四半期報告書-第35期第2四半期(令和1年7月1日-令和1年9月30日)

【提出】
2019/11/08 15:46
【資料】
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、米国の保護主義的な動きとその影響、それらも含めた中国を始めとする新興国・資源国経済の動向や英国のEU離脱に向けた調整が難航していることも加わり、全体としては景気の減速傾向が強まりつつ推移しました。
わが国経済においても、雇用情勢の改善傾向は続いているものの、外需の弱さを背景に停滞感が強まりました。
このような状況のもと、当社グループにおいては、変化を好機に攻めの施策で成長基盤を構築すべく、2019年2月8日公表の「新中期経営計画」に基づき、アクションプランの確実な実行と投資効果の刈り取りを図るべく活動を開始しております。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高31,108百万円(前年同四半期比12.2%増)となり、営業利益については国内外における、新規拠点立ち上げなど成長戦略の実行に伴うコスト負担もあり、276百万円(前年同四半期比15.1%増)となりました。経常利益は203百万円(前年同四半期比7.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は34百万円(前年同四半期比45.7%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① HS事業(ヒューマンソリューション事業)
当第2四半期連結累計期間におきましては、国内HS事業の製造派遣・製造請負事業においては、新卒採用や外国人技能実習生の活用もあり、採用力の強化と共に定着率の向上を図ることができました。成長戦略としてその施策を進めている外国人技能実習生向け研修事業における先行投資コストが残ったものの、技術者派遣事業や物流3PL*受託・テクニカル流通加工事業会社(nmsロジスティクス&テクニカルソリューション株式会社)は堅調に推移し、今後の拡大に向けた施策実行を進めています。
海外HS事業は、インドネシア及びラオスにおける、事業立ち上げに伴うコストの発生があったものの、ベトナム拠点(NMS VIETNAM CO.,LTD.)における新規受注による労働生産性悪化も改善傾向となり、ASEAN及び中国ともに概ね堅調に推移しました。
この結果、当セグメントの売上高は、10,791百万円(前年同四半期比17.9%増)、セグメント利益は254百万円(前年同四半期比72.5%増)となりました。
*3PL:サードパーティー・ロジスティクス
② EMS事業(エレクトロニクスマニュファクチャリングサービス事業)
当第2四半期連結累計期間におきましては、国内EMS事業は、米中貿易摩擦等の影響もあり、工作機械関連の需要減少の影響がありました。
海外EMS事業におきましては、ASEAN及び中国における需要は引き続き堅調に推移しました。利益面では、重点施策として進めているベトナム・米国・メキシコ拠点の事業立ち上げに係る先行投資コスト等の利益圧迫要因があり、前年対比では減益となりましたが、全体としては想定した計画どおりに推移しました。
この結果、当セグメントの売上高は、13,780百万円(前年同四半期比6.5%増)、セグメント利益は68百万円(前年同四半期比56.2%減)となりました。
③ PS事業(パワーサプライ事業)
当第2四半期連結累計期間におきましては、前事業年度より既存製品の需要調整や新規分野への製品投入までの端境期を脱したこともあり、売上は堅調に推移しました。
利益面につきましても、前事業年度に発生した急激な部材調達価格の上昇に対する売価是正の対応が順調に進み、想定を上回る利益を確保できました。
この結果、当セグメントの売上高は、6,535百万円(前年同四半期比16.3%増)、セグメント利益は190百万円(前年同四半期比4.1%増)となりました。
財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産合計は、22,521百万円となり、前連結会計年度末に比べ439百万円増加いたしました。これは主に受取手形及び売掛金が527百万円、その他流動資産が88百万円増加した一方で、現金及び預金が145百万円減少したことによるものです。
固定資産合計は、9,106百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,725百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が1,267百万円、無形固定資産が396百万円増加したことによるものです。
この結果、総資産は、31,627百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,165百万円増加いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債合計は、21,909百万円となり、前連結会計年度末に比べ165百万円増加いたしました。これは主に短期借入金が849百万円、未払消費税等が154百万円、賞与引当金が136百万円増加した一方で、支払手形及び買掛金が974百万円減少したことによるものです。
固定負債合計は、4,145百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,171百万円増加いたしました。これは主にその他固定負債が1,716百万円、長期借入金が424百万円増加したことによるものです。
この結果、負債合計は、26,054百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,336百万円増加いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、5,573百万円となり、前連結会計年度末に比べ171百万円減少いたしました。これは主に為替換算調整勘定が113百万円、利益剰余金が57百万円減少したことによるものです。
この結果、自己資本比率は17.6%(前連結会計年度末は19.5%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、4,044百万円(前年同四半期は4,213百万円)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は556百万円(前年同四半期は1,037百万円の使用)となりました。これは主に、減価償却費の計上483百万円、長期未払金の増加額386百万円、その他の固定負債の増加額1,312百万円等による資金の獲得となった一方で、売上債権の増加額630百万円、仕入債務の減少額940百万円等による資金の使用となったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は1,838百万円(前年同四半期は1,619百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出952百万円、事業譲受による支出845百万円等による資金の使用となったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により獲得した資金は1,169百万円(前年同四半期は2,521百万円の獲得)となりました。これは主に短期借入金の純増額1,140百万円、長期借入れによる収入626百万円等による資金の獲得となった一方で、長期借入金の返済による支出406百万円、配当金の支払額85百万円等の資金の使用となったことによるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は軽微であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第2四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについて重要な変更はありません。