四半期報告書-第9期第3四半期(令和3年1月1日-令和3年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当社グループが目指す「循環型社会の実現のために必要不可欠な存在になる」という中期的なありたい姿の実現に向けて、今年度においても幅広い層に愛されるサービスを目指し、健全性の強化や利便性の向上を進めております。また、持続的な成長及び将来利益の最大化のために投資を再開し、メルカリJP・メルカリUSともにGMVは好調に進捗しております。
メルカリJPでは、中長期での成長を図るため、継続的な出品の強化に取り組むとともに、当四半期においては招待キャンペーンなどのプロモーション施策を積極的に行うことで、新規ユーザを順調に獲得することが出来ました。更に、他社との連携を進めることで、新型コロナウイルス(以下、COVID-19という)収束後を見据えた成長施策を行っております。これらの結果、「メルカリ」の流通総額は、当第3四半期連結累計期間において5,762億円となり、前年同期比で1,308億円増加しております。
スマホ決済サービスを提供しているメルペイは、決済と与信事業に加え、メルペイ残高を利用して資産運用ができるサービスの構築に取り組んでおります(注1)。与信事業においては「メルペイスマート払い(翌月払い・定額払い)」においても利用者数が着実に増加するなど、引き続き収益力の強化に向けて取り組んでおります。また、安心安全な利用環境の構築においても、ペイメント業界では初となる「JPKI(注2)」を用いた本人確認及び不正利用対策を開始するなど、積極的に推進しております。これらの結果、「メルペイ」の利用者数は980万人(注3)となり、順調に増加しております。
メルカリUSでは「Mercari is your marketplace」として、誰もがより簡単で安全に様々なモノが売れるマーケットプレイス「Mercari」の浸透・成長に向けて、認知度向上及び新規ユーザ獲得に加え、出品および配送の最適化に取り組んでおります。当四半期では前四半期に導入した決済手数料が奏功し、ユニットエコノミクスが改善いたしました。これらの結果、「Mercari」の流通総額は当第3四半期連結累計期間において921億円(為替レートについては、期中平均為替レート105.54円にて換算)となり、前年同期比で491億円増加しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高76,901百万円(前年同期比44.1%増)、営業利益1,528百万円(前年同期は20,292百万円の損失)、経常利益1,427百万円(前年同期は20,320百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益3,576百万円(前年同期は22,212百万円の損失)となりました。
なお、当社グループはマーケットプレイス関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(注)1.暗号資産やブロックチェーンに関するサービスの企画・開発を行うことを目的に、2021年4月28日に
子会社(株式会社メルコイン)を設立。
2.マイナンバーカードの公的個人認証サービスで、犯罪収益移転防止法に基づくオンラインで完了する本人確認方法。
3.メルペイ「電子マネー」の登録を行ったユーザと、「メルペイコード決済」、「ネット決済」、「メルペイスマート払い(翌月払い・定額払い)」等の利用者の合計(重複を除く)2021年3月末時点。2021年4月21日時点では1,000万人を突破。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産につきましては、前連結会計年度末に比べ49,459百万円増加し、247,473百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・現金及び預金は、主に税金等調整前四半期純利益8,288百万円に、投資有価証券売却益6,942百万円、未収入金の増加24,441百万円、預け金の減少8,098百万円、預り金の増加30,306百万円を調整し、差入保証金の増加7,645百万円、有価証券の減少5,260百万円、投資有価証券の売却による収入6,942百万円、短期借入金の増加11,846百万円に伴い、前連結会計年度末に比べ35,944百万円増加しております。
・有価証券は、保有する金融商品の償還に伴い、前連結会計年度末に比べ5,260百万円減少しております。
・未収入金は、主に「メルペイスマート払い(翌月払い・定額払い)」の利用増加に伴い、前連結会計年度末に比べ24,441百万円増加しております。
・預け金は、主に決済サイクルの改善に伴い、前連結会計年度末に比べ8,098百万円減少しております。
・投資有価証券は、主に保有する株式を売却したことに伴い、前連結会計年度末に比べ5,735百万円減少しております。
・差入保証金は、主に「メルカリ」及び「メルペイ」の利用金額の増加に伴い、法令に基づいた供託を実施したことにより、前連結会計年度末に比べ7,645百万円増加しております。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債につきましては、前連結会計年度末に比べ47,581百万円増加し、210,227百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・短期借入金は、主に立替払い債権の流動化を実施したことにより、前連結会計年度末に比べ11,846百万円増加しております。
・未払法人税等は、主に税金等調整前四半期純利益の増加に伴い、前連結会計年度末に比べ2,621百万円増加しております。
・預り金は、主に「メルカリ」及び「メルペイ」の利用金額の増加に伴い、前連結会計年度末に比べ30,306百万円増加しております。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,877百万円増加し、 37,246百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・資本金は、新株発行に伴い、前連結会計年度末に比べ987百万円増加しております。
・資本剰余金は、新株発行に伴い、前連結会計年度末に比べ987百万円増加しております。
・利益剰余金は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴い、前連結会計年度末に比べ3,576百万円増加しております。
・その他有価証券評価差額金は、主に保有する株式を売却したことに伴い、前連結会計年度末に比べ3,995百万円減少しております。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第3四半期連結累計期間において、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対応すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は312百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)経営成績の状況
当社グループが目指す「循環型社会の実現のために必要不可欠な存在になる」という中期的なありたい姿の実現に向けて、今年度においても幅広い層に愛されるサービスを目指し、健全性の強化や利便性の向上を進めております。また、持続的な成長及び将来利益の最大化のために投資を再開し、メルカリJP・メルカリUSともにGMVは好調に進捗しております。
メルカリJPでは、中長期での成長を図るため、継続的な出品の強化に取り組むとともに、当四半期においては招待キャンペーンなどのプロモーション施策を積極的に行うことで、新規ユーザを順調に獲得することが出来ました。更に、他社との連携を進めることで、新型コロナウイルス(以下、COVID-19という)収束後を見据えた成長施策を行っております。これらの結果、「メルカリ」の流通総額は、当第3四半期連結累計期間において5,762億円となり、前年同期比で1,308億円増加しております。
スマホ決済サービスを提供しているメルペイは、決済と与信事業に加え、メルペイ残高を利用して資産運用ができるサービスの構築に取り組んでおります(注1)。与信事業においては「メルペイスマート払い(翌月払い・定額払い)」においても利用者数が着実に増加するなど、引き続き収益力の強化に向けて取り組んでおります。また、安心安全な利用環境の構築においても、ペイメント業界では初となる「JPKI(注2)」を用いた本人確認及び不正利用対策を開始するなど、積極的に推進しております。これらの結果、「メルペイ」の利用者数は980万人(注3)となり、順調に増加しております。
メルカリUSでは「Mercari is your marketplace」として、誰もがより簡単で安全に様々なモノが売れるマーケットプレイス「Mercari」の浸透・成長に向けて、認知度向上及び新規ユーザ獲得に加え、出品および配送の最適化に取り組んでおります。当四半期では前四半期に導入した決済手数料が奏功し、ユニットエコノミクスが改善いたしました。これらの結果、「Mercari」の流通総額は当第3四半期連結累計期間において921億円(為替レートについては、期中平均為替レート105.54円にて換算)となり、前年同期比で491億円増加しております。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高76,901百万円(前年同期比44.1%増)、営業利益1,528百万円(前年同期は20,292百万円の損失)、経常利益1,427百万円(前年同期は20,320百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益3,576百万円(前年同期は22,212百万円の損失)となりました。
なお、当社グループはマーケットプレイス関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(注)1.暗号資産やブロックチェーンに関するサービスの企画・開発を行うことを目的に、2021年4月28日に
子会社(株式会社メルコイン)を設立。
2.マイナンバーカードの公的個人認証サービスで、犯罪収益移転防止法に基づくオンラインで完了する本人確認方法。
3.メルペイ「電子マネー」の登録を行ったユーザと、「メルペイコード決済」、「ネット決済」、「メルペイスマート払い(翌月払い・定額払い)」等の利用者の合計(重複を除く)2021年3月末時点。2021年4月21日時点では1,000万人を突破。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産につきましては、前連結会計年度末に比べ49,459百万円増加し、247,473百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・現金及び預金は、主に税金等調整前四半期純利益8,288百万円に、投資有価証券売却益6,942百万円、未収入金の増加24,441百万円、預け金の減少8,098百万円、預り金の増加30,306百万円を調整し、差入保証金の増加7,645百万円、有価証券の減少5,260百万円、投資有価証券の売却による収入6,942百万円、短期借入金の増加11,846百万円に伴い、前連結会計年度末に比べ35,944百万円増加しております。
・有価証券は、保有する金融商品の償還に伴い、前連結会計年度末に比べ5,260百万円減少しております。
・未収入金は、主に「メルペイスマート払い(翌月払い・定額払い)」の利用増加に伴い、前連結会計年度末に比べ24,441百万円増加しております。
・預け金は、主に決済サイクルの改善に伴い、前連結会計年度末に比べ8,098百万円減少しております。
・投資有価証券は、主に保有する株式を売却したことに伴い、前連結会計年度末に比べ5,735百万円減少しております。
・差入保証金は、主に「メルカリ」及び「メルペイ」の利用金額の増加に伴い、法令に基づいた供託を実施したことにより、前連結会計年度末に比べ7,645百万円増加しております。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債につきましては、前連結会計年度末に比べ47,581百万円増加し、210,227百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・短期借入金は、主に立替払い債権の流動化を実施したことにより、前連結会計年度末に比べ11,846百万円増加しております。
・未払法人税等は、主に税金等調整前四半期純利益の増加に伴い、前連結会計年度末に比べ2,621百万円増加しております。
・預り金は、主に「メルカリ」及び「メルペイ」の利用金額の増加に伴い、前連結会計年度末に比べ30,306百万円増加しております。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,877百万円増加し、 37,246百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・資本金は、新株発行に伴い、前連結会計年度末に比べ987百万円増加しております。
・資本剰余金は、新株発行に伴い、前連結会計年度末に比べ987百万円増加しております。
・利益剰余金は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴い、前連結会計年度末に比べ3,576百万円増加しております。
・その他有価証券評価差額金は、主に保有する株式を売却したことに伴い、前連結会計年度末に比べ3,995百万円減少しております。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第3四半期連結累計期間において、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対応すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は312百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。