四半期報告書-第25期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、2022年1月に発生いたしました、物流センター移転に際し発生したトラブルによる損害については、P18「(重要な後発事象)」をご覧ください。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による経済影響が大きかったものの、ワクチン接種等の施策拡大により段階的に影響が縮小しております。また10月以降、緊急事態宣言の解除による外食やレジャーの再開により、個人消費の動向やニーズも徐々に変化しております。
一方、感染再拡大の懸念による外出控えやリモートワークなどの不可逆的なライフスタイルの変化は継続しており、EC経由の購買行動の裾野の拡大や、食品宅配に対する消費者の需要は引き続き高い状態を継続しております。
このような環境の中、当社グループにおいては、食を支えるインフラ企業として、安定的な出荷キャパシティや商品サプライの確保に取り組むとともに、お客様の家庭での食の在り方が大きく変化する中で、「健康・免疫意識の高まり」、「家庭での食事頻度・人数の増加」など新しいお客さまニーズに沿った商品・サービスを提案するなど、新型コロナウイルス感染症による変化対応を優先的に実施してまいりました。また、経営戦略の柱である「国内宅配事業の成長・収益力強化」に向け、カスタマーエクスペリエンスの進化及びローコストオペレーションの取組みの実行や、「サステナブルリテール戦略」に基づいたフードロスの削減や温室効果ガス削減への取組みを強化しております。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は87,400百万円(前年同期比16.9%増)、営業利益は4,979百万円(前年同期比18.8%減)、経常利益は5,049百万円(前年同期比14.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,294百万円(前年同期比15.5%減)となりました。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、当第3四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。
① 宅配事業(Oisix)
インターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(Oisix)は、共働きの子育て世代を主要ターゲットとし、プレミアムな時短を実現する商品、サービスを提供しております。会員数については、注文頻度の低いお客さま約10,000人の退会手続きを行った影響により減少となったものの、前連結会計年度末(2021年3月末)の308,899人から、当第3四半期連結会計期間末(2021年12月末)には345,409人へと当初計画を上回って増加しております。加えて、年末年始の高単価商材や主力商品であるKit Oisixの売行きが好調に推移している影響により、売上高は増加しております。
一方、セグメント利益は、当初計画に対し順調に推移しているものの、新規獲得のための販促費増や新海老名ステーションの費用増などの成長に向けた費用の投下により、コロナ影響によりイレギュラーに増加した前年同期のセグメント利益と比べ減少しております。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 45,190百万円(前年同期比 22.0%増)
セグメント利益 6,525百万円(前年同期比 6.9%減)
② 宅配事業(大地を守る会)
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(大地を守る会)は、シニアの二人暮らし世帯を主要ターゲットとし、“ちゃんとした食生活”のコンセプトの元、ターゲットニーズに沿った新サービスの開発、磨き上げに注力しております。足元では、宅配需要の急激な高まりは落ち着きつつあり、新サービスである「まるごはん」を活用した新規獲得のチャレンジを行っております。会員数は、前連結会計年度末(2021年3月末)の45,307人から、当第3四半期連結会計期間末(2021年12月末)には45,730人へ微増しております。
また、売上高・セグメント利益については、手軽に健康実感をできる商品・サービスの開発強化などの施策により、当初計画に対し順調に推移しているものの、コロナ影響によりイレギュラーに増加した前年同期の売上高、セグメント利益と比べ減少しております。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 10,154百万円(前年同期比 5.6%減)
セグメント利益 1,748百万円(前年同期比 7.9%減)
③ 宅配事業(らでぃっしゅぼーや)
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(らでぃっしゅぼーや)は、料理を楽しみたい世帯を主要ターゲットとし、“料理を通じて日々の暮らしが楽しくなる”をコンセプトとした商品、サービス開発を進めております。会員数については、2021年3月にローンチした新サービス「ふぞろいRadish」を活用した新規獲得が好調に推移し、前連結会計年度末(2021年3月末)の62,751人から、当第3四半期連結会計期間末(2021年12月末)には66,206人へと増加しております。
また、売上高・セグメント利益については、当初計画に対し順調に推移しているものの、コロナ影響によりイレギュラーに増加した前年同期の売上高、セグメント利益と比べ減少しております。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 13,336百万円(前年同期比 2.3%減)
セグメント利益 1,883百万円(前年同期比 23.1%減)
④ 宅配事業(Purple Carrot)
米国で、ヴィーガンに特化したミールキットの宅配事業を展開するPurple Carrotは、米国の行動制限の解除及び経済活動の再開により、消費者の購買動向が実小売店舗に戻っている影響のため、会員数は当第2四半期連結会計期間末と比べ減少しておりますが、前年同期比では会員数は大幅に伸長しており、売上高、セグメント利益ともに大きく増加いたしました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 7,893百万円(前年同期比 23.6%増)
セグメント利益 471百万円(前年同期比 1,051.8%増)
⑤ その他事業
当セグメントは、ソリューション事業、店舗事業、海外事業(Purple Carrotを除く)、卸事業等からなるその他事業であります。
他社EC支援(ISETAN DOOR、dミールキット)などのソリューション事業が順調に推移したことや、前年同期に新型コロナウイルス感染症のマイナス影響を受けた店舗・保育園などの卸事業の業績が回復、伸長したことにより、全体では売上高・セグメント利益ともに大幅に増加いたしました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 11,194百万円(前年同期比 55.1%増)
セグメント利益 1,287百万円(前年同期比 27.5%増)
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して18,400百万円増加し、56,761百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比較して3,251百万円増加し、32,552百万円となりました。これは主に、現金及び預金の減少2,509百万円、売掛金の増加3,849百万円、商品及び製品の増加642百万円、未収入金の増加590百万円、その他流動資産の増加575百万円によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比較して15,149百万円増加し、24,209百万円となりました。これは、有形固定資産の増加14,392百万円、無形固定資産の減少135百万円、投資その他の資産の増加892百万円によるものであります。有形固定資産の増加の主な要因は、新海老名ステーション(物流センター)の建物に係るリース資産の増加12,774百万円であります。
当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比較して14,039百万円増加し、32,408百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比較して1,842百万円増加し、19,383百万円となりました。これは主に、買掛金の増加2,854百万円、未払金の増加140百万円、1年内返済予定の長期借入金の増加137百万円、リース債務の増加667百万円、未払法人税等の減少1,897百万円、ポイント引当金の減少217百万円、その他流動負債の増加197百万円によるものであります。なお、ポイント引当金の減少の主な要因は、収益認識に関する会計基準等の適用によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比較して12,196百万円増加し、13,024百万円となりました。これは主に、長期借入金の減少125百万円、リース債務の増加12,095百万円、資産除去債務の増加216百万円、繰延税金負債の増加11百万円によるものであります。
流動負債及び固定負債のリース債務の増加の主な要因は、前述のリース資産の増加の主な要因と同一であります。
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して4,361百万円増加し、24,353百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益3,294百万円によるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5)主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書の「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」の主要な設備投資計画に記載しておりました新海老名ステーション(物流センター)を新設し、稼働を開始しております。
なお、当第3四半期連結会計期間末における重要な設備の新設等の計画は、下記のとおりです。
なお、2023年10月より上記冷凍倉庫の建物賃借を開始する予定です。
なお、2022年1月に発生いたしました、物流センター移転に際し発生したトラブルによる損害については、P18「(重要な後発事象)」をご覧ください。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による経済影響が大きかったものの、ワクチン接種等の施策拡大により段階的に影響が縮小しております。また10月以降、緊急事態宣言の解除による外食やレジャーの再開により、個人消費の動向やニーズも徐々に変化しております。
一方、感染再拡大の懸念による外出控えやリモートワークなどの不可逆的なライフスタイルの変化は継続しており、EC経由の購買行動の裾野の拡大や、食品宅配に対する消費者の需要は引き続き高い状態を継続しております。
このような環境の中、当社グループにおいては、食を支えるインフラ企業として、安定的な出荷キャパシティや商品サプライの確保に取り組むとともに、お客様の家庭での食の在り方が大きく変化する中で、「健康・免疫意識の高まり」、「家庭での食事頻度・人数の増加」など新しいお客さまニーズに沿った商品・サービスを提案するなど、新型コロナウイルス感染症による変化対応を優先的に実施してまいりました。また、経営戦略の柱である「国内宅配事業の成長・収益力強化」に向け、カスタマーエクスペリエンスの進化及びローコストオペレーションの取組みの実行や、「サステナブルリテール戦略」に基づいたフードロスの削減や温室効果ガス削減への取組みを強化しております。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は87,400百万円(前年同期比16.9%増)、営業利益は4,979百万円(前年同期比18.8%減)、経常利益は5,049百万円(前年同期比14.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,294百万円(前年同期比15.5%減)となりました。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、当第3四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。
① 宅配事業(Oisix)
インターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(Oisix)は、共働きの子育て世代を主要ターゲットとし、プレミアムな時短を実現する商品、サービスを提供しております。会員数については、注文頻度の低いお客さま約10,000人の退会手続きを行った影響により減少となったものの、前連結会計年度末(2021年3月末)の308,899人から、当第3四半期連結会計期間末(2021年12月末)には345,409人へと当初計画を上回って増加しております。加えて、年末年始の高単価商材や主力商品であるKit Oisixの売行きが好調に推移している影響により、売上高は増加しております。
一方、セグメント利益は、当初計画に対し順調に推移しているものの、新規獲得のための販促費増や新海老名ステーションの費用増などの成長に向けた費用の投下により、コロナ影響によりイレギュラーに増加した前年同期のセグメント利益と比べ減少しております。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 45,190百万円(前年同期比 22.0%増)
セグメント利益 6,525百万円(前年同期比 6.9%減)
② 宅配事業(大地を守る会)
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(大地を守る会)は、シニアの二人暮らし世帯を主要ターゲットとし、“ちゃんとした食生活”のコンセプトの元、ターゲットニーズに沿った新サービスの開発、磨き上げに注力しております。足元では、宅配需要の急激な高まりは落ち着きつつあり、新サービスである「まるごはん」を活用した新規獲得のチャレンジを行っております。会員数は、前連結会計年度末(2021年3月末)の45,307人から、当第3四半期連結会計期間末(2021年12月末)には45,730人へ微増しております。
また、売上高・セグメント利益については、手軽に健康実感をできる商品・サービスの開発強化などの施策により、当初計画に対し順調に推移しているものの、コロナ影響によりイレギュラーに増加した前年同期の売上高、セグメント利益と比べ減少しております。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 10,154百万円(前年同期比 5.6%減)
セグメント利益 1,748百万円(前年同期比 7.9%減)
③ 宅配事業(らでぃっしゅぼーや)
カタログやインターネットを通じて主に食品・食材の直販を行う宅配事業(らでぃっしゅぼーや)は、料理を楽しみたい世帯を主要ターゲットとし、“料理を通じて日々の暮らしが楽しくなる”をコンセプトとした商品、サービス開発を進めております。会員数については、2021年3月にローンチした新サービス「ふぞろいRadish」を活用した新規獲得が好調に推移し、前連結会計年度末(2021年3月末)の62,751人から、当第3四半期連結会計期間末(2021年12月末)には66,206人へと増加しております。
また、売上高・セグメント利益については、当初計画に対し順調に推移しているものの、コロナ影響によりイレギュラーに増加した前年同期の売上高、セグメント利益と比べ減少しております。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 13,336百万円(前年同期比 2.3%減)
セグメント利益 1,883百万円(前年同期比 23.1%減)
④ 宅配事業(Purple Carrot)
米国で、ヴィーガンに特化したミールキットの宅配事業を展開するPurple Carrotは、米国の行動制限の解除及び経済活動の再開により、消費者の購買動向が実小売店舗に戻っている影響のため、会員数は当第2四半期連結会計期間末と比べ減少しておりますが、前年同期比では会員数は大幅に伸長しており、売上高、セグメント利益ともに大きく増加いたしました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 7,893百万円(前年同期比 23.6%増)
セグメント利益 471百万円(前年同期比 1,051.8%増)
⑤ その他事業
当セグメントは、ソリューション事業、店舗事業、海外事業(Purple Carrotを除く)、卸事業等からなるその他事業であります。
他社EC支援(ISETAN DOOR、dミールキット)などのソリューション事業が順調に推移したことや、前年同期に新型コロナウイルス感染症のマイナス影響を受けた店舗・保育園などの卸事業の業績が回復、伸長したことにより、全体では売上高・セグメント利益ともに大幅に増加いたしました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の業績は以下のとおりとなりました。
売上高 11,194百万円(前年同期比 55.1%増)
セグメント利益 1,287百万円(前年同期比 27.5%増)
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して18,400百万円増加し、56,761百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比較して3,251百万円増加し、32,552百万円となりました。これは主に、現金及び預金の減少2,509百万円、売掛金の増加3,849百万円、商品及び製品の増加642百万円、未収入金の増加590百万円、その他流動資産の増加575百万円によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比較して15,149百万円増加し、24,209百万円となりました。これは、有形固定資産の増加14,392百万円、無形固定資産の減少135百万円、投資その他の資産の増加892百万円によるものであります。有形固定資産の増加の主な要因は、新海老名ステーション(物流センター)の建物に係るリース資産の増加12,774百万円であります。
当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比較して14,039百万円増加し、32,408百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比較して1,842百万円増加し、19,383百万円となりました。これは主に、買掛金の増加2,854百万円、未払金の増加140百万円、1年内返済予定の長期借入金の増加137百万円、リース債務の増加667百万円、未払法人税等の減少1,897百万円、ポイント引当金の減少217百万円、その他流動負債の増加197百万円によるものであります。なお、ポイント引当金の減少の主な要因は、収益認識に関する会計基準等の適用によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比較して12,196百万円増加し、13,024百万円となりました。これは主に、長期借入金の減少125百万円、リース債務の増加12,095百万円、資産除去債務の増加216百万円、繰延税金負債の増加11百万円によるものであります。
流動負債及び固定負債のリース債務の増加の主な要因は、前述のリース資産の増加の主な要因と同一であります。
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して4,361百万円増加し、24,353百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益3,294百万円によるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5)主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書の「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」の主要な設備投資計画に記載しておりました新海老名ステーション(物流センター)を新設し、稼働を開始しております。
なお、当第3四半期連結会計期間末における重要な設備の新設等の計画は、下記のとおりです。
事業所名 (所在地) | セグメントの名称 | 設備の内容 | 投資予定金額 | 資金調達方法 | 着手及び完了予定 | 完成後の 増加能力 | ||
総額 (百万円) | 既支払額 | 着手 | 完了 | |||||
冷凍倉庫 (厚木) | 宅配事業(Oisix) | 機械装置 | 2,966 | - | 自己資金 | 2022年5月 | 2023年9月 | 2021年比100%増 |
なお、2023年10月より上記冷凍倉庫の建物賃借を開始する予定です。