四半期報告書-第20期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)

【提出】
2023/02/14 16:01
【資料】
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【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当社グループは「Bright Valueの実現~記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さないソリューションを提供し、情報社会のフェアネスを実現する~」という企業理念のもと、独自開発の人工知能(AI)エンジン「KIBIT(キビット)」、「Concept Encoder(コンセプトエンコーダー)」及び「Looca Cross(ルーカクロス)」の3本を柱とする高度な情報解析技術を駆使し、祖業である国際訴訟支援、不正調査から製造、金融、小売、流通、そして医療分野といった様々なフィールドで、必要かつ適切な情報に出会えるフェアな世界の実現及び社会課題の解決に貢献しております。
ライフサイエンスAI分野につきましては、Medical Intelligence(メディカルインテリジェンス)領域において、論文探索を効率化する「Amanogawa(アマノガワ)」、分子や遺伝子の関連性を可視化する「Cascade Eye(カスケードアイ)」、そしてターゲット分子の科学性評価など複雑な評価指標をスコアリングする「liGALILEO(リガリレオ)」の3つのアプリケーションによるドラッグディスカバリー事業の拡大に向け取り組んで参りました。また、「Amanogawa」を用いた論文解析の新サービス展開に向け、世界的な学術出版社であるSpringer Natureとの協業を2022年12月に開始いたしました。さらに、医療DX分野につきましては、自動分類・審査AIシステムである「Mekiki(メキキ)」が大手製薬会社で導入が進み始め、また、情報戦略支援AIである「WordATLAS(ワードアトラス)」に医師が関心を持っているテーマや処方・治療傾向などを可視化する新機能「メディカルインサイト」を追加するなど、Medical Intelligence領域の事業拡大に向け推進しました。
Medical Device(メディカルデバイス)領域における、「会話型 認知症診断支援AIプログラム」に関しては、第2四半期で公表しましたとおり、会話の音声を入力データとするプログラム(自動音声認識機能付きプログラム)の開発に一本化して、着実に開発を進めております。また、開発プロセスで収集された質の高いデータセットや開発ノウハウを活用した民生品につきましても並行して開発を進めて参ります。
なお、「重度転倒予測AIプログラム」、「うつ病診断支援AIプログラム」及び「統合失調症診断支援AIプログラム」などその他の製品につきましても、順調に開発を進めております。
ビジネスインテリジェンス分野につきましては、メール&チャット監査システム「KIBIT Communication Meter(キビット コミュニケーション メーター)」の受注は堅調に推移し、「お客様の声」の分析を行う「WordSonar for VoiceView(ワードソナー フォー ボイスビュー)」に関しても複数の企業との間で導入に向けた協議を継続するなど、当社AI技術の優位性は引続き揺るがないと考えております。また、企業不正の未然防止に知見を有する弁護士などの外部の有識者と共同で「不正対策勉強会」を開催し、平時における不正対策の解説をするなど、不正対策における弊社のプレゼンスを高めるべく、セミナー活動を進めております。
ただし、営業体制強化に向けた人的投資の推進に遅れが生じた影響から、当第3四半期連結会計期間の売上高は、第2四半期連結会計期間の売上から横ばいで推移しており、当初想定していた売上高増加には至りませんでした。DXを推進する市場は今後も引続き旺盛であると認識しており、今後も市場は成長していくと考えております。このような市場環境において、当社の認知度を高め、パイプラインを積上げることで、売上高を成長させるべく、引き続き人的投資を中心とした営業体制の強化を進めて参ります。
経済安全保障関連分野につきましては、2022年5月に経済安全保障推進法が成立し、官庁と民間企業双方での経済安全保障への関心が高くなっております。当第3四半期連結会計期間においては、「サプライチェーンネットワーク解析ソリューション」における新指標算出技術について、特許査定を取得しました。引き続き、各所各社のニーズを把握し、的確なソリューションを提供することで事業の成長を図って参ります。
リーガルテックAI事業は大型案件の積上げが少なく、当第3四半期連結会計期間の当該事業における売上高は第2四半期連結会計期間を下回り、低調に推移しました。人的投資による営業体制の構築や当社ポータルサイト「FRONTEO Legal Link Portal」を利用したマーケティング活動を通して、売上高の回復に向けて、顧客基盤の強化と拡大を図って参ります。
各事業の当第3四半期連結累計期間の概況は以下のとおりです。
(AIソリューション事業)
ライフサイエンスAI分野につきましては、アクセリード株式会社との共同事業「Druggable Target 1000」のプロジェクトが完了し、収益を得ることができました。また、医療・医学専門情報の自動仕分けを行う「Mekiki」及び論文探索AIシステム「Amanogawa」に関しても製薬企業への導入は着実に進みましたが、大型案件の積上げが少なく、売上高は343,661千円(前年同期比40.7%減)となりました。
ビジネスインテリジェンス分野につきましては、企業のDX推進の需要により、複数の企業で「KIBIT Communication Meter」が導入され堅調に推移した結果、売上高は1,056,056千円(前年同期比18.3%増)となりましたが、業績を牽引する大型案件が少なく、想定していた売上高には届きませんでした。
その結果、AIソリューション事業全体の売上高は1,409,564千円(前年同期比6.4%減)となりました。営業損益につきましては、人的投資ならびに経済安全保障分野に関する投資を戦略的に推進したことなどにより、137,920千円の営業損失(前年同期は320,739千円の営業利益)となりました。
サービスタイプ別の売上高の概況は下表のとおりです。
(単位:千円)
サービスタイプ別
AIソリューション事業ライフサイエンスAI343,661
(580,017)
ビジネスインテリジェンス1,056,056
(892,715)
海外AI9,846
(32,529)
AIソリューション事業売上高 計1,409,564
(1,505,261)

( )は前第3四半期連結累計期間の実績
(リーガルテックAI事業)
リーガルテックAI事業につきましては、eディスカバリサービスにおいて大型案件の受注が低調に推移したことに加えて、戦略的な非AIビジネスの削減により売上高が大幅に減少いたしました。
その結果、売上高は4,313,368千円(前年同期比38.5%減)、売上高の減少に伴い497,847千円の営業損失(前年同期は1,072,940千円の営業利益)となりました。
サービスタイプ別の売上高の概況は下表のとおりです。
(単位:千円)
サービスタイプ別
eディスカバリサービスReview987,169
(2,486,789)
Collection, Process466,841
(670,060)
Hosting2,146,232
(2,861,486)
3,600,243
(6,018,335)
フォレンジックサービス713,125
(998,823)
リーガルテックAI事業売上高 計4,313,368
(7,017,159)

( )は前第3四半期連結累計期間の実績
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高5,722,933千円(前年同期比32.8%減)、営業損失635,768千円(前年同期は1,393,679千円の営業利益)、経常損失571,573千円(前年同期は1,403,992千円の経常利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失1,073,158千円(前年同期は930,409千円の親会社株主に帰属する四半期純利益)と前年同期を下回る結果となりました。なお、非AIビジネスの戦略的縮小に伴うコスト構造最適化を目的とした構造改革費用として260,855千円、不正アクセス対応のための情報セキュリティ対策費として225,537千円を特別損失として計上しております。
(2) 財政状態の分析
(資産)
総資産は、前連結会計年度末と比べて1,827,856千円減少し、9,997,273千円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比べて1,533,505千円減少し、4,407,895千円となりました。これは主に、配当金の支払、借入金の返済、インシデント関連の支払に加えて、人的投資やセキュリティ強化の先行投資を行ったことなどにより現金及び預金が1,698,424千円減少したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比べて294,351千円減少し、5,589,377千円となりました。これは主に、減価償却や米国子会社における構造改革に伴うオフィスやデータセンターの閉鎖により使用権資産が199,648千円減少したことによるものであります。
(負債)
負債合計は、前連結会計年度末と比べて1,024,346千円減少し、4,359,853千円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比べて244,999千円減少し、2,354,841千円となりました。これは主に、借入実行により短期借入金が500,000千円増加した一方で、未払法人税等が257,109千円減少、1年内返済予定の長期借入金が101,666千円減少、リース債務が79,967千円減少、その他(未払費用や未払消費税等)が241,402千円減少したものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比べて779,346千円減少し、2,005,011千円となりました。これは主に、流動負債に振り替えたことにより長期借入金が646,592千円、リース債務が157,212千円減少したことによるものであります。

(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末と比べて803,510千円減少し、5,637,419千円となりました。これは主に円安の影響により為替換算調整勘定が458,168千円増加した一方で、親会社株主に帰属する四半期純損失を計上したことや、配当による取崩により利益剰余金が1,348,352千円減少したことによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当社グループは、研究開発活動の内容及び金額を特定のセグメントに関連付けることができないため、一括して記載しております。
(研究開発費の金額)
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は153,854千円であります。
(研究開発の内容)
当社は、独自開発した人工知能エンジン「KIBIT」、「Concept Encoder」及び「Looca Cross」について創薬支援、診断支援、経済安全保障、金融、人事・営業支援などさまざまなフィールドでの利便性をさらに向上させるため、新たなソリューションの拡充、製品の開発を行っております。

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