四半期報告書-第78期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当連結会計年度の第2四半期(2022年4月1日~9月30日)における世界経済は、緩やかな回復の動きを基調としつつ、エネルギーや食糧価格などに端を発する世界的なインフレの進行や、金融引き締めの影響によって米国や欧州、中国などの景気減速が懸念されるなど、先行きの見通しに対する不透明感がより強まる状況で推移いたしました。
当社グループを取り巻く市場環境につきましては、主力市場である電子産業分野において、スマートフォンやパソコンなどの需要減を背景に半導体メモリ市況が悪化し、一部の顧客では生産・投資を縮小する動きがみられておりますが、微細化競争の進む最先端分野での投資や、ウェハーやレガシー半導体などへの投資は引き続き高い水準で推移しております。また、一般産業分野におきましては、コロナ禍で先送りされていた設備投資計画が実行されるなど回復の動きが見られており、電力・上下水など社会インフラ分野は引き続き堅調に推移しております。
このような状況の下、当社グループは国内外における大型プロジェクトの受注・納入活動を進めるとともに、各国におけるサプライチェーンや納入体制の整備、エンジニアリング業務やソリューションサービスなどのデジタル化推進、次世代の超純水システムや新たな分離精製技術などの研究開発体制の拡充、リスク管理体制の整備などガバナンスの強化に向けた取組みを進めてまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における業績は、受注高78,230百万円(前年同期比32.8%増)、売上高62,117百万円(同24.2%増)、営業利益6,510百万円(同72.6%増)、経常利益7,451百万円(同77.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益5,027百万円(同86.4%増)、繰越受注残高107,461百万円(同52.3%増)となり、いずれも第2四半期累計期間としては過去最高の実績となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
[水処理エンジニアリング事業]
■受注高
受注高は前年同期比38.7%増となる67,964百万円となりました。主力の電子産業分野において、国内の半導体やウェハーなど大型プロジェクトの受注に成功したことや、台湾においても最先端の半導体投資などが引き続き高水準で推移しており、加えて中国での大型半導体プロジェクトの投資や、マレーシアでもレガシー半導体などの大型投資が相次いだことなどから、受注高は前年同期比で大きく伸長いたしました。また一般産業分野においても製薬関連や電子産業周辺などの分野で設備投資の回復が見られ、電力・上下水分野など社会インフラ分野においては、大型の上水道案件を受注した前年同期比では減少しているものの、国内のソリューション事業を中心に堅調な推移がみられました。
■売上高
売上高は前年同期比29.0%増となる52,083百万円となりました。主力の電子産業分野においては、プラント事業分野を中心に、原材料の供給不足等によって一部の案件で工程遅れなどが生じたものの、前年からの繰越受注残高に加え、当期の受注も好調に推移するなど工事案件を高い水準で抱えていたことや、円安の進行によって海外売上高の換算差額が生じたことに加え、メンテナンスや改造工事、加工受託サービスなどのソリューション事業も好調に推移したことなどから売上が増加いたしました。一方、一般産業分野においては前述の工程遅延の影響で一部案件の売上計上が遅れたことなどから売上高は前年同期比で若干減少いたしましたが、電力・上下水など社会インフラ分野は電力関連の大型案件の工事進捗などによって前年同期比で売上が増加いたしました。
■営業利益
営業利益は前年同期比78.6%増となる5,430百万円となりました。電子産業分野を中心として売上拡大の効果などによって売上総利益が増加し、人件費などを中心とした経費の伸びを上回ったことから、営業利益は前年同期比で増加しております。
[機能商品事業]
■受注高・売上高
受注高は前年同期比3.6%増となる10,266百万円、売上高は前年同期比4.3%増となる10,034百万円となりました。水処理薬品分野では排水処理剤やRO膜処理剤など電子産業向けの各種薬剤の販売が好調に推移し、標準型機器・フィルタ分野では前年に販売を開始したピューリックμ(ミュー)の販売が好調に推移するなど医療・研究機関などに向けた小型純水装置の売上が拡大しております。また食品分野では各種の食品添加剤などを中心に受注・売上が増加いたしました。
■営業利益
営業利益は前年同期比47.8%増となる1,080百万円となりました。水処理薬品、標準型機器・フィルタ、食品の各分野で売上が拡大したことや、値上げなどの価格転嫁が進んだことなどから、原材料価格の上昇や人件費の増加などコスト増の影響をカバーし、前年同期比で増益となっております。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ7,652百万円減少し、12,545百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、営業活動によって支出された資金は、10,848百万円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益7,446百万円による資金の増加に対し、棚卸資産の増加額10,412百万円、売上債権及び契約資産の増加額7,328百万円による資金の減少があったことによるものであります。(前第2四半期連結累計期間は3,435百万円の支出)
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、投資活動によって支出された資金は、779百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出687百万円によるものであります。(前第2四半期連結累計期間は1,056百万円の支出)
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、財務活動によって得られた資金は、3,162百万円となりました。これは主に、配当金の支払額1,012百万円、長期借入金の返済による支出1,000百万円による資金の減少に対して、短期借入金の純増加額5,256百万円による資金の増加があったことによるものであります。(前第2四半期連結累計期間は2,658百万円の支出)
(3) 財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産の残高は、前連結会計年度末に比べ12,894百万円増加し、143,400百万円となりました。これは主に、現金及び預金7,652百万円の減少に対し、受取手形、売掛金及び契約資産9,718百万円の増加及び仕掛品9,620百万円の増加によるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債の残高は、前連結会計年度末に比べ7,552百万円増加し、62,054百万円となりました。これは主に、短期借入金5,462百万円の増加によるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ5,341百万円増加し、81,346百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴う利益剰余金4,014百万円の増加によるものであります。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,172百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1) 経営成績の状況
当連結会計年度の第2四半期(2022年4月1日~9月30日)における世界経済は、緩やかな回復の動きを基調としつつ、エネルギーや食糧価格などに端を発する世界的なインフレの進行や、金融引き締めの影響によって米国や欧州、中国などの景気減速が懸念されるなど、先行きの見通しに対する不透明感がより強まる状況で推移いたしました。
当社グループを取り巻く市場環境につきましては、主力市場である電子産業分野において、スマートフォンやパソコンなどの需要減を背景に半導体メモリ市況が悪化し、一部の顧客では生産・投資を縮小する動きがみられておりますが、微細化競争の進む最先端分野での投資や、ウェハーやレガシー半導体などへの投資は引き続き高い水準で推移しております。また、一般産業分野におきましては、コロナ禍で先送りされていた設備投資計画が実行されるなど回復の動きが見られており、電力・上下水など社会インフラ分野は引き続き堅調に推移しております。
このような状況の下、当社グループは国内外における大型プロジェクトの受注・納入活動を進めるとともに、各国におけるサプライチェーンや納入体制の整備、エンジニアリング業務やソリューションサービスなどのデジタル化推進、次世代の超純水システムや新たな分離精製技術などの研究開発体制の拡充、リスク管理体制の整備などガバナンスの強化に向けた取組みを進めてまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における業績は、受注高78,230百万円(前年同期比32.8%増)、売上高62,117百万円(同24.2%増)、営業利益6,510百万円(同72.6%増)、経常利益7,451百万円(同77.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益5,027百万円(同86.4%増)、繰越受注残高107,461百万円(同52.3%増)となり、いずれも第2四半期累計期間としては過去最高の実績となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
[水処理エンジニアリング事業]
■受注高
受注高は前年同期比38.7%増となる67,964百万円となりました。主力の電子産業分野において、国内の半導体やウェハーなど大型プロジェクトの受注に成功したことや、台湾においても最先端の半導体投資などが引き続き高水準で推移しており、加えて中国での大型半導体プロジェクトの投資や、マレーシアでもレガシー半導体などの大型投資が相次いだことなどから、受注高は前年同期比で大きく伸長いたしました。また一般産業分野においても製薬関連や電子産業周辺などの分野で設備投資の回復が見られ、電力・上下水分野など社会インフラ分野においては、大型の上水道案件を受注した前年同期比では減少しているものの、国内のソリューション事業を中心に堅調な推移がみられました。
■売上高
売上高は前年同期比29.0%増となる52,083百万円となりました。主力の電子産業分野においては、プラント事業分野を中心に、原材料の供給不足等によって一部の案件で工程遅れなどが生じたものの、前年からの繰越受注残高に加え、当期の受注も好調に推移するなど工事案件を高い水準で抱えていたことや、円安の進行によって海外売上高の換算差額が生じたことに加え、メンテナンスや改造工事、加工受託サービスなどのソリューション事業も好調に推移したことなどから売上が増加いたしました。一方、一般産業分野においては前述の工程遅延の影響で一部案件の売上計上が遅れたことなどから売上高は前年同期比で若干減少いたしましたが、電力・上下水など社会インフラ分野は電力関連の大型案件の工事進捗などによって前年同期比で売上が増加いたしました。
■営業利益
営業利益は前年同期比78.6%増となる5,430百万円となりました。電子産業分野を中心として売上拡大の効果などによって売上総利益が増加し、人件費などを中心とした経費の伸びを上回ったことから、営業利益は前年同期比で増加しております。
[機能商品事業]
■受注高・売上高
受注高は前年同期比3.6%増となる10,266百万円、売上高は前年同期比4.3%増となる10,034百万円となりました。水処理薬品分野では排水処理剤やRO膜処理剤など電子産業向けの各種薬剤の販売が好調に推移し、標準型機器・フィルタ分野では前年に販売を開始したピューリックμ(ミュー)の販売が好調に推移するなど医療・研究機関などに向けた小型純水装置の売上が拡大しております。また食品分野では各種の食品添加剤などを中心に受注・売上が増加いたしました。
■営業利益
営業利益は前年同期比47.8%増となる1,080百万円となりました。水処理薬品、標準型機器・フィルタ、食品の各分野で売上が拡大したことや、値上げなどの価格転嫁が進んだことなどから、原材料価格の上昇や人件費の増加などコスト増の影響をカバーし、前年同期比で増益となっております。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ7,652百万円減少し、12,545百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、営業活動によって支出された資金は、10,848百万円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益7,446百万円による資金の増加に対し、棚卸資産の増加額10,412百万円、売上債権及び契約資産の増加額7,328百万円による資金の減少があったことによるものであります。(前第2四半期連結累計期間は3,435百万円の支出)
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、投資活動によって支出された資金は、779百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出687百万円によるものであります。(前第2四半期連結累計期間は1,056百万円の支出)
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、財務活動によって得られた資金は、3,162百万円となりました。これは主に、配当金の支払額1,012百万円、長期借入金の返済による支出1,000百万円による資金の減少に対して、短期借入金の純増加額5,256百万円による資金の増加があったことによるものであります。(前第2四半期連結累計期間は2,658百万円の支出)
(3) 財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産の残高は、前連結会計年度末に比べ12,894百万円増加し、143,400百万円となりました。これは主に、現金及び預金7,652百万円の減少に対し、受取手形、売掛金及び契約資産9,718百万円の増加及び仕掛品9,620百万円の増加によるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債の残高は、前連結会計年度末に比べ7,552百万円増加し、62,054百万円となりました。これは主に、短期借入金5,462百万円の増加によるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ5,341百万円増加し、81,346百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴う利益剰余金4,014百万円の増加によるものであります。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1,172百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。