四半期報告書-第27期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、経済活動の正常化が進み個人消費の持ち直しの動きがみられました。しかしながら、エネルギーコストや原材料価格の高騰に伴う物価上昇や、世界規模での金融引き締め等の影響による景気停滞懸念は依然として残っており、先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループ主力事業の食品宅配業界につきましては、新型コロナウイルス感染症をきっかけとしたライフスタイルの変化による調理時間短縮ニーズ等は定着してきている一方、経済活動の正常化の中で食品宅配に対する消費者の需要の多様化も進んでおります。
このような環境の中、当社グループにおいては、食を支えるインフラ企業として、安定的な商品供給の確保に取り組むとともに、家庭での食の在り方が大きく変化する中でお客さまの潜在的ニーズをいち早く捉え、満足していただける商品・サービスを提案してまいります。また、経営戦略の柱である「国内宅配事業の成長・収益力強化」に向け、カスタマーエクスペリエンスの進化及びローコストオペレーションの取組みを実行しております。そのほか、国内宅配事業で培ったノウハウを活かし、保育園などの施設へ食材提供を行う「国内B2Bサブスク事業」などへの事業ポートフォリオの拡張、「サステナブルリテール戦略」に基づいたフードロスの削減や温室効果ガス削減への取組みの強化を推進しております。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は57,438百万円(前年同期比3.6%増)、営業利益は2,070百万円(前年同期比23.8%増)、経常利益は2,339百万円(前年同期比66.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,401百万円(前年同期比57.0%増)となりました。
① 宅配事業(Oisix)
インターネットを通じて主に食品・食材の直販を行うOisixは、共働きの子育て世代を主要ターゲットとし、プレミアムな時短を実現する商品、サービスを提供しております。
売上高については、ARPU(会員当たり月平均売上高)は新型コロナウイルス感染症の影響による上昇がみられた前年からは低下した一方で、会員数が前連結会計年度(2023年3月期)に実施した大型プロモーションによる効果もあり増加した結果、前年同期と比べ増加しております。セグメント利益についても、2022年1月に発生した物流センター移転時トラブルからのリカバリーコストの解消や、収益力改善施策が奏功していることにより、前年同期と比べ増加しております。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 30,740百万円(前年同期比 8.0%増)
セグメント利益 4,053百万円(前年同期比 6.1%増)
② 宅配事業(大地を守る会)
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う大地を守る会は、シニアの二人暮らし世帯を主要ターゲットとし、"ちゃんとした食生活"のコンセプトの元、ターゲットニーズに沿った新サービスの開発、磨き上げに注力しております。
売上高については、ARPUは新型コロナウイルス感染症の影響による上昇がみられた前年からは低下したことに加え、会員数が減少した結果、前年同期と比べ減少しております。セグメント利益についても、売上高減少に伴い前年同期と比べ減少しております。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 5,731百万円(前年同期比 6.7%減)
セグメント利益 1,149百万円(前年同期比 3.3%減)
③ 宅配事業(らでぃっしゅぼーや)
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材の直販を行うらでぃっしゅぼーやは、料理を通じて社会貢献をしたい世帯を主要ターゲットとし、「ふぞろいRadish」などの商品、サービス開発を進めております。
売上高については、会員数が前年同期と比べて増加したものの、ARPUは新型コロナウイルス感染症の影響による上昇がみられた前年からは低下したため、前年同期と比べ減少しております。セグメント利益については、売上高減少の影響が生じたものの、収益力改善施策の効果がみられたため、前年同期と比べ増加しております。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 8,244百万円(前年同期比 1.5%減)
セグメント利益 1,131百万円(前年同期比 0.4%増)
④ 宅配事業(Purple Carrot)
米国で、ヴィーガンに特化したミールキット等の食品宅配事業を展開するPurple Carrotは、事業構造の強化に優先的に取り組んでいます。
売上高については、前年同期と比べ減少しております。また、セグメント利益については収益力改善施策の進捗により、前年同期と比べ増加いたしました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 4,663百万円(前年同期比 9.8%減)
セグメント損失 164百万円(前年同四半期連結累計期間は173百万円の損失)
⑤ その他事業
当セグメントは、ソリューション事業、保育園卸事業、海外事業(Purple Carrotを除く)等からなるその他事業であります。
他社EC支援(ISETAN DOOR、dミールキット)などのソリューション事業の会員数が増加したことや、保育園への業務用ミールキットを含む食品卸を行う保育園卸事業の取引園数が増加したことにより、全体では売上高・セグメント利益ともに増加いたしました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 8,966百万円(前年同期比 12.7%増)
セグメント利益 1,084百万円(前年同期比 42.9%増)
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して2,025百万円増加し、66,527百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比較して913百万円増加し、31,593百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加2,132百万円、未収入金の減少1,129百万円によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比較して1,112百万円増加し、34,933百万円となりました。これは、有形固定資産の増加489百万円、投資その他の資産の増加433百万円、無形固定資産の増加189百万円によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比較して164百万円減少し、38,196百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比較して199百万円増加し、26,431百万円となりました。これは主に、未払金の増加272百万円、その他流動負債の減少66百万円によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比較して364百万円減少し、11,765百万円となりました。これは主に、リース債務の減少352百万円によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して2,190百万円増加し、28,330百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益1,401百万円、非支配株主持分の増加428百万円、為替換算調整勘定の増加311百万円によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、16,845百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、3,311百万円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益2,338百万円、減価償却費1,028百万円、のれん償却額136百万円、売上債権の減少額244百万円、未収入金の減少額1,129百万円、未払金の減少額428百万円、法人税等の支払額696百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、1,192百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出371百万円、無形固定資産の取得による支出590百万円、投資有価証券の取得による支出223百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は、88百万円となりました。これは主に、短期借入金の純減少額25百万円、非支配株主からの払込みによる収入300百万円、リース債務の返済による支出347百万円によるものであります。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、経済活動の正常化が進み個人消費の持ち直しの動きがみられました。しかしながら、エネルギーコストや原材料価格の高騰に伴う物価上昇や、世界規模での金融引き締め等の影響による景気停滞懸念は依然として残っており、先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループ主力事業の食品宅配業界につきましては、新型コロナウイルス感染症をきっかけとしたライフスタイルの変化による調理時間短縮ニーズ等は定着してきている一方、経済活動の正常化の中で食品宅配に対する消費者の需要の多様化も進んでおります。
このような環境の中、当社グループにおいては、食を支えるインフラ企業として、安定的な商品供給の確保に取り組むとともに、家庭での食の在り方が大きく変化する中でお客さまの潜在的ニーズをいち早く捉え、満足していただける商品・サービスを提案してまいります。また、経営戦略の柱である「国内宅配事業の成長・収益力強化」に向け、カスタマーエクスペリエンスの進化及びローコストオペレーションの取組みを実行しております。そのほか、国内宅配事業で培ったノウハウを活かし、保育園などの施設へ食材提供を行う「国内B2Bサブスク事業」などへの事業ポートフォリオの拡張、「サステナブルリテール戦略」に基づいたフードロスの削減や温室効果ガス削減への取組みの強化を推進しております。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は57,438百万円(前年同期比3.6%増)、営業利益は2,070百万円(前年同期比23.8%増)、経常利益は2,339百万円(前年同期比66.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,401百万円(前年同期比57.0%増)となりました。
① 宅配事業(Oisix)
インターネットを通じて主に食品・食材の直販を行うOisixは、共働きの子育て世代を主要ターゲットとし、プレミアムな時短を実現する商品、サービスを提供しております。
売上高については、ARPU(会員当たり月平均売上高)は新型コロナウイルス感染症の影響による上昇がみられた前年からは低下した一方で、会員数が前連結会計年度(2023年3月期)に実施した大型プロモーションによる効果もあり増加した結果、前年同期と比べ増加しております。セグメント利益についても、2022年1月に発生した物流センター移転時トラブルからのリカバリーコストの解消や、収益力改善施策が奏功していることにより、前年同期と比べ増加しております。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 30,740百万円(前年同期比 8.0%増)
セグメント利益 4,053百万円(前年同期比 6.1%増)
② 宅配事業(大地を守る会)
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う大地を守る会は、シニアの二人暮らし世帯を主要ターゲットとし、"ちゃんとした食生活"のコンセプトの元、ターゲットニーズに沿った新サービスの開発、磨き上げに注力しております。
売上高については、ARPUは新型コロナウイルス感染症の影響による上昇がみられた前年からは低下したことに加え、会員数が減少した結果、前年同期と比べ減少しております。セグメント利益についても、売上高減少に伴い前年同期と比べ減少しております。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 5,731百万円(前年同期比 6.7%減)
セグメント利益 1,149百万円(前年同期比 3.3%減)
③ 宅配事業(らでぃっしゅぼーや)
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材の直販を行うらでぃっしゅぼーやは、料理を通じて社会貢献をしたい世帯を主要ターゲットとし、「ふぞろいRadish」などの商品、サービス開発を進めております。
売上高については、会員数が前年同期と比べて増加したものの、ARPUは新型コロナウイルス感染症の影響による上昇がみられた前年からは低下したため、前年同期と比べ減少しております。セグメント利益については、売上高減少の影響が生じたものの、収益力改善施策の効果がみられたため、前年同期と比べ増加しております。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 8,244百万円(前年同期比 1.5%減)
セグメント利益 1,131百万円(前年同期比 0.4%増)
④ 宅配事業(Purple Carrot)
米国で、ヴィーガンに特化したミールキット等の食品宅配事業を展開するPurple Carrotは、事業構造の強化に優先的に取り組んでいます。
売上高については、前年同期と比べ減少しております。また、セグメント利益については収益力改善施策の進捗により、前年同期と比べ増加いたしました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 4,663百万円(前年同期比 9.8%減)
セグメント損失 164百万円(前年同四半期連結累計期間は173百万円の損失)
⑤ その他事業
当セグメントは、ソリューション事業、保育園卸事業、海外事業(Purple Carrotを除く)等からなるその他事業であります。
他社EC支援(ISETAN DOOR、dミールキット)などのソリューション事業の会員数が増加したことや、保育園への業務用ミールキットを含む食品卸を行う保育園卸事業の取引園数が増加したことにより、全体では売上高・セグメント利益ともに増加いたしました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 8,966百万円(前年同期比 12.7%増)
セグメント利益 1,084百万円(前年同期比 42.9%増)
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して2,025百万円増加し、66,527百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比較して913百万円増加し、31,593百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加2,132百万円、未収入金の減少1,129百万円によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比較して1,112百万円増加し、34,933百万円となりました。これは、有形固定資産の増加489百万円、投資その他の資産の増加433百万円、無形固定資産の増加189百万円によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比較して164百万円減少し、38,196百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比較して199百万円増加し、26,431百万円となりました。これは主に、未払金の増加272百万円、その他流動負債の減少66百万円によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比較して364百万円減少し、11,765百万円となりました。これは主に、リース債務の減少352百万円によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して2,190百万円増加し、28,330百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益1,401百万円、非支配株主持分の増加428百万円、為替換算調整勘定の増加311百万円によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、16,845百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、3,311百万円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益2,338百万円、減価償却費1,028百万円、のれん償却額136百万円、売上債権の減少額244百万円、未収入金の減少額1,129百万円、未払金の減少額428百万円、法人税等の支払額696百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は、1,192百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出371百万円、無形固定資産の取得による支出590百万円、投資有価証券の取得による支出223百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は、88百万円となりました。これは主に、短期借入金の純減少額25百万円、非支配株主からの払込みによる収入300百万円、リース債務の返済による支出347百万円によるものであります。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。