四半期報告書-第63期第1四半期(平成31年4月1日-令和1年6月30日)

【提出】
2019/08/08 16:57
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間の売上高は29,479百万円(前年同四半期比4.2%減)、営業利益は451百万円(前年同四半期比59.6%減)、経常利益は577百万円(前年同四半期比51.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は354百万円(前年同四半期比63.6%減)となりました。
報告セグメントの業績は次のとおりであります。
(日本)
アスレチックカテゴリーにおいては「デサント」は堅調に推移しましたが、「ルコックスポルティフ」、「アンブロ」は苦戦しました。ゴルフカテゴリーにおいては「デサント」が好調に推移しましたが、「マンシングウェア」は苦戦しました。結果、日本全体として減収による売上総利益の減少により、営業損失が前年より拡大しました。
これらの結果、日本での売上高は10,782百万円(前年同四半期比7.3%減)、セグメント損失は1,486百万円(前年同四半期は792百万円のセグメント損失)となりました。
(アジア)
韓国においては「アンブロ」が好調に推移しましたが「デサント」は苦戦しました。香港、シンガポールにおいては「ルコックスポルティフ」が好調に推移しました。アジア全体として売上高は前年を下回りましたが、利益は主に韓国での売価率の向上により前年を上回りました。
これらの結果、アジアでの売上高は18,138百万円(前年同四半期比2.8%減)、セグメント利益は2,186百万円(前年同四半期比2.8%増)となりました。
(欧米)
「イノヴェイト」の売上高が好調に推移したことにより欧米全体の売上高は前年を上回りましたが、2018年3月に設立した「DESCENTE ATHLETIC AMERICAS,INC.」の販管費の増加が、増収による売上総利益の増加を上回ったことが影響し、営業損失が前年より若干拡大しました。
この結果、欧米での売上高は558百万円(前年同四半期比17.3%増)、セグメント損失は227百万円(前年同四半期は219百万円のセグメント損失)となりました。
品目別売上高の状況は次のとおりであります。
(アスレチックウェア及びその関連商品)
アスレチックカテゴリーにおいては、「デサント」が国内で、また「アンブロ」「ルコックスポルティフ」が海外で増収となったものの、国内では「ルコックスポルティフ」「アンブロ」が、海外では「デサント」「アリーナ」が減収となり、結果、全体として売上高は前年同四半期より減少しました。
「デサント」においては、オフィシャルウェアをサプライしているフェンシング日本代表選手が、6月に開催された「アジアフェンシング選手権大会 2019」にて男子・女子ともにフルーレ団体で優勝を果たすなど、好成績を収めました。当グループは今後も各種競技団体および選手へのウェア、シューズ等のサプライを通じ、商品開発力の強化およびグローバルでのブランド認知拡大、ブランド価値の向上を推進します。
「ルコックスポルティフ」では同ブランドをアジア以外で展開するルコックスポルティフ・インターナショナル社と共同でフランスラグビー連盟とオフィシャルサプライヤー契約を締結しました。
「アリーナ」においては4月に開催された「第95回日本選手権水泳競技大会」にて瀬戸大也選手(所属:ANA/JSS毛呂山)が200mバタフライ、200m・400m個人メドレーで、入江陵介選手(所属:イトマン東進)が50m・100m・200m背泳ぎで優勝を果たす等、契約選手が活躍しブランドアピールに貢献しました。
「アンブロ」においては高い断熱効果を発揮する塗料「GAINA(ガイナ)」を国内で初めてシューズに搭載したサッカースパイクを開発しました。また韓国においては1月に新発売したダッドスニーカー「BUCKY」の販売が好調に推移するなどシューズ事業の拡大を進めています。
これらの結果、アスレチックウェア及びその関連商品の売上高は21,247百万円(前年同四半期比4.6%減)となりました。
(ゴルフウェア及びその関連商品)
ゴルフカテゴリーにおいては、国内外で「デサント」が引き続き好調で増収となったものの、国内外で「ルコックスポルティフ」「マンシングウェア」が苦戦し、結果、全体として売上高は前年同四半期より減少しました。
「ルコックスポルティフ」の契約選手である鈴木愛プロが6月に開催された「宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」に続き、翌週開催された「ニチレイレディス」と二週連続優勝を果たし、ブランド価値向上に貢献しました。
「マンシングウェア」においては4月に東京・銀座の旗艦店がオープン1周年を迎え、今後もゴルフウェアはもちろん、日常シーンで着用いただけるウェアを展開するとともに、ブランドの世界観を発信していきます。
これらの結果、ゴルフウェア及びその関連商品の売上高は6,516百万円(前年同四半期比7.5%減)となりました。
(アウトドアウェア及びその関連商品)
アウトドアウェア及びその関連商品の売上高は1,715百万円(前年同四半期比17.1%増)となりました。
その他のトピックスとして、「デサント」にて近年の深刻化する夏の猛暑対策としてファンウェア市場に新規参入しました。当社の研究開発拠点”DISC OSAKA(ディスクオオサカ)”にて商品開発を行い2020年春夏シーズンでは、更に販売網を拡大し幅広いお客様に着用いただくことを目指します。
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
財政状態の分析につきましては次のとおりであります。
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は113,817百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,938百万円減少致しました。
流動資産は前連結会計年度末に比べ7,087百万円減少し、70,964百万円となりました。これは主に現金及び預金の減少5,378百万円、受取手形及び売掛金の減少3,916百万円、商品及び製品の増加2,482百万円などによるものです。
固定資産は前連結会計年度末に比べ5,148百万円増加し、42,853百万円となりました。これは主に有形固定資産その他に含まれる使用権資産の増加5,595百万円などによるものです。
負債合計は前連結会計年度末に比べ328百万円増加し、37,639百万円となりました。これは主に固定負債その他に含まれるリース債務の増加3,681百万円、支払手形及び買掛金の減少2,872百万円などによるものです。
純資産は前連結会計年度末に比べ2,267百万円減少し、76,178百万円となりました。これは主に利益剰余金の減少1,605百万円、為替換算調整勘定の減少569百万円などによるものです。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.9%減の66.9%となりました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループが支出した研究開発費の総額は407百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。