四半期報告書-第76期第3四半期(令和2年10月1日-令和2年12月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当連結会計年度の第3四半期(2020年4月1日~2020年12月31日)は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大に伴い、国内・世界経済とも大きく混乱する中で推移いたしました。当社グループを取り巻く主要な市場の動向につきましては、電子産業分野においてテレワーク等の拡大や5G通信の本格化など半導体需要が高まる中、米国・中国による半導体摩擦の激化の影響もみられたものの、生産・投資については国内外とも高い水準で推移いたしました。一方、一般産業分野ではコロナ禍の影響で設備投資を抑制・延期する傾向が続き、一部の顧客では生産水準の落ち込みもみられたことから、水処理薬品やフィルター、食品加工材など機能商品の販売にも影響が出ております。電力・上下水分野については概ね前期並の水準で推移しており、大きな影響は生じておりません。
このような状況の下、当社グループは、国内外の移動の制限や自粛により、新規事業の展開や新たな顧客の開拓、海外の体制強化などの取り組みには影響が生じたものの、各種のコミュニケーションツールやICT技術を活用したエンジニアリングツールを導入するなどエンジニアリング・ソリューションサービスおよび管理業務のデジタル化を推し進め、感染拡大の防止と事業活動の両立に努めてまいりました。この結果、当第3四半期連結累計期間における業績は、受注高72,075百万円(前年同期比11.2%減)、売上高68,736百万円(同2.1%増)となり、繰越受注残高は71,114百万円(同2.1%減)となりました。利益面につきましては、営業利益5,261百万円(同29.6%減)、経常利益5,421百万円(同26.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益3,584百万円(同30.4%減)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
[水処理エンジニアリング事業]
当事業におきましては、電子産業分野において、国内では大型案件の受注があった前期に比べプラント部門の受注高が減少したものの、前期に受注した大型案件の順調な工事進捗や、高い生産水準を背景としたソリューション部門の伸展により売上高は堅調に推移いたしました。また海外では台湾・中国を中心に半導体に対する大型投資が続いたことに加え、メンテナンス等のソリューションサービスも好調に推移し、受注高・売上高が大きく伸長いたしました。一方、一般産業分野につきましては、コロナ禍により設備投資を延期・抑制する動きが続いていることから国内外でプラント部門を中心に受注高・売上高が減少しております。電力・上下水分野では上下水関連の大型案件の受注や電力関連のメンテナンス工事が順調に推移するなど概ね前期並の水準で推移しております。この結果、受注高58,254百万円(前年同期比13.5%減)、売上高55,169百万円(同3.3%増)となりました。一方、利益面につきましては電子産業分野を中心に比較的採算性の良い案件やコストダウン効果の大きかった案件の売上が集中した前期に比べ利益率が低下したことにより、営業利益4,364百万円(同32.4%減)となりました。
[機能商品事業]
当事業におきましては、年の後半にかけて若干の回復がみられつつあるものの、全般的に投資や生産の抑制がみられ、特にコロナ禍の影響を大きく受けた自動車や外食など一般産業や、検診や一般診療分野など医療機関向けの販売が減少しております。一方、高い水準での生産の推移がみられた電子産業向けの水処理薬品や、除菌・消臭用の微酸性電解水であるオルプラスの販売などが好調に推移した結果、受注高13,821百万円(前年同期比0.1%増)、売上高13,567百万円(同2.6%減)、営業利益897百万円(同11.8%減)となりました。
(2) 財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産の残高は、前連結会計年度末に比べ7,168百万円増加し、108,616百万円となりました。これは主に、現金及び預金3,336百万円の減少に対し、受取手形及び売掛金6,145百万円、仕掛品を中心としたたな卸資産4,871百万円の増加によるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債の残高は、前連結会計年度末に比べ4,690百万円増加し、45,281百万円となりました。これは主に、その他の流動負債2,172百万円の減少に対し、短期借入金6,439百万円の増加によるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ2,477百万円増加し、63,335百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴う利益剰余金2,329百万円の増加によるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,752百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設は、次のとおりです。
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(1) 経営成績の状況
当連結会計年度の第3四半期(2020年4月1日~2020年12月31日)は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大に伴い、国内・世界経済とも大きく混乱する中で推移いたしました。当社グループを取り巻く主要な市場の動向につきましては、電子産業分野においてテレワーク等の拡大や5G通信の本格化など半導体需要が高まる中、米国・中国による半導体摩擦の激化の影響もみられたものの、生産・投資については国内外とも高い水準で推移いたしました。一方、一般産業分野ではコロナ禍の影響で設備投資を抑制・延期する傾向が続き、一部の顧客では生産水準の落ち込みもみられたことから、水処理薬品やフィルター、食品加工材など機能商品の販売にも影響が出ております。電力・上下水分野については概ね前期並の水準で推移しており、大きな影響は生じておりません。
このような状況の下、当社グループは、国内外の移動の制限や自粛により、新規事業の展開や新たな顧客の開拓、海外の体制強化などの取り組みには影響が生じたものの、各種のコミュニケーションツールやICT技術を活用したエンジニアリングツールを導入するなどエンジニアリング・ソリューションサービスおよび管理業務のデジタル化を推し進め、感染拡大の防止と事業活動の両立に努めてまいりました。この結果、当第3四半期連結累計期間における業績は、受注高72,075百万円(前年同期比11.2%減)、売上高68,736百万円(同2.1%増)となり、繰越受注残高は71,114百万円(同2.1%減)となりました。利益面につきましては、営業利益5,261百万円(同29.6%減)、経常利益5,421百万円(同26.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益3,584百万円(同30.4%減)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
[水処理エンジニアリング事業]
当事業におきましては、電子産業分野において、国内では大型案件の受注があった前期に比べプラント部門の受注高が減少したものの、前期に受注した大型案件の順調な工事進捗や、高い生産水準を背景としたソリューション部門の伸展により売上高は堅調に推移いたしました。また海外では台湾・中国を中心に半導体に対する大型投資が続いたことに加え、メンテナンス等のソリューションサービスも好調に推移し、受注高・売上高が大きく伸長いたしました。一方、一般産業分野につきましては、コロナ禍により設備投資を延期・抑制する動きが続いていることから国内外でプラント部門を中心に受注高・売上高が減少しております。電力・上下水分野では上下水関連の大型案件の受注や電力関連のメンテナンス工事が順調に推移するなど概ね前期並の水準で推移しております。この結果、受注高58,254百万円(前年同期比13.5%減)、売上高55,169百万円(同3.3%増)となりました。一方、利益面につきましては電子産業分野を中心に比較的採算性の良い案件やコストダウン効果の大きかった案件の売上が集中した前期に比べ利益率が低下したことにより、営業利益4,364百万円(同32.4%減)となりました。
[機能商品事業]
当事業におきましては、年の後半にかけて若干の回復がみられつつあるものの、全般的に投資や生産の抑制がみられ、特にコロナ禍の影響を大きく受けた自動車や外食など一般産業や、検診や一般診療分野など医療機関向けの販売が減少しております。一方、高い水準での生産の推移がみられた電子産業向けの水処理薬品や、除菌・消臭用の微酸性電解水であるオルプラスの販売などが好調に推移した結果、受注高13,821百万円(前年同期比0.1%増)、売上高13,567百万円(同2.6%減)、営業利益897百万円(同11.8%減)となりました。
(2) 財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産の残高は、前連結会計年度末に比べ7,168百万円増加し、108,616百万円となりました。これは主に、現金及び預金3,336百万円の減少に対し、受取手形及び売掛金6,145百万円、仕掛品を中心としたたな卸資産4,871百万円の増加によるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債の残高は、前連結会計年度末に比べ4,690百万円増加し、45,281百万円となりました。これは主に、その他の流動負債2,172百万円の減少に対し、短期借入金6,439百万円の増加によるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ2,477百万円増加し、63,335百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴う利益剰余金2,329百万円の増加によるものであります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,752百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した主要な設備の新設は、次のとおりです。
会社名 | 事業所名 (所在地) | セグメントの 名称 | 設備の内容 | 投資予定金額 | 資金調達方法 | 着工予定 年月 | 完了予定 年月 | |
総額 (百万円) | 既支払額 (百万円) | |||||||
提出 会社 | 開発センター (神奈川県 相模原市 南区) | 水処理エンジニアリング事業 機能商品事業 | 新実験棟 | 3,000 | 60 | 自己資金 及び借入金 | 2021年 1月 | 2022年 4月 |
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。