四半期報告書-第19期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)

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2022/02/14 16:00
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40項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
なお、第1四半期連結会計期間の期首より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。詳細は、「第4 経理の状況 1四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更等)」に記載のとおりであります。
(1) 業績の状況
当社グループは「Bright Valueの実現~記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さないソリューションを提供し、情報社会のフェアネスを実現する~」という企業理念のもと、独自開発の人工知能(AI)エンジン「KIBIT(キビット)」「Concept Encoder(コンセプトエンコーダー)」及び「Looca Cross(ルーカクロス)」の3本を柱とする高度な情報解析技術を駆使し、祖業である国際訴訟支援、不正調査から製造、金融、小売、流通、そして医療分野といった様々なフィールドで、必要かつ適切な情報に出会えるフェアな世界の実現及び社会課題の解決に貢献しております。
AIソリューション事業においては、ライフサイエンスAI分野では、Medical Intelligence(メディカルインテリジェンス)領域において、当四半期にアクセリード株式会社(以下 「アクセリード」)と、AIを用いて医薬品開発におけるターゲット分子のポテンシャルを解析する共同事業「Druggable Target 1000」への取組みを開始しました。本共同事業では、アクセリードが保有する有望なターゲット分子の情報を、「Concept Encoder」を用いて解析し、膨大な量の医学論文情報をもとに網羅的かつ客観的な評価を行います。医薬品の開発過程で最終的に上市までに至らなかった数多くのターゲット分子(化合物)を再評価し再利用を可能とする本共同事業は、社会的に意義が大きいだけでなく、当社におけるAI創薬ビジネスの重要なマイルストーンとなります。日本に存在している数百万規模の化合物の中から当社AIが今までにない全く新しい形で創薬のシーズを発掘する事業を、AIドラッグマイニング事業と位置付け、今後の事業面での拡大を期待しています。
Medical Device(メディカルデバイス)領域では、2021年11月25日に株式会社スズケン(以下 「スズケン」)と、プログラム医療機器について、医療機関等への販売活動等の包括的な業務提携の基本合意に至りました。当社が開発を進める「会話型認知症診断支援AIプログラム」に関する業務のうち、物品の配送及び債権管理などの流通関連活動をスズケンが独占的に行うことに合意しております。本提携により、AI医療機器上市後の展開が、具体的かつ大幅に進展しました。
経済安全保障関連事業においては、第三のAI「Looca Cross」を搭載した経済安全保障対策ネットワーク解析システム「Seizu Analysis(セイズアナリシス)」において、「サプライチェーン解析サービス」、「株主支配ネットワーク解析ソリューション」及び「最先端技術・研究者ネットワーク解析ソリューション」の提供を開始しました。
経済安全保障の観点で、機微技術に関わる研究開発においては、研究者の所属組織等に注目した人脈の分析と、それに基づくリスクの把握が必要であると考えています。当該ソリューションは、世界のどこで誰がどのような研究を行っているのか、更にそれらの研究者同士、または研究者と研究者が所属する組織とのつながりを一目で俯瞰できるソリューションです。今後もAI「Looca Cross」を搭載したネットワーク解析システム「Seizu Analysis」の機能拡張を通じて、日本政府や企業が求める情報を短期間で見つけ出し、それをもとに、経済安全保障に関わる戦略立案にむけた意思決定を支援してまいります。
ビジネスインテリジェンス分野では、特に大型案件において当初想定していた進捗には至らず、当第3四半期連結累計期間の売上高が前年同期間の売上高を下回りました。DXを推進していく市場環境は変化していないと認識しており、今後も継続的にマーケットは成長していくものと考えています。このような成長マーケットに対して、継続的に案件を獲得する営業体制構築に向けて、人的投資を推進します。引き続き営業体制を強化していき、パイプラインの安定的な拡大に努め、売上の成長を目指してまいります。
リーガルテックAI事業においては、AIレビューツール「KIBIT Automator」の機能及び対応する案件の範囲が拡大しました。機能においては、使用環境を当社に限定することなく「KIBIT Automator」を対象企業の環境へ直接接続しデータを移動させる機能を実案件に展開しました。機能拡張した当社AIを適切に案件の課題解決に結びつけ、米国破産法訴訟事案調査や大規模米国司法省調査等の案件を獲得し、受注案件に広がりを見せています。
今後も案件の課題に対応する機能を付加することで「KIBIT Automator」の価値を高めてまいります。また、当該事業においても人的投資を実施し、新規大型案件を安定的に獲得できる営業体制へ強化してまいります。上記の「KIBIT Automator」の付加価値向上、営業体制の更なる増強等を通じて、AIを主体としたビジネスモデルへのポートフォリオ・トランスフォーメーションを更に推進します。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高が8,522,421千円(前年同期比12.7%増)、営業利益1,393,679千円(前年同期は営業利益65,555千円)、経常利益1,403,992千円(前年同期は経常損失7,794千円)、親会社株主に帰属する四半期純利益930,409千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失13,290千円)と、前年同期を上回る結果となり、連結業績については売上高、利益面ともに想定通りの着地となりました。
なお、第1四半期連結会計期間の期首より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を適用しております。それにより、売上高、営業利益、経常利益はそれぞれ67,261千円増加しております。
各事業の当第3四半期連結累計期間の概況は以下のとおりです。
(AIソリューション事業)
ライフサイエンスAI分野では、Medical Intelligence領域において、医療・医学専門情報の自動仕分けを行うAIシステム「Mekiki」の販売や、論文探索AIシステム「Amanogawa」が製薬企業だけでなく病院へ導入されたこと等により認知度を高め、パイプラインを積み上げました。また、Medical Device領域において、開発中の「会話型 認知症診断支援AIプログラム」の臨床試験が順調に進んだことでマイルストーンフィーを獲得したことにより、前年同期比で売上高が増加いたしました。ビジネスインテリジェンス分野では想定していた水準に至らず、前年同期の売上高を下回っておりますが、ライフサイエンスAI分野の成長で補った結果、売上高は1,505,261千円(前年同期比4.3%増)となり堅調に推移いたしました。営業損益につきましては売上高の増加やコスト最適化により営業利益320,739千円(前年同期は2,139千円の営業損失)となりました。なお、収益認識会計基準等の適用により、売上高および営業利益はそれぞれ67,261千円増加しております。
サービスタイプ別の売上高の概況は下表のとおりです。
(単位:千円)
サービスタイプ別
AIソリューション事業ライフサイエンスAI580,017
(375,062)
ビジネスインテリジェンス892,715
(1,017,503)
海外AI32,529
(50,741)
AIソリューション事業売上高 計1,505,261
(1,443,307)

( )は前第3四半期連結累計期間の実績
(注)収益認識会計基準等の適用により、ライフサイエンスAIは64,592千円、ビジネスインテリジェンスは2,669千円売上高が増加しております。
(リーガルテックAI事業)
リーガルテックAI事業は、グローバルで大型案件を複数獲得したことにより売上高が前年同期を上回る結果となりました。またポートフォリオ・トランスフォーメーションが奏功し、高い利益率が見込める案件を主体とするAIレビューツール「KIBIT Automator」を活用した売上比率が高くなったことや、米国子会社を中心として取り組んできた構造改革の成果としての販売管理費の低減等により利益の増加に寄与しております。
その結果、売上高は7,017,159千円(前年同期比14.7%増)、営業利益は1,072,940千円(前年同期は67,694千円の営業利益)となりました。
サービスタイプ別の売上高の概況は下表のとおりです。
(単位:千円)
サービスタイプ別
eディスカバリサービスReview2,486,789
(1,876,262)
Collection, Process670,060
(885,462)
Hosting2,861,486
(2,860,276)
6,018,335
(5,622,000)
フォレンジックサービス998,823
(496,823)
リーガルテックAI事業売上高 計7,017,159
(6,118,824)

( )は前第3四半期連結累計期間の実績

(2) 財政状態の分析
(資産)
総資産は、前連結会計年度末と比べて354,787千円減少し、11,587,738千円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比べて216,248千円増加し、5,757,525千円となりました。これは主に、売上債権の回収により現金及び預金が165,746千円増加した一方で、受取手形、売掛金及び契約資産が220,148千円減少したことや、その他に含まれる前払費用が179,522千円増加したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比べて571,036千円減少し、5,830,212千円となりました。米国子会社の事務所一部閉鎖による使用権資産が314,541千円減少、償却によりのれんが47,292千円、顧客関連資産が63,260千円それぞれ減少したことによるものであります。
(負債)
負債合計は、前連結会計年度末と比べて1,459,078千円減少し、5,839,449千円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比べて1,134,459千円減少し、2,912,157千円となりました。これは主に、返済により短期借入金が1,400,000千円減少したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比べて324,618千円減少し、2,927,291千円となりました。これは主に、支払によるリース債務の272,199千円減少によるものであります。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末と比べて1,104,290千円増加し、5,748,289千円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益により利益剰余金が875,730千円増加したことによるものであります。なお、収益認識会計基準等の適用により、利益剰余金の期首残高が54,679千円減少しております。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当社グループは、研究開発活動の内容及び金額を特定のセグメントに関連付けることができないため、一括して記載しております。
(研究開発費の金額)
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は132,424千円であります。
(研究開発の内容)
当社は、独自開発した人工知能エンジン「KIBIT」「Concept Encoder」及び「Looca Cross」について創薬支援、診断支援、経済安全保障、金融、人事・営業支援等さまざまなフィールドでの利便性をさらに向上させるため、新たなソリューションの拡充、製品の開発を行っております。

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