有価証券報告書-第21期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況(以下、「経営成績等」という。)の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ4,806,691千円増加し、19,857,862千円となりました。負債合計は、前連結会計年度末に比べ3,906,182千円増加し、9,809,574千円となりました。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ900,509千円増加し、10,048,288千円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、売上高39,987,224千円(前期比73.7%増)、営業利益891,442千円(前期比18.4%増)、経常利益937,016千円(前期比20.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益237,256千円(前期比54.0%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。
宅配事業(Oisix)は、24,799,279千円(前年同期比19.0%増)、セグメント利益3,288,469千円(前期比14.4%増)となりました。
宅配事業(大地を守る会)は、売上高11,215,129千円、セグメント利益1,746,238千円となりました。なお、当連結会計年度より業績が加わったことから比較分析は行っておりません。
その他事業は、売上高3,972,814千円(前期比82.2%増)、セグメント利益725,523千円(前期比197.3%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、営業活動による1,637,838千円の増加、投資活動による281,133千円の減少、財務活動による629,043千円の増加などにより、現金及び現金同等物(以下「資金」)は1,985,333千円増加したことから、期末残高は7,194,730千円となりました。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループは生産活動を行っていますが、事業全体における重要性が低いため、記載を省略しております。
b.受注実績
当社グループの主な事業は、最終消費者へ直接販売する小売業であり、当該事業は商品を仕入れてから販売するまでの期間が極めて短期間のため、記載を省略しております。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記金額には消費税等は含まれておりません。
3.その他事業には商品売上のほか、業務受託売上・広告売上等が含まれております。
4.前連結会計年度に比べ、販売実績が大きく増加した主な理由は、大地を守る会の宅配事業・その他事業の販売実績が加わったことによるものであります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められる企業会計基準に基づいて作成しております。その作成は、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案して合理的に見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の景気対策などの効果もあり緩やかな景気回復基調で推移したものの、個人消費におきましては、依然として先行きが不透明であり、お客様の選別の目が一段と厳しくなってきております。
近年のEC業界においては、スマートフォンの一層の普及やSNS等を活用した販売経路の多様化が進む中で、市場における価格・サービス競争は激しさを増しており、配送員等の人手不足を背景とした物流コストの上昇や、大手流通における食品宅配サービス事業への参入など、取り巻く環境は依然として厳しい状況にあります。
一方で、共働き世帯の増加や健康志向の上昇など、ライフスタイル・価値観の変化に伴う消費者ニーズがますます多様化する中、近年、国内においてはミールキット(※以下に説明)市場が拡大しております。また、当社の主たる事業領域である安全性に配慮した食品業界においては、安心・安全に対する消費者の意識が引き続き高い状況にあります。
このような環境の中、当社は、有機・無農薬食材の会員制宅配事業の草分け的存在として40年の歴史を持つ株式会社大地を守る会を平成29年3月に子会社化、同年10月には合併による経営統合を行い、成長市場である食品EC市場において、自然派食品宅配のナンバーワン事業者として、食の領域における社会課題をビジネスの手法で解決し、より多くの人がよい食生活を楽しめるサービスの提供に取り組んでまいりました。
また、平成30年2月には、同じく会員制食品宅配事業において約30年の歴史を持つらでぃっしゅぼーや株式会社の全株式を株式会社NTTドコモより取得し、同社を子会社化しております。これにより、両社が有する経営資源を集約し、保有する顧客・生産農家基盤や配送網などのアセットを効率的に組み合わせ、食領域事業の拡大、新たな市場の創出を目指してまいります。
(※)必要量の食材とレシピがセットになっており、食材を買い揃える手間や調理時間を省き、忙しくても手作りをしたいというニーズに応えるサービス
a.経営成績等及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
1)財政状態
当社は、らでぃっしゅぼーや株式会社の子会社化により、当連結会計年度末の連結貸借対照表に同社の平成30年2月28日の貸借対照表を連結しております。なお、同社の決算期は2月28日であります。
これにより、当連結会計年度末において、同社の貸借対照表のみを連結財務諸表に含めております。
(資産合計)
当連結会計年度末における資産合計は19,857,862千円となり、前連結会計年度末残高15,051,170千円と比較して4,806,691千円増加しました。
流動資産は15,382,675千円となり、前連結会計年度末残高10,687,842千円と比較して4,694,833千円増加しました。この主な要因は、現金及び預金1,988,433千円の増加、売掛金2,291,335千円の増加によるものです。
固定資産は4,475,186千円となり、前連結会計年度末残高4,363,328千円と比較して111,858千円増加しました。有形固定資産93,215千円の増加、無形固定資産251,801千円の減少、投資その他の資産270,444千円の増加によるものです。
(負債合計)
当連結会計年度末における負債合計は9,809,574千円となり、前連結会計年度末残高5,903,392千円と比較して3,906,182千円増加しました。
流動負債は8,729,685千円となり、前連結会計年度末残高5,333,560千円と比較して3,396,125千円増加しました。この主な要因は、買掛金1,464,542千円の増加、未払金1,150,674千円の増加、その他605,518千円の増加によるものです。
固定負債は1,079,888千円となり、前連結会計年度末残高569,832千円と比較して510,056千円増加しました。この主な要因は、退職給付に係る負債440,064千円の増加、資産除去債務176,477千円の増加、その他160,249千円の減少によるものです。
(純資産合計)
当連結会計年度末における純資産合計は10,048,288千円となり、前連結会計年度末残高9,147,778千円と比較して900,509千円増加しました。この主な要因は、株式会社NTTドコモを割当先とする第三者割当による新株式の発行及び新株予約権の権利行使に伴う株式の発行による659,695千円の増加、親会社株主に帰属する当期純利益237,256千円の計上によるものです。
2)経営成績
(売上高)
当連結会計年度における売上高は、当連結会計年度より大地を守る会の宅配事業・その他事業の売上高が加わり、また、当社のミールキットサービス「KitOisix」が好評を博するなどOisixの定期購入会員数が順調に増加したことなどにより、前連結会計年度と比較して73.7%増の39,987,224千円となりました。
(売上原価)
当連結会計年度における売上原価は、売上拡大に伴い商品仕入が増加したことなどにより、前連結会計年度と比較して79.9%増の21,260,326千円となりました。
(販売費及び一般管理費)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、売上拡大に伴う変動費の増加、株式会社大地を守る会との合併に伴う費用(本社移転等に係る費用)の発生や、のれん償却額の増加などにより、前連結会計年度と比較して70.7%増の17,835,455千円となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の特別損益において、らでぃっしゅぼーや株式会社との企業結合において発生したのれんを減損損失として計上したことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比較して54.0%減の237,256千円となりました。
3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、1,637,838千円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益610,282千円、減価償却費394,911千円、のれん償却額384,411千円、減損損失169,040千円、仕入債務の増加額362,326千円、未払費用の増加額422,263千円等による収入と、売上債権の増加額570,797千円、法人税等の支払額288,043千円等の支出によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、281,133千円となりました。これは主に、有形固定資産の取得164,842千円、無形固定資産の取得314,973千円、関係会社株式の取得155,970千円、敷金及び保証金349,653千円などの支出と、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入601,531千円、敷金及び保証金188,355千円の回収などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、629,043千円となりました。これは主に、株式会社NTTドコモを割当先とする第三者割当による新株式の発行及び新株予約権の権利行使に伴う株式の発行による収入658,249千円によるものであります。
b.資本の財源及び資金の流動性
1)資金需要
当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、商品の仕入、お客様へ商品を配送するための荷造運賃発送費、新規顧客獲得を中心としたマーケティング費用などの営業費用であります。また、設備資金需要としては、販売管理システムの改修などソフトウェア開発による投資などがあります。
2)財務政策
当社グループは現在、運転資金については、原則として手持資金(利益等の内部留保資金)を充当しております。また、設備資金については、設備投資計画に基づき、手元資金で不足が生じる場合は、長期借入金での調達を検討いたします。また、設備投資の案件が継続して発生する、あるいは大型の案件が発生する場合については、長期的な財務体質の強化を意識し、公募増資も視野に入れた資金調達を検討いたします。
c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、中長期的な事業拡大と企業価値向上のため、売上高、営業利益及び売上高営業利益率を重要な指標としております。
また、企業結合において発生したのれんなどの償却費(非現金支出費用)が業績に与える影響を考慮し、事業が生み出す現金収支の状況を適切に判断するための指標として、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)を重視しております。
d.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
【宅配事業(Oisix)】
インターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(Oisix)においては、定期宅配サービス「おいしっくすくらぶ」会員数が、前連結会計年度末(平成29年3月末)の137,359人から、当連結会計年度末(平成30年3月末)には169,664人へ増加しており、期初に目標とした155,000人を大幅に上回る結果となりました。
これらの結果、当連結会計年度の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 24,799,279千円(前期比 19.0%増)
セグメント利益 3,288,469千円(前期比 14.4%増)
【宅配事業(大地を守る会)】
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(大地を守る会)においては、定期会員数が、前連結会計年度末(平成29年3月末)の46,145人から、当連結会計年度末(平成30年3月末)には44,993人へ減少しておりますが、新規会員獲得のための販売促進費を抑制し、サービスの進化に注力したことによるものであります。
これらの結果、当連結会計年度の業績は以下のとおりとなりました。なお、当連結会計年度より業績が加わったことから比較分析は行っておりません。
売上高 11,215,129千円
セグメント利益 1,746,238千円
【宅配事業(らでぃっしゅぼーや)】
当セグメントは、らでぃっしゅぼーや株式会社における食品・食材の直販を行う宅配事業でありますが、らでぃっしゅぼーや株式会社については、当連結会計年度末をみなし取得日として会計処理を行っているため、当連結会計年度の業績は連結財務諸表に含まれておりません。
【その他事業】
当セグメントは、ソリューション事業、店舗事業、海外事業、卸事業等からなるその他事業でありますが、当連結会計年度より、大地を守る会の店舗事業・卸事業、株式会社フルーツバスケットなどの業績が加わっております。
これらの結果、当連結会計年度の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 3,972,814千円(前期比 82.2%増)
セグメント利益 725,523千円(前期比197.3%増)
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況(以下、「経営成績等」という。)の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ4,806,691千円増加し、19,857,862千円となりました。負債合計は、前連結会計年度末に比べ3,906,182千円増加し、9,809,574千円となりました。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ900,509千円増加し、10,048,288千円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、売上高39,987,224千円(前期比73.7%増)、営業利益891,442千円(前期比18.4%増)、経常利益937,016千円(前期比20.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益237,256千円(前期比54.0%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。
宅配事業(Oisix)は、24,799,279千円(前年同期比19.0%増)、セグメント利益3,288,469千円(前期比14.4%増)となりました。
宅配事業(大地を守る会)は、売上高11,215,129千円、セグメント利益1,746,238千円となりました。なお、当連結会計年度より業績が加わったことから比較分析は行っておりません。
その他事業は、売上高3,972,814千円(前期比82.2%増)、セグメント利益725,523千円(前期比197.3%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、営業活動による1,637,838千円の増加、投資活動による281,133千円の減少、財務活動による629,043千円の増加などにより、現金及び現金同等物(以下「資金」)は1,985,333千円増加したことから、期末残高は7,194,730千円となりました。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループは生産活動を行っていますが、事業全体における重要性が低いため、記載を省略しております。
b.受注実績
当社グループの主な事業は、最終消費者へ直接販売する小売業であり、当該事業は商品を仕入れてから販売するまでの期間が極めて短期間のため、記載を省略しております。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前年同期比 (%) |
宅配事業(Oisix)(千円) | 24,799,279 | +19.0 |
宅配事業(大地を守る会)(千円) | 11,215,129 | - |
宅配事業(らでぃっしゅぼーや)(千円) | - | - |
その他事業(千円) | 3,972,814 | +82.2 |
合計(千円) | 39,987,224 | +73.7 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記金額には消費税等は含まれておりません。
3.その他事業には商品売上のほか、業務受託売上・広告売上等が含まれております。
4.前連結会計年度に比べ、販売実績が大きく増加した主な理由は、大地を守る会の宅配事業・その他事業の販売実績が加わったことによるものであります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められる企業会計基準に基づいて作成しております。その作成は、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案して合理的に見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の景気対策などの効果もあり緩やかな景気回復基調で推移したものの、個人消費におきましては、依然として先行きが不透明であり、お客様の選別の目が一段と厳しくなってきております。
近年のEC業界においては、スマートフォンの一層の普及やSNS等を活用した販売経路の多様化が進む中で、市場における価格・サービス競争は激しさを増しており、配送員等の人手不足を背景とした物流コストの上昇や、大手流通における食品宅配サービス事業への参入など、取り巻く環境は依然として厳しい状況にあります。
一方で、共働き世帯の増加や健康志向の上昇など、ライフスタイル・価値観の変化に伴う消費者ニーズがますます多様化する中、近年、国内においてはミールキット(※以下に説明)市場が拡大しております。また、当社の主たる事業領域である安全性に配慮した食品業界においては、安心・安全に対する消費者の意識が引き続き高い状況にあります。
このような環境の中、当社は、有機・無農薬食材の会員制宅配事業の草分け的存在として40年の歴史を持つ株式会社大地を守る会を平成29年3月に子会社化、同年10月には合併による経営統合を行い、成長市場である食品EC市場において、自然派食品宅配のナンバーワン事業者として、食の領域における社会課題をビジネスの手法で解決し、より多くの人がよい食生活を楽しめるサービスの提供に取り組んでまいりました。
また、平成30年2月には、同じく会員制食品宅配事業において約30年の歴史を持つらでぃっしゅぼーや株式会社の全株式を株式会社NTTドコモより取得し、同社を子会社化しております。これにより、両社が有する経営資源を集約し、保有する顧客・生産農家基盤や配送網などのアセットを効率的に組み合わせ、食領域事業の拡大、新たな市場の創出を目指してまいります。
(※)必要量の食材とレシピがセットになっており、食材を買い揃える手間や調理時間を省き、忙しくても手作りをしたいというニーズに応えるサービス
a.経営成績等及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
1)財政状態
当社は、らでぃっしゅぼーや株式会社の子会社化により、当連結会計年度末の連結貸借対照表に同社の平成30年2月28日の貸借対照表を連結しております。なお、同社の決算期は2月28日であります。
これにより、当連結会計年度末において、同社の貸借対照表のみを連結財務諸表に含めております。
(資産合計)
当連結会計年度末における資産合計は19,857,862千円となり、前連結会計年度末残高15,051,170千円と比較して4,806,691千円増加しました。
流動資産は15,382,675千円となり、前連結会計年度末残高10,687,842千円と比較して4,694,833千円増加しました。この主な要因は、現金及び預金1,988,433千円の増加、売掛金2,291,335千円の増加によるものです。
固定資産は4,475,186千円となり、前連結会計年度末残高4,363,328千円と比較して111,858千円増加しました。有形固定資産93,215千円の増加、無形固定資産251,801千円の減少、投資その他の資産270,444千円の増加によるものです。
(負債合計)
当連結会計年度末における負債合計は9,809,574千円となり、前連結会計年度末残高5,903,392千円と比較して3,906,182千円増加しました。
流動負債は8,729,685千円となり、前連結会計年度末残高5,333,560千円と比較して3,396,125千円増加しました。この主な要因は、買掛金1,464,542千円の増加、未払金1,150,674千円の増加、その他605,518千円の増加によるものです。
固定負債は1,079,888千円となり、前連結会計年度末残高569,832千円と比較して510,056千円増加しました。この主な要因は、退職給付に係る負債440,064千円の増加、資産除去債務176,477千円の増加、その他160,249千円の減少によるものです。
(純資産合計)
当連結会計年度末における純資産合計は10,048,288千円となり、前連結会計年度末残高9,147,778千円と比較して900,509千円増加しました。この主な要因は、株式会社NTTドコモを割当先とする第三者割当による新株式の発行及び新株予約権の権利行使に伴う株式の発行による659,695千円の増加、親会社株主に帰属する当期純利益237,256千円の計上によるものです。
2)経営成績
(売上高)
当連結会計年度における売上高は、当連結会計年度より大地を守る会の宅配事業・その他事業の売上高が加わり、また、当社のミールキットサービス「KitOisix」が好評を博するなどOisixの定期購入会員数が順調に増加したことなどにより、前連結会計年度と比較して73.7%増の39,987,224千円となりました。
(売上原価)
当連結会計年度における売上原価は、売上拡大に伴い商品仕入が増加したことなどにより、前連結会計年度と比較して79.9%増の21,260,326千円となりました。
(販売費及び一般管理費)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、売上拡大に伴う変動費の増加、株式会社大地を守る会との合併に伴う費用(本社移転等に係る費用)の発生や、のれん償却額の増加などにより、前連結会計年度と比較して70.7%増の17,835,455千円となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の特別損益において、らでぃっしゅぼーや株式会社との企業結合において発生したのれんを減損損失として計上したことなどから、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比較して54.0%減の237,256千円となりました。
3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、1,637,838千円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益610,282千円、減価償却費394,911千円、のれん償却額384,411千円、減損損失169,040千円、仕入債務の増加額362,326千円、未払費用の増加額422,263千円等による収入と、売上債権の増加額570,797千円、法人税等の支払額288,043千円等の支出によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、281,133千円となりました。これは主に、有形固定資産の取得164,842千円、無形固定資産の取得314,973千円、関係会社株式の取得155,970千円、敷金及び保証金349,653千円などの支出と、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入601,531千円、敷金及び保証金188,355千円の回収などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、629,043千円となりました。これは主に、株式会社NTTドコモを割当先とする第三者割当による新株式の発行及び新株予約権の権利行使に伴う株式の発行による収入658,249千円によるものであります。
b.資本の財源及び資金の流動性
1)資金需要
当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、商品の仕入、お客様へ商品を配送するための荷造運賃発送費、新規顧客獲得を中心としたマーケティング費用などの営業費用であります。また、設備資金需要としては、販売管理システムの改修などソフトウェア開発による投資などがあります。
2)財務政策
当社グループは現在、運転資金については、原則として手持資金(利益等の内部留保資金)を充当しております。また、設備資金については、設備投資計画に基づき、手元資金で不足が生じる場合は、長期借入金での調達を検討いたします。また、設備投資の案件が継続して発生する、あるいは大型の案件が発生する場合については、長期的な財務体質の強化を意識し、公募増資も視野に入れた資金調達を検討いたします。
c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、中長期的な事業拡大と企業価値向上のため、売上高、営業利益及び売上高営業利益率を重要な指標としております。
また、企業結合において発生したのれんなどの償却費(非現金支出費用)が業績に与える影響を考慮し、事業が生み出す現金収支の状況を適切に判断するための指標として、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)を重視しております。
d.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
【宅配事業(Oisix)】
インターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(Oisix)においては、定期宅配サービス「おいしっくすくらぶ」会員数が、前連結会計年度末(平成29年3月末)の137,359人から、当連結会計年度末(平成30年3月末)には169,664人へ増加しており、期初に目標とした155,000人を大幅に上回る結果となりました。
これらの結果、当連結会計年度の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 24,799,279千円(前期比 19.0%増)
セグメント利益 3,288,469千円(前期比 14.4%増)
【宅配事業(大地を守る会)】
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(大地を守る会)においては、定期会員数が、前連結会計年度末(平成29年3月末)の46,145人から、当連結会計年度末(平成30年3月末)には44,993人へ減少しておりますが、新規会員獲得のための販売促進費を抑制し、サービスの進化に注力したことによるものであります。
これらの結果、当連結会計年度の業績は以下のとおりとなりました。なお、当連結会計年度より業績が加わったことから比較分析は行っておりません。
売上高 11,215,129千円
セグメント利益 1,746,238千円
【宅配事業(らでぃっしゅぼーや)】
当セグメントは、らでぃっしゅぼーや株式会社における食品・食材の直販を行う宅配事業でありますが、らでぃっしゅぼーや株式会社については、当連結会計年度末をみなし取得日として会計処理を行っているため、当連結会計年度の業績は連結財務諸表に含まれておりません。
【その他事業】
当セグメントは、ソリューション事業、店舗事業、海外事業、卸事業等からなるその他事業でありますが、当連結会計年度より、大地を守る会の店舗事業・卸事業、株式会社フルーツバスケットなどの業績が加わっております。
これらの結果、当連結会計年度の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 3,972,814千円(前期比 82.2%増)
セグメント利益 725,523千円(前期比197.3%増)