四半期報告書-第15期第1四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)

【提出】
2018/08/14 16:14
【資料】
PDFをみる
【項目】
29項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国の経済は、雇用情勢の着実な改善を背景とした個人消費の持ち直しにより消費者物価も上向くなど緩やかな回復が続いております。通商問題の経済に与える影響や、海外経済の不確実性などが懸念されるものの、今後についても引き続き回復していくことが期待されております。
当社グループを取り巻くインターネット関連市場につきましては、インターネットが高速化、モバイル化したことにより様々なコンテンツが登場するなど、その用途は多様化していおり、今後においても安定的な成長と拡大が期待されております。
平成29年における情報通信機器の保有率は、スマートフォンが75.1%(前年同期比3.3ポイント増)、タブレット端末が36.4%(前年同期比2.0ポイント増)となり、普及は一巡し安定成長へと移行しつつあります。インターネットの利用状況を見ると、スマートフォンからのインターネット利用率は59.7%(前年同期比1.8ポイント増)、平均利用時間は64.7分(前年同期比5.5%増)と増加を続けております、1人が1台持つ情報端末として、スマートフォンは生活の中心になりつつあります(出所:いずれも総務省「平成30年版情報通信白書」)。
また、スマートフォンやタブレット端末の普及と利用増加に伴い、モバイルコンテンツの市場規模は、平成29年には全体で1兆9,478億円(前年同期比9.5%増)となり、高い伸び率で拡大が続いております(出所:経済産業省「平成39年度(電子商取引に関する市場調査)」。
このような外部環境の中、当社グループでは、アーティストやタレント、声優、アニメまでの幅広いジャンルにおいて、ファンクラブサイトの運営を中心に、キャラクター、スタンプ、音楽、電子書籍といった多岐にわたるデジタルコンテンツの配信や、eコマースに至るまでを複合的に展開し、サイトや各事業セグメント間でのシナジー効果を発揮させることによって、事業基盤の拡大と多様化を進めてまいりました。また、今後の当社グループの新たな成長へ向けた投資として、ファンクラブサイト/ファンサイトや電子チケットサービスを手がけるEMTG株式会社の株式取得及び株式交換による完全子会社化に合意いたしました。今後は、スケールメリットを生かした業容拡大と事業効率化による収益力の向上を見込んでおります。なお、EMTG株式会社につきましては、株式取得と株式交換を用いた段階取得を行うため、平成31年3月期第2四半期からは持分法適用会社に、同第3四半期からは完全子会社となります。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は1,063百万円(前年同期比21.9%増)、営業利益は63百万円(前年同期比3.9%減)、経常利益は68百万円(前年同期比18.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は43百万円(前年同期比19.6%減)となりました。セグメントごとの概要は、以下のとおりであります。
① 携帯コンテンツ配信事業
携帯コンテンツ配信事業につきましては、アーティストや声優、タレントのファンクラブサイトの新規開設や、他社からのサイト運営の移管など有料会員の獲得に取り組んでまいりました。また、既存のファンクラブサイトにおいては、ファンメールやWEBラジオ機能等の利用者目線に立った新たなコンテンツを投入することで、会員数維持や単価上昇のための施策を講じるとともに、年会費制の導入などファンクラブの多角化も進めてまいりました。
また、これまでのコンテンツ配信で培った経験やノウハウを活用し、テレビ局が提供するアニメ動画見放題サービスやタテ型アニメ視聴アプリなど動画配信分野の強化を進めるとともに、新規事業の開発にも引き続き努めてまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における携帯コンテンツ配信事業の売上高は697百万円(前年同期比6.1%減)、セグメント利益は164百万円(前年同期比18.1%減)となりました。
② PCコンテンツ配信事業
PCコンテンツ配信事業につきましては、アーティスト及びタレント等のPC向け有料ファンクラブサイトの運営を行ってまいりました。また、将来の携帯コンテンツ配信事業での有料化を見据え、アーティストや俳優、声優などのオフィシャルサイトの受託制作なども実施してまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるPCコンテンツ配信事業の売上高は48百万円(前年同期比23.8%増)、セグメント損失は1百万円(前年同期は3百万円の損失)となりました。
③ eコマース事業
eコマース事業につきましては、CD、DVD及びブルーレイといった音楽映像商品と、それに関連するアーティストグッズを中心に、大手レコード会社との提携によるレコード会社の公式販売サイトの運営管理と当社による直販の両面から事業を展開してまいりました。
また、人気アニメ「エヴァンゲリオン」の公式オンラインストアの制作、運営を受託し、サイトリニューアルを行いました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるeコマース事業の売上高は174百万円(前年同期比399.6%増)、セグメント利益は23百万円(前年同期比749.2%増)となりました。
④ アプリ事業
アプリ事業は、主にアイドルグループとのコラボレーション公式ファンアプリなど、スマートフォンを通じたアプリ配信を行う事業です。当第1四半期連結累計期間におきましては、機能追加や利便性の向上を目的とした大型アップデートを行うとともに、アプリの利用拡大を図るべく各種キャンペーンを展開してまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるアプリ事業の売上高は64百万円(前年同期比83.5%増)となりました。売上高は増加しているものの利益の確保には至らず、11百万円(前年同期は4百万円の損失)のセグメント損失となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産の部)
当第1四半期連結会計期間末の総資産は3,026百万円(前連結会計年度末比0.5%減)となりました。
流動資産は1,350百万円(同44.0%減)となりました。主な内訳は現金及び預金544百万円、売掛金595百万円であります。
固定資産は1,676百万円(同164.9%増)となりました。主な内訳は無形固定資産47百万円、関係会社株式は1,062百万円であります。
(負債の部)
当第1四半期連結会計期間末の流動負債は887百万円(同0.1%増)となりました。主な内訳は買掛金453百万円であります。
固定負債は25百万円(同1.1%増)となりました。主な内訳は資産除去債務19百万円であります。
(純資産の部)
当第1四半期連結会計期間末の純資産の合計は2,113百万円(同0.8%減)となりました。主な内訳は資本金248百万円(0.2%増)、資本剰余金397百万円(46.2%増)、利益剰余金1,439百万円(同10.1%減)であります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。また、当第1四半期連結累計期間中に生じた新たな対処すべき課題もありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。