四半期報告書-第118期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)

【提出】
2022/02/14 9:32
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37項目
(1)経営成績
当第3四半期連結累計期間(2021年4月1日~2021年12月31日)における当社グループの連結業績については、国内建築事業において複数の大型工事が堅調に進捗し売上計上が増加したことなどから、売上高は前年同四半期比約992億円(7.8%)増の約1兆3,761億円となった。一方、損益の面では、2021年11月8日に公表した「通期業績予想の修正に関するお知らせ」のとおり、第2四半期連結会計期間に当社の国内建築事業の大規模工事複数件において工事損失引当金を計上したことにより、完成工事総利益が減少したことなどから、営業利益は前年同四半期比約407億円(46.9%)減の約461億円、経常利益は前年同四半期比約383億円(42.1%)減の約527億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同四半期比約327億円(46.1%)減の約383億円となった。
セグメント情報
(国内建築事業) 売上高は前年同四半期比約1,005億円(14.8%)増の約7,783億円、営業利益は前年同
四半期比約210億円(53.0%)減の約186億円となった。
(海外建築事業) 売上高は前年同四半期比約249億円(10.5%)減の約2,112億円、営業利益は前年同四
半期比約18億円(61.3%)減の約11億円となった。
(国内土木事業) 売上高は前年同四半期比約0.6億円(0.03%)減の約2,481億円、営業利益は前年同四
半期比約188億円(56.9%)減の約143億円となった。
(海外土木事業) 売上高は前年同四半期比約116億円(22.3%)増の約639億円、営業利益は前年同四半
期比約8億円(488.1%)増の約9億円となった。
(不動産事業) 売上高は前年同四半期比約41億円(12.9%)減の約277億円、営業利益は前年同四半期比約3億円(3.8%)増の約90億円となった。
(その他) 売上高は前年同四半期比約161億円(52.7%)増の約467億円、営業利益は前年同四半
期比約1億円(6.6%)減の約19億円となった。
※ セグメント情報の詳細は、第4 経理の状況 を参照
(2)財政状態
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末比約1,261億円(5.6%)増の約2兆3,987億円となった。これは、「PFI等棚卸資産」が減少した一方で、工事代金債権(「受取手形・完成工事未収入金等」及び「電子記録債権」の合計)が増加したことや事業用不動産の取得等により「建設仮勘定」が増加したことなどによるものである。
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末比約1,142億円(8.7%)増の約1兆4,249億円となった。これは、「コマーシャル・ペーパー」や「短期借入金」などの有利子負債が増加したことなどによるものであり、有利子負債残高は前連結会計年度末比約960億円(36.1%)増の約3,620億円となった。
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末比約118億円(1.2%)増の約9,738億円となった。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴い「利益剰余金」が増加したことなどによるものである。
この結果、当第3四半期連結会計期間末の自己資本比率は39.3%となり、前連結会計年度末より1.7ポイント低下した。
(3)経営方針・経営戦略等
(政策保有株式の縮減について)
当社は、顧客との取引関係の維持強化を目的として取引先の株式(以下「政策保有株式」という。)を保有しており、保有意義については、取締役会において当該株式評価損益を定期的に報告し、資本コストや取引関係の維持強化による事業上のリターン等の収益性評価の指標を総合的に勘案したうえで、中長期的な経済合理性を検証している。検証の結果、営業上の保有意義が希薄化した株式については適宜売却している。(上場株式売却額 2011年度から2020年度の10年間合計約639億円、うち2020年度約76億円、連結・時価ベース)
なお、現在策定中の次期中期経営計画においては、政策保有株式の保有意義や投資効率の見直しを更に進め、2027年3月末までに連結純資産の20%以内を目途とした1,500億円程度の売却目標を定める予定としている。
当社は、政策保有株式の売却代金を企業価値向上につなげていくため、安定的な投資収益の獲得を目的とした投資に加え、中長期的な成長性等も視野に入れ、持続的成長に資する分野への投資等にも有効に活用する方針である。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
第2四半期連結会計期間に工事損失引当金を計上したこと、また、第4四半期連結会計期間までに計上する見込みとなったことから、2021年11月8日に公表した「通期業績予想の修正に関するお知らせ」のとおり、通期連結業績予想について営業利益は2021年8月5日に「2022年3月期 第1四半期決算短信」にて公表した予想(以下「修正前予想」という。)から605億円減少し、345億円となる見込みとなった。また、親会社株主に帰属する当期純利益については、上記のとおり営業利益が減少する一方で政策保有株式の縮減方針に基づく当事業年度中の投資有価証券売却益を90億円見込んだ結果、修正前予想から365億円減少し、350億円となる見込みとなっている。
このため、当社としては「国内建築事業の収益基盤の強化」を喫緊の課題と捉え、2022年3月に発表を予定している次期中期経営計画について現在その内容を策定中である。2022年度を初年度とした次期中期経営計画においては、2022年度、2023年度は連結営業利益1,000億円以上の水準の確保を前提として業績の回復、安定に最優先に取り組み、2024年度以降は、その後の成長に取り組むステージとして、当社グループの中長期的な成長を確固たるものにしていく考えである。
<参考:業績予想の修正について>2022年3月期の通期連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
売上高営業利益経常利益親会社株主
に帰属する
当期純利益
1株当たり
当期純利益
修正前予想(8月5日発表)
(A)
百万円
1,910,000
百万円
95,000
百万円
98,500
百万円
71,500
円 銭
99.63
修正後予想(11月8日発表)
(B)
1,960,00034,50040,00035,00048.82
増 減 額 (B-A)50,000△60,500△58,500△36,500-
増 減 率 (%)2.6△63.7△59.4△51.0-
前期実績(2021年3月期)との比較
前 期 実 績 (C)1,766,893123,161128,78498,780137.64
増 減 額 (B-C)193,106△88,661△88,784△63,780-
増 減 率 (%)10.9△72.0△68.9△64.6-

2022年3月期の通期個別業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
売上高営業利益経常利益当期純利益1株当たり
当期純利益
修正前予想(8月5日発表)
(A)
百万円
1,365,000
百万円
65,000
百万円
72,500
百万円
55,000
円 銭
76.64
修正後予想(11月8日発表)
(B)
1,405,0004,00012,00016,00022.32
増 減 額 (B-A)40,000△61,000△60,500△39,000-
増 減 率 (%)2.9△93.8△83.4△70.9-
前期実績(2021年3月期)との比較
前 期 実 績 (C)1,230,41893,441103,89481,237113.20
増 減 額 (B-C)174,581△89,441△91,894△65,237-
増 減 率 (%)14.2△95.7△88.4△80.3-

※ 上記修正前予想については2021年8月5日、修正後予想については同年11月8日に、それぞれ当社決算短信
及び決算説明資料で発表した数値である。修正後予想値については当四半期報告書提出日現在においても変更
はない。なお、予想値については、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基
づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではない。実際の業績は様々な要因により大きく異な
る可能性がある。
当該損失発生の経緯及びその後の対策については以下のとおりである。
ア 損失発生の経緯
当社の国内建築事業における大規模工事複数件において、①コロナ禍以前に実施された入札で、着工までの期間が長く当該工事及び周辺工事の獲得によるスケールメリットやVE(バリューエンジニアリング)提案による大幅な原価低減等を見込んで戦略的な応札価格を提示したものの、VE提案が当社見込み通りに採用されなかったことや市場環境の変化による鉄骨等の資材価格上昇などにより、工事原価の低減が当初想定通りの水準に達しなかった、②性能発注の設計施工案件において、詳細設計の過程で設計見直しが必要となったこと等に伴って工事原価が増加した、などの事態が生じた。
イ その後の対策
当社としては、上記の工事に関し、今後の原価低減等による採算改善に総力を挙げて努めていくとともに、同様の損失発生を防止するため、以下の対策を実施している。
(ア)応札案件の事前審査の厳格化
今般の事態を踏まえ、応札前の原価改善見込み等に関する審査基準を厳格化した。事前審査では、原価改善の実現可能性や物価上昇などのリスク要因をより客観的、厳格にチェックする体制としている。
(イ)設計部門における品質・リスク管理体制の強化
2021年4月1日付で各店毎に配置している設計要員・体制を設計本部に集約し、全店のプロジェクトの設計業務を一元管理して、案件の難易度や必要設計員数、能力・経験等に応じて柔軟な要員配置を行うとともに、大規模案件・高難度案件等の設計に関しては、様々なノウハウを有する専門チームがプロジェクト対応チームとは別個に品質・リスク審査を行い、設計品質の向上とリスク排除を図る体制とした。
なお、上記アの案件は、いずれも上記(ア)及び(イ)の対応を実施する前に応札したものである。
ウ 役員報酬の返上
業績の下方修正という事態に至った結果を真摯に受け止め、以下のとおり取締役及び執行役員の月額報酬を3ヶ月間(2021年12月から3ヶ月間)返上する。
①代表取締役社長 月額報酬の50%
②その他の代表取締役 月額報酬の30%
③取締役(社外を除く) 月額報酬の20%
④損失発生の執行ラインに位置する
執行役員 月額報酬の10%~40%※
※該当案件の損失見込額等に応じる。
また、③、④双方に該当する役員はそれぞれの返上率を合算。
なお、2021年6月の定時株主総会にて改定を承認された役員報酬制度の基準に基づき、上記の業績見込みにおいては、業績連動型報酬(金銭賞与並びに短期及び中長期連動株式報酬)は支給されないこととなる(固定支給株式報酬を除く)。
エ 期末配当金
当社は、連結配当性向20~30%の範囲を目安として、長期にわたり安定した配当を維持することを第一に、財務体質の一層の改善や将来に備えた技術開発、設備投資等を図るための内部留保の充実を勘案のうえ、自己株式取得も含め、業績に応じた利益還元を行うことを基本方針としている。
当社は業績予想を下方修正することとなったが、配当性向の目安にかかわらず、上記基本方針のうち「長期にわたり安定した配当を維持する」観点から期末配当金は予定どおり1株につき普通配当16円(中間配当金を含めて年32円)として2022年6月の定時株主総会に諮る予定としている。
(5)研究開発活動
当社グループの当第3四半期連結累計期間における研究開発に要した費用の総額は、約110億円である。

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