四半期報告書-第64期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/08/07 14:04
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間の売上高は15,553百万円(前年同四半期比47.2%減)、営業損失は3,159百万円(前年同四半期は451百万円の営業利益)、経常損失は3,149百万円(前年同四半期は577百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は2,018百万円(前年同四半期は354百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
報告セグメントの業績は次のとおりであります。主要な在外子会社の決算期は12月であり、連結財務諸表の作成にあたっては2020年3月31日現在(2020年1月1日から2020年3月31日まで)の在外子会社財務諸表を使用しております。また、各セグメントの業績には持分法適用関連会社の数値は含まれておりません。
なお、第1四半期連結会計期間において、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。
(日本) 新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の感染拡大に伴い4月は、緊急事態宣言の発令を受け、57店の直営店およびショッピングモール、百貨店等卸売先店舗が臨時休業しました。5月からは徐々に店舗が営業再開され、6月に入り全店舗営業を再開しましたが、インバウンドを含み来店客数の回復は伸び悩んでおり、期間を通して実店舗の売上高は減少しました。Eコマースではサイト設立2周年キャンペーン等の施策実施により売上高は前年を大きく上回りましたが、広告販促費等の販管費削減を含めても実店舗売上高の減少をカバーするには至らず、大幅な減収、損失拡大となりました。
これらの結果、日本での売上高は5,083百万円(前年同四半期比52.9%減)、セグメント損失は2,595百万円(前年同四半期は1,486百万円のセグメント損失)となりました。
(韓国)
『アンブロ』では出店を行う一方で、不採算店舗の閉店を進めるなど、収益性の向上に努めております。1月は端境期商品などの売れ行きが好調でしたが、韓国では2月から3月にかけての新型コロナ感染拡大の影響が大きく、結果として大幅な減収減益となりました。
これらの結果、韓国での売上高は9,375百万円(前年同四半期比43.7%減)、セグメント損失は494百万円(前年同四半期は2,197百万円のセグメント利益)となりました。
(中国)
新型コロナ感染拡大の影響で、1月下旬から2月に店舗の臨時休業等によりセグメント売上高、損益および持分法投資損益は大幅な減収および損失となりました。一方で連結決算の売上高には計上されませんが、持分法適用関連会社が展開する『デサント』ブランドの事業については、Eコマース売上高が前年から倍増するなど好調を維持しており、売上高・利益ともに前年同四半期より拡大しております。
これらの結果、中国での売上高は875百万円(前年同四半期比34.4%減)、セグメント損失は34百万円(前年同四半期は10百万円のセグメント損失)となりました。
(その他)
「イノヴェイトグループ」の事業撤退及びDESCENTE ATHLETIC AMERICAS INC.やDESCENTE NORTH AMERICA INC.、SINGAPORE DESCENTE PTE. LTD.の事業休止等による卸売事業への構造転換を図った結果、売上高は前年を下回りましたが、上記子会社の固定費の減少により損失は減少しました。
品目別売上高の状況は次のとおりであります。
(アスレチックウェア及びその関連商品)
『アンブロ』において、主に韓国でバックパック「DANKER」やダッドシューズをはじめとするライフスタイル商品の売上高を拡大しておりますが、新型コロナ感染拡大により、アスレチックカテゴリーの売上高は、10,901百万円と前年同四半期比48.7%の減収となりました。
(ゴルフウェア及びその関連商品)
各国のEコマース売上高は前年を大きく上回っているものの新型コロナの感染拡大による店頭売上の減少が影響し、ゴルフカテゴリーの売上高は、3,804百万円と前年同四半期比41.6%の減収となりました。
(全社的な取り組み)
その他のトピックスとして、中国で『デサント』ブランドの事業を展開する合弁会社の再編について7月15日に発表しました。当社が保有する『デサント』ブランドの中国における商標権等を、新たに設立した商標管理会社を通じて合弁会社に保有させ、今後の中国での展開の更なる加速・拡大を図ります。当社は合弁会社への出資比率を現状の30%から40%に増加させ、同ブランドの中国事業にかかる収益を拡大します。日本では、当社が展開する各ブランドを代表するトップアスリートがアンバサダーとなり、お客様とつながる新プロジェクト“TEAM DESCENTE(チームデサント)”プロジェクトにおいて、外出自粛が続く中、お客様の健康維持や不安の緩和を少しでもサポートできるよう、契約アスリートたちが考えた「おうちで遊べるスポーツ」動画の紹介を行いました。2019年8月に公表した中期経営計画「D-Summit 2021」において重点戦略として掲げている日本事業の収益改善、DTCビジネスの強化に向け、オウンドメディア“ULLR MAG(ウルマグ).”を立ち上げました。より幅広いお客様とのコミュニケーションを深めることを目的として商品紹介に限らず、お客様がカラダも心も豊かな日々を送るための価値ある情報を発信していきます。また「D-Summit 2021」に基づくESG視点を取り入れたサステナビリティへの取り組みとして、3月に『デサント』ブランドで展開する「水沢ダウン」の生産工場であるデサントアパレル株式会社水沢工場の使用電力の100%を再生可能エネルギーに由来した電力供給に切り替えました。今後も環境負荷の低減を実現するモノ創りを継続してまいります。
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
財政状態の分析につきましては次のとおりであります。
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は96,781百万円となり、前連結会計年度末に比べ11,722百万円減少致しました。
流動資産は前連結会計年度末に比べ9,621百万円減少し、58,394百万円となりました。これは主に現金及び預金の減少6,060百万円、受取手形及び売掛金の減少6,829百万円、商品及び製品の増加3,308百万円などによるものです。
固定資産は前連結会計年度末に比べ2,101百万円減少し、38,387百万円となりました。これは主に建物及び構築物(純額)の減少372百万円、有形固定資産その他に含まれる使用権資産の減少785百万円、投資その他の資産のその他に含まれる投資有価証券の減少295百万円などによるものです。
負債合計は前連結会計年度末に比べ7,366百万円減少し、28,944百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金の減少4,432百万円、流動負債のその他に含まれる未払金の減少2,214百万円、短期借入金の増加1,563百万円などによるものです。
純資産は前連結会計年度末に比べ4,356百万円減少し、67,836百万円となりました。これは主に利益剰余金の減少2,018百万円、為替換算調整勘定の減少2,161百万円などによるものです。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ3.6%増の70.1%となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループが支出した研究開発費の総額は398百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。