四半期報告書-第24期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、昨年10月の消費税率引き上げにより弱含みで推移してきた中、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行、また日本国内では4月から5月にかけて緊急事態宣言が発令された影響により、社会・経済活動が停滞し、景気は急速な悪化が続いております。今後の見通しにおいても、6月以降、社会・経済活動が段階的に再開されたものの、依然として感染症拡大のリスクが継続しており、経済活動の縮小に起因する個人所得の減少などの影響により、個人消費におきましても引き続き低調に推移することが予想されます。
一方、外出自粛意識の高まりにより、オンライン経由の購買行動の裾野が拡大しており、食品宅配市場についても、EC化率の上昇により消費者ニーズが底上げされることが想定されます。
当社グループにおいては、足元では外出自粛の意識の高まりによる食材宅配サービスの需要が増加しており、食を支えるインフラ企業として安定的なサービス提供を最優先の経営課題として捉え、十分な出荷キャパシティや商品サプライの確保に取り組んでまいりました。また、新型コロナウイルス感染症の拡大を経て、お客様の家庭での食の在り方が大きく変化する中で、「健康・免疫意識の高まり」、「家庭での食事頻度の増加」など新しいニーズに対し、価値提案が出来るようサービスの提供を迅速かつ柔軟に行ってまいりました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は23,132百万円(前年同期比42.2%増)、営業利益は2,076百万円(前年同期比282.3%増)、経常利益は1,840百万円(前年同期比285.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,184百万円(前年同期比337.9%増)となりました。
①宅配事業(Oisix)
インターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(Oisix)においては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う宅配需要の急増により、出荷キャパシティが逼迫いたしました。そのため、既存顧客を優先して新規顧客獲得を一時的に休止したものの、4月末より段階的に新規顧客獲得を再開した結果、会員数は、前連結会計年度末(2020年3月末)の244,740人から、当第1四半期連結会計期間末(2020年6月末)には252,303人へと増加しております。また、外出自粛により冷凍食品やストック品などの売上が好調に推移したことや、家庭内での食事頻度の増加に対し、ランチ特集や外食支援販売(おうちレストラン)など、お客様ニーズに沿った多数の販売施策を実施した結果、既存会員を中心に購買頻度・単価が大きく上昇し、売上増に寄与しております。
また、上記のキャパシティ逼迫による新規獲得の休止により、新規販促費用が大幅に未消化となり、セグメント利益は特殊に増加しております。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 11,265百万円(前年同期比 35.6%増)
セグメント利益 2,367百万円(前年同期比 153.5%増)
②宅配事業(大地を守る会)
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(大地を守る会)においては、“ちゃんとした食生活”のコンセプトのもと、当連結会計年度より会員再拡大のフェーズへと移行しております。足元では、宅配需要の高まりによりお客様の申し込みが増加し、Oisixが新規顧客獲得を休止している間優先的にサービス案内を行ったこともあり、新規会員獲得が順調に進捗し、会員数は、前連結会計年度末(2020年3月末)の37,188人から、当第1四半期連結会計期間末(2020年6月末)には43,941人へと大きく増加しております。また、シニア層の健康意識の高まりに対し、健康・免疫コンテンツの露出強化などを行った結果、既存会員を中心に、購買頻度・単価ともに大きく上昇し、売上・セグメント利益ともに大きく増加いたしました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 3,636百万円(前年同期比 40.6%増)
セグメント利益 637百万円(前年同期比 72.4%増)
③宅配事業(らでぃっしゅぼーや)
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(らでぃっしゅぼーや)においては、当連結会計年度も引き続き、定期宅配サービスのオペレーション改善施策の優先的な実施を予定しております。一方で、足元では、宅配需要の高まりによりお客様の申し込みが増加し、Oisixが新規顧客獲得を休止している間優先的にサービス案内を行ったこともあり新規会員獲得が順調に進捗し、会員数は、前連結会計年度末(2020年3月末)の57,393人から、当第1四半期連結会計期間末(2020年6月末)には62,736人へと大きく増加しております。また、家庭での料理頻度が増加したことに対し、お子様と一緒に作る手料理Kitの販売など、料理が楽しくなる商品・サービスの展開を強化した結果、既存会員を中心に、購買頻度・単価ともに大きく上昇し、売上・セグメント利益ともに大きく増加いたしました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 4,721百万円(前年同期比 25.2%増)
セグメント利益 899百万円(前年同期比 30.6%増)
④その他事業
当セグメントは、ソリューション事業、店舗事業、海外事業、卸事業等からなるその他事業であります。また、前第3四半期連結会計期間より米国Three Limes, Inc.(通称:The Purple Carrot)の業績をその他事業に含めております。新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、保育園卸事業などのリアル事業において減収減益の影響があった一方、宅配需要の増加により、他社EC支援などのソリューション事業や海外事業が順調に推移したこと、またThe Purple Carrot連結分が上積みされた影響により、全体では売上高・セグメント利益ともに増加いたしました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 3,604百万円(前年同期比 116.6%増)
セグメント利益 329百万円(前年同期比 32.8%増)
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して7,720百万円増加し、33,808百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比較して6,958百万円増加し、25,208百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加5,413百万円、売掛金の増加608百万円、未収入金の増加841百万円によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比較して762百万円増加し、8,599百万円となりました。これは、有形固定資産の増加844百万円、無形固定資産の減少160百万円、投資その他の資産の増加78百万円によるものであります。
当第1四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比較して1,695百万円増加し、13,587百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比較して1,710百万円増加し、12,753百万円となりました。これは主に、買掛金の増加878百万円、未払金の増加279百万円、未払法人税等の増加87百万円、賞与引当金の計上140百万円、その他流動負債の増加300百万円によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比較して14百万円減少し、834百万円となりました。これは主に、長期借入金の減少1百万円、リース債務の減少5百万円、繰延税金負債の減少7百万円によるものであります。
当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して6,025百万円増加し、20,220百万円となりました。これは主に、資本金の増加2,301百万円、資本準備金の増加2,301百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益1,184百万円によるものであります。資本金及び資本準備金の増加は、公募増資及びオーバーアロットメントによる売出しに関連した第三者割当増資等によるものです。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、昨年10月の消費税率引き上げにより弱含みで推移してきた中、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行、また日本国内では4月から5月にかけて緊急事態宣言が発令された影響により、社会・経済活動が停滞し、景気は急速な悪化が続いております。今後の見通しにおいても、6月以降、社会・経済活動が段階的に再開されたものの、依然として感染症拡大のリスクが継続しており、経済活動の縮小に起因する個人所得の減少などの影響により、個人消費におきましても引き続き低調に推移することが予想されます。
一方、外出自粛意識の高まりにより、オンライン経由の購買行動の裾野が拡大しており、食品宅配市場についても、EC化率の上昇により消費者ニーズが底上げされることが想定されます。
当社グループにおいては、足元では外出自粛の意識の高まりによる食材宅配サービスの需要が増加しており、食を支えるインフラ企業として安定的なサービス提供を最優先の経営課題として捉え、十分な出荷キャパシティや商品サプライの確保に取り組んでまいりました。また、新型コロナウイルス感染症の拡大を経て、お客様の家庭での食の在り方が大きく変化する中で、「健康・免疫意識の高まり」、「家庭での食事頻度の増加」など新しいニーズに対し、価値提案が出来るようサービスの提供を迅速かつ柔軟に行ってまいりました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は23,132百万円(前年同期比42.2%増)、営業利益は2,076百万円(前年同期比282.3%増)、経常利益は1,840百万円(前年同期比285.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,184百万円(前年同期比337.9%増)となりました。
①宅配事業(Oisix)
インターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(Oisix)においては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う宅配需要の急増により、出荷キャパシティが逼迫いたしました。そのため、既存顧客を優先して新規顧客獲得を一時的に休止したものの、4月末より段階的に新規顧客獲得を再開した結果、会員数は、前連結会計年度末(2020年3月末)の244,740人から、当第1四半期連結会計期間末(2020年6月末)には252,303人へと増加しております。また、外出自粛により冷凍食品やストック品などの売上が好調に推移したことや、家庭内での食事頻度の増加に対し、ランチ特集や外食支援販売(おうちレストラン)など、お客様ニーズに沿った多数の販売施策を実施した結果、既存会員を中心に購買頻度・単価が大きく上昇し、売上増に寄与しております。
また、上記のキャパシティ逼迫による新規獲得の休止により、新規販促費用が大幅に未消化となり、セグメント利益は特殊に増加しております。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 11,265百万円(前年同期比 35.6%増)
セグメント利益 2,367百万円(前年同期比 153.5%増)
②宅配事業(大地を守る会)
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(大地を守る会)においては、“ちゃんとした食生活”のコンセプトのもと、当連結会計年度より会員再拡大のフェーズへと移行しております。足元では、宅配需要の高まりによりお客様の申し込みが増加し、Oisixが新規顧客獲得を休止している間優先的にサービス案内を行ったこともあり、新規会員獲得が順調に進捗し、会員数は、前連結会計年度末(2020年3月末)の37,188人から、当第1四半期連結会計期間末(2020年6月末)には43,941人へと大きく増加しております。また、シニア層の健康意識の高まりに対し、健康・免疫コンテンツの露出強化などを行った結果、既存会員を中心に、購買頻度・単価ともに大きく上昇し、売上・セグメント利益ともに大きく増加いたしました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 3,636百万円(前年同期比 40.6%増)
セグメント利益 637百万円(前年同期比 72.4%増)
③宅配事業(らでぃっしゅぼーや)
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(らでぃっしゅぼーや)においては、当連結会計年度も引き続き、定期宅配サービスのオペレーション改善施策の優先的な実施を予定しております。一方で、足元では、宅配需要の高まりによりお客様の申し込みが増加し、Oisixが新規顧客獲得を休止している間優先的にサービス案内を行ったこともあり新規会員獲得が順調に進捗し、会員数は、前連結会計年度末(2020年3月末)の57,393人から、当第1四半期連結会計期間末(2020年6月末)には62,736人へと大きく増加しております。また、家庭での料理頻度が増加したことに対し、お子様と一緒に作る手料理Kitの販売など、料理が楽しくなる商品・サービスの展開を強化した結果、既存会員を中心に、購買頻度・単価ともに大きく上昇し、売上・セグメント利益ともに大きく増加いたしました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 4,721百万円(前年同期比 25.2%増)
セグメント利益 899百万円(前年同期比 30.6%増)
④その他事業
当セグメントは、ソリューション事業、店舗事業、海外事業、卸事業等からなるその他事業であります。また、前第3四半期連結会計期間より米国Three Limes, Inc.(通称:The Purple Carrot)の業績をその他事業に含めております。新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、保育園卸事業などのリアル事業において減収減益の影響があった一方、宅配需要の増加により、他社EC支援などのソリューション事業や海外事業が順調に推移したこと、またThe Purple Carrot連結分が上積みされた影響により、全体では売上高・セグメント利益ともに増加いたしました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 3,604百万円(前年同期比 116.6%増)
セグメント利益 329百万円(前年同期比 32.8%増)
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して7,720百万円増加し、33,808百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比較して6,958百万円増加し、25,208百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加5,413百万円、売掛金の増加608百万円、未収入金の増加841百万円によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比較して762百万円増加し、8,599百万円となりました。これは、有形固定資産の増加844百万円、無形固定資産の減少160百万円、投資その他の資産の増加78百万円によるものであります。
当第1四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比較して1,695百万円増加し、13,587百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比較して1,710百万円増加し、12,753百万円となりました。これは主に、買掛金の増加878百万円、未払金の増加279百万円、未払法人税等の増加87百万円、賞与引当金の計上140百万円、その他流動負債の増加300百万円によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比較して14百万円減少し、834百万円となりました。これは主に、長期借入金の減少1百万円、リース債務の減少5百万円、繰延税金負債の減少7百万円によるものであります。
当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して6,025百万円増加し、20,220百万円となりました。これは主に、資本金の増加2,301百万円、資本準備金の増加2,301百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益1,184百万円によるものであります。資本金及び資本準備金の増加は、公募増資及びオーバーアロットメントによる売出しに関連した第三者割当増資等によるものです。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。