四半期報告書-第62期第2四半期(平成30年7月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/11/08 13:21
【資料】
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【項目】
30項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間の売上高は66,768百万円(前年同四半期比1.2%増)、営業利益は2,873百万円(前年同四半期比15.5%減)、経常利益は3,219百万円(前年同四半期比8.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,291百万円(前年同四半期比6.1%減)となりました。
報告セグメントの業績は次のとおりであります。
(日本)
アスレチックカテゴリーにおいては「デサント」、「ルコックスポルティフ」は好調に推移しましたが、「アンブロ」は苦戦しました。ゴルフカテゴリーにおいては「ルコックスポルティフ」が堅調に推移しました。日本全体として売上高は堅調に推移しましたが、販管費の増加により利益は前年同四半期より縮小しました。
これらの結果、日本での売上高は28,947百万円(前年同四半期比0.4%増)、セグメント利益は1,020百万円(前年同四半期比23.6%減)となりました。
(アジア)
韓国においては「デサント」が好調に推移、香港、シンガポールにおいては「アリーナ」が堅調に推移しました。アジア全体として売上高は堅調に推移しましたが、粗利率の低下および販管費の増加により利益は前年同四半期より縮小しました。
これらの結果、アジアでの売上高は36,860百万円(前年同四半期比2.3 %増)、セグメント利益は2,362百万円(前年同四半期比7.0%減)となりました。
(欧米)
売上高は前年同四半期を下回りました。デサントアスレチックアメリカスを設立したことによる販管費の増加により損失は前年同四半期に比べ拡大しました。
この結果、欧米での売上高は960百万円(前年同四半期比11.0%減)、セグメント損失は526百万円(前年同四半期は479百万円のセグメント損失)となりました。
品目別売上高の状況は次のとおりであります。
(アスレチックウェア及びその関連商品)
アスレチックカテゴリーにおいては、売場作りの強化と新規業態店の展開を通じて新規顧客の獲得とブランドイメージの向上を図っています。「デサント」においては、大名古屋ビルヂングに東海地区初出店となる「DESCENTE BLANC 名古屋」を9月にオープンしました。「DESCENTE BLANC」の出店を通して、「デサント」ブランドが培ってきたクラフトマンシップやモノづくりスピリットを発信し、ブランド価値向上を図っています。韓国においては、ランニングの機能的要素とライフスタイル要素を組み合わせたスポーツカジュアルウェアを展開する新業態「DUAL」の店舗を4月にオープンしました。また「ルコックスポルティフ」においては、ブランドが培ってきたスポーツブランドならではの機能性と、高いファッション性を生かし、都市生活者に向けたアーバンライフスタイルを発信している「le coq sportif avant」の4店舗目を9月に日本橋髙島屋S.C.新館にオープンしました。
「アリーナ」においては、8月に行われた「パンパシフィック水泳選手権大会2018」にゴールドパートナーとして協賛し、同大会を盛り上げるキャンペーンの実施、関連商品の販売など様々なマーケティング活動により、ブランド訴求を図りました。また、同大会において契約選手の瀬戸大也選手(所属:ANA/JSS毛呂山)が200mバタフライで金メダルを獲得し、ブランド価値向上につながりました。香港においては、新規ファンの獲得やブランドイメージの向上を目的に、フランスのファッションブランド「agnes b」のスポーツカジュアルライン「Sport b」とのコラボレーション企画商品を発売しました。「アンブロ」においては、サッカー日本代表選手としても活躍した契約選手の柴崎岳選手と共同開発した「U by GAKU」コレクションや、韓国においてアグリーシューズ「BUMPY」の売上が好調に推移し、シューズ事業の拡大を進めています。
これらの結果、アスレチックウェア及びその関連商品の売上高は46,298百万円(前年同四半期比3.2%増)となりました。
(ゴルフウェア及びその関連商品)
ゴルフカテゴリーにおいては、「マンシングウェア」の旗艦店を、4月に東京・銀座にオープンしました。ゴルフウェアはもちろん、日常シーンで着用していただけるウェアも新たに展開し、ゴルフを愛する人々の上質なクラブハウススタイルを提案しています。ベトナムにおいては、4月にオープンしたハノイ・ロッテ百貨店の1号店に引き続き、2号店を7月にハノイにオープンし、東南アジアでの事業拡大を図っています。また今年も9月に「第49回マンシングウェアレディース東海クラシック」を開催し、契約選手の新垣比奈プロが2位タイ、同じく9月に開催された「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」において契約選手の大江香織プロが2年ぶりとなるツアー通算3勝目をあげるなど好成績を残しました。「ルコックスポルティフ」においては、韓国において若者向けの「SUNDAY」シリーズが好調に推移しています。「デサント」においては、7月に上海・久光百貨店に中国において初めてとなるゴルフ店舗をオープンしました。
これらの結果、ゴルフウェア及びその関連商品の売上高は17,361百万円(前年同四半期比2.2%減)となりました。
(アウトドアウェア及びその関連商品)
アウトドアウェア及びその関連商品の売上高は3,108百万円(前年同四半期比6.5%減)となりました。
その他のトピックスとして、7月に大阪府・茨木市にてアパレルのR&Dセンター(DISC)の稼働が開始しました。韓国・釜山広域市のシューズのR&Dセンターも10月より稼働しています。両R&Dセンターは、共通コンセプトを設定し、スポーツアイテムとして、様々な競技シーンにおいて使用者のパフォーマンスを引き出す高次元な機能性の開発およびそれを安定的に実現するための品質基準の制定を並行して行い、DISCを起点に重点戦略の一つとして掲げている「モノを創る力」の向上に引き続き努めていきます。また、8月30日に株式会社ワコールホールディングスと包括的業務提携契約を締結しました。「美と健康と快適」を追求し、多くの女性から指示されるインナーウェアを提供し続けているワコールと、多くのアスリートとの共同開発により培ったスポーツ分野における高いノウハウを有するデサント、それぞれの経営資源を相互に活用し、事業基盤の強化・拡充・発展に努めることによって、ファッションとスポーツの事業領域を超えた新しい価値を創造し、両社の事業の拡大とグローバル化の推進を図っていきます。
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
財政状態の分析につきましては次のとおりであります。
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は110,103百万円となり、前連結会計年度末に比べ7,037百万円減少致しました。
流動資産は前連結会計年度末に比べ8,264百万円減少し、69,803百万円となりました。これは主に現金及び預金の減少4,839百万円、受取手形及び売掛金の減少1,683百万円、商品及び製品の減少1,266百万円などによるものです。
固定資産は前連結会計年度末に比べ1,226百万円増加し、40,300百万円となりました。
負債合計は前連結会計年度末に比べ4,848百万円減少し、33,417百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金の減少2,635百万円などによるものです。
純資産は前連結会計年度末に比べ2,189百万円減少し、76,686百万円となりました。これは主に利益剰余金の増加558百万円、為替換算調整勘定の減少2,832百万円などによるものです。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ2.3%増の69.6%となりました。
キャッシュ・フローの状況につきましては次のとおりであります。
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ5,449百万円減少し、21,920百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、2,324百万円の収入超過(前第2四半期連結累計期間は3,451百万円の収入超過)となりました。これは主な減少要因として仕入債務の減少額2,307百万円、法人税等の支払額1,370百万円などがありましたが、税金等調整前四半期純利益3,219百万円、減価償却費1,709百万円、売上債権の減少額1,173百万円などの増加要因があったことによるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、4,766百万円の支出超過(前第2四半期連結累計期間は3,551百万円の支出超過)となりました。これは有形固定資産の取得による支出3,174百万円などによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、2,109百万円の支出超過(前第2四半期連結累計期間は1,286百万円の支出超過)となりました。これは主に配当金の支払額1,733百万円などによるものです。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(3) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間において、大阪府・茨木市にアパレルのR&Dセンター(DISC)の稼働が開始しました。
(4) 主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設等について、当第2四半期連結累計期間に完了したものは、次のとおりであります。
社名事業所名(所在地)セグメントの名称設備の内容完了年月
㈱デサントアパレルR&Dセンター
(大阪府茨木市)
日本R&Dセンター2018年7月