有価証券報告書-第57期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

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2021/06/25 13:06
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(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、世界的な新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、企業収益の低下や雇用環境の悪化が続いており、社会・経済活動が大きく制限され、極めて厳しい状況にあるだけでなく、新たな脅威と成り得る変異ウイルスの発生や感染が再拡大するなど先行きも不透明な状況にあります。
当社グループが拠点を構える北海道の経済におきましても、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、企業収益、観光、雇用情勢、個人消費の悪化は続いており、依然として厳しい状況が続いております。
医療業界におきましては、医療費抑制等の社会的要請を背景に2020年4月の診療報酬・薬価改定の影響に加え、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による医療機関の外来診療抑制や一般患者の減少など、更なる経営努力が求められる事業環境となっております。
このような状況の下、当社グループは、医療機関の多様化するニーズに応えた営業活動を展開し、新規顧客の獲得等による営業基盤の拡大に努めると共に、引き続き経費効率を重視した収益基盤の強化に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の業績は、売上高17,502百万円(前年同期比0.9%減)、営業利益1,142百万円(同20.9%増)、経常利益1,188百万円(同20.9%増)及び親会社株主に帰属する当期純利益793百万円(同50.3%増)と売上高は前年同期を下回りましたが、利益は前年同期を上回りました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
(臨床検査事業)
臨床検査事業におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大により、医療機関による外来診療の抑制と受診する一般患者が減少する等の影響を受けましたが、PCR検査の受託が増加したことから、売上高6,135百万円(前年同期比5.4%増)と前年同期を上回りました。
利益面につきましては、売上高の増加による利益の増加に加え、経費の抑制によりセグメント利益624百万円(同69.8%増)と前年同期を上回りました。
(調剤薬局事業)
調剤薬局事業におきましては、薬価の引下げ改正に加え、新型コロナウイルス感染症拡大により、医療機関による外来診療の抑制と受診する一般患者が減少する等の影響を受けたことから、売上高10,444百万円(同4.0%減)と前年同期を下回りました。
利益面につきましては、売上の減少による利益の減少に加えて、2019年10月の消費税率の引上げによる負担経費が増加したことから、セグメント利益862百万円(同8.3%減)と前年同期を下回りました。
(医療機器販売・保守事業)
医療機器販売・保守事業におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、消耗品、備品及び福祉用具の販売が前年同期を下回ったことから、売上高835百万円(同3.2%減)と前年同期を下回りました。
利益面につきましては、セグメント損失1百万円(前年同期はセグメント損失5百万円)となりました。
(その他の事業)
臨床検査システムのソフトウェア販売及び保守の収入におきましては、売上高86百万円(前年同期比4.8%減)、セグメント利益66百万円(同13.7%増)になりました。
②財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における資産総額は、前年同期末に比し2,958百万円増加し14,511百万円(前年同期末比25.6%増)となりました。
流動資産は前年同期末に比し19百万円減少し5,912百万円(同0.3%減)となりました。
主な要因は、受取手形及び売掛金が170百万円、その他が195百万円それぞれ増加しましたが、現金及び預金が367百万円減少したことによるものです。
固定資産は前年同期末に比し2,977百万円増加し8,598百万円(同53.0%増)となりました。
主な要因は、建設仮勘定が72百万円減少しましたが、建物及び構築物が2,910百万円、投資有価証券が42百万円、工具、器具及び備品が42百万円それぞれ増加したことによるものです。
(負債)
当連結会計年度末における負債総額は、前年同期末に比し2,149百万円増加し5,239百万円(同69.5%増)となりました。
流動負債は前年同期末に比し310百万円増加し3,105百万円(同11.1%増)となりました。
主な要因は、長期借入れにより1年内返済予定の長期借入金133百万円が発生したことに加え、支払手形及び買掛金が124百万円、未払法人税等が39百万円それぞれ増加したことによるものです。
固定負債は前年同期末に比し1,838百万円増加し2,133百万円(同624.9%増)となりました。
主な要因は、役員退職慰労引当金が22百万円減少しましたが、長期借入れにより長期借入金1,866百万円が発生したことによるものです。
(純資産)
純資産は前年同期末に比し809百万円増加し9,272百万円(同9.6%増)となりました。また、自己資本比率につきましては、前年同期末比9.4%減少し63.9%となり、1株当たり純資産につきましては、前年同期末比236円40銭増加し、2,708円63銭となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フロー837百万円の資金増加、投資活動によるキャッシュ・フロー3,148百万円の資金減少及び財務活動によるキャッシュ・フロー1,943百万円の資金増加の結果、資金は367百万円減少し2,350百万円(前年同期比13.5%減)となりました。
当連結会計年度における各連結キャッシュ・フローの状況と増減要因は、次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって得られた資金は、837百万円(同33.3%減)となり、前年同期に比し417百万円減少いたしました。
主な要因は、法人税等の支払額337百万円(同73百万円増)、未収消費税等の増加額195百万円(同178百万円増)及び売上債権の増加額165百万円(前年同期は売上債権の減少額39百万円)がありましたが、税金等調整前当期純利益1,175百万円(前年同期比330百万円増)、減価償却費271百万円(同26百万円増)及び仕入債務の増加額117百万円(同167百万円減)によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動で使用した資金は、3,148百万円(同8.1%増)となり、前年同期に比し235百万円増加いたしました。
主な要因は、有形固定資産の取得による支出3,142百万円(同168百万円増)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動で獲得した資金は、1,943百万円(前年同期は使用した資金51百万円)となり、前年同期に比し1,995百万円増加いたしました。
主な要因は、配当金の支払額34百万円(同0百万円増)、リース債務返済による支出22百万円(同4百万円増)がありましたが、長期借入れによる収入2,000百万円が発生したことによるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループの生産実績は、セグメントごとの販売実績と同一になるため記載を省略しております。
b.受注実績
当社グループの受注状況において、臨床検査事業は、検査の受託から報告までの所要日数が短いため、常に受注残高は僅少であり、期中受注高と販売実績とがほぼ対応するため記載を省略しております。
調剤薬局事業は、医療機関より発行される処方せんに基づき医薬品を調剤し、販売しており期中の受注高と販売実績とは同額であります。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに表すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年4月1日
至 2021年3月31日)
前年同期比(%)
臨床検査事業(千円)6,135,864105.4
調剤薬局事業(千円)10,444,82896.0
医療機器販売・保守事業(千円)835,81996.8
報告セグメント計(千円)17,416,51299.1
その他の事業(千円)86,03295.2
合計(千円)17,502,54499.1

(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.相手先別販売実績において、総販売実績に対する割合が10%を超える相手先はありません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(売上高、売上原価及び営業利益)
当連結会計年度における売上高は17,502百万円と、前年同期比0.9%減、156百万円の減少となりました。なお、セグメント別の内訳につきましては、「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。
また、利益面につきましても、売上原価は11,767百万円と、前年同期比3.1%減、371百万円の減少となり、販売費及び一般管理費は、4,592百万円と、前年同期比0.4%増、17百万円の増加となりました。
その結果、営業利益は1,142百万円、前年同期比20.9%増、197百万円の増加となりました。
(営業外損益及び経常利益)
営業外損益は、営業外収益102百万円、営業外費用56百万円となり、純額で45百万円の利益を計上しました。
その結果、経常利益は1,188百万円、前年同期比20.9%増、205百万円の増加となりました。
(特別損益及び税金等調整前当期純利益)
特別損益は、特別利益0百万円、特別損失12百万円となり、純額で12百万円の損失を計上しました。
その結果、税金等調整前当期純利益は1,175百万円、前年同期比39.1%増、330百万円の増加となりました。
(法人税等及び親会社株主に帰属する当期純利益)
法人税等は382百万円となり、前年同期比20.6%増、65百万円増加となりました。
その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は793百万円、前年同期比50.3%増、265百万円の増加となりました。
当社は、「売上高経常利益率」5.0%及び「株主資本利益率(ROE)」8.0%の確保を目標として業務改革や経費削減等に取り組んでまいりました。当連結会計年度におきましては、「売上高経常利益率」6.8%、「株主資本利益率(ROE)」9.0%と目標を達成しました。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおり、法的規制等の実施、診療報酬及び薬価基準の改定、人材の確保及び育成、社会信用力の低下、調剤薬局店舗の環境の変化、不動産市況の悪化等の様々なリスク要因が考えられます。
そのため、当社グループでは中長期的な展望による人材の採用、研修による人材の育成、業務運営の適正化などを図り、経営成績及び財政状態に重要な影響を与える要因によるリスクを低減させるために適切な対応を行っております。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
(臨床検査事業)
売上高は、新型コロナウイルス感染症拡大により、医療機関による外来診療の抑制と受診する一般患者が減少する等の影響を受けましたが、PCR検査の受託が増加したことから、前連結会計年度比5.4%増加し6,135百万円となりました。
セグメント利益は、売上高の増加による利益の増加に加え、経費の抑制により、前連結会計年度末比69.8%増加し624百万円となりました。
セグメント資産は、減価償却費157百万円がありましたが、有形固定資産及び無形固定資産の取得312百万円により155百万円増加したことに加え、現金及び預金が92百万円、受取手形及び売掛金が239百万円それぞれ増加したことから、前連結会計年度末に比し486百万円増加し2,504百万円となりました。
(調剤薬局事業)
売上高は、薬価の引下げ改正に加え、新型コロナウイルス感染症拡大により、医療機関による外来診療の抑制と受診する一般患者が減少する等の影響を受けたことから、前連結会計年度末比4.0%減少し10,444百万円となりました。
セグメント利益は、売上の減少による利益の減少に加えて、2019年10月の消費税率の引上げによる負担経費が増加したことから、前連結会計年度末比8.3%減少し862百万円となりました。
セグメント資産は、現金及び預金が182百万円、有形固定資産及び無形固定資産の取得111百万円がありましたが、減価償却費84百万円、用途変更による土地、建物の減少93百万円に加え、たな卸資産が84百万円、受取手形及び売掛金45百万円それぞれ減少したことから、前連結会計年度末に比し25百万円減少し3,327百万円となりました。
(医療機器販売・保守事業)
売上高は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、消耗品、備品及び福祉用具の販売が前年同期を下回ったことから、前連結会計年度末比3.2%減少し835百万円となりました。
セグメント利益は、原価率が低下したことから、セグメント損失1百万円(前年同期はセグメント損失5百万円)となりました。
セグメント資産は、現金及び預金51百万円減少しましたが、たな卸資産65百万円増加したことから、前連結会計年度末に比し17百万円増加し836百万円となりました。
(その他の事業)
売上高は、前連結会計年度末比4.8%減少し、86百万円となりました。
セグメント利益は、経費が減少したことから、13.7%増加し66百万円となりました。
セグメント資産は、受取手形及び売掛金11百万円、現金及び預金3百万円それぞれ減少したことから、前連結会計年度末に比し17百万円減少し12百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、本社機能の拡充を目的とした本社ビルの建築及びその資金を借入れたこと等から、投資活動に支出した資金が3,148百万円、財務活動によって得た資金1,943百万円となり、資金は367百万円減少し2,350百万円となりました。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。
(資金需要)
当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、運転資金需要と設備資金需要の二つがあります。
運転資金需要のうち主なものは、経常的にかかる事業全般の活動費用に加えて、臨床検査事業における原材料及び貯蔵品の仕入及び外部委託費、調剤薬局事業並びに医療機器販売・保守事業における商品の仕入によるものであります。また、設備資金需要としましては、臨床検査機器、調剤薬局出店などによる土地、建物及び調剤機器及びソフトウェアへの投資であります。
(財務政策)
当社グループの運転資金及び設備資金につきましては、内部資金より充当しており、不足が生じた場合は、借入金による外部資金の調達を行っております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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