四半期報告書-第16期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、雇用情勢の改善と個人消費の持ち直しにより、全体としては緩やかに回復しているものの、そのテンポは鈍化しております。先行きについても、当面は弱さが残る中で回復が続くと期待されておりますが、消費税率引き上げ後の消費者マインドや、通商問題をめぐる海外経済の動向などから、慎重さも見られております。
当社の事業領域であるインターネット関連市場は、スマートフォンをはじめとするモバイル端末が生活にとって最も身近なデバイスとなるまで普及し、インターネットの利用時間やそれを介したサービス消費も増加するなど、安定的な成長と拡大が続いております。一方で、テクノロジーの進化や新たなビジネス、サービスの創出は加速しており、加えて2020年には第5世代移動通信システムの商用化が予定されるなど、事業環境は目まぐるしく変化しております。
音楽やアーティスト関連の市場動向といたしましては、2019年の音楽ソフト(オーディオレコード及び音楽ビデオ合計)の生産金額は2,291億円(前年同期比4.7%減)となりました(出所:一般社団法人日本レコード協会)。一方で、音楽配信ではストリーミングサービスの利用が急拡大しており、新たな市場が形成されております。ライブ、コンサート市場は、2019年上半期(1月から6月)の市場規模が1,573億円(同9.4%増)となり、引き続き拡大しております(出所:一般社団法人コンサートプロモーターズ協会)。
音楽の市場全体としては堅調に推移する一方で、利用者の志向が「モノ消費」から「コト消費」へと移行してきており、変化する事業環境を的確に捉え、競争力を維持、向上させていくことが、より重要となってきております。
このような外部環境の中、当社グループでは、アーティストを中心として、タレントや声優、アニメまで幅広いジャンルにおいて、ファンクラブサイトを事業の軸としながら、電子チケットやeコマース、キャラクター、スタンプ、音楽、電子書籍といった多岐にわたるデジタルコンテンツの配信に至るまで、複合的な事業展開をしてまいりました。数多くの有力アーティストやコンテンツを保有するという優位性を生かし、それらを相互活用することでグループ全体でのシナジー効果を発揮させ、事業基盤の拡大と多様化を進めてまいりました。 また、VRや電子チケットなど今後の成長分野での新たな事業領域の開拓と収益の獲得も引き続き推進してまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は8,109百万円(前年同期比79.0%増)、営業利益は580百万円(前年同期比65.9%増)、経常利益は588百万円(前年同期比50.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は331百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失2,399百万円)となりました。
セグメントごとの概要は、以下のとおりであります。
①コンテンツ事業
コンテンツ事業では、主にスマートフォン向けにファンクラブサイト運営や各種デジタルコンテンツ配信、アプリの提供などを行っております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、引き続きアーティスト等の獲得による新規ファンクラブの開設を進めるとともに、会員向けのチケット先行販売や会員限定のイベントの実施などにより、収益の源泉となる新たな有料会員の獲得に取り組んでまいりました。加えて、年額制のファンクラブの採用や、サイト及びサービスのアプリ化などを進めることで、多様化する利用者ニーズへの対応と、収益獲得のための間口の拡大にも努めてまいりました。
また、電子チケット及びチケットトレードサービスのファンクラブサイトへの導入や、サイトのリニューアルなどによって、既存サイトにおける会員数の維持向上や単価上昇のための施策を講じてまいりました。
また、これまでのコンテンツ配信で培った経験やノウハウを活用し、動画配信分野の強化並びに新規事業の開発にも引き続き努めてまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるコンテンツ事業の売上高は6,700百万円(前年同期比81.1%増)、セグメント利益は1,063百万円(前年同期比137.8%増)となりました。
②EC事業
EC事業につきましては、主に当社グループの運営するファンクラブサイト等を通じて、CD、DVD及びブルーレイといった音楽映像商品と、アーティストグッズを販売しております。
当第3四半期累計期間においては、アーティストのオフィシャル通販サイトの開設や、ファンクラブ限定の先行販売などを実施することで、収益を拡大させてまいりました。また、ライブやイベント会場の物販でもスムーズに利用できるQRコード認証とスマホ決済サービスや、独自のPOSレジシステムといった新規サービス開発にも注力しており、新たな取り組みとして、グッズの事前販売・会場受け取りサービスも開始するなど、eコマースの枠を超え、販売機会を増加させております。
アーティスト関連以外では、人気アニメ「エヴァンゲリオン」の公式オンラインストアの制作、運営を行っており、他社とのコラボレーションや商品の先行受注、海外利用者向け販売ページの開設など、様々な取り組みを実施してまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるEC事業の売上高は536百万円(前年同期比16.8%増)、セグメント利益は329百万円(前年同期比146.5%増)となりました。
③電子チケット事業
電子チケット事業には、電子チケット及びチケットトレード、並びにそれらに付随する各種サービスからの収益により構成されております。音楽のライブはもちろんのこと、アイドルグループの握手会等のイベント、プロ野球やフィギアスケートといったスポーツ、遊園地などのレジャー施設まで幅広く電子チケットサービスを提供しております。
当第3四半期連結累計期間においては、有力アーティストのライブやスポーツイベントへの電子チケットの導入を進めてまいりました。特に、6月より施行されたチケット不正転売禁止法に対応する、ライブやイベントへ行けなくなった人が他者に適法、適切にチケットを譲渡できる公式の仕組みであるチケットトレードサービスついては、業界最大手のプレイガイドの1社である株式会社イープラスと、子会社を通じて資本業務提携を締結し、公式2次流通のスタンダードとなるべく、サービスの普及を推進してまいりました。チケットトレードでは、利用者の取引の成立をより推進すべく、会員向けのプレミアムサービスも開始いたしました。
電子チケット周辺領域のサービスといたしましては、プロ野球の公式カードコレクションアプリにて、あらたに1球団のサービスを開始し、合計で8球団のアプリを展開するにいたりました。また、電子チケットから購入でき、ライブをより楽しむためのデジタルコンテンツパックサービスの提供も開始いたしました。
加えて、アイドルグループのアプリの新規リリースやリニューアルにも取り組んでまいりました。今後についても、カードコレクションアプリのスポーツ以外への横展開や、新たな電子チケット付加サービスの開発、提供を進めることで、周辺領域でのビジネスも拡大させていくことを計画しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるチケット事業の売上高は822百万円(前年同期比180.6%増)、セグメント損失は162百万円(前年同期はセグメント利益122百万円)となりました。
④その他事業
その他事業には、上記3つのセグメントに属さない主に新規事業開発を行う連結子会社の収益等が計上されております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、将来の収益獲得に向けた事業育成を行ってきたことから、売上高は64百万円(前年同期比23.6%減)、セグメント損失は33百万円(前年同期はセグメント利益6百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の総資産は10,708百万円(前連結会計年度末比4.9%増)となりました。
流動資産は7,966百万円(同7.8%増)となりました。主な内訳は、現金及び預金6,032百万円(同12.6%増)、売掛金1,290百万円(同8.1%増)となっております。
固定資産は2,741百万円(同2.7%減)となりました。主な内訳は有形固定資産511百万円(同6.5%増)、のれん1,037百万円(同13.6%減)となっております。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末の流動負債は5,848百万円(同3.3%増)となりました。主な内訳は、買掛金3,129百万円(同50.5%増)であります。
固定負債は166百万円(同6.4%減)となりました。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の純資産は4,693百万円(同7.3%増)となりました。主な内訳は、資本金296百万円(同16.8%増)、資本剰余金3,669百万円(25.3%減)、利益剰余金477百万円(同157.2%減)であります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。また、当第3四半期連結累計期間中に生じた新たな対処すべき課題もありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、雇用情勢の改善と個人消費の持ち直しにより、全体としては緩やかに回復しているものの、そのテンポは鈍化しております。先行きについても、当面は弱さが残る中で回復が続くと期待されておりますが、消費税率引き上げ後の消費者マインドや、通商問題をめぐる海外経済の動向などから、慎重さも見られております。
当社の事業領域であるインターネット関連市場は、スマートフォンをはじめとするモバイル端末が生活にとって最も身近なデバイスとなるまで普及し、インターネットの利用時間やそれを介したサービス消費も増加するなど、安定的な成長と拡大が続いております。一方で、テクノロジーの進化や新たなビジネス、サービスの創出は加速しており、加えて2020年には第5世代移動通信システムの商用化が予定されるなど、事業環境は目まぐるしく変化しております。
音楽やアーティスト関連の市場動向といたしましては、2019年の音楽ソフト(オーディオレコード及び音楽ビデオ合計)の生産金額は2,291億円(前年同期比4.7%減)となりました(出所:一般社団法人日本レコード協会)。一方で、音楽配信ではストリーミングサービスの利用が急拡大しており、新たな市場が形成されております。ライブ、コンサート市場は、2019年上半期(1月から6月)の市場規模が1,573億円(同9.4%増)となり、引き続き拡大しております(出所:一般社団法人コンサートプロモーターズ協会)。
音楽の市場全体としては堅調に推移する一方で、利用者の志向が「モノ消費」から「コト消費」へと移行してきており、変化する事業環境を的確に捉え、競争力を維持、向上させていくことが、より重要となってきております。
このような外部環境の中、当社グループでは、アーティストを中心として、タレントや声優、アニメまで幅広いジャンルにおいて、ファンクラブサイトを事業の軸としながら、電子チケットやeコマース、キャラクター、スタンプ、音楽、電子書籍といった多岐にわたるデジタルコンテンツの配信に至るまで、複合的な事業展開をしてまいりました。数多くの有力アーティストやコンテンツを保有するという優位性を生かし、それらを相互活用することでグループ全体でのシナジー効果を発揮させ、事業基盤の拡大と多様化を進めてまいりました。 また、VRや電子チケットなど今後の成長分野での新たな事業領域の開拓と収益の獲得も引き続き推進してまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は8,109百万円(前年同期比79.0%増)、営業利益は580百万円(前年同期比65.9%増)、経常利益は588百万円(前年同期比50.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は331百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失2,399百万円)となりました。
セグメントごとの概要は、以下のとおりであります。
①コンテンツ事業
コンテンツ事業では、主にスマートフォン向けにファンクラブサイト運営や各種デジタルコンテンツ配信、アプリの提供などを行っております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、引き続きアーティスト等の獲得による新規ファンクラブの開設を進めるとともに、会員向けのチケット先行販売や会員限定のイベントの実施などにより、収益の源泉となる新たな有料会員の獲得に取り組んでまいりました。加えて、年額制のファンクラブの採用や、サイト及びサービスのアプリ化などを進めることで、多様化する利用者ニーズへの対応と、収益獲得のための間口の拡大にも努めてまいりました。
また、電子チケット及びチケットトレードサービスのファンクラブサイトへの導入や、サイトのリニューアルなどによって、既存サイトにおける会員数の維持向上や単価上昇のための施策を講じてまいりました。
また、これまでのコンテンツ配信で培った経験やノウハウを活用し、動画配信分野の強化並びに新規事業の開発にも引き続き努めてまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるコンテンツ事業の売上高は6,700百万円(前年同期比81.1%増)、セグメント利益は1,063百万円(前年同期比137.8%増)となりました。
②EC事業
EC事業につきましては、主に当社グループの運営するファンクラブサイト等を通じて、CD、DVD及びブルーレイといった音楽映像商品と、アーティストグッズを販売しております。
当第3四半期累計期間においては、アーティストのオフィシャル通販サイトの開設や、ファンクラブ限定の先行販売などを実施することで、収益を拡大させてまいりました。また、ライブやイベント会場の物販でもスムーズに利用できるQRコード認証とスマホ決済サービスや、独自のPOSレジシステムといった新規サービス開発にも注力しており、新たな取り組みとして、グッズの事前販売・会場受け取りサービスも開始するなど、eコマースの枠を超え、販売機会を増加させております。
アーティスト関連以外では、人気アニメ「エヴァンゲリオン」の公式オンラインストアの制作、運営を行っており、他社とのコラボレーションや商品の先行受注、海外利用者向け販売ページの開設など、様々な取り組みを実施してまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるEC事業の売上高は536百万円(前年同期比16.8%増)、セグメント利益は329百万円(前年同期比146.5%増)となりました。
③電子チケット事業
電子チケット事業には、電子チケット及びチケットトレード、並びにそれらに付随する各種サービスからの収益により構成されております。音楽のライブはもちろんのこと、アイドルグループの握手会等のイベント、プロ野球やフィギアスケートといったスポーツ、遊園地などのレジャー施設まで幅広く電子チケットサービスを提供しております。
当第3四半期連結累計期間においては、有力アーティストのライブやスポーツイベントへの電子チケットの導入を進めてまいりました。特に、6月より施行されたチケット不正転売禁止法に対応する、ライブやイベントへ行けなくなった人が他者に適法、適切にチケットを譲渡できる公式の仕組みであるチケットトレードサービスついては、業界最大手のプレイガイドの1社である株式会社イープラスと、子会社を通じて資本業務提携を締結し、公式2次流通のスタンダードとなるべく、サービスの普及を推進してまいりました。チケットトレードでは、利用者の取引の成立をより推進すべく、会員向けのプレミアムサービスも開始いたしました。
電子チケット周辺領域のサービスといたしましては、プロ野球の公式カードコレクションアプリにて、あらたに1球団のサービスを開始し、合計で8球団のアプリを展開するにいたりました。また、電子チケットから購入でき、ライブをより楽しむためのデジタルコンテンツパックサービスの提供も開始いたしました。
加えて、アイドルグループのアプリの新規リリースやリニューアルにも取り組んでまいりました。今後についても、カードコレクションアプリのスポーツ以外への横展開や、新たな電子チケット付加サービスの開発、提供を進めることで、周辺領域でのビジネスも拡大させていくことを計画しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるチケット事業の売上高は822百万円(前年同期比180.6%増)、セグメント損失は162百万円(前年同期はセグメント利益122百万円)となりました。
④その他事業
その他事業には、上記3つのセグメントに属さない主に新規事業開発を行う連結子会社の収益等が計上されております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、将来の収益獲得に向けた事業育成を行ってきたことから、売上高は64百万円(前年同期比23.6%減)、セグメント損失は33百万円(前年同期はセグメント利益6百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の総資産は10,708百万円(前連結会計年度末比4.9%増)となりました。
流動資産は7,966百万円(同7.8%増)となりました。主な内訳は、現金及び預金6,032百万円(同12.6%増)、売掛金1,290百万円(同8.1%増)となっております。
固定資産は2,741百万円(同2.7%減)となりました。主な内訳は有形固定資産511百万円(同6.5%増)、のれん1,037百万円(同13.6%減)となっております。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末の流動負債は5,848百万円(同3.3%増)となりました。主な内訳は、買掛金3,129百万円(同50.5%増)であります。
固定負債は166百万円(同6.4%減)となりました。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の純資産は4,693百万円(同7.3%増)となりました。主な内訳は、資本金296百万円(同16.8%増)、資本剰余金3,669百万円(25.3%減)、利益剰余金477百万円(同157.2%減)であります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。また、当第3四半期連結累計期間中に生じた新たな対処すべき課題もありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。