四半期報告書-第23期第1四半期(平成31年4月1日-令和1年6月30日)

【提出】
2019/08/14 13:43
【資料】
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【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府の景気対策などの効果もあり緩やかな景気回復基調で推移したものの、個人消費におきましては、依然として先行きが不透明であり、お客様の選別の目が一段と厳しくなってきております。
近年のEC業界においては、スマートフォンの一層の普及やSNS等を活用した販売経路の多様化が進む中で、市場における価格・サービス競争は激しさを増しており、配送員等の人手不足を背景とした物流コストの上昇や、大手流通における食品宅配サービス事業への参入など、取り巻く環境は依然として厳しい状況にあります。
一方で、共働き世帯の増加や健康志向の上昇など、ライフスタイル・価値観の変化に伴う消費者ニーズがますます多様化する中、近年、国内においてはミールキット市場が拡大しております。また、当社の主たる事業領域である安全性に配慮した食品業界においては、安心・安全に対する消費者の意識が引き続き高い状況にあります。
このような環境の中、当社は、2018年2月に会員制食品宅配事業において約30年の歴史を持つらでぃっしゅぼーや株式会社の全株式を株式会社NTTドコモより取得し、同社を子会社化、両社のシナジーを最大限に発揮するため、同年 10 月には合併による経営統合を行い、国内の食品EC市場において、既存サービスであるOisix及び大地を守る会に、らでぃっしゅぼーやを加えた3ブランドの独自性・競争優位性の確立に取り組んでまいりました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は16,265,146千円(前年同期比3.5%減)となりました。利益面では、営業利益は543,057千円(前年同期比11.0%減)、経常利益は478,019千円(前年同期比23.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は270,416千円(前年同期比49.7%減)となりました。
なお、前年同期(2019年3月期第1四半期)の業績には、らでぃっしゅぼーや株式会社の4ヵ月間の損益(2018年3月1日から6月30日まで)を含んでおり、2018年3月の損益を除外した3ヵ月間の業績と比較すると、売上高は6.6%の増加、営業利益は0.5%の増加、経常利益は13.8%の減少、親会社に帰属する四半期純利益は42.0%の減少となります。
①宅配事業(Oisix)
インターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(Oisix)においては、今年3月から実施したテレビCMを始めとする大規模なプロモーション施策およびテレビパブリシティの影響により、ミールキット「Kit Oisix」コースを中心に定期宅配サービス「おいしっくすくらぶ」の会員数が大きく増加し、前連結会計年度末(2019年3月末)の205,976人から、当第1四半期連結会計期間末(2019年6月末)には225,553人となり、売上高の増加に大きく寄与しております。一方で、成長の加速に向け上記のプロモーション施策を実施したことによりセグメント利益は減少しております。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 8,308,347千円(前年同期比21.0%増)
セグメント利益 933,912千円(前年同期比3.8%減)
②宅配事業(大地を守る会)
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(大地を守る会)においては、獲得した顧客が継続して買い続けられるようなサービス構築が不十分であるため、非効率的なチャネル経由の集客を抑制し、“ちゃんとした食生活”のコンセプトのもと、ユーザニーズに沿った商品・サービスの進化に注力しております。この結果、購入頻度・購買単価ともに上昇しておりますが、会員数は前連結会計年度末(2019年3月末)の40,210人から、当第1四半期連結会計期間末(2019年6月末)には38,571人へ減少しており、売上高、セグメント利益ともに減少しております。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 2,587,264千円(前年同期比 6.6%減)
セグメント利益 369,588千円(前年同期比 5.7%減)
③宅配事業(らでぃっしゅぼーや)
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(らでぃっしゅぼーや)においては、単価の低い赤字受注の削減による利益構造良化、および獲得した顧客が継続して買い続けられるようなサービス構築に向け、新規会員獲得のための販売促進費を抑制し“料理が楽しくなる食料品店”のコンセプトのもと、新しいぱれっとラインナップのリリースなどサービスの進化に注力しております。この結果、購買単価は上昇しましたが、会員数は、前連結会計年度末(2019年3月末)の63,461人から、当第1四半期連結会計期間末(2019年6月末)には61,507人へ減少しており、売上高、セグメント利益ともに減少しております。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 3,770,624千円(前年同期比 35.1%減)
セグメント利益 688,379千円(前年同期比 33.2%減)
なお、前年同期(2019年3月期第1四半期)の業績には、4ヵ月間の損益(2018年3月1日から6月30日まで)を含んでおり、2018年3月の損益を除外した3ヵ月間の業績と比較すると、売上高は12.3%の減少、セグメント利益は11.4%の減少となります。
④その他事業
当セグメントは、ソリューション事業、店舗事業、海外事業、卸事業等からなるその他事業であります。ソリューション事業および店舗事業が順調に推移した結果、売上高、セグメント利益ともに増加しております。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 1,663,194千円(前年同期比12.2%増)
セグメント利益 248,203千円(前年同期比69.8%増)
なお、前年同期(2019年3月期第1四半期)の業績には、らでぃっしゅぼーや株式会社の卸事業にかかる4ヵ月間の損益(2018年3月1日から6月30日まで)を含んでおり、2018年3月の損益を除外した3ヵ月間の業績と比較すると、売上高は19.3%の増加、セグメント利益は60.6%の増加となります。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して9,844千円減少し、22,739,640千円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比較して42,352千円増加し、16,644,151千円となりました。これは主に、売掛金の増加279,783千円、未収入金の増加94,224千円、現金預金の減少312,322千円によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比較して52,197千円減少し、6,095,489千円となりました。これは、有形固定資産の増加134,554千円、無形固定資産の減少103,653千円、投資その他の資産の減少83,098千円によるものであります。
当第1四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比較して254,889千円減少し、9,989,375千円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比較して234,817千円減少し、9,215,182千円となりました。これは主に、買掛金の増加107,969千円、未払金の減少280,667千円、未払法人税等の減少97,605千円によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比較して22,071千円減少し、774,192千円となりました。これは主に、長期借入金の減少1,503千円、リース債務の減少5,618千円、資産除去債務の減少9,528千円によるものであります。
当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して245,044千円増加し、12,750,265千円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益270,416千円によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。