四半期報告書-第36期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、第1四半期連結会計期間の期首より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。これにより、当第3四半期連結累計期間に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載の通りであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は5,737百万円となり、前連結会計年度末に比べ221百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が増加したことによるものであります。固定資産は810百万円となり、前連結会計年度末に比べ30百万円増加いたしました。これは主に差入保証金が増加したことによるものであります。
この結果、総資産は6,547百万円となり、前連結会計年度末に比べ252百万円増加いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は1,486百万円となり、前連結会計年度末に比べ108百万円減少いたしました。これは主に前受金が減少したことによるものであります。固定負債は189百万円となり、前連結会計年度末に比べ14百万円増加いたしました。これは主に退職給付に係る負債が増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は1,676百万円となり、前連結会計年度末に比べ94百万円減少いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は4,871百万円となり、前連結会計年度末に比べ346百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によるものであります。
b.経営成績状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が長期化する中、断続的な緊急事態宣言により経済活動が制限され、一部の企業収益や個人消費が低迷するなど、厳しい状況で推移いたしました。ワクチン接種の進行により同感染症の収束が期待されたものの、新たな変異ウイルスによる感染再拡大も懸念され、先行きは依然として不透明な状況にあります。
当社グループを取り巻く環境におきましては、翻訳事業ではテレワークの定着によって顧客企業の事業活動が正常化し、需要は堅調に推移いたしました。通訳事業では対面での会議・商談の自粛・制約が長期化する中、徐々にオンライン通訳サービスの利用が拡大しており、需要も復調傾向にあります。一方、コンベンション事業では国際的な人の往来に対する制限継続に伴う国際会議(学会・研究会)やセミナー・シンポジウム、各種展示会等の度重なる計画見直しなどが影響し、厳しい状況が続いております。
このような環境のもと、当社グループの中核をなす翻訳事業の持続的成長を目指すとともに翻訳支援ツールや機械翻訳など最先端技術の積極的な活用を推し進め、企業のグローバル展開に伴う翻訳需要の獲得に努めてまいりました。また、通訳事業とコンベンション事業では既存の対面型サービスをデジタル化したオンライン通訳やオンライン会議支援サービスを積極的に提案することで企業のグローバルコミュニュケーションの機会創出を支援し、需要の取り込みを図ってまいりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績につきましては、コアビジネスである翻訳事業が堅調に推移したことに加え、通訳事業、語学教育事業の実績が前年同期を上回ったことから、売上高は前年同期比6.1%増の7,530百万円、利益面においては、翻訳事業の増収および生産性向上に伴う売上総利益率の改善により、営業利益は前年同期比318.0%増の521百万円、経常利益は前年同期比230.7%増の535百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は357百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失115百万円)となりました。
各セグメントの経営成績は次のとおりであります。
① 翻訳事業
翻訳事業においては需要の回復基調が継続しており、各分野は概ね堅調に推移いたしました。
特許分野では、主要顧客である特許事務所への売上が好調に推移し、売上高は前年同期比9.4%増の1,710百万円となりました。
医薬分野では外資製薬会社からの受注が引き続き好調に推移し、国内製薬会社との取引も順調に推移していることから、売上高は前年同期比4.7%増の2,175百万円となりました。
工業・ローカライゼーション分野では自動車、機械など製造業の顧客を中心に需要が緩やかに回復していることから、売上高は前年同期比1.5%増の1,359百万円となりました。
金融・法務分野では企業の管理系部署からの受注が順調に推移したことに加え、保険会社からの大型案件受注により、売上高は前年同期比13.5%増の413百万円となりました。
これらの結果、翻訳事業の売上高は前年同期比5.9%増の5,659百万円となりました。
② 派遣事業
通訳者や翻訳者を派遣する派遣事業においては、語学スキルの高い人材への底堅い需要に支えられ堅調に推移していますが、期間限定業務終了の影響などから、売上高は前年同期比0.8%減の914百万円となりました。
③ 通訳事業
通訳事業においては、顧客企業における対面での会議・商談の自粛が長期化していますが、オンライン会議の定着に伴う通訳需要を積極的に取り込み、売上高は前年同期比46.4%増の499百万円となりました。
④ 語学教育事業
語学教育事業においては、前期は通訳者・翻訳者養成スクール「アイ・エス・エス・インスティテュート」講座の対面開催が困難になり、オンライン実施への切替による受講者数減少がありましたが、当期はオンライン講座が定着してきたため、売上高は前年同期比65.5%増の117百万円となりました。
⑤ コンベンション事業
コンベンション事業においては、延期となっていた「第19回国際EBウイルスシンポジウム」の開催など案件は徐々に動き始めておりますが、大規模な国際会議やイベントは依然として制限があり、売上高は前年同期比37.1%減の139百万円となりました。
⑥ その他
その他のセグメントにおいては、外国への特許出願に伴う明細書の作成や出願手続きを行う株式会社FIPAS等の受注が堅調に推移したことから、売上高は前年同期比3.1%増の199百万円となりました。
なお、同社は10月1日付で株式会社FIPASに商号を変更しております。
(2) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている客観的な指標等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。
(7) 経営成績に重要な影響を与える要因
当第3四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因はありません。
(8) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金需要は大きく分けて運転資金需要と設備資金需要の二つがあります。運転資金需要のうち主なものは、登録スタッフである翻訳者・通訳者等への仕入費用のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。設備資金需要につきましては、主に事務所等の建物附属設備や情報処理・翻訳制作工程に利用するための無形固定資産への投資等があります。
当社グループの現在の運転資金につきましては、内部資金より充当しておりますが、必要に応じて外部より調達することがあります。
なお、当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は3,452百万円であり、当第3四半期連結会計期間末におけるリース債務を含む有利子負債の残高はありません。
なお、第1四半期連結会計期間の期首より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。これにより、当第3四半期連結累計期間に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載の通りであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
a.財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は5,737百万円となり、前連結会計年度末に比べ221百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が増加したことによるものであります。固定資産は810百万円となり、前連結会計年度末に比べ30百万円増加いたしました。これは主に差入保証金が増加したことによるものであります。
この結果、総資産は6,547百万円となり、前連結会計年度末に比べ252百万円増加いたしました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は1,486百万円となり、前連結会計年度末に比べ108百万円減少いたしました。これは主に前受金が減少したことによるものであります。固定負債は189百万円となり、前連結会計年度末に比べ14百万円増加いたしました。これは主に退職給付に係る負債が増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は1,676百万円となり、前連結会計年度末に比べ94百万円減少いたしました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は4,871百万円となり、前連結会計年度末に比べ346百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によるものであります。
b.経営成績状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が長期化する中、断続的な緊急事態宣言により経済活動が制限され、一部の企業収益や個人消費が低迷するなど、厳しい状況で推移いたしました。ワクチン接種の進行により同感染症の収束が期待されたものの、新たな変異ウイルスによる感染再拡大も懸念され、先行きは依然として不透明な状況にあります。
当社グループを取り巻く環境におきましては、翻訳事業ではテレワークの定着によって顧客企業の事業活動が正常化し、需要は堅調に推移いたしました。通訳事業では対面での会議・商談の自粛・制約が長期化する中、徐々にオンライン通訳サービスの利用が拡大しており、需要も復調傾向にあります。一方、コンベンション事業では国際的な人の往来に対する制限継続に伴う国際会議(学会・研究会)やセミナー・シンポジウム、各種展示会等の度重なる計画見直しなどが影響し、厳しい状況が続いております。
このような環境のもと、当社グループの中核をなす翻訳事業の持続的成長を目指すとともに翻訳支援ツールや機械翻訳など最先端技術の積極的な活用を推し進め、企業のグローバル展開に伴う翻訳需要の獲得に努めてまいりました。また、通訳事業とコンベンション事業では既存の対面型サービスをデジタル化したオンライン通訳やオンライン会議支援サービスを積極的に提案することで企業のグローバルコミュニュケーションの機会創出を支援し、需要の取り込みを図ってまいりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績につきましては、コアビジネスである翻訳事業が堅調に推移したことに加え、通訳事業、語学教育事業の実績が前年同期を上回ったことから、売上高は前年同期比6.1%増の7,530百万円、利益面においては、翻訳事業の増収および生産性向上に伴う売上総利益率の改善により、営業利益は前年同期比318.0%増の521百万円、経常利益は前年同期比230.7%増の535百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は357百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失115百万円)となりました。
各セグメントの経営成績は次のとおりであります。
① 翻訳事業
翻訳事業においては需要の回復基調が継続しており、各分野は概ね堅調に推移いたしました。
特許分野では、主要顧客である特許事務所への売上が好調に推移し、売上高は前年同期比9.4%増の1,710百万円となりました。
医薬分野では外資製薬会社からの受注が引き続き好調に推移し、国内製薬会社との取引も順調に推移していることから、売上高は前年同期比4.7%増の2,175百万円となりました。
工業・ローカライゼーション分野では自動車、機械など製造業の顧客を中心に需要が緩やかに回復していることから、売上高は前年同期比1.5%増の1,359百万円となりました。
金融・法務分野では企業の管理系部署からの受注が順調に推移したことに加え、保険会社からの大型案件受注により、売上高は前年同期比13.5%増の413百万円となりました。
これらの結果、翻訳事業の売上高は前年同期比5.9%増の5,659百万円となりました。
② 派遣事業
通訳者や翻訳者を派遣する派遣事業においては、語学スキルの高い人材への底堅い需要に支えられ堅調に推移していますが、期間限定業務終了の影響などから、売上高は前年同期比0.8%減の914百万円となりました。
③ 通訳事業
通訳事業においては、顧客企業における対面での会議・商談の自粛が長期化していますが、オンライン会議の定着に伴う通訳需要を積極的に取り込み、売上高は前年同期比46.4%増の499百万円となりました。
④ 語学教育事業
語学教育事業においては、前期は通訳者・翻訳者養成スクール「アイ・エス・エス・インスティテュート」講座の対面開催が困難になり、オンライン実施への切替による受講者数減少がありましたが、当期はオンライン講座が定着してきたため、売上高は前年同期比65.5%増の117百万円となりました。
⑤ コンベンション事業
コンベンション事業においては、延期となっていた「第19回国際EBウイルスシンポジウム」の開催など案件は徐々に動き始めておりますが、大規模な国際会議やイベントは依然として制限があり、売上高は前年同期比37.1%減の139百万円となりました。
⑥ その他
その他のセグメントにおいては、外国への特許出願に伴う明細書の作成や出願手続きを行う株式会社FIPAS等の受注が堅調に推移したことから、売上高は前年同期比3.1%増の199百万円となりました。
なお、同社は10月1日付で株式会社FIPASに商号を変更しております。
(2) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている客観的な指標等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。
(7) 経営成績に重要な影響を与える要因
当第3四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因はありません。
(8) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金需要は大きく分けて運転資金需要と設備資金需要の二つがあります。運転資金需要のうち主なものは、登録スタッフである翻訳者・通訳者等への仕入費用のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。設備資金需要につきましては、主に事務所等の建物附属設備や情報処理・翻訳制作工程に利用するための無形固定資産への投資等があります。
当社グループの現在の運転資金につきましては、内部資金より充当しておりますが、必要に応じて外部より調達することがあります。
なお、当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は3,452百万円であり、当第3四半期連結会計期間末におけるリース債務を含む有利子負債の残高はありません。