四半期報告書-第34期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は4,786百万円となり、前連結会計年度末に比べ434百万円減少いたしました。これは主に翻訳事業の代金回収により、受取手形及び売掛金が減少したことによるものであります。固定資産は1,356百万円となり、前連結会計年度末に比べ91百万円増加いたしました。これは主に社内システムの開発費用の計上により、無形固定資産のその他が増加したことによるものであります。
この結果、総資産は6,143百万円となり、前連結会計年度末に比べ342百万円減少いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は1,399百万円となり、前連結会計年度末に比べ575百万円減少いたしました。これは主に買掛金が減少したことによるものであります。固定負債は170百万円となり、前連結会計年度末に比べ9百万円増加いたしました。これは退職給付に係る負債が増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は1,570百万円となり、前連結会計年度末に比べ565百万円減少いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は4,573百万円となり、前連結会計年度末に比べ222百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によるものであります。
b.経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、好調な企業業績を背景とした設備投資の増加により緩やかな回復基調が続く一方、米国の通商政策による貿易摩擦や中国経済の成長鈍化、英国のEU離脱の行方など世界経済減速への警戒感の高まりから輸出や生産の一部に足踏み感が見られるなど、先行きは不透明な状況で推移いたしました。
このような環境のもと、当社グループは2019年3月期からの3カ年計画である第四次中期経営計画に基づき、中核事業である翻訳事業の持続的成長を目指すとともに翻訳支援ツールや機械翻訳など最先端技術の積極的な活用を推し進め、企業のグローバル展開に伴う翻訳・通訳需要の獲得に努めてまいりました。
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、通訳事業とコンベンション事業の売上が伸長したものの、コアビジネスである翻訳事業の減収が影響し、売上高は前年同期比0.9%減の8,595百万円となりました。翻訳事業の粗利率向上とコンベンション事業の利益回復により売上総利益は前年同期比0.5%増となりましたが、販売費及び一般管理費が前年同期比1.6%増加したことから営業利益は前年同期比5.7%減の519百万円、経常利益は前年同期比4.6%減の527百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比19.6%減の331百万円となりました。
各セグメントの業績は次のとおりであります。
① 翻訳事業
特許分野では、国際出願件数の増加を背景に特許事務所からの受注が好調を維持していることに加え、企業の知的財産関連部署との取引も順調なことから、売上高は前年同期比7.9%増の1,701百万円となりました。医薬分野では、足元の受注は堅調に推移しているものの、主要顧客である製薬会社において当期に実施される査察が少なかった影響を受け、売上高は前年同期比5.5%減の2,027百万円となりました。製薬会社に向けてはサービスの拡充を図るべく、AI翻訳の共同開発などの取り組みを進めております。工業・ローカライゼーション分野では、主要顧客である自動車関連企業からの受注が低調に推移し、売上高は前年同期比11.5%減の1,696百万円となりました。金融・法務分野では、企業の管理系部署からの受注が低調に推移したことなどにより、売上高は前年同期比18.2%減の477百万円となりました。
これらの結果、翻訳事業の売上高は前年同期比5.1%減の5,903百万円となりました。
② 派遣事業
語学スキルの高い人材を派遣する派遣事業においては、ITサービス関連企業、金融関連企業、医薬品関連企業からの求人が堅調に推移し、売上高は前年同期比0.8%増の912百万円となりました。
③ 通訳事業
通訳事業においては顧客基盤の拡大に加え、金融・IR関連企業からの受注が好調に推移したことから売上高は前年同期比10.2%増の848百万円となりました。
④ コンベンション事業
コンベンション事業においては「第12回世界鉄道研究会議(WCRR2019)」などの国際会議案件や「第33回日本外傷学会総会・学術集会」などの医学会案件に加えて大手IT企業のイベントなどの受託・運営により、売上高は前年同期比88.8%増の625百万円となりました。
⑤ その他
その他のセグメントにおいては、前第3四半期に株式会社メディア総合研究所のIT事業を売却した影響などから、売上高は前年同期比31.6%減の306百万円となりました。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている客観的な指標等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第3四半期連結累計期間に著しい変更があったものは、次のとおりであります。
①計画の変更
(注)1.投資予定金額を変更しております。
2.当初の計画に比べ、完了予定年月が6カ月延期となりました。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金需要は大きく分けて運転資金需要と設備資金需要の二つがあります。運転資金需要のうち主なものは、登録スタッフである翻訳者・通訳者等への仕入費用のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。設備資金需要につきましては、主に事務所等の建物附属設備や情報処理・翻訳制作工程に利用するための無形固定資産への投資等があります。
当社グループの現在の運転資金につきましては、内部資金より充当しておりますが、必要に応じて外部より調達することがあります。
なお、当第3四半期連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は2,285百万円であり、当第3四半期連結会計年度末におけるリース債務を含む有利子負債の残高はありません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は4,786百万円となり、前連結会計年度末に比べ434百万円減少いたしました。これは主に翻訳事業の代金回収により、受取手形及び売掛金が減少したことによるものであります。固定資産は1,356百万円となり、前連結会計年度末に比べ91百万円増加いたしました。これは主に社内システムの開発費用の計上により、無形固定資産のその他が増加したことによるものであります。
この結果、総資産は6,143百万円となり、前連結会計年度末に比べ342百万円減少いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は1,399百万円となり、前連結会計年度末に比べ575百万円減少いたしました。これは主に買掛金が減少したことによるものであります。固定負債は170百万円となり、前連結会計年度末に比べ9百万円増加いたしました。これは退職給付に係る負債が増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は1,570百万円となり、前連結会計年度末に比べ565百万円減少いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は4,573百万円となり、前連結会計年度末に比べ222百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によるものであります。
b.経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、好調な企業業績を背景とした設備投資の増加により緩やかな回復基調が続く一方、米国の通商政策による貿易摩擦や中国経済の成長鈍化、英国のEU離脱の行方など世界経済減速への警戒感の高まりから輸出や生産の一部に足踏み感が見られるなど、先行きは不透明な状況で推移いたしました。
このような環境のもと、当社グループは2019年3月期からの3カ年計画である第四次中期経営計画に基づき、中核事業である翻訳事業の持続的成長を目指すとともに翻訳支援ツールや機械翻訳など最先端技術の積極的な活用を推し進め、企業のグローバル展開に伴う翻訳・通訳需要の獲得に努めてまいりました。
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、通訳事業とコンベンション事業の売上が伸長したものの、コアビジネスである翻訳事業の減収が影響し、売上高は前年同期比0.9%減の8,595百万円となりました。翻訳事業の粗利率向上とコンベンション事業の利益回復により売上総利益は前年同期比0.5%増となりましたが、販売費及び一般管理費が前年同期比1.6%増加したことから営業利益は前年同期比5.7%減の519百万円、経常利益は前年同期比4.6%減の527百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比19.6%減の331百万円となりました。
各セグメントの業績は次のとおりであります。
① 翻訳事業
特許分野では、国際出願件数の増加を背景に特許事務所からの受注が好調を維持していることに加え、企業の知的財産関連部署との取引も順調なことから、売上高は前年同期比7.9%増の1,701百万円となりました。医薬分野では、足元の受注は堅調に推移しているものの、主要顧客である製薬会社において当期に実施される査察が少なかった影響を受け、売上高は前年同期比5.5%減の2,027百万円となりました。製薬会社に向けてはサービスの拡充を図るべく、AI翻訳の共同開発などの取り組みを進めております。工業・ローカライゼーション分野では、主要顧客である自動車関連企業からの受注が低調に推移し、売上高は前年同期比11.5%減の1,696百万円となりました。金融・法務分野では、企業の管理系部署からの受注が低調に推移したことなどにより、売上高は前年同期比18.2%減の477百万円となりました。
これらの結果、翻訳事業の売上高は前年同期比5.1%減の5,903百万円となりました。
② 派遣事業
語学スキルの高い人材を派遣する派遣事業においては、ITサービス関連企業、金融関連企業、医薬品関連企業からの求人が堅調に推移し、売上高は前年同期比0.8%増の912百万円となりました。
③ 通訳事業
通訳事業においては顧客基盤の拡大に加え、金融・IR関連企業からの受注が好調に推移したことから売上高は前年同期比10.2%増の848百万円となりました。
④ コンベンション事業
コンベンション事業においては「第12回世界鉄道研究会議(WCRR2019)」などの国際会議案件や「第33回日本外傷学会総会・学術集会」などの医学会案件に加えて大手IT企業のイベントなどの受託・運営により、売上高は前年同期比88.8%増の625百万円となりました。
⑤ その他
その他のセグメントにおいては、前第3四半期に株式会社メディア総合研究所のIT事業を売却した影響などから、売上高は前年同期比31.6%減の306百万円となりました。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている客観的な指標等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第3四半期連結累計期間に著しい変更があったものは、次のとおりであります。
①計画の変更
会社名 事業所名 | 所在地 | セグメントの名称 | 設備の内容 | 投資予定金額 | 資金調達方法 | 着手及び完了予定年月 | ||
総額 (千円) | 既支払額 (千円) | 着手 | 完了 | |||||
提出会社 本社 | 大阪市中央区 | 翻訳事業 | 社内システムの開発 | 300,000 | 291,464 | 自己資金 | 2018.4 | 2020.3 |
(注)1.投資予定金額を変更しております。
2.当初の計画に比べ、完了予定年月が6カ月延期となりました。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金需要は大きく分けて運転資金需要と設備資金需要の二つがあります。運転資金需要のうち主なものは、登録スタッフである翻訳者・通訳者等への仕入費用のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。設備資金需要につきましては、主に事務所等の建物附属設備や情報処理・翻訳制作工程に利用するための無形固定資産への投資等があります。
当社グループの現在の運転資金につきましては、内部資金より充当しておりますが、必要に応じて外部より調達することがあります。
なお、当第3四半期連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は2,285百万円であり、当第3四半期連結会計年度末におけるリース債務を含む有利子負債の残高はありません。