訂正四半期報告書-第15期第3四半期(平成30年10月1日-平成30年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、雇用情勢の着実な改善を背景に、個人消費も持ち直しが続くなど、緩やかに回復しております。先行きについては、この基調が続くと期待されておりますが、消費者マインドが弱含むなどこのところ回復のテンポが鈍化していることや、通商問題及び金融資本市場の変動など海外経済の不確実性もあり、不透明感が増しております。
当社グループを取り巻くインターネット関連市場につきましては、インターネットの高速化、モバイル化により様々なコンテンツ、サービスが登場するなど、その用途は多様化していおり、今後においても安定的な成長と拡大が期待されております。
平成30年9月末における携帯電話端末全体の契約数は1億7,100万(前年同期比4.2%増)と、緩やかながらも継続的に増加しております(出所:一般社団法人電気通信事業者協会)。情報通信機器の保有状況を見ると、スマートフォンが75.1%(前年同期比3.3ポイント増)、タブレット端末が36.4%(前年同期比2.0ポイント増)となり、普及は一巡し安定成長へと移行しております。(出所:総務省「平成30年版情報通信白書」)。また、スマートフォンやタブレット端末の普及と利用増加に伴い、モバイルコンテンツの市場規模は、平成29年には全体で2兆1,109億円(前年同期比12.5%増)となり、高い伸び率で拡大が続いております(出所:一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム)。
音楽やアーティスト関連の市場動向といたしましては、平成30年における音楽ソフト(オーディオレコード及び音楽ビデオ合計)の生産金額は2,403億円(前年同期比3.6%増)となりました(出所:一般社団法人日本レコード協会)。また、平成30年上半期のコンサート市場規模は143,812百万円(前年同期比10.9%増)といずれも拡大しており、音楽の有料聴取層の増加によって堅調に推移しております(出所:一般社団法人コンサートプロモーターズ協会)。
このような外部環境の中、当社グループでは、アーティストやタレント、声優、アニメまでの幅広いジャンルを対象に、ファンクラブサイトの運営を中心として、キャラクター、スタンプ、音楽、電子書籍といった多岐にわたるデジタルコンテンツの配信や、eコマースに至るまで複合的な事業展開をしてまいりました。多数保有するコンテンツの優位性を生かし、それらを相互活用することでグループ全体でのシナジー効果を発揮させ、事業基盤の拡大と多様化を進めてまいりました。
また、今後の当社グループの新たな成長へ向けた投資として、当社と同様にファンクラブサイト/ファンサイトを運営し、電子チケットサービスも手がけるEMTG株式会社を完全子会社化いたしました。今後は、両社の得意分野や経営資源を相互活用することで業容拡大と事業効率化による収益力の向上を見込んでおります。
なお、EMTG株式会社につきましては、平成30年6月29日にその発行済み株式の一部を取得した結果、平成30年6月30日より持分法適用会社に、平成30年9月28日にその他の同社発行済株式の全てを当社株式に株式交換したことにより、平成30年9月30日(みなし取得日)に完全子会社となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は4,531百万円(前年同期比62.4%増)、営業利益は349百万円(前年同期比43.0%増)、経常利益は392百万円(前年同期比46.9%増)となりました。EMTG株式会社の完全子会社化の過程で、合意時点から交換時点において当社株価が上昇したことにより、交換時における株価をもとに算出された取得総額が当初想定した取得総額を超過し、それに伴い当該差額2,664百万円を減損損失として特別損失に計上することとなり、その結果、親会社株主に帰属する四半期純損失は2,399百万円となりました。
セグメントごとの概要は、以下のとおりであります。
なお、当第3四半期連結会計期間より、セグメントをコンテンツ事業、EC事業、電子チケット事業及びその他事業の4つに変更いたしました。以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
①コンテンツ事業
コンテンツ事業では、スマートフォンやPC向けのファンクラブサイト運営や各種デジタルコンテンツ配信、アプリの提供などを行っており、これまでのセグメントでは、携帯コンテンツ配信事業、PCコンテンツ配信事業及びアプリ事業が含まれております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、EMTG株式会社の子会社化に伴い、当社グループにて運営するファンクラブ/ファンサイト並びに有料会員数が大幅に増加いたしました。また、これまでと同様に、アーティストや声優、タレントのファンクラブ、ファンメールサイトの開設を進めるとともに、他社からのサイト運営の移管などによって、新たな有料会員の獲得に取り組んでまいりました。加えて、既存サイト、サービスのアプリ化やアプリを通じたスマホ決済サービスの導入などを進めることで、多様化する利用者ニーズへの対応と、収益獲得のための間口の拡大にも努めてまいりました。
既存のファンクラブサイトにおいては、電子チケット及びチケットトレードサービス、ファンメールやWEBラジオ機能の導入により、会員数維持や単価上昇のための施策を講じてまいりました。
また、これまでのコンテンツ配信で培った経験やノウハウを活用し、テレビ局が提供するアニメ動画見放題サービスなど動画配信分野の強化を進め、動画配信分野での新規事業の開発にも引き続き努めてまいりました。
その他、アイドルグループとのコラボレーション公式ファンアプリにおいて、機能追加や利便性の向上を目的とした大型アップデートを行うとともに、各種キャンペーンを展開してまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるコンテンツ事業の売上高は3,699百万円(前年同期比44.8%増)、セグメント利益は379百万円(前年同期比30.5%減)となりました。
②EC事業
EC事業につきましては、CD、DVD及びブルーレイといった音楽映像商品と、それに関連するアーティストグッズを中心に、当社グループの運営するファンクラブサイト等を通じた直販と、レコード会社との提携による公式販売サイトの運営管理の両面から事業を展開してまいりました。当第3四半期累計期間では、音楽映像商品の販売が堅調に推移いたしました。
また、人気アニメ「エヴァンゲリオン」の公式オンラインストアの制作、運営を受託し、サイトリニューアルを行いました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるEC事業の売上高は459百万円(前年同期比181.2%増)、セグメント利益は133百万円(前年同期比768.6%増)となりました。
③電子チケット事業
電子チケット事業には、電子チケット及びチケットトレード、並びにそれらに付随する各種サービスからの収益により構成されております。
当第3四半期連結累計期間では、音楽はもちろんのこと、プロ野球やフィギアスケートといったスポーツ、遊園地などのレジャー施設に至るまで幅広く電子チケットサービスを提供してまいりました。有力アーティストのコンサートやスポーツイベントへの電子チケットの導入が好調に進んだことから、この1年間では前年比約2倍となる約200万枚へと発券枚数を大きく増加させ、電子チケット業界有数の規模となりました。また、独自のチケットトレード機能についても、その導入先と利用が増加しております。加えて、電子チケットならではの特典コンテンツの付与や、アーティスト公式アプリへの実装、プロ野球等向けの選手カードゲーム、決済サービスなど、周辺の事業領域も順調に拡大させております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における電子チケット事業の売上高は293百万円(前年同期比-%)、セグメント利益は122百万円(前年同期比-%)となりました。
④その他事業
その他事業には、上記3つのセグメントに属さない主に新規事業開発を行う連結子会社の収益等が計上されております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、将来の収益獲得に向けた事業育成を行ってきたことから、売上高は83百万円、セグメント利益は6百万円にとどまりました。
(2) 財政状態の分析
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の総資産は9,433百万円(前連結会計年度末比210.2%増)となりました。
流動資産は6,660百万円(同176.6%増)となりました。主な内訳は、現金及び預金4,625百万円(同229.1%増)、売掛金1,278百万円(同119.9%増)となっております。
固定資産は2,772百万円(同338.1%増)となりました。主な内訳は有形固定資産484百万円(同87.7%増)、のれん1,564百万円(同107,970.6%増)となっております。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末の流動負債は5,167百万円(同483.4%増)となりました。主な内訳は、買掛金2,175百万円(同434.0%増)であります。
固定負債は43百万円(同73.4%増)となりました。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の純資産は4,221百万円(同98.1%増)となりました。主な内訳は、資本金253百万円(同2.1%増)、資本剰余金4,953百万円(1,724.1%増)、利益剰余金△1,004百万円(同162.8%減)であります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。また、当第3四半期連結累計期間中に生じた新たな対処すべき課題もありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、雇用情勢の着実な改善を背景に、個人消費も持ち直しが続くなど、緩やかに回復しております。先行きについては、この基調が続くと期待されておりますが、消費者マインドが弱含むなどこのところ回復のテンポが鈍化していることや、通商問題及び金融資本市場の変動など海外経済の不確実性もあり、不透明感が増しております。
当社グループを取り巻くインターネット関連市場につきましては、インターネットの高速化、モバイル化により様々なコンテンツ、サービスが登場するなど、その用途は多様化していおり、今後においても安定的な成長と拡大が期待されております。
平成30年9月末における携帯電話端末全体の契約数は1億7,100万(前年同期比4.2%増)と、緩やかながらも継続的に増加しております(出所:一般社団法人電気通信事業者協会)。情報通信機器の保有状況を見ると、スマートフォンが75.1%(前年同期比3.3ポイント増)、タブレット端末が36.4%(前年同期比2.0ポイント増)となり、普及は一巡し安定成長へと移行しております。(出所:総務省「平成30年版情報通信白書」)。また、スマートフォンやタブレット端末の普及と利用増加に伴い、モバイルコンテンツの市場規模は、平成29年には全体で2兆1,109億円(前年同期比12.5%増)となり、高い伸び率で拡大が続いております(出所:一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム)。
音楽やアーティスト関連の市場動向といたしましては、平成30年における音楽ソフト(オーディオレコード及び音楽ビデオ合計)の生産金額は2,403億円(前年同期比3.6%増)となりました(出所:一般社団法人日本レコード協会)。また、平成30年上半期のコンサート市場規模は143,812百万円(前年同期比10.9%増)といずれも拡大しており、音楽の有料聴取層の増加によって堅調に推移しております(出所:一般社団法人コンサートプロモーターズ協会)。
このような外部環境の中、当社グループでは、アーティストやタレント、声優、アニメまでの幅広いジャンルを対象に、ファンクラブサイトの運営を中心として、キャラクター、スタンプ、音楽、電子書籍といった多岐にわたるデジタルコンテンツの配信や、eコマースに至るまで複合的な事業展開をしてまいりました。多数保有するコンテンツの優位性を生かし、それらを相互活用することでグループ全体でのシナジー効果を発揮させ、事業基盤の拡大と多様化を進めてまいりました。
また、今後の当社グループの新たな成長へ向けた投資として、当社と同様にファンクラブサイト/ファンサイトを運営し、電子チケットサービスも手がけるEMTG株式会社を完全子会社化いたしました。今後は、両社の得意分野や経営資源を相互活用することで業容拡大と事業効率化による収益力の向上を見込んでおります。
なお、EMTG株式会社につきましては、平成30年6月29日にその発行済み株式の一部を取得した結果、平成30年6月30日より持分法適用会社に、平成30年9月28日にその他の同社発行済株式の全てを当社株式に株式交換したことにより、平成30年9月30日(みなし取得日)に完全子会社となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は4,531百万円(前年同期比62.4%増)、営業利益は349百万円(前年同期比43.0%増)、経常利益は392百万円(前年同期比46.9%増)となりました。EMTG株式会社の完全子会社化の過程で、合意時点から交換時点において当社株価が上昇したことにより、交換時における株価をもとに算出された取得総額が当初想定した取得総額を超過し、それに伴い当該差額2,664百万円を減損損失として特別損失に計上することとなり、その結果、親会社株主に帰属する四半期純損失は2,399百万円となりました。
セグメントごとの概要は、以下のとおりであります。
なお、当第3四半期連結会計期間より、セグメントをコンテンツ事業、EC事業、電子チケット事業及びその他事業の4つに変更いたしました。以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
①コンテンツ事業
コンテンツ事業では、スマートフォンやPC向けのファンクラブサイト運営や各種デジタルコンテンツ配信、アプリの提供などを行っており、これまでのセグメントでは、携帯コンテンツ配信事業、PCコンテンツ配信事業及びアプリ事業が含まれております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、EMTG株式会社の子会社化に伴い、当社グループにて運営するファンクラブ/ファンサイト並びに有料会員数が大幅に増加いたしました。また、これまでと同様に、アーティストや声優、タレントのファンクラブ、ファンメールサイトの開設を進めるとともに、他社からのサイト運営の移管などによって、新たな有料会員の獲得に取り組んでまいりました。加えて、既存サイト、サービスのアプリ化やアプリを通じたスマホ決済サービスの導入などを進めることで、多様化する利用者ニーズへの対応と、収益獲得のための間口の拡大にも努めてまいりました。
既存のファンクラブサイトにおいては、電子チケット及びチケットトレードサービス、ファンメールやWEBラジオ機能の導入により、会員数維持や単価上昇のための施策を講じてまいりました。
また、これまでのコンテンツ配信で培った経験やノウハウを活用し、テレビ局が提供するアニメ動画見放題サービスなど動画配信分野の強化を進め、動画配信分野での新規事業の開発にも引き続き努めてまいりました。
その他、アイドルグループとのコラボレーション公式ファンアプリにおいて、機能追加や利便性の向上を目的とした大型アップデートを行うとともに、各種キャンペーンを展開してまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるコンテンツ事業の売上高は3,699百万円(前年同期比44.8%増)、セグメント利益は379百万円(前年同期比30.5%減)となりました。
②EC事業
EC事業につきましては、CD、DVD及びブルーレイといった音楽映像商品と、それに関連するアーティストグッズを中心に、当社グループの運営するファンクラブサイト等を通じた直販と、レコード会社との提携による公式販売サイトの運営管理の両面から事業を展開してまいりました。当第3四半期累計期間では、音楽映像商品の販売が堅調に推移いたしました。
また、人気アニメ「エヴァンゲリオン」の公式オンラインストアの制作、運営を受託し、サイトリニューアルを行いました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるEC事業の売上高は459百万円(前年同期比181.2%増)、セグメント利益は133百万円(前年同期比768.6%増)となりました。
③電子チケット事業
電子チケット事業には、電子チケット及びチケットトレード、並びにそれらに付随する各種サービスからの収益により構成されております。
当第3四半期連結累計期間では、音楽はもちろんのこと、プロ野球やフィギアスケートといったスポーツ、遊園地などのレジャー施設に至るまで幅広く電子チケットサービスを提供してまいりました。有力アーティストのコンサートやスポーツイベントへの電子チケットの導入が好調に進んだことから、この1年間では前年比約2倍となる約200万枚へと発券枚数を大きく増加させ、電子チケット業界有数の規模となりました。また、独自のチケットトレード機能についても、その導入先と利用が増加しております。加えて、電子チケットならではの特典コンテンツの付与や、アーティスト公式アプリへの実装、プロ野球等向けの選手カードゲーム、決済サービスなど、周辺の事業領域も順調に拡大させております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における電子チケット事業の売上高は293百万円(前年同期比-%)、セグメント利益は122百万円(前年同期比-%)となりました。
④その他事業
その他事業には、上記3つのセグメントに属さない主に新規事業開発を行う連結子会社の収益等が計上されております。
当第3四半期連結累計期間におきましては、将来の収益獲得に向けた事業育成を行ってきたことから、売上高は83百万円、セグメント利益は6百万円にとどまりました。
(2) 財政状態の分析
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の総資産は9,433百万円(前連結会計年度末比210.2%増)となりました。
流動資産は6,660百万円(同176.6%増)となりました。主な内訳は、現金及び預金4,625百万円(同229.1%増)、売掛金1,278百万円(同119.9%増)となっております。
固定資産は2,772百万円(同338.1%増)となりました。主な内訳は有形固定資産484百万円(同87.7%増)、のれん1,564百万円(同107,970.6%増)となっております。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末の流動負債は5,167百万円(同483.4%増)となりました。主な内訳は、買掛金2,175百万円(同434.0%増)であります。
固定負債は43百万円(同73.4%増)となりました。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末の純資産は4,221百万円(同98.1%増)となりました。主な内訳は、資本金253百万円(同2.1%増)、資本剰余金4,953百万円(1,724.1%増)、利益剰余金△1,004百万円(同162.8%減)であります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。また、当第3四半期連結累計期間中に生じた新たな対処すべき課題もありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。