四半期報告書-第9期第1四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/12 15:00
【資料】
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【項目】
33項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当社グループが目指す「循環型社会の実現のために必要不可欠な存在になる」という中期的なありたい姿の実現に向けて、今年度においても幅広い層に愛されるサービスを目指し、健全性の強化や利便性の向上を進めております。
新型コロナウイルス(以下、COVID-19という)の状況下にある現時点においては、投資を抑制した経営を行なっておりますが、成長が見込まれる場合は、グロースを最優先した規律ある投資を進めて参ります。
メルカリJPでは、中長期での継続的な成長を図るため、引き続き出品の強化に取り組んでおります。また、COVID-19状況下において、メルカリ教室のオンライン化を本格展開する等、新規のユーザの獲得に注力することで新たな需要の創出に取り組んでおります。これらの結果、「メルカリ」の流通総額は、当第1四半期連結累計期間において1,706億円となり、前年同期比で437億円増加しております。
当社グループでスマホ決済サービスを実施しているメルペイは「メルペイスマート払い」等の与信事業の拡大によって収益化の準備に取り組んでおります。また、「メルペイ」の利用における本人確認、不正利用対策をより一層強化することで安心安全な利用環境の構築を進めております。これらの結果、「メルペイ」の利用者数は800万人(注)となり、順調に増加しております。
一方、メルカリUSではより簡単で安全に売れるマーケットプレイス「Mercari」の成長に向けて、認知度向上及び新規ユーザ獲得に加え、出品および配送の最適化に取り組んでおります。これらの結果、「Mercari」の流通総額は当第1四半期連結累計期間において307億円(為替レートについては、期中平均為替レート106.22円にて換算)となり、前年同期比で190億円増加しております。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高22,156百万円(前年同期比52.3%増)、広告宣伝費の減少等に伴い営業利益364百万円(前年同期は7,010百万円の損失)、経常利益262百万円(前年同期は7,027百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益4,281百万円(前年同期は7,113百万円の損失)となりました。
なお、当社グループはマーケットプレイス関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略し
ております。
(注)メルペイ「電子マネー」の登録を行ったユーザと、「メルペイコード決済」、「ネット決済」、「メルペイスマート払い(旧:メルペイあと払い)」等の利用者の合計(重複を除く)2020年10月5日時点。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における資産につきましては、前連結会計年度末に比べ15,770百万円増加し、213,784百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・現金及び預金は、主に税金等調整前四半期純利益7,204百万円に、投資有価証券売却益6,942百万円、未収入金の増加11,136百万円、預け金の増加2,605百万円、預り金の増加5,766百万円を調整し、差入保証金の増加6,999百万円、有価証券の減少5,260百万円、投資有価証券の売却による収入6,942百万円、短期借入金の増加7,806百万円に伴い、前連結会計年度末に比べ3,821百万円増加しております。
・有価証券は、保有する金融商品の償還に伴い、前連結会計年度末に比べ5,260百万円減少しております。
・未収入金は、主に「メルペイスマート払い」の利用増加に伴い、前連結会計年度末に比べ11,136百万円増加しております。
・預け金は、主に「メルカリ」及び「メルペイ」の利用金額増加に伴い、前連結会計年度末に比べ2,605百万円増加しております。
・投資有価証券は、主に保有する株式を売却したことに伴い、前連結会計年度末に比べ5,629百万円減少しております。
・差入保証金は、主に「メルカリ」及び「メルペイ」の利用金額の増加に伴い、法令に基づいた供託を実施したことにより、前連結会計年度末に比べ6,999百万円増加しております。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における負債につきましては、前連結会計年度末に比べ14,950百万円増加し、177,595百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・短期借入金は、立替払い債権の流動化を実施したことにより、前連結会計年度末に比べ7,806百万円増加しております。
・預り金は、主に「メルカリ」及び「メルペイ」の利用金額の増加に伴い、前連結会計年度末に比べ5,766百万円増加しております。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ820百万円増加し、36,188百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・資本金及び資本剰余金は、主に新株発行に伴い、前連結会計年度末に比べ合わせて727百万円増加しております。
・利益剰余金は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴い、前連結会計年度末に比べ4,281百万円増加しております。
・その他有価証券評価差額金は、主に保有する株式を売却したことに伴い、前連結会計年度末に比べ3,997百万円減少しております。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第1四半期連結累計期間において、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は108百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。