四半期報告書-第63期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間の売上高は92,868百万円(前年同四半期比8.0%減)、営業利益は1,679百万円(前年同四半期比64.0%減)、経常利益は2,091百万円(前年同四半期比58.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,770百万円(前年同四半期比37.5%減)となりました。
報告セグメントの業績は次のとおりであります。
(日本)
増税、暖冬の影響により主に冬物商品の売れ行きが減速し、日本全体として売上高、利益ともに前年を下回りました。アスレチックカテゴリーにおいては「デサント」は直営店が堅調に推移しましたが、「アンブロ」は苦戦しました。ゴルフカテゴリーにおいては「デサント」が堅調に推移しましたが、その他のブランドは百貨店での売上減少等により苦戦しました。
これらの結果、日本での売上高は42,975百万円(前年同四半期比2.5%減)、セグメント利益は369百万円(前年同四半期比60.7%減)となりました。
(アジア)
中国では持分法適用関連会社が展開する「デサント」の売上が拡大しています。韓国においては7月以降の売上低迷による業績不振が大きく影響し、「デサント」をはじめとする各ブランドの既存店売上は大幅な減収となりました。香港においてもデモの影響により、7月以降各ブランドで苦戦しました。シンガポールにおいては「ルコックスポルティフ」「マンシングウェア」が既存店売上の増加により好調に推移しました。結果、アジア全体として売上高、利益ともに前年を下回りました。
これらの結果、アジアでの売上高は47,257百万円(前年同四半期比12.8%減)、セグメント利益は1,799百万円(前年同四半期比56.8%減)となりました。
(欧米)
DESCENTE NORTH AMERICA INC.の事業休止等が影響し、売上高は前年を下回りました。また「イノヴェイトグループ」ののれん及び無形固定資産の償却を前年で終えたことにより損失はわずかに減少しました。
この結果、欧米での売上高は2,636百万円(前年同四半期比0.7%減)、セグメント損失は444百万円(前年同四半期は513百万円のセグメント損失)となりました。
品目別売上高の状況は次のとおりであります。
(アスレチックウェア及びその関連商品)
アスレチックカテゴリーにおいては、国内で直営店の新規出店等により「デサント」が、レディススニーカーの好調により「ルコックスポルティフ」が、海外ではライフスタイル商品の売上拡大等により「アンブロ」が増収となったものの、国内、海外ともに複数ブランドが減収となり、結果、全体として売上高は前年同四半期より減少しました。
「デサント」においては、国内ランニングシューズ市場に本格参入しました。11月に当社契約アスリートなどの要望を取り入れ、当社研究開発拠点「DISC」にて検証・実験を行い開発したトライアスロンシューズを発売開始したことに続き、12月には日本人の足の形に合わせ、ランナー自身の足で地面を蹴る力を無駄なく、安定して推進力に変換するランニングシューズ「原点GENTEN」の発売を開始しました。さらに陸上・長距離走の塩尻和也選手と新たにアドバイザリー契約を締結するなどシューズ事業の拡大を目指しています。10月には国際フェンシング連盟からの承認を受けた、DISCで開発した初めての日本製のフェンシング競技ウェアを発表するなど、研究開発の取り組みを続けています。
「ルコックスポルティフ」においては、同ブランドをアジア以外で展開するルコックスポルティフ・インターナショナル社と共同でフランスラグビーナショナルチームへのユニフォームをサプライし、ブランド認知拡大に努めました。また、当社がオフィシャルスポンサーを務める「ツール・ド・フランス」に関連して同大会通算5勝の英雄、ベルナール・イノー氏を日本・中国に招待しイベントを実施するなど、契約チームやイベントに絡めた施策の実施によりブランドイメージの醸成を図りました。
「アリーナ」においては、10月に瀬戸大也選手(所属:ANA/JSS毛呂山)等の意見を反映して開発した「アルティメットアクアフォースX」を発表し、2020年1月から発売しています。また瀬戸選手は12月に米国・ラスベガスで開催された新設の賞金大会・国際水泳リーグ 400M個人メドレーで短水路の世界記録を更新する等、契約選手が活躍しました。
「アンブロ」においては、高い断熱効果を発揮する塗料「GAINA(ガイナ)」を国内で初めてシューズに搭載したサッカースパイクを開発するなどシューズ事業に注力しています。
これらの結果、アスレチックウェア及びその関連商品の売上高は60,939百万円(前年同四半期比8.9%減)となりました。
(ゴルフウェア及びその関連商品)
ゴルフカテゴリーにおいては、国内で「デサント」が増収となったものの海外で苦戦し、結果、全体として売上高は前年同四半期より減少しました。
ゴルフブランド全体のトピックスとして、9月に開催されたLPGAツアー「第50回デサントレディース東海クラシック」を東海テレビ放送株式会社と共同で主催しました。第50回となる今大会は、これまでの「マンシングウェアレディース東海クラシック」からトーナメント名を刷新し、当社が展開する6つのゴルフブランドにて大会を盛り上げました。入場者数は50年のトーナメント史上最多の約25,000人を記録するなど注目を集めました。
「デサント」においては、9月に開催されたLPGAツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」にて契約プロの柏原明日架プロがキャリア初の優勝を成し遂げました。
「ルコックスポルティフ」においては、契約プロの鈴木愛プロが6月に開催されたLPGAツアー「宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」など7つの大会で優勝し、2年ぶり2度目の賞金女王に輝きました。
「マンシングウェア」においては4月に東京・銀座の旗艦店がオープン1周年を迎え、ゴルフウェアに加え、日常シーンで着用いただけるウェアを展開するとともに、ブランドの世界観を発信しています。
これらの結果、ゴルフウェア及びその関連商品の売上高は23,988百万円(前年同四半期比6.8%減)となりました。
(アウトドアウェア及びその関連商品)
アウトドアウェア及びその関連商品の売上高は7,940百万円(前年同四半期比4.3%増)となりました。
その他のトピックスとして、従業員の健康増進のためにスポーツの実施に向けた積極的な取り組みを行っている企業としてスポーツ庁より「スポーツエールカンパニー」の認定を2年連続で受けました。また、東京都が運用している「東京都スポーツ推進企業認定制度」において、5回連続で「東京都スポーツ推進企業」の認定を受けました。当社は今後も企業理念である「すべての人々に、スポーツを遊ぶ楽しさを」提供すべく活動していきます。当社の研究開発拠点“DISC OSAKA(ディスクオオサカ)”が快適で機能的なオフィスを表彰する第32回「日経ニューオフィス推進賞」を受賞しました。様々な人や情報が交じり合い、スピード感のあるモノ創りやクリエイティブな発想ができるように、柱や壁を減らした吹き抜けの執務スペースや見通しの良いガラス張りの試験室といった特徴を備えた施設で、フリーアドレス制による課を超えた社員の交流を促すなど、ハード面とソフト面という両面での新たなモノ・コトを創造する拠点であるということが評価され同賞の受賞に至りました。当社は、今後もスポーツアパレルの研究開発拠点“DISC OSAKA”と韓国・釜山にあるシューズの研究開発拠点“DISC BUSAN(ディスクプサン)”の2つの「DISC」で様々な商品開発を行い、更なる「モノを創る力」の向上に努めます。
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
財政状態の分析につきましては次のとおりであります。
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は113,812百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,944百万円減少致しました。
流動資産は前連結会計年度末に比べ6,581百万円減少し、71,470百万円となりました。これは主に現金及び預金の減少7,130百万円、受取手形及び売掛金の減少1,593百万円、商品及び製品の増加3,715百万円などによるものです。
固定資産は前連結会計年度末に比べ4,636百万円増加し、42,341百万円となりました。これは主に有形固定資産その他に含まれる使用権資産の増加5,172百万円などによるものです。
負債合計は前連結会計年度末に比べ1,802百万円増加し、39,113百万円となりました。これは主に未払法人税等の減少1,157百万円、固定負債その他に含まれるリース債務の増加3,002百万円などによるものです。
純資産は前連結会計年度末に比べ3,747百万円減少し、74,698百万円となりました。これは主に利益剰余金の減少190百万円、為替換算調整勘定の減少3,859百万円などによるものです。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ、2.2%減の65.6%となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループが支出した研究開発費の総額は1,259百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間の売上高は92,868百万円(前年同四半期比8.0%減)、営業利益は1,679百万円(前年同四半期比64.0%減)、経常利益は2,091百万円(前年同四半期比58.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,770百万円(前年同四半期比37.5%減)となりました。
報告セグメントの業績は次のとおりであります。
(日本)
増税、暖冬の影響により主に冬物商品の売れ行きが減速し、日本全体として売上高、利益ともに前年を下回りました。アスレチックカテゴリーにおいては「デサント」は直営店が堅調に推移しましたが、「アンブロ」は苦戦しました。ゴルフカテゴリーにおいては「デサント」が堅調に推移しましたが、その他のブランドは百貨店での売上減少等により苦戦しました。
これらの結果、日本での売上高は42,975百万円(前年同四半期比2.5%減)、セグメント利益は369百万円(前年同四半期比60.7%減)となりました。
(アジア)
中国では持分法適用関連会社が展開する「デサント」の売上が拡大しています。韓国においては7月以降の売上低迷による業績不振が大きく影響し、「デサント」をはじめとする各ブランドの既存店売上は大幅な減収となりました。香港においてもデモの影響により、7月以降各ブランドで苦戦しました。シンガポールにおいては「ルコックスポルティフ」「マンシングウェア」が既存店売上の増加により好調に推移しました。結果、アジア全体として売上高、利益ともに前年を下回りました。
これらの結果、アジアでの売上高は47,257百万円(前年同四半期比12.8%減)、セグメント利益は1,799百万円(前年同四半期比56.8%減)となりました。
(欧米)
DESCENTE NORTH AMERICA INC.の事業休止等が影響し、売上高は前年を下回りました。また「イノヴェイトグループ」ののれん及び無形固定資産の償却を前年で終えたことにより損失はわずかに減少しました。
この結果、欧米での売上高は2,636百万円(前年同四半期比0.7%減)、セグメント損失は444百万円(前年同四半期は513百万円のセグメント損失)となりました。
品目別売上高の状況は次のとおりであります。
(アスレチックウェア及びその関連商品)
アスレチックカテゴリーにおいては、国内で直営店の新規出店等により「デサント」が、レディススニーカーの好調により「ルコックスポルティフ」が、海外ではライフスタイル商品の売上拡大等により「アンブロ」が増収となったものの、国内、海外ともに複数ブランドが減収となり、結果、全体として売上高は前年同四半期より減少しました。
「デサント」においては、国内ランニングシューズ市場に本格参入しました。11月に当社契約アスリートなどの要望を取り入れ、当社研究開発拠点「DISC」にて検証・実験を行い開発したトライアスロンシューズを発売開始したことに続き、12月には日本人の足の形に合わせ、ランナー自身の足で地面を蹴る力を無駄なく、安定して推進力に変換するランニングシューズ「原点GENTEN」の発売を開始しました。さらに陸上・長距離走の塩尻和也選手と新たにアドバイザリー契約を締結するなどシューズ事業の拡大を目指しています。10月には国際フェンシング連盟からの承認を受けた、DISCで開発した初めての日本製のフェンシング競技ウェアを発表するなど、研究開発の取り組みを続けています。
「ルコックスポルティフ」においては、同ブランドをアジア以外で展開するルコックスポルティフ・インターナショナル社と共同でフランスラグビーナショナルチームへのユニフォームをサプライし、ブランド認知拡大に努めました。また、当社がオフィシャルスポンサーを務める「ツール・ド・フランス」に関連して同大会通算5勝の英雄、ベルナール・イノー氏を日本・中国に招待しイベントを実施するなど、契約チームやイベントに絡めた施策の実施によりブランドイメージの醸成を図りました。
「アリーナ」においては、10月に瀬戸大也選手(所属:ANA/JSS毛呂山)等の意見を反映して開発した「アルティメットアクアフォースX」を発表し、2020年1月から発売しています。また瀬戸選手は12月に米国・ラスベガスで開催された新設の賞金大会・国際水泳リーグ 400M個人メドレーで短水路の世界記録を更新する等、契約選手が活躍しました。
「アンブロ」においては、高い断熱効果を発揮する塗料「GAINA(ガイナ)」を国内で初めてシューズに搭載したサッカースパイクを開発するなどシューズ事業に注力しています。
これらの結果、アスレチックウェア及びその関連商品の売上高は60,939百万円(前年同四半期比8.9%減)となりました。
(ゴルフウェア及びその関連商品)
ゴルフカテゴリーにおいては、国内で「デサント」が増収となったものの海外で苦戦し、結果、全体として売上高は前年同四半期より減少しました。
ゴルフブランド全体のトピックスとして、9月に開催されたLPGAツアー「第50回デサントレディース東海クラシック」を東海テレビ放送株式会社と共同で主催しました。第50回となる今大会は、これまでの「マンシングウェアレディース東海クラシック」からトーナメント名を刷新し、当社が展開する6つのゴルフブランドにて大会を盛り上げました。入場者数は50年のトーナメント史上最多の約25,000人を記録するなど注目を集めました。
「デサント」においては、9月に開催されたLPGAツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」にて契約プロの柏原明日架プロがキャリア初の優勝を成し遂げました。
「ルコックスポルティフ」においては、契約プロの鈴木愛プロが6月に開催されたLPGAツアー「宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」など7つの大会で優勝し、2年ぶり2度目の賞金女王に輝きました。
「マンシングウェア」においては4月に東京・銀座の旗艦店がオープン1周年を迎え、ゴルフウェアに加え、日常シーンで着用いただけるウェアを展開するとともに、ブランドの世界観を発信しています。
これらの結果、ゴルフウェア及びその関連商品の売上高は23,988百万円(前年同四半期比6.8%減)となりました。
(アウトドアウェア及びその関連商品)
アウトドアウェア及びその関連商品の売上高は7,940百万円(前年同四半期比4.3%増)となりました。
その他のトピックスとして、従業員の健康増進のためにスポーツの実施に向けた積極的な取り組みを行っている企業としてスポーツ庁より「スポーツエールカンパニー」の認定を2年連続で受けました。また、東京都が運用している「東京都スポーツ推進企業認定制度」において、5回連続で「東京都スポーツ推進企業」の認定を受けました。当社は今後も企業理念である「すべての人々に、スポーツを遊ぶ楽しさを」提供すべく活動していきます。当社の研究開発拠点“DISC OSAKA(ディスクオオサカ)”が快適で機能的なオフィスを表彰する第32回「日経ニューオフィス推進賞」を受賞しました。様々な人や情報が交じり合い、スピード感のあるモノ創りやクリエイティブな発想ができるように、柱や壁を減らした吹き抜けの執務スペースや見通しの良いガラス張りの試験室といった特徴を備えた施設で、フリーアドレス制による課を超えた社員の交流を促すなど、ハード面とソフト面という両面での新たなモノ・コトを創造する拠点であるということが評価され同賞の受賞に至りました。当社は、今後もスポーツアパレルの研究開発拠点“DISC OSAKA”と韓国・釜山にあるシューズの研究開発拠点“DISC BUSAN(ディスクプサン)”の2つの「DISC」で様々な商品開発を行い、更なる「モノを創る力」の向上に努めます。
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
財政状態の分析につきましては次のとおりであります。
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は113,812百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,944百万円減少致しました。
流動資産は前連結会計年度末に比べ6,581百万円減少し、71,470百万円となりました。これは主に現金及び預金の減少7,130百万円、受取手形及び売掛金の減少1,593百万円、商品及び製品の増加3,715百万円などによるものです。
固定資産は前連結会計年度末に比べ4,636百万円増加し、42,341百万円となりました。これは主に有形固定資産その他に含まれる使用権資産の増加5,172百万円などによるものです。
負債合計は前連結会計年度末に比べ1,802百万円増加し、39,113百万円となりました。これは主に未払法人税等の減少1,157百万円、固定負債その他に含まれるリース債務の増加3,002百万円などによるものです。
純資産は前連結会計年度末に比べ3,747百万円減少し、74,698百万円となりました。これは主に利益剰余金の減少190百万円、為替換算調整勘定の減少3,859百万円などによるものです。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ、2.2%減の65.6%となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループが支出した研究開発費の総額は1,259百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。