四半期報告書-第18期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)
(1) 業績の状況
国内では、コロナ禍での経済活動に対する制約の解消が進み、需要が全般的に回復へ向かいました。また、半導体不足の解消により自動車産業が長らくの低迷から改善し始め、景気全体を押し上げつつあります。一方、需要の落ち込みから生産にブレーキが掛かっている工作機械は低調な状況が続いております。海外では、アメリカなどで景気回復の動きが見られますが、金利政策は高止まり見込みであり、円安も継続、また中国では、不動産不況に端を発し自動車や家電などの販売が悪化、雇用や所得も改善せず、特に若年層の失業率の上昇が重大な問題になっております。この中国の回復の鈍さなどが世界市場にも影響を及ぼしかねないため、動向を注視しております。
このような状況下、当第2四半期連結累計期間の売上収益は、主力事業のプレシジョン・コンポーネントビジネスの主要製品が自動車生産台数の回復の遅れや、世界的な工作機械受注の落ち込み、そして当社製品納入先の在庫調整などにより伸び悩んだものの、エネルギー価格・原材料価格上昇分の販売価格への転嫁や円安影響等あり、前年同四半期比3.4%増の39,565百万円となりました。
利益面につきましては、為替影響を除いた売上の減少に伴う利益減や、当第2四半期においてオランダのスタンピング工場閉鎖に伴う費用12億円を計上しましたが、前年同期に計上した欧州ローラービジネスの構造改革に対する費用(23億円)がなくなったことから、営業利益は前年同四半期比40.3%増の1,896百万円となりました。また、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同四半期比128.2%増の911百万円となりました。
中期経営戦略の最終年度である2023年度について、残り半期となりますが、引き続き成長戦略の伸長に注力するとともに、収益力改善を軸にした取り組みを徹底し、株主様・お客様・お取引先そしてグループ従業員に対し、よりよい企業価値の提供を行ってまいります。
セグメント業績を示すと、次のとおりであります。
プレシジョン・コンポーネントビジネス
プレシジョン・コンポーネントビジネスの売上収益は、自動車生産台数の回復の遅れ、世界的な工作機械受注の落ち込み、そして当社製品納入先の在庫調整などにより伸び悩んだものの、エネルギー価格・原材料価格上昇分の販売価格への転嫁や円安影響等があり、前年同四半期比5.0%増の37,365百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は、為替影響を除いた売上の減少に伴う利益減や、当第2四半期においてオランダのスタンピング工場閉鎖に伴う費用12億円を計上し、一方、前年同期に欧州ローラービジネスの構造改革に対する費用(23億円)がなくなったことから、前年同四半期比53.0%増の1,816百万円となりました。
リニアビジネス
リニアビジネスの売上収益は、工作機械の受注の落ち込みや顧客の在庫調整などにより、前年同四半期比17.8%減の2,199百万円となりました。セグメント利益(営業利益)につきましては、売上減少により前年同四半期比55.3%減の69百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前期末に比べ3,406百万円増加し163,297百万円となりました。これは、棚卸資産が3,671百万円増加した一方、現金及び現金同等物が7,772百万円減少したため流動資産が3,413百万円減少しましたが、設備投資により有形固定資産が3,100百万円増加し、また、無形資産及びのれんが1,493百万円、その他の非流動資産が1,892百万円増加し、非流動資産が6,819百万円増加したことによります。
負債につきましては、前期末に比べ3,719百万円減少し106,041百万円となりました。これは、借入金が2,694百万円減少したことによります。なお、前期末に財務制限条項に抵触した一部の借入金44,488百万円について、当第2四半期連結会計期間末では社債及び借入金に計上しております。
資本につきましては、前期末に比べ7,125百万円増加し57,256百万円となりました。これは主に、為替換算調整勘定などのその他の資本の構成要素が6,835百万円増加したことによります。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間の各活動におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、914百万円の減少となりました。主な要因としては、税引前四半期利益1,821百万円、減価償却費及び償却費1,547百万円などの資金の増加要因があった一方で、棚卸資産の増加1,197百万円、営業債務及びその他の債務の減少1,255百万円、法人所得税等の支払額の増加1,512百万円などの資金減少要因がありました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出を主な要因とし、2,005百万円の減少となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出5,000百万円を主な要因とし、5,836百万円の減少となりました。
これらに当第2四半期連結累計期間中のUSドル高及びユーロ高を主な要因とする、983百万円の換算差額等を加算した結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は16,347百万円と前連結会計年度末と比べ7,772百万円の減少となりました。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、261百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
国内では、コロナ禍での経済活動に対する制約の解消が進み、需要が全般的に回復へ向かいました。また、半導体不足の解消により自動車産業が長らくの低迷から改善し始め、景気全体を押し上げつつあります。一方、需要の落ち込みから生産にブレーキが掛かっている工作機械は低調な状況が続いております。海外では、アメリカなどで景気回復の動きが見られますが、金利政策は高止まり見込みであり、円安も継続、また中国では、不動産不況に端を発し自動車や家電などの販売が悪化、雇用や所得も改善せず、特に若年層の失業率の上昇が重大な問題になっております。この中国の回復の鈍さなどが世界市場にも影響を及ぼしかねないため、動向を注視しております。
このような状況下、当第2四半期連結累計期間の売上収益は、主力事業のプレシジョン・コンポーネントビジネスの主要製品が自動車生産台数の回復の遅れや、世界的な工作機械受注の落ち込み、そして当社製品納入先の在庫調整などにより伸び悩んだものの、エネルギー価格・原材料価格上昇分の販売価格への転嫁や円安影響等あり、前年同四半期比3.4%増の39,565百万円となりました。
利益面につきましては、為替影響を除いた売上の減少に伴う利益減や、当第2四半期においてオランダのスタンピング工場閉鎖に伴う費用12億円を計上しましたが、前年同期に計上した欧州ローラービジネスの構造改革に対する費用(23億円)がなくなったことから、営業利益は前年同四半期比40.3%増の1,896百万円となりました。また、親会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同四半期比128.2%増の911百万円となりました。
中期経営戦略の最終年度である2023年度について、残り半期となりますが、引き続き成長戦略の伸長に注力するとともに、収益力改善を軸にした取り組みを徹底し、株主様・お客様・お取引先そしてグループ従業員に対し、よりよい企業価値の提供を行ってまいります。
セグメント業績を示すと、次のとおりであります。
プレシジョン・コンポーネントビジネス
プレシジョン・コンポーネントビジネスの売上収益は、自動車生産台数の回復の遅れ、世界的な工作機械受注の落ち込み、そして当社製品納入先の在庫調整などにより伸び悩んだものの、エネルギー価格・原材料価格上昇分の販売価格への転嫁や円安影響等があり、前年同四半期比5.0%増の37,365百万円となりました。セグメント利益(営業利益)は、為替影響を除いた売上の減少に伴う利益減や、当第2四半期においてオランダのスタンピング工場閉鎖に伴う費用12億円を計上し、一方、前年同期に欧州ローラービジネスの構造改革に対する費用(23億円)がなくなったことから、前年同四半期比53.0%増の1,816百万円となりました。
リニアビジネス
リニアビジネスの売上収益は、工作機械の受注の落ち込みや顧客の在庫調整などにより、前年同四半期比17.8%減の2,199百万円となりました。セグメント利益(営業利益)につきましては、売上減少により前年同四半期比55.3%減の69百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前期末に比べ3,406百万円増加し163,297百万円となりました。これは、棚卸資産が3,671百万円増加した一方、現金及び現金同等物が7,772百万円減少したため流動資産が3,413百万円減少しましたが、設備投資により有形固定資産が3,100百万円増加し、また、無形資産及びのれんが1,493百万円、その他の非流動資産が1,892百万円増加し、非流動資産が6,819百万円増加したことによります。
負債につきましては、前期末に比べ3,719百万円減少し106,041百万円となりました。これは、借入金が2,694百万円減少したことによります。なお、前期末に財務制限条項に抵触した一部の借入金44,488百万円について、当第2四半期連結会計期間末では社債及び借入金に計上しております。
資本につきましては、前期末に比べ7,125百万円増加し57,256百万円となりました。これは主に、為替換算調整勘定などのその他の資本の構成要素が6,835百万円増加したことによります。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間の各活動におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、914百万円の減少となりました。主な要因としては、税引前四半期利益1,821百万円、減価償却費及び償却費1,547百万円などの資金の増加要因があった一方で、棚卸資産の増加1,197百万円、営業債務及びその他の債務の減少1,255百万円、法人所得税等の支払額の増加1,512百万円などの資金減少要因がありました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出を主な要因とし、2,005百万円の減少となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出5,000百万円を主な要因とし、5,836百万円の減少となりました。
これらに当第2四半期連結累計期間中のUSドル高及びユーロ高を主な要因とする、983百万円の換算差額等を加算した結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は16,347百万円と前連結会計年度末と比べ7,772百万円の減少となりました。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、261百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。