四半期報告書-第62期第1四半期(平成30年4月1日-平成30年6月30日)

【提出】
2018/08/09 14:37
【資料】
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【項目】
28項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間の売上高は30,776百万円(前年同四半期比2.0%増)、営業利益は1,116百万円(前年同四半期比13.6%増)、経常利益は1,196百万円(前年同四半期比11.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は975百万円(前年同四半期比27.6%増)となりました。
報告セグメントの業績は次のとおりであります。
(日本)
アスレチックカテゴリーにおいては「ルコックスポルティフ」は好調に推移し、「デサント」は堅調に推移しましたが、「アリーナ」は苦戦しました。ゴルフカテゴリーにおいては「ルコックスポルティフ」が好調に推移しました。日本全体として売上高は堅調に推移し、損失は前年より縮小しました。
これらの結果、日本での売上高は11,634百万円(前年同四半期比0.5%増)、セグメント損失は792百万円(前年同四半期は822百万円のセグメント損失)となりました。
(アジア)
韓国においては「デサント」、中国においては「デサント」、「アリーナ」が好調に推移、香港、シンガポールにおいては「アリーナ」が堅調に推移しました。アジア全体として売上高、利益ともに前年を上回りました。
これらの結果、アジアでの売上高は18,665百万円(前年同四半期比3.1%増)、セグメント利益は2,126百万円(前年同四半期比2.8%増)となりました。
(欧米)
売上高は前年を下回りましたが、損失は前年に比べ縮小しました。
この結果、欧米での売上高は476百万円(前年同四半期比5.6%減)、セグメント損失は219百万円(前年同四半期は268百万円のセグメント損失)となりました。
品目別売上高の状況は次のとおりであります。
(アスレチックウェア及びその関連商品)
アスレチックカテゴリーにおいては、「デサント」および「スキンズ」でプロバレーボールプレーヤー石川祐希選手とアドバイザリー契約を締結しました。同選手を起用した店頭プロモーションなどの宣伝、販売促進活動を行い、一層のブランド認知度向上と、バレーボール事業の拡大を図っていきます。また、アメリカにおける「デサント」のアスレチックカテゴリーの事業拡大とゴルフカテゴリーの新規展開のため、現地の需要に応じた商品の企画、開発、販売を行うことを主な目的とした子会社「DESCENTE ATHLETIC AMERICAS INC.」を2018年3月に設立しました。商品の展開開始は9月を予定しています。「ルコックスポルティフ」においては、日本でのシューズの展開店舗が大幅に増加し、主力品番の「ローラン」や契約しているモデル・タレントのマギーさんとのコラボ商品の売上が好調に推移しました。また、5月20日から27日に開催されたサイクリングイベント「NTN presents 2018 Tour of Japan」のオフィシャルサプライヤーとなり、各ステージにおけるリーダージャージのサプライをしました。また応援する人向けのキャンペーンも実施し、ブランド認知度の向上に努めました。「アリーナ」においては、2018年8月9日より行われる「パンパシフィック水泳選手権大会2018」にゴールドパートナーとして協賛し、同大会を盛り上げるキャンペーンの実施、関連商品の販売など様々なマーケティング活動により、ブランド訴求を図っています。また、長谷川涼香選手(フィットネスクラブ東京ドーム/日本大学)と牧野紘子選手(フィットネスクラブ東京ドーム/早稲田大学)の2選手と新たに水着等のスポーツウエアに関するアドバイザリー契約を締結しました。2018年4月3日から行われた第94回日本選手権水泳競技大会では両選手ともに好成績を収め、特に女性スイマーに対するブランドアピールに貢献しました。「アンブロ」においては、サッカー日本代表としても活躍した契約選手の柴崎岳選手と共同開発した「U by GAKU」コレクションが好調に推移し、ブランド価値の向上に貢献しました。
これらの結果、アスレチックウェア及びその関連商品の売上高は22,265百万円(前年同四半期比2.4%増)となりました。
(ゴルフウェア及びその関連商品)
ゴルフカテゴリーにおいては、「マンシングウェア」の旗艦店を、2018年4月に東京・銀座にオープンしました。ゴルフウェアはもちろん、日常シーンでも着用していただけるウェアも新たに展開し、ゴルフを愛する人々の上質なクラブハウススタイルを提案しています。また、ベトナムに1号店を4月にオープンしました。引き続き2号店も7月にオープンし、東南アジアでの事業拡大を図っていきます。「ルコックスポルティフ」においては、2017年賞金女王に輝いた鈴木愛プロが6月に開催された「ニチレイレディス」にて今季4勝目をあげるなど契約選手が活躍しており、ブランド価値の向上に貢献しています。
これらの結果、ゴルフウェア及びその関連商品の売上高は7,045百万円(前年同四半期比1.2%増)となりました。
(アウトドアウェア及びその関連商品)
アウトドアウェア及びその関連商品の売上高は1,464百万円(前年同四半期比0.0%減)となりました。
その他のトピックスとして、2018年7月に大阪府・茨木市にてアパレルのR&Dセンターの稼働が開始しました。韓国・釜山広域市のシューズのR&Dセンターは2018年秋稼働の予定です。両R&Dセンターは、共通コンセプトを設定し、スポーツアイテムとして、様々な競技シーンにおいて使用者のパフォーマンスを引き出す高次元な機能性の開発およびそれを安定的に実現するための品質基準の制定を並行して行います。重点戦略の一つとして掲げている「モノを創る力」の向上に引き続き努めていきます。
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
財政状態の分析につきましては次のとおりであります。
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は109,386百万円となり、前連結会計年度末に比べ7,755百万円減少致しました。
流動資産は前連結会計年度末に比べ7,430百万円減少し、70,637百万円となりました。これは主に現金及び預金の減少5,351百万円、受取手形及び売掛金の減少3,487百万円、商品及び製品の増加1,361百万円などによるものです。
固定資産は前連結会計年度末に比べ324百万円減少し、38,749百万円となりました。
負債合計は前連結会計年度末に比べ4,714百万円減少し、33,551百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金の減少1,701百万円、賞与引当金の減少494百万円などによるものです。
純資産は前連結会計年度末に比べ3,040百万円減少し、75,835百万円となりました。これは主に利益剰余金の減少758百万円、為替換算調整勘定の減少2,422百万円などによるものです。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ2.0%増の69.3%となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。