ 日本:売上高95億円(前年同期比19.5%増)、営業利益17億円(前年同期比1,228.1%増)
1.物販事業
本年4月に、コンビニエンスストア関連事業とグローバル物販事業の2つの事業が物販事業本部に移管されました。商品企画と製造機能の集約によりグローバルでのサンリオブランドの価値向上を図っております。
当第1四半期連結累計期間においては、コンビニエンスストア向けの「当りくじ」の発売が延期となるなど、上海のロックダウンの影響もございましたが、実店舗において3年ぶりに全期間で行動制限のない状態で通常営業が可能となりました。加えて、店頭投票を実施した「2022年サンリオキャラクター大賞」に関連した商品展開やライブ・コンサートの再開により「エンジョイアイドルシリーズ」等の推し活アイテムが人気を博すなど、外部環境の好転により売上高が大幅に伸長いたしました。
営業損益については、売上高の伸長や、構造改革に伴うSKU数の削減、そして在庫管理の徹底等により売上原価率が低減したことが奏功し増益となりました。
2.ライセンス事業
本年4月に、エンターテイメント事業本部がライセンス営業本部に集約されました。同営業本部では、業務集約を通じて他部署との連携、顧客分析、当社キャラクターの強みを生かした提案を行える体制を整備すると同時に、デジタル部門とリアル部門の連動による顧客への提案力を強化したこと等が奏功し、各カテゴリーで新規案件の獲得数が増加しました。また、アニメ、ゲームキャラクター、アーティストとのコラボレーションが好調に推移いたしました。カテゴリー別では、玩具・ホビーは前期に引き続きクレーンゲーム用プライズ、カプセルトイが伸長し、特にカプセルトイは大人の女性からの支持を獲得し人気を博しました。衣料・服飾は、各メーカーとの共同開発による大手流通向け商材が幅広い世代を取り込み伸長いたしました。菓子・食品は、複数キャラクターでの展開により新規案件が増加いたしました。以上の結果、売上高が大幅に増加いたしました。
営業損益については、売上高の大幅増加に伴い増益となりました。
3.テーマパーク事業
東京都多摩市のサンリオピューロランドでは、3年ぶりにゴールデンウィークを含む全期間で通常営業が可能となり入園者数が大幅に増加した他、今期から導入した入場チケットの価格変動制による客単価の増加が寄与し、売上高が大幅に伸長いたしました。なお、オリジナル商品が引き続き好調で、中でも「クロミ」のカチューシャが人気を博しました。営業損益については、売上高の大幅増加に伴い、第1四半期としては3期ぶりに営業黒字に転換いたしました。
大分県のハーモニーランドにおいては、オリジナルショー「シナモロールの青空楽団」の上演やシーズン毎に特色ある演出を加えたパレード等が奏功し、入園者数が大幅に増加いたしました。また、プロモーションに連動したオリジナル商品の展開により客単価が増加したことも寄与し、売上高は伸長いたしました。売上高の大幅増加に加え、売上原価率の低減が進み営業損失は改善いたしました。
ⅱ 欧州:売上高4億円(前年同期比16.4%増)、営業損失63百万円(同5百万円損失減)
欧州では、アパレルのファストファッションブランドが、食品ではイースタープロモーションが大きく売上に貢献いたしました。また、前期に50周年記念のイベント効果により大きく伸長した「ミスターメンリトルミス」のライセンス売上が、今期も予算を上回る売上で好調に推移いたしました。カテゴリー別の内訳では、ヘルス&ビューティー、出版、アパレル等のカテゴリーが伸長いたしました。特に新規のライセンシーの売上が好調で、フランスの香水メーカー等における好調な販売がライセンス売上の増加に寄与いたしました。
営業損益については、売上高の増加に加え、マーケティング費用等を抑制したことで、営業損失が改善いたしました。
ⅲ 北米:売上高11億円(前年同期比96.6%増)、営業利益1億円(同2億円増)
中期経営計画に沿った構造改革を進める米国では、前期末までに卸・小売部門の外部委託が完了しました。物販事業では、外部委託に伴う収益計上方法の変更により売上高の減少を見込んでおりましたが、自社ECを通じた売上が予算と前年実績ともに大幅に上回るなど、好調に推移したことにより増収となりました。ライセンス事業ではアパレルと玩具のカテゴリーが引き続き好調だったことに加え、食品とヘルス&ビューティーのカテゴリーで売上が大幅に伸長いたしました。また、新たに注力しているデジタルカテゴリーも大きく伸長いたしました。以上の結果、北米における売上高は大幅に増加しました。
営業損益については、為替影響により円換算後の販管費が前年同期実績を僅かに上回りましたが、売上高が大幅に伸長したため、黒字に転換いたしました。
ⅳ 南米:売上高1億円(前年同期比70.1%増)、営業利益29百万円(前年同期比268.0%増)
南米では、新規ライセンシーとの契約が各国で進んだことにより売上高が大きく伸長いたしました。ブラジルでは、チョコレート等の食品が人気で売上が伸長いたしました。メキシコでは、大手小売チェーンのアパレルや、家庭用品のカテゴリーが好調でした。ペルーでは、アパレル、アクセサリー、フットウェアのカテゴリーにおいて大きく伸長いたしました。
営業損益については、売上高の増加が販管費の増加を吸収し、改善いたしました。
ⅴ アジア:売上高25億円(前年同期比44.6%増)、営業利益10億円(前年同期比72.7%増)
アジアでは、各拠点で売上高が伸長しました。
香港・マカオ地区については、「マイメロディ」と「シナモロール」のイベントが好評を博し、売上が好調に推移いたしました。
台湾では、上海のロックダウンの影響で商品開発が遅れたものの、コンビニエンスストア等でのキャンペーンにより新規契約の獲得が進んだことで売上が好調に推移いたしました。
韓国では、複数キャラクターでの展開を拡大したことが奏功いたしました。特に、前期より展開中のキーホルダー付きキャンディが、食品部門の売上を牽引しました。
中国では、上海のロックダウンの影響を受けましたが、ヘルス&ビューティーカテゴリーにおける現地有名化粧品ブランドとの新規取り組みや既存ライセンシーにおける複数キャラクターでの商品展開の他、銀行向けのクレジットカードやノベルティ等の企業特販案件により売上を大きく伸ばしました。
また、当社とAvex Asia Pte. Ltd.との合弁会社SANRIO SOUTHEAST ASIA PTE. LTD.(以下、SSEA)が当期より連結子会社となりました。SSEAでは、タイにおいてアパレルやバッグ、インドネシアにおいてアクセサリーが好評を博し、売上を牽引しました。
営業損益については、アジア各国における全体的な売上高の伸びが寄与し、増益となりました。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。